妊娠超初期の出血は着床出血?それとも生理?違いについて

妊娠検査薬が使えない妊娠3週までの妊娠超初期にも、体にいくつかの症状が出ることが知られています。その中の1つに、「出血」があることをご存知でしょうか。この時期に、出血が見られることもあると知らないままでいると、病気?生理?と慌ててしまうかもしれませんよね。そこで今回は、この妊娠超初期の出血と、生理の出血や不正出血との違いなどについてご紹介します。

妊娠できたか心配

妊娠超初期とは、妊娠0週である生理開始日から、着床期とも呼ばれる妊娠3週までの期間のことを言います。
この妊娠超初期は、妊娠検査薬を使ってもまだ反応が出ません。ですから、赤ちゃんが欲しいと考えている方の中には、「私、妊娠しているのかな?」とヤキモキしている方もいるのではないでしょうか。
また、体の変化にも敏感になりがちなので、小さなことでも、これって大丈夫なの?と心配になってしまいますよね。
今回は、そんな妊娠超初期症状の中でも最も気になってしまうことの1つ、妊娠超初期の出血についてご紹介します。



妊娠超初期症状に出血があるってホント?

出血が見られることもあります

妊娠しているかどうか気になる時期に出血と聞くと、余計に不安を増大させてしまう方もいるでしょう。
まだ妊娠が確定していない時期にもう症状が表れるなんてと驚いてしまうかもしれませんが、妊娠超初期に出血の症状が出ることもあるのです。
(この出血の正体は何なのか、問題はないのか、ということについては以下の項目でご紹介します。)

この出血は何?

妊娠3週頃に起こる着床出血

妊娠超初期に起こる主な出血の1つとしては、「着床出血」が挙げられます。(医学的には「月経様出血」)
着床出血とは何かを知る前に、まずは着床のしくみについておさらいしましょう。

1.受精卵が細胞分裂を繰り返しながら5~7日ほどかけて子宮に移動する
2.受精卵の表面に「絨毛(じゅうもう)」と呼ばれる根のような組織ができる
3.妊娠に向けて分厚くなった子宮内膜にもぐりこんで根を張る

こうして受精卵がきちんと着床することによって、妊娠が成立します。
この着床の過程は妊娠21日目頃(妊娠3週)からスタートし、この期間に少量の出血が見られることもあると言われているのです。

着床出血の原因

着床出血の原因は、今のところ、医学的にはっきりとは解明されていません。
しかし着床するときに、受精卵は子宮内膜の表面を徐々にとかしながらもぐりこんでいきます。その際に血管を傷つけてしまうこともあるので、それによって出血が起こるのではないかと考えられているのです。



この出血は大丈夫なの?

他に異常がなければ様子を見ましょう

着床出血は病気や異常ではなく、妊娠の過程として、また妊娠超初期症状として表れる症状の1つ。少量の出血の他に不調なことがなく、その後に病院で妊娠が確認できれば問題ありません。ですから、あまり心配し過ぎず、様子を見てくださいね。
(もし下の項目で挙げるような異常があったら、すぐに医師に診てもらいましょう。)

腹痛や大量出血の際は病院へ

上記でご紹介したように、着床出血であれば心配はいりませんが、以下のような症状がある場合には、すぐに受診しましょう。

・あまりにも出血が多い
・出血が長引く
・強い腹痛がある

これらの症状が表れる場合、切迫早産・子宮外妊娠・子宮筋腫・子宮内膜ポリープ・子宮頸がん・子宮体がんなどの重篤な病気やトラブルが原因の不正出血のおそれがあるので、注意が必要です。

着床出血と生理の違いは?

着床出血が起こった日と生理予定日が近いため勘違いすることも

着床出血は、上の項目でもご説明したように、妊娠3週頃に起こる症状です。妊娠3週というと、28日周期で生理が来ている方は、生理予定日の1週間前からちょうど予定日頃。
よって、着床出血があると、もしかして生理がはじまった?と思ってしまう方も少なくないようです。また、着床出血と生理の出血には、似通っている点も多々あります。
この2つの出血の違いは、一体どんなことなのでしょうか。こちらでは、着床出血と生理の出血を見分ける方法を見ていきましょう。

出血の色に違いはあるの?

着床出血の色には個人差があるため、一概には言えません。
基本的には、生理のはじめ頃もしくは終わり頃のような薄茶色、出血というよりむしろおりもののようなさらに薄い茶色、薄いピンクという方が多いようです。
一方で、鮮血が出た、という方もいるので、出血の色で着床出血かどうかの判断をするのは難しいと言われています。

出血の量はどのくらい?

一般的に着床出血の量は、「少量」または「微量」です。
色と同じように、生理のはじまりや終わりごろの出血程度であったり、うっすらと点が付く程度であったりと、大量の出血ではないことが多いと言われています。
とはいえ、やはり着床出血の量にも個人差があるので、人によっては生理のときのような出血量のこともあるとも言われていますので、一概に言い切ることはできません。
それほどまでに出血の量が多いと、「今回の生理はちょっと早めにきちゃったのね」と勘違いしてしまうのも頷けます。
また、出血量が多い場合は本当に生理の出血のこともありますし、他のトラブルが隠れていることもあるので、異変を感じたら早めに受診してください。

出血の期間はどう違うの?

