おたふくかぜの予防接種料金と回数は?副作用はあるの?

おたふくかぜの予防接種を受けると、おたふくかぜの予防効果は90%とも言われています。3歳から10歳の小児に多いおたふくかぜ。集団生活で流行することが多いので受けておきたい予防接種ですが任意接種です。おたふく予防接種の料金や副作用などについて分かりやすくお伝えしていきます。

おたふくかぜの予防接種はなぜ料金がかかる?

おたふくかぜの予防接種は任意接種

定期接種は、予防接種法により、決められた時期に接種することが定められています。任意接種は、定期接種と異なり、個人で受けるかどうかを決めることができるものになります。

以前は、MMRという麻疹、風疹、おたふくかぜの三種混合ワクチンが定期接種されていました。副作用としてかなりの頻度で無菌性髄膜炎が発生してからMMRは中止となり、現在の単独でのおたふくかぜの任意接種になりました。
おたふくかぜの予防接種を受けることによる無菌性髄膜炎の発生頻度はかなり低いものとなっています。

MMRワクチンについて
参考:厚生労働省「MMRワクチンに関する過去の経緯」

自治体の助成が受けられることも

お住まいの地域によってははおたふくかぜの予防接種の助成が受けられるところがあります。受けられる年齢や金額に違いはありますが、まずは助成が受けられるかどうか最寄りの役所やホームページなどで確認してみてくださいね。



おたふくかぜの予防接種料金の目安は?

目安は5,000円~8,000円

診察等全部含めて5,000円から8,000円くらいかかるところが多いようです。小児科によって金額が変わるので、かかりつけの小児科以外でも、お近くの小児科に問い合わせをしてなるべく安いところを探してみるのもいいかと思います。

おたふくかぜの予防接種はいつから受けられる?

1歳過ぎたら早めの接種を

1歳を過ぎたらどの年齢でも受けることができますが、1歳を過ぎたら早めに受けることが推奨されています。3歳から10歳までで感染することが多く、集団生活で流行することを考えたら早めの接種で予防をしておきたいことろですね。



おたふくかぜの予防接種の回数は?

2回接種を推奨されています

より確実な感染予防のために2回接種が望ましいとされています。日本小児科学会では、1回目の接種を12ヶ月から16ヶ月未満、2回目の追加接種を5歳から7歳未満を推奨しています。
厚生労働省によると、おたふくかぜ予防接種をしている117か国中110か国で2回接種しており、2回接種は世界では当たり前のこととなっているようです。

1回接種の国では88%の患者の減少で、2回接種の国では97%以上の患者の減少がみられることから、2回接種をしてより確実に予防していきたいですね。

予防接種スケジュールについて
参考:「日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール」

おたふくかぜの予防接種を受けて副作用症状はあるか?

おたふくかぜの予防接種の副作用

おたふくかぜの予防接種の副作用は、発熱、耳下腺の腫れや痛みなどがあります。一番多い副作用は一過性の耳下腺腫脹です。これは接種後3週間前後に発生し、100人に2~3人の頻度で起こります。
最も問題になる副作用に「無菌性髄膜炎」の発症があります。これも接種後3週間前後に発生し、2,000人~2,500人に1人の頻度です。

しかし、おたふくかぜに自然感染した場合、約80人に1人が髄膜炎で入院するという頻度と比べるとかなり低いものだと考えられます。

副作用について
参考:NIID 国立感染症研究所「おたふくかぜの自然感染とワクチン接種後の無菌性髄膜炎の発生について」

副作用症状が出たらどう対処すればよいか?

接種後30分は受診できる状態にしましょう

接種後にショック、アナフィラキシー様症(呼吸困難、蕁麻疹、血管浮腫等)が起こることがあるので、接種後30分くらいはその場に残るか、すぐに診てもらえる状況にしておきましょう。
また、接種後の2,3週間に発熱、耳下腺の腫れ、咳、鼻汁などの症状が現れた場合、多くは数日でこの症状はなくなりますが、念のためかかりつけの小児科に受診してください。

無菌性髄膜炎の疑いがあれば直ちに受診を

おたふくかぜの予防接種の副作用で一番気をつけなければならないのは、無菌性髄膜炎です。無菌性髄膜炎の症状は、高熱、頭痛、嘔吐、首の後ろが硬くなる、などがあげられます。このような症状が出たら直ちに受診するようにしてください。

病院では、血液検査や髄液検査で髄膜炎であるか、無菌性なのか細菌性なのかを調べます。
無菌性髄膜炎の場合は、発熱、頭痛、嘔吐などの症状の対処療法、脱水などがある場合は点滴などで治療するようです。

無菌性髄膜炎は比較的重症にはなりにくいのですが、早期の治療が大切ですので、様子がおかしいと感じたらすぐに受診するようにしましょう。

おたふくかぜの合併症から子どもを守ろう

合併症が怖いおたふくかぜ

おたふくかぜに自然感染した場合、恐ろしいのが合併症です。無菌性髄膜炎、難聴、脳炎、睾丸炎などの合併症があり、難聴になると一生治ることはありません。
日本では毎年500人から2,000人もの人がおたふくかぜからの難聴になっていると言われています。片方が聞こえにくくなる場合が多く、子どもの場合は気づきにくいことも多いようです。

無菌性髄膜炎は数十人に1人の発生率なので、おたふくかぜに感染してしまうと合併症の発生率はかなり高いものだと思います。

おたふくかぜの予防接種の効果は約90%

おたふく予防接種の効果は約90%と言われ、仮におたふくかぜにかかっても症状が軽くすみます。心配される副作用の無菌性髄膜炎も、おたふくかぜに自然感染した場合の10分の1以下というかなり低い頻度になるんです。

アメリカでは定期接種となっており2回受けることが一般的で、大流行することはありません。日本では任意接種であることと、1回しかしない人もいるため流行してしまうのです。

おたふくかぜにかかると合併症が怖く、その多くは予防接種で防ぐことができるということを広く周知し、多くの先進国のようにたくさんの人が2回接種できる環境にあることが大切ではないでしょうか。