BCGとは?いつ受ける?効果や副反応について

BCGってハンコ注射?私が接種したころはそう呼ばれていました。小学生の頃にツベルクリン注射をして反応を見てからBCGを接種してましたが、今はだいぶ変わったようです。長女(4歳)と長男(6ヵ月)でも接種時期が違います。色々と制度が変わる中、現在はいつ接種するの?そもそもBCGって何?という問いにお答えしたいと思います。

BCGって何?

牛型結核菌を弱毒化した生ワクチン

BCGワクチンはフランスで開発された牛型結核菌を弱毒化してつくった生ワクチンです。1921年にフランスで初めて新生児に投与されました。
日本には1924年にBCGが入ってきて、1965年には日本の菌でつくられたワクチンがWHOの国際参照品に指定されました。

接種方法は管針法といってスタンプ方式で上腕の2ヵ所に押し付けて接種します。溶解液で溶かしたBCGを上腕に落とし、管針に付属しているヘラのようなもので拡げます。
その後9本の針のついた管針で2回押し付けます。

BCG接種後の症状は?お風呂には入れるの?

接種後は接種部位が乾くまで衣服などが触れないようにします。その日の入浴は特に問題がない限り差し支えはありません。接種後10日ごろに接種局所に赤いポツポツができ、一部に小さい膿ができることがあります。
接種後4週間後に最も強くなりますが、接種後3ヵ月頃までには治り、小さな跡が残るだけになります。これらは副反応ではなく通常の反応です。絆創膏などは貼らずに接種部位を清潔に保ちましょう。

BCGは集団接種であらかじめ日程が決められていることが多いです。
それに接種後27日(4週間)以上は他の予防接種が受けられなくなりますのでしっかりとスケジュールをたてておきたいですね。



どんな効果があるの?

全身性の結核、髄膜炎を予防することができます

BCGワクチンは結核を予防するためのワクチンです。
乳幼児期にBCGワクチンを接種することにより結核の発症を52~74%、全身性の結核や重篤な髄膜炎を64~78%予防できると報告されています。
また1度のワクチン接種で10~15年の効果があるとされています。

結核とは結核菌という細菌が体の中に入って起こる病気です。
主に肺の内部で増えるため咳、発熱、呼吸困難など風邪のような症状を起こすことが多いですが、肺以外の臓器でも冒されることがあり、特に小児では症状が出にくく発見が遅れるために重篤な全身性の症状になることがあるので注意が必要とされています。

副反応はあるの?

接種した側のわきのリンパ節が腫れることがあります

じんましん、発疹などの皮膚症状やわきのリンパ節の腫れなどを起こすことがありますが、軽症であれば様子見、重症化することがあれば医師への相談を勧められます。

副反応のうちもっとも多いのがわきのリンパ節の腫れで、次いで皮膚症状となっています。
骨炎などの重い副反応が出ることは極めて少ないとされています。日本では平成22年度に約100万回接種したところ厚生労働省に届け出があったのは5件とのことでした。

コッホ現象には注意して

また副反応とは別に、既に結核に感染していた場合、接種後数日間のうちに接種局所の発赤・腫脹、化膿を起こすコッホ現象と呼ばれる症状を起こすことがあります。この場合は速やかに接種した市区町村、医療機関を受診しましょう。



いつ接種すればいいの?

1歳までの接種が望ましいです

現在は生後1歳までに1回。生後5~8ヵ月の間に接種するのが望ましいとされています。
結核の多い地域では早期に接種することを勧められることがありますので、お住いの地域、医療機関にご確認ください。

以前は生後6ヵ月に至るまでとされていましたが、接種するワクチンの数が増え、全ワクチンを接種するための期間を十分に設ける必要があることから生後1歳までに接種することになったとされています。また早期接種をすると副反応が出やすいとの報告もあるそうです。

実際、筆者の4歳になる長女は4ヵ月検診時に接種するようお知らせがきましたが、現在6ヵ月の長男は4ヵ月検診とは別に5ヵ月時にBCGを接種しました。
BCGに限りませんが、短期間の間に定期接種の内容が変わりますので注意が必要ですね。

BCGって必要なの?

毎年2万人を超える患者が発生しています

国内での結核患者はかなり減少したものの、毎年2万人を超える方が感染しており、先進国ではまだまだ多い数字となっています。結核に対する抵抗力はママからもらうことができません。
赤ちゃんは結核に対する抵抗力が弱いため全身性の結核にかかったり、結核性髄膜炎になることもあり、重い後遺症を残す可能性があります。

また結核菌は感染して1~2年以内に発病する割合は10~15%ですが、それ以外の人は菌がそのまま体内に残り、体の抵抗力が落ちた際に発病するケースがあるので、まだ結核菌にさらされていない乳児期にBCGワクチンを接種することが重要となります。
そのために1歳未満での定期接種が勧められているのですね。

不安がある場合は医師に相談しましょう

結核は昔の病気ではなく今でも2万人以上の人がかかる病気です。
重篤な場合は死に至る危険もありますが、BCGワクチンを接種することで結核になるリスクを減らすことができるのです。

BCGワクチンは生ワクチンなので副反応を気にされるママも多いと思います。不安のある場合にはかかりつけのお医者さんや専門機関などに納得のいくまで相談をされてくださいね。
1歳を過ぎると公費負担で接種を受けられなくなることがありますので、早めにスケジュールをたてておくと良いですよ。