ノロウィルスに感染したらどうしたらいい?症状と対策まとめ

冬場になると聞くことが多くなる食中毒といえばノロウィルス。涼しくなるにつれて感染する人が増えるこのウィルスは、何よりも二次感染が多いことに注意が必要です。幼稚園や保育園、小学校などで集団感染がおきてしまうことも…。今回はノロウィルスの原因や症状、予防法などについてまとめてみました。

ノロウィルスってなに?感染の原因は?

ノロウィルスは感染力の強いウィルスです

ノロウイルスは食中毒の一種で、冬の食中毒の内9割近くはノロウィルスだといわれています。
小腸の粘膜で増殖して胃腸炎を引き起こします。
感染力はとても高く、ウィルスの量が少なくても発症します。
そのため、集団生活を送っている保育園や高齢者施設などでは集団発生を引き起こしやすいといえます。

ノロウィルスに感染する原因は主に3つ

ノロウィルスに感染する原因としては、次の3つがあるといわれています。

・ウィルスに汚染された食品を生や加熱が不十分な状態で食べたり、ノロウィルスに感染した人が作った料理を食べることによって感染する、食品が原因の感染

・感染した人の吐しゃ物や排泄物などに触れてしまったり、感染した人が触ったドアノブや水道の蛇口を触ってしまいウィルスがついた手を口に運んだことによって感染する接触が原因の感染

・感染した人の吐しゃ物や排泄物が飛び散り、ウィルスを含んだ飛沫が口から入ったりすることによって感染する飛沫や粉塵が原因の感染



ノロウィルスにならないための4つの予防法

ここでは、ノロウィルスの予防法をご説明します。
ノロウィルスにならないためには、日頃の予防がとても大切です。気をつけないとあっという間に感染が広がってしまうことも…。家族みんなで気をつけるようにするようにしてくださいね。