着床出血は、数日程度で終わるという方がほとんどですが、1週間ほど続いたという方もいるようです。
妊娠を考えていて、着床出血という事柄を知っている方は、2~3日の少量出血であれば、「もしかしてこれが着床出血なのかしら?」とピンとくるかもしれませんね。
いずれにせよ、着床出血はたいていの場合、長くとも1週間程経過すれば終わるものです。もしそれ以上出血が続くのなら不正出血などのおそれがあるので、すぐに病院を受診しましょう。

基礎体温の変化

着床出血と生理の出血の差が表れやすいのは、基礎体温の変化です。

◆生理のときの基礎体温は低め
排卵が起こり、高温期に入った体温が、約2週間後、つまり生理予定日の数日前もしくは生理当日から下降しはじめます。
グラフを見ると、一気にガクンと体温が下がっていることがわかるので、「もうすこしで生理がくるのね」、「生理がきた」と気づけるでしょう。

◆着床出血のときの基礎体温は高め
排卵後に高温期に入った体温が、生理予定日前になっても下がらず、ずっと高温期をキープしています。
体温が高温期に入ってから2週間を過ぎても下がらず、さらに21日以上続いている場合は、着床をしている可能性が高いと見られています。

妊娠をしていても、一度基礎体温が下がり、その後再び高温になるインプランテーションディップという現象が起こることもあるので、必ず出血の見分けができるというわけではありません。
しかし、きちんと基礎体温をつけていると違いがわかりやすくなるため、基礎体温を用いた見分け方は、着床出血と生理の出血の見分け方の一つとして参考にはなるかと思います。
着床出血を見分けるためだけでなく、体の管理をする上でも基礎体温の計測は大切なことなので、日ごろからきちんと基礎体温を測っておきたいですね。

着床出血がなくても妊娠している可能性はあるの?

着床出血がないことはごく普通のこと

着床出血、と聞くと、「着床のときに必ず起こる現象なの?」、「私は出血がなかったけれど、それって普通なの?」、「出血がなかったから妊娠してないってこと?」と不安になる方もいるかもしれません。
たしかに着床時に出血が起こることもあると医学的に認められています。
けれど、実は着床出血がある人は少数派。着床をしても出血することがない人の方が多いとも言われています。
ですから、自分は出血しなかったから異常なのではないかと気にする必要はありません。妊娠しているかどうかの判断は、きちんと受診をすればわかることです。気に病む前にきちんと医師に相談をしましょう。

他にも妊娠超初期症状はあるの?

これまで妊娠超初期症状の1つである着床出血についてお伝えしてきましたが、出血の他にも症状があるの?と気になる方もいるのではないでしょうか。
ここからは、出血以外の代表的な妊娠超初期症状についてご紹介します。

風邪のような寒気・だるさ・熱っぽさ

妊娠超初期に、寒気やだるさ、熱っぽさを感じて、「もしかして風邪をひいちゃった?」と感じる方もいるのだとか。
それだけでなく、鼻水が出たり、微熱が出たり、のどが痛くなったりと、風邪以外の何物でもないと思ってしまいそうな症状が出てしまうこともあるそうです。
原因は、ホルモンバランスの乱れなどにあると言われています。
また、排卵をしてからは高温期がずっと続き、0.4度程度とは言え、いつもよりも体温が高い状態が続くので、寒気や熱っぽさを感じるのも仕方ないことなのかもしれません。
もし妊娠を考えていて、風邪のような症状が出たならば、市販の薬を飲む前に、受診することをおすすめします。
医師にきちんと事情を話せば、妊娠に影響の少ない漢方薬を処方するなど、きっと善処してくれるはずです。

生理前のような胸の張り

妊娠超初期症状として、生理予定日の1週間くらい前から、胸の痛みの症状が出ることがあります。
もともと生理前には胸が張ってしまうという方もいるので、「また生理がくるのかな?」と勘違いしてしまいそうですね。
この胸の張りは、妊娠成立に伴うホルモンバランスの変化が原因なのだそう。
着床すると、hCG(絨毛性性腺刺激ホルモン)が分泌しはじめ、多量のエストロゲンやプロゲステロンというホルモンが作られるように促します。このエストロゲンの分泌によって乳腺や乳管の発達が進むので、胸が張ったり痛みを感じたりしてしまうのです。

おりものの質や量の変化

おりものの変化も妊娠超初期から見られる症状の1つです。

・おりものの量がいつもよりも多くなる
・サラッとしたおりものになる

妊娠が成立した後にホルモンバランスが変わることで、以上のような変化が表れるようです。特におりものの量が増えるのは、母体や胎児に悪影響を与えるような雑菌を増やさないためだと言われています。

妊娠の兆候が見られたら、妊娠検査薬で確認しましょう

妊娠超初期症状の中に出血があるなんて、とびっくりした方もいるのではないでしょうか。出血というとマイナスのイメージが浮かびがちなので、妊娠判明前の時期はいろいろなことにナーバスになってしまいますよね。
他の体の症状と合わせて、「これって妊娠?」と思うような兆候があれば、医師に相談をしてみましょう。