【妊娠16週】ママの体・赤ちゃんの様子。動きの種類が増える時期

妊娠16週目に入ると子宮底長の測定がはじまります。赤ちゃんの測定項目も増え推定体重が算出されるようになるのもこの時期です。これまで関節の曲げ伸ばし運動ばかりでしたが、動きのバリエーションも徐々に増えてきます。それでは今回も、妊娠16週目のママの体の変化や赤ちゃんの様子をママたちの声と一緒に見ていきましょう。

妊娠16週目のママの体 ~子宮底長の測定がはじまります~

前回の<妊娠15週目のママの体>は
・「この時期の子宮の大きさは新生児の頭くらい」
・「つわりが落ち着き食欲が出てくる時期」
・「ずっと続いていた高温期が終わり基礎体温が下がる」
というお話でした。

いよいよ妊娠5ヶ月目、妊娠中期に入ります。
それでは今回も妊娠16週目のママの体調や体の変化について見ていきましょう。

妊娠16週目くらいから子宮底長や腹囲の測定がはじまります

妊娠16週目に入ると、そろそろ子宮底長(しきゅうていちょう)や腹囲(ふくい)の測定がはじまります。どちらも腹部エコーの前にベッドに寝た状態で測定されることがほとんどです。

【子宮底長】
恥骨の上端から子宮上部までの長さのことです。直線ではなく、おへその上を通るようにお腹の丸みに沿って測ります。
恥骨の上端は骨がグリっとしているのでわかりやすいのですが、子宮上部はお医者さんがお腹を少し強めに手で押して子宮の位置を確かめてから測るため、多少誤差が出ることがあります。

【腹囲】
腹囲には2種類の測定方法があります。
(1)お腹の一番ふくらんでいるところで測る
(2)おへその位置で測る
腹囲は元々の体型など個人差が大きく出る部分ですので、実際の数値よりも「どの位置で測って前回よりどれくらい大きくなっているか」を見られます。ただこれも測る人やちょっとした測る位置のズレで誤差が出やすいため、測定自体を行わないという病院も少なくないようです。

妊娠16週目の子宮の大きさはメロンくらい

妊娠15週目の子宮の大きさが新生児の頭くらいだとすると、妊娠16週目の子宮の大きさはメロンくらいです。子宮底長はだいたい11cmくらいになります。

これくらいの大きさになると、横になったときに明らかに脂肪とは違う子宮のふくらみがわかるようになります。マタニティフォトとしてお腹の大きくなる様子を写真におさめておけば、将来家族の話のタネになりますよ! 近頃よく聞くマタニティフォト。気になるけどどうやって撮るの?いつ頃とるの?と疑問を持つ方も多いはず。マタニティフォトの基本やアイデアをまとめました。あなたも可愛くてお洒落なマタニティフォトを撮って妊婦生活を楽しみましょう。

動悸や息切れに悩まされることも

【妊娠14週目】でもご紹介しましたが、妊娠中のママの血液の量は非妊娠時と比べて1.2倍~1.4倍くらいに増加します。そこで現れてくる症状が”動悸”や”息切れ”です。

心臓は血液の量が増えればそれだけ多くの血液を送り出さなければならないため、心臓の拍動の回数も増えます。そうやって既に増えているところにちょっとした運動が加わると更に心拍数が上がり”動悸”として感じられる人が出てきます。

また血液量が増えたからといって、血液の成分まで比例して増えるというわけではありません。どうしても赤血球などが不足してしまいがちです。赤血球が不足すると運ばれる酸素の量も少なくなってしまいます。これも”動悸”や”息切れ”の原因の一つです。

動悸や息切れは、体を温めて血流を良くしたり、深呼吸をして酸素をより多く取り込んでみたり、鉄分の多い食事をしたりすることで改善が見込まれます。めまいがするほどの動悸や息切れが頻繁に起こるようなら貧血状態がかなり進んでいる可能性もありますので、お医者さんに相談するようにしてくださいね。 妊娠中、急に動悸を感じるようになったら「何か病気かな」と不安になりますよね。実は妊婦特有の症状で妊娠した女性の半数が動悸を感じていると言われています。ここでは妊娠中に動悸が起こる原因と対処法や予防策をまとめました。妊娠してから動悸が気になるようになった方はぜひ参考になさってください。

妊娠16週目の体調や体の変化に関するママの声

まだつわりは残っているという人もたくさんいるのですが、いろいろと動き回れるくらいにまで回復したという声も多い時期です。限られた妊婦生活、ぜひ楽しんでくださいね!



