不正出血が鮮血の時はどうしたら?症状や原因を解説

生理時期とは異なる時に出血が起こると女性は心配ですよね。もしかしたら早めに生理が来たのかそれとも、不正出血?排卵日前後の出血であれば心配もなさそうですが、そうでない場合は不正出血の疑いもあります。不正出血が鮮血の場合の症状や原因をお話します。

不正出血が鮮血だとよくない?

女性の体は約4週間単位の生理サイクルで変化していきます。
女性ホルモンの働きにより通常の生理期は28~30日前後で起こり、その後14日後に排卵が起こります。この月経期には子宮内膜が剥がれることで出血を伴い生理が起こります。
排卵期にも多少の出血が起こることもありますが、この「生理」と「排卵」以外に出血が起こってしまうことを不正出血といいます。

不正出血と排卵出血は症状が似ているため、症状だけで判断するのは難しく多くは心配する必要のない出血と言われることが多いようです。
重要な病気の初期症状が隠れている場合もあるので、他の症状にも注意してみましょう。

こんな時にはすぐに受診を

生理や排卵出血以外の出血は全て「不正出血」と呼びますが、必ずしも心配する必要のないものと早急に受診をしたほうが良いものとがあります。自分の体のこととはいえ、不安も大きいことでしょう。すぐに受診したほうが良いケースについてお話します。

性交時、性交後に出血がある

出血が必ずしも性交時、性交後の出血が病気につながるということではありませんが、このときの出血は子宮がんやほかの病気の早期発見にもつながることがあります。子宮がんなどの病気は、初期の症状がないことが多いため、出血を見逃さない方が良いでしょう。

検査後の出血

定期的に医療機関でガン検診などを受けている場合、検査後に出血することはあるもの。しかし、少量ではなく、複数回の出血や、大量の出血が続く場合は、病院を受診しましょう。

毎月おこる不正出血

毎月、不正出血があり、量も多く10日以上続く出血がある場合は、すぐに病院を受診したほうが好ましいです。不正出血が起こっている場合には診断基準に基礎体温表をつけておくと、受診の診断も出やすいため、生理不順の方は日ごろ基礎体温表を付ける習慣をつけておきましょう。

注意するべきは、量より時期

出血の量や色は診断にも大切なことですが、どの時期に起こっているのかが重要です。基礎体温表をつけている方であれば不正出血が見られた日や体調面のことなど記録しておくと、自分の体を知る術にもなります。不正出血は1日2日の出来事ではないので、長く観察することが大切なのです。

不正出血の原因とは?

妊娠初期症状

妊娠の可能性がある方は、生理予定日の1週間前から予定日当日までに着床出血が起こることがあります。着床出血は茶色い血の塊や鮮血が出る場合とさまざまなので、不正出血との見分けも難しく、生理が来たと勘違いする人も多いようです。妊娠に思い当たる方は妊娠超初期の可能性もあるので、妊娠検査薬などを試してみてもいいかもしれません。

外陰部や膣の炎症

女性の外陰部は非常に複雑でデリケートなものです。生理や性交、排泄などにより刺激を受けやすく、トラブルを起こしやすい部位でもあります。出血を起こす部位によって病気も様々あるのです。

【膣炎】
膣が炎症を起こした状態を膣炎といいます。
膣炎の原因として最も多いのはパートナーとの性交渉によるものです。
パートナーにうつることもあり、お互いに感染を繰り返すため、なかなか完治できにくいのです。
また、締めつけの強い下着をきたり、通気性の悪い衣類の着用等によって膣炎になる可能性もあります。

【膣カンジダ症】
外陰部のかゆみやヒリヒリとした痛み、かゆみ、出血を起こすことがあり、白いチーズ上のおりものが増えます。
カンジダは実は誰でも持っている常在菌で、抵抗力が落ちることで発症することがあります。
妊娠中でも発症することもあるので、膣を清潔に保つようにしましょう。

【クラミジア膣炎】
粘り気のある黄色いオリモノや不正出血、腹痛、排尿時の痛みなどが起こります。
症状が進むと、子宮頚管、更には消化器官まで及ぶこともあるので注意が必要な性感染症です。
さらには不妊の原因や、卵管炎、流産や早産、分娩時に赤ちゃんへ感染してしまうなど重篤な症状も発症しかねないので、予防や治療をしっかりと行いましょう。

子宮筋腫、子宮頸がんなどの病気

不正出血を引き起こす病気は様々です。正確な病気を特定するためには、早期治療が大切です。
出血が見られる場合の病気についてお話します。

・卵巣機能不全
無排卵月経や、黄体機能不全などは卵巣機能不全といいます。月経が1週間以上続いたり、90日以上月経が来ない無排卵などの症状が起こります。これらは女性ホルモンの不調によって起こるもので、出血を伴う場合があるのです。

・子宮筋腫
子宮筋腫の症状は無症状のものが半数と言われていますが、筋腫の発症箇所によって症状も大きく異なります。不正出血やひどい月経痛や貧血などを起こし、不妊の原因ともなるため不正出血の他に月経過多や、生理時に違和感がある場合などは早めの受診を受けましょう。

・子宮頸がん
子宮の入口から頚管に発症するガンです。性交によりウイルス感染するもので、自覚症状は不正出血、性交時の出血です。進行がんの場合は血尿や排泄障害などの症状があらわれますので性交時に出血のある場合などは早急に受診しましょう。

セックスによる接触のための出血

荒々しい性交をした時などの不正出血が起こる場合があります。「びらん」といって子宮の入口にただれが起きている状態で性交をして刺激をすると、出血することもあります。

びらんは、やけどをした時などに皮膚がめくり上がっている状態のことを指し、やけどをした時に患部を刺激した時に出血するのと同じような現象です。びらんは病的のものではなく、生理的なものですのでびらん自体は心配はいりません。外因部や子宮の入り口付近にチクチクするような刺激を受ける場合は性交を控えましょう。

また、月経以外の時の性交時に出血があり、性交の度に繰り返すようなら、性交以外の原因の可能性も考えられますので病院に行って診察を受けましょう。

排卵出血

排卵出血は排卵時に卵胞が放出され、卵巣の表面が敗れることによって起こる出血です。排卵出血は生理的なものなので、心配はいりません。特徴としては少ない出血量で期間も短く、色は個人差もあり茶色っぽい色から鮮血まで様々です。
排卵出血の症状は以下のようなものです。

・黒っぽい色、薄い赤、茶褐色
・鮮血のように真っ赤で微量
・1日から3日でおさまる
・無症状

もし、排卵出血を疑う出血が、長期間の出血である場合は排卵出血ではない場合もありますので、注意が必要です。

生理の始まり

生理が予定より早く始まってしまった!という場合もあります。生理は女性ホルモンのエルトロゲンとプロゲステロンが急激に減少し、子宮内膜が剥がれ落ちることによって起こります。
そこへ、ストレスや疲労などの心的要因が加わると、ホルモン減少が早めに起こり、生理予定日より前に生理が来てしまうのです。

ホルモンバランスの乱れ

排卵期に長い出血が起こる場合はホルモンバランスの乱れからくるものかもしれません。
女性ホルモンはとても繊細で、無理なダイエットや偏った食事、不規則な生活習慣、ストレスなどによってバランスが崩れてしまいます。

・質の良い睡眠を取る
私たちが寝ているときは、レム睡眠とノンレム睡眠が繰り返されて、ノンレム睡眠時にホルモンが活発化します。深い睡眠を促すホルモンはメラトニンといい、分泌のピークは夜の10時から2時、ゴールデンタイムと呼ばれる時間帯ですね。
この時間に睡眠をとると女性ホルモンに良い影響を与えると言われています。しっかり睡眠をとることがホルモンバランスを整えるのです。

・ストレス解消
女性ホルモンバランスを整えるのには、ストレス解消がカギ。日々の中で楽しみに没頭する時間を設けてみましょう。好きな音楽を聞いたり、映画を見るだけでも脳がリラックス状態になります。疲れている体をいたわり、自分の時間を楽しむようにしましょう。

・適度な運動をする
日頃運動を全くしていない人も女性ホルモンが乱れやすい傾向にあります。女性ホルモンを整えるためには適度い運動するのがポイント。ハードな運動でなくても、階段の上り下りや近所の散歩など軽いものでもいいのです。ただし、腹痛などのある場合や体調がすぐれない場合は行わないようにしましょう。

・食生活はバランスよく
食生活の偏りがホルモンバランスを乱す原因ともなります。近年ではファストフードなど、食事を簡単に済ませてしまう人も多いのではないでしょうか。ファストフード中心の生活を改め、栄養をしっかり取るようにしましょう。
食事で女性ホルモンを摂取するのに効果的なのは大豆製品です。大豆に含まれているイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きを持っています。大豆製品は納豆、豆腐、ミソ、醤油ですよね。これらは和食に多く含まれますので、和食中心にしましょう。

不正出血の期間が長い場合

だらだらと出血が続く場合は受診を

不正出血の要因は様々ですが、だらだらと長く出血がある場合は受診したほうが良いでしょう。長期間の出血によって、貧血や貧血による様々な体調不良も起こりますので、ホルモン剤の投与や、止血剤で出血を止める処方がされます。子宮内膜症や子宮がんなどの病気も隠れている場合もありますので、必ず受診しましょう。
年代別に不正出血が続く原因は以下のものです。

・20代
仕事や私生活で無理をすることで体に負担が掛かり、ストレスがホルモンバランスに影響を与えることによって長く、止まらない不正出血の原因となることがあります。

・30代
30代でも早めにプレ更年期の症状が出ることもあり、不正出血が起こっている可能性も考えられます。また、妊娠出産などの経験により、体の変化によっても起こることもあります。強いストレスが悪化させる原因となるので注意が必要です。

・40代
更年期の症状が出てくるのが40代。更年期症状の不快な症状にホルモンバランスやストレスがかかり、心にも体にも影響が出てしまいます。仕事を制限したり、リラックスできる時間を増やしたり、ゆったりと過ごすことが大切です。

生理が月2回来ている月経異常の可能性も

稀発月経

月経の正常な周期は25日から38日と言われていますがこれよりも長い場合は稀発月経と呼ばれます。90日以上、生理が来ないことを無月経とされますが、稀発月経と無月経との判断は難しい場合もあります。

生理がきちんと来なくても、39日以上の生理周期が習慣となっている場合はさほど心配はいりません。ですが稀発月経のタイプには排卵が「ある」場合と「ない」場合があるので妊娠を望む方は早めに治療することが大切です。
また、注意したほうがいいとされるのは生理周期の感覚がだんだんと開いてきた場合や周期が乱れる場合です。自分で排卵しているか判断するには基礎体温を図りましょう。

・遅延排卵
生理開始から排卵までが長く、生理後は14日前後と早い段階で次の生理が起こります。低温期が長く続くのが特徴です。

・無排卵性稀発月経
稀発的に生理が起こりますが、排卵が起こらず高温期がなく、基礎体温表は平らで波型になります。
妊娠を望む場合は早めに対処しましょう。

更年期の女性ホルモン減少によるもの

更年期は閉経期を挟んだ約10年間前後のことを指します。女性は40代に入ると生理不順が起こるようになり、閉経する人が増えます。閉経が近づくと卵巣機能が低下し、女性ホルモンの1つのエストロゲンが急激に減少します。

女性の体を守る上で、エストロゲンは大切な働きをしているため、エストロゲンが減少すると、不正出血や月経異常、その他の様々な不調となって現れてくるのです。更年期は女性なら誰もに訪れる事であり、防げるものではありませんが症状に対する治療は行うことができます。

原因を知るには基礎体温を測って

基礎体温は女性の健康のバロメーターです。稀発月経の項目でもお話したように、基礎体温の波型により、ホルモンの状態や排卵の有無、正常に生理が来ているのかを読み取ることができます。
不正出血の起こった日や、体に異常があった時期などを把握すると病院にかかった時に正しい判断ができるようになります。妊娠を望んでいる方であれば、早めに対処できますし、自分の体を知ることもできるので、基礎体温をつける習慣をつけましょう。

自分の体のことを考えよう

不正出血や月経異常など、これまで想像もしなかったことが身に起こった時に、初めて、女性である自分の体の複雑さを知ることが出来る機会になったことと思います。
基礎体温つける習慣をつけておけば異常のあった時に病院に持っていくと、診断の目安にもなります。早急に体からのSOSに気づくことで自分の体を守っていきましょう。