予防接種の種類と副反応について。新米ママが覚えておきたい4つのこと

赤ちゃんの予防接種スケジュールに気おされたママも多いのではないでしょうか?かくいう筆者も「なにこのハードスケジュールは?!」と愕然とした新米ママの一人でした。予防接種のスケジューリングすら難しく、「予定通りにいかない」のが子育てというもの…。少しでも気楽に乗り切ることができるような、予防接種の情報をまとめてみました。

予定通りにいかない予防接種スケジュール

母子手帳と一緒に渡される「予防接種手帳」を見て、予防接種の多さに驚いたママも多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの予防接種は、予防接種法で定めらている「定期接種」と、任意で受ける「任意接種」との2種類があります。

また、「生ワクチン」か「不活化ワクチン」かによっても、次に接種できるタイミングが異なってくるため、予防接種のスケジューリングで悩んでいるママも多いはず。予定通りいけばいいですが、途中で体調がよくなかったり、病気をしたりとうまくいかないことも多いものですよね。

予防接種についてお悩みのママに知っておいてほしい情報をまとめてみました。



1.予防接種の種類

法令で定められた「定期接種」と個々の判断で受ける「任意接種」

幼児の予防接種は、法令で定められた「定期接種」と個人で摂取するかどうか決める「任意接種」とがあります。

「定期接種」のワクチンは、国や自治体が乳幼児に接種を勧奨しているワクチン。ほとんどの地域で無料で受けられるワクチンとなっています。一方「任意接種」は、ほとんどが有料となり、受けるかどうかは個々で決めてよいものですが、決して重要度が低いというわけではありません。

予防接種を受ける時に保護者の署名が必要ですが、この同意欄が記入できない、という場合は、「定期接種」であれ「任意接種」であれ、「接種しない」という選択肢も自ずと出てきます。定期接種を受けるべきか、受けないべきかで悩むお母さんもいらっしゃることでしょう。

2015年9月現在の定期接種、任意接種の一覧は下記のとおりです。
<定期接種>
Hib(ヒブ)、肺炎球菌、四種混合(ジフテリア・百日ぜき・破傷風・ポリオ)、BCG、MR(麻しん・風しん)、水痘(みずぼうそう)、日本脳炎、HPV(子宮頸がんワクチン)

<任意接種>
おたふくかぜ、B型肝炎、ロタウイルス、インフルエンザ、A型肝炎

※B型肝炎が平成28年1月頃から定期接種になる見込みです。
※HPV(子宮頸がんワクチン)については現在積極的な接種勧奨は行っていません。リスクをきちんと理解したうえで接種されることをおすすめします。

じつは、乳幼児の予防接種は、1回で終わるものが少ないのです。
接種するワクチンの数だけでなく、接種する回数も合計3~4回に分けて接種するものが多く、スケジュール調整を混乱させてしまう原因となっています。

予防接種情報 |厚生労働省
こちらのサイトを参照させていただきました。

接種できるタイミングが異なる「生ワクチン」と「不活化ワクチン」

ワクチンの種類には、「生ワクチン」と「不活化ワクチン」という二種類があります。

予防接種のスケジューリングをさらに混乱させてしまう原因の一つですが、生ワクチンは接種後次回の予防接種まで「中27日」空けなくてはいけないこと、不活化ワクチンは「中6日」空けないといけないという決まりがあります。

何種類の予防接種を受け、合計何回接種が必要で、各々次回の接種までにどれだけ期間をあけなければならないか、を子どもの人数分考える必要がでてくるのです。

財団法人 予防接種リサーチセンター*予防接種法に関するページ*
こちらのサイトを参照させていただきました。

2.任意接種の決め方と副反応の考え方

保育園に預ける予定であれば任意接種も早めに

定期接種は無料であるため、家計の負担も少なく接種しやすいですが、任意接種をどうするかについては、考えてしまうママも多いのではないでしょうか。

かかりつけ医の考え方にもよりますが、保育所へ早くから預けるなら接種しておいた方がいいものがほとんどです。また、一番早くから接種できる予防接種は肺炎球菌とHib。生後2ヶ月から接種できるので、出産後1ヶ月ちょっとしたらかかりつけの小児科で予約をおすすめします。

季節の変わり目や冬は小児科が大変混雑しており、予防接種の予約を取るのも至難の業。まずは中6日あけながら、この2種類を接種しつつ、別の予防接種を組み入れていくパターンが多いです。

1歳くらいから保育所へ行く予定であれば、ロタウイルスやおたふくかぜなども接種しておいた方がベター。集団生活ではどうしても感染病が流行ってしまいがちです。幼稚園まで自宅で、という方は、ウイルスをもらう機会もぐっと減りますので、任意接種については、集団生活が始まってから考えてもいいかもしれません。

※子宮頸がんワクチンについては現在積極的な接種勧奨は行っていない、とのこと。リスクをきちんと理解したうえで接種されることをおすすめします。

副反応の心配よりも、予防接種を受けないリスクの方が高い

予防接種を考えるときに、一番気になるのが副反応ではないでしょうか。

「不活化ワクチン」では「注射部位の発赤、硬結、疼痛等」があります。全身反応としては、「アナフィラキシーショック、蕁麻疹等のアレルギー反応、発熱及びそれに伴う熱性けいれん、脳症等」があげられます。不活化ワクチンによる全身反応は注射直後から24時間以内,おそくとも48時間以内に現れますので、注射後に様子が変な場合はすぐにかかりつけ医へ相談してください。

「生ワクチン」は極まれに接種後24時間以内に発熱等が起きることがあります。生ワクチンによる副反応は、「弱毒したウイルスによる感染症状」が見られます。例えば麻疹ワクチンによる発熱又は麻疹の発疹を認めたりなどです。

各ワクチンにより副反応は様々です。情報を調べて子どもがもし持病を持っていたりするようであれば、かかりつけ医と相談して接種を決めてください。

予防接種をするか、しないかで迷っている方もいることでしょう。予防接種をして重篤な副反応が起こるよりも、予防接種をしないで病気になり危険な状態にさらされる確率の方が高いケースがほとんどです。
事実として予防接種に副反応があることは否めません。自分の子どもにも、重篤な副反応が起こる可能性がゼロではありません。ですが、予防接種をしないで感染病になったときに、障がいが残ったり、亡くなったりするケースもゼロではありません。



3.予防接種を受ける時の注意点

まずは体調管理を徹底して

1歳になるまでは、なんとか病気をさせないように色々と気をつけることが重要です。外に出たら、自分も家族も手洗い、うがい。風邪をひいたパパには赤ちゃんと接するときは消毒とマスクで感染を予防しましょう。おじいちゃんおばあちゃんにも協力してもらうことが、時には必要です。

赤ちゃんはまだ言葉が話せないので、小さなうちはママが気を付けてあげることが一番ですよね。

少しでも異変があれば、次に見送る

予防接種は元気な時に受けるのがマストです。
ちょっとでも体調が悪い、なんだかいつもと変、熱がほんの少しだけ高いかも…というときは、先に見送ってしまいましょう。
かかりつけのお医者様と相談して、なるべくリスクを減らす形で予防接種を受けたいですよね。

持病があれば必ずかかりつけ医に相談を

持病や出産時に異常があった場合、アレルギーがある場合などは、かかりつけ医に相談しましょう。特に持病を持っている場合は、予防接種が受けられなかったり、重篤な副反応が現れる場合もありますので、慎重な判断が必要です。

4.予防接種のスケジュールについて

予防接種スケジュール表を活用しよう

「定期接種」と「任意接種」、「生ワクチン」と「不活化ワクチン」。摂取するタイミングとどの順番で受けていくかは、混乱してしまいがちですが、今では予防接種スケジュールの表が配布されており、そちらを活用すればスムーズに進められます。

最近では、色々と親身に相談にのってくれる先生や、一緒にスケジューリングを組んでくれたり、育児相談にのってくれたり、女医さんであれば同じ女性同士で子育てについて話したりできる先生もいらっしゃいますよね。

住んでいる街によっては小児科医が少なかったりするのも事実ですので、相談したくてもできない、という方も多いのでは。そのような場合は、国立感染病研究所からも予防接種スケジュールを配布しているので、活用してみるといいかもしれません。

▼「国立感染病研究所」予防接種スケジュール表はこちら

ダウンロード
▼「日本小児科学会」が推奨する予防接種スケジュール表はこちら

ダウンロード

予防接種スケジュール | Know VPD! – VPD(ワクチンで防げる病気)を知って子供たちの命を守る
こちらのサイトを参照させていただきました。

任意の予防接種に補助金がある場合も

加入している健康保険組合や各市町村で任意の予防接種費用につき、補助金が支給される場合があります。

それぞれに加入している健康保険組合や市町村のお知らせなどは注意して見ておくといいですね。例えばインフルエンザ予防接種につき、補助金が出る健康保険組合が多いようです。申請書類の提出が必要なケースが多いので、忘れずに手続きを行いたいですね。

リスクも十分に検討して接種を

予防接種についていかがでしたでしょうか。

赤ちゃんの予防接種は、種類が多く、接種の回数も多いため生後6カ月までは毎月予防接種を行うことになります。以前までポリオは「生ワクチン」だったのですが、現在では「不活化ワクチン」が一般化しました。それに伴い、「三種混合ワクチン」だったものが、原則「四種混合ワクチン」へと移行しました。海外では六種や八種混合しているワクチンもあり、一度に多数のワクチンを打ってしまうのが一般的なのだとか。

今後も、医療の発達や薬の開発が進み、予防接種の種類や方法も変わっていくことでしょう。新しい情報を得ながら、どの予防接種を受けるのかリスクも十分に検討して、接種していきたいですよね。
正確な情報を求めるのであれば、やはり厚生労働省や日本小児科学会のホームページの参照をお勧めします。

秋が訪れると、赤ちゃんも風邪をひきやすい季節になりますので、体調管理はくれぐれも気を付けて、順調に予防接種が終えられるといいですよね。

公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY
こちらのサイトを参照させていただきました。