妊娠16週目の赤ちゃんの様子 ~動きのバリエーションが増えます~

前回の<妊娠15週目の赤ちゃんの様子>は
・「妊娠15週目の赤ちゃんの大きさは(CRL)65~110mm/(BPD)25~33mmくらい」
・「妊娠15週目には胎盤がほぼ完成する」
・「胎動を感じはじめる人もでてくる」
というお話でしたね。

それではさっそく妊娠16週目の赤ちゃんがどんな成長をとげているのかを見ていきましょう。

妊娠16週目頃からBPD・FL・ACの測定がはじまります

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妊娠15週目でもふれましたが、妊娠16週目頃から
・BPD(児頭大横径)
・FL(大腿骨長)
・AC(腹部周囲長)
これら3つの項目の測定と
・EFW(胎児推定体重)
の算出がはじまります。

BPD(児頭大横径)については妊娠12週目でも解説していますが、おさらいの意味も含めて簡単に説明しておきましょう。

◆BPD(児頭大横径)
赤ちゃんの頭を真上から撮影したときの左右の一番広い部分の長さのことを指します。英語で児頭大横径を意味する”BiParietal Diameter”から”BPD”と略されます。

◆FL(大腿骨長)
赤ちゃんの大腿骨(太ももの骨)の長さのことを指します。英語で大腿骨長を意味する”Femur Length”から”FL”と略されます。

◆AC(腹部周囲長)
赤ちゃんのお腹周りの大きさのことです。英語で腹部周囲長を意味する”Abdominal Circumference”から”ACと略されます。

◆EFW(EFBW)(胎児推定体重)
文字通り胎児の推定体重のことです。英語で胎児推定体重を意味する”Estimated Fetal Weight”から”EFW”と略されます。
またEFBWも同じく胎児の推定体重を表します。英語で胎児推定体重を意味する”Estimated Fetal Body Weight”から”EFBW”と略されます。
EFW(EFBW)は、(BPD)(FL)(AC)の3つの数字を下記の計算式に当てはめることで導き出すことができます。

<<推定体重計算式>>
EFW(EFBW)(g)=【1.07×BPD(cm)×BPD(cm)×BPD(cm)】+【0.3×AC(cm)×AC(cm)×FL(cm)】

※かかっている産婦人科によっては(AC)ではなく腹部前後径(APTD)と腹部横経(TTD)から計算されることもあります。その場合は以下の計算式を用いてください。
EFW(EFBW)(g)=【1.07×BPD(cm)×BPD(cm)×BPD(cm)】+【3.42×APTD(cm)×TTD(cm)×FL(cm)】

自分で計算しようとするとかなり面倒ですが、通常は超音波の機械が瞬時に推定体重を算出し、エコー写真に記載してもらえることがほとんどですので、安心してくださいね。

▼「推定胎児体重と胎児発育曲線」保健指導マニュアル
http://www.jsog.or.jp/public/shusanki/taiji_taiju_hatsuiku_201203.pdf

妊娠16週目の赤ちゃんの重さはMサイズのミカンくらい

妊娠15週目には
(BPD)25~33mm
くらいだった赤ちゃんは、
妊娠16週目になると
(BPD)28~37mm
(FL)15~24mm
(AC)9~12mm
(EFW/EFBW)80~120g
くらいにまで成長します。

80~120gくらいというと、だいたいMサイズのミカンくらいの重さです。メロンサイズの子宮の中にMサイズのミカンが浮いている状態と考えれば、少しお腹の中にいる赤ちゃんの様子が想像しやすいかもしれませんね。

妊娠16週目に受診したママの声

随分と顔のパーツがはっきりとしてきました。手もあそこまできれいなパーを撮影できるのも珍しいですね!妊娠16週目頃になると動きが活発になり、あっという間に観察していた場所からいなくなってしまったりするので、お医者さんも撮影が大変そうです。

動きのバリエーションが徐々に増えてきます

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これまで腕や足、指の関節の曲げ伸ばしが主な運動でしたが、妊娠16週目頃になると、上体を反らして伸びをするような動きをしたり、首を動かしたり、腕を振ったりといった動きが見られるようになってきます。

赤ちゃんはこうした動きを通して筋肉をつけたり内臓機能の向上に努めています。いわばお腹の中で日夜トレーニングに励んでいるのです。ママはいい栄養をたっぷり赤ちゃんに届けることでトレーニングのサポートをしてあげましょう!

妊娠16週目頃に押さえておきたいポイント

今回は妊娠16週目頃に押さえておきたいポイントとして
■「潜在過敏期」
■「安定期の定義」
の2つをご紹介します。

次回<妊娠17週目頃に押さえておきたいポイント>では
・「戌の日の安産祈願」
・「腹帯の役割」
についてご紹介する予定ですので、楽しみにしていてくださいね!

妊娠16週目以降は”潜在過敏期”と呼ばれます

妊娠16週目以降の期間は、一般的に”潜在過敏期”と呼ばれます。
器官の形成は妊娠15週目くらいまででほとんど終えるため、妊娠16週目以降の”潜在過敏期”では薬やレントゲンなどによる胎児の奇形に関する心配をしなくてもいいようになります。

しかし器官形成を終えたからどんなものでも摂取して良いということにはなりません。奇形の心配はなくなるものの、今後は『胎児の成長』への影響が懸念されるためです。

ただし妊娠中だとわかっている上で処方される薬なら、お医者さんや薬剤師さんの指示を守って飲む分には赤ちゃんへの影響をそれほど心配する必要はありません。むしろ飲まないことでのリスクも考えられますので、飲むことに不安がある人は事前にしっかりとお医者さんと話し合うようにしましょう。 妊娠に気づいた妊婦さんの多くが心配になること。それは「あのとき飲んだ薬は大丈夫?」「現在治療中の病気の薬はどうしたらいいの?」といった薬に関することです。ここでは薬の影響や、飲み続けるメリットを交えながら妊婦さんの服薬について考えていきたいと思います。

安定期とは『比較的体調が安定している期間』のこと

妊娠5ヶ月目から”安定期”に入ると知っている人は多いと思いますが、実際に「安定期ってどんな時期?」と聞かれるとうまく答えられない人も意外と多いのではないでしょうか。

安定期の定義はいろいろと解釈がありますが、簡潔に言うと『比較的体調が安定している期間』のことを指します。
・つわりが落ち着いた
・基礎体温が平熱に戻った
・心穏やかに過ごせている
・流産の危険性が下がった
などのプラス要因がマイナス要因よりも多い時期とも言えるかもしれませんね。

ただしあくまで『妊娠初期などと比べて』体調が安定している時期という点は常に頭に置いておきましょう。中には「妊娠期間に安定期なんてない」というお医者さんもいるくらいですから、無理は禁物です。今のうちに済ませておきたい用事なども、体調を見ながら行うようにしてくださいね。 安定期ってよく耳にするけれど、一体いつから?どんなことをして大丈夫なの?あんなことやこんなこともしたい、でも妊娠中だから…とセーブしているプレママも多いでしょう。安定期になると、妊娠初期に比べ活動しやすくなります。今回は、そんな安定期のうちにしておきたいことをご紹介します。

過去の押さえておきたいポイント

妊娠16週目でも押さえておきたい、過去にご紹介したポイントのリンクをまとめましたので読んでみたいポイントがありましたら、ぜひ目を通してみてくださいね! 【妊娠6週目】
・「妊婦健診の持ち物リスト」 【妊娠8週目】
・「マタニティマーク」
・「妊娠報告」 【妊娠9週目】
・「妊娠初期の血液検査」
・「妊娠中の病院の受診」 【妊娠10週目】
・「出生前診断」
・「中絶可能な時期」 【妊娠11週目】
・「流産」
・「切迫流産」 【妊娠13週目】
・「頻尿」
・「便秘」
・「妊娠線」 【妊娠14週目】
・「貧血・めまい・立ちくらみに注意」
・「つわりが落ち着いたら生活習慣の見直しを」 【妊娠15週目】
・「体重増加の目安」
・「体重管理が必要な理由」



安定期の『頑張り過ぎ』には気を付けましょう!

ママは自分の体のことなので「安定期とは言え体調が万全なわけではない」ということは、誰かに説明されなくとも、何となく理解していることがほとんどです。

しかしパパや他の家族の場合は違います。妊娠5ヶ月から”安定期”だと聞くと「これまで通り家事や育児が出来る」「多少無理しても大丈夫な時期」などと勘違いしてしまう人も多いのです。

ママも妊娠初期につわりなどで思うように動けなかった負い目から、安定期に少々頑張り過ぎてしまうこともあります。しかしこうした頑張り過ぎが積み重なり、赤ちゃんやママの体に負担がかかってしまうこともあるため注意が必要です。

また安定期に入ったからと急に体調が回復するわけではありません。その辺はしっかりとパパや家族に説明し、家事や育児なども積極的に協力してもらいましょう!

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妊娠15週目に入ると胎盤がほぼ完成します。これにより排卵後からずっと高かった基礎体温が下がり、つわりも落ち着いて体調が回復する時期です。早い人だと胎動を感じはじめ、お腹に命が宿ったことを益々実感できるでしょう。それでは今回も妊娠15週目のママの体や赤ちゃんの様子を、ママたちの体験談を交えながら見ていきたいと思います。 妊娠17週目に入ると、そろそろ赤ちゃんの性別が判明する人が出てきます。ママは乳腺が発達してバストサイズがアップする時期です。それでは今回もママの体はどんなふうに変化しているのか、赤ちゃんはどんな成長をとげているのかを、ママたちの声を交えながら見ていきましょう。 妊娠5ヶ月は、お腹がさらに大きくなり、周りの人もそろそろ妊娠に気づき始めるころです。赤ちゃんもどんどん大きくなり、胎動を感じられるママもいるかもしれません。そんな妊娠5ヶ月のママと赤ちゃんの様子、気を付けることなどをご紹介します。 妊娠中期はいわゆる”安定期”です。胎盤が完成することで多くの方がつわりから解放され、流産リスクも減り少しほっと一息つける頃です。妊娠中期の知っておきたい身体の変化、この時期にやっておきたいこと、お母さんに気をつけて欲しいポイント、楽しみな赤ちゃんの成長をご紹介いたします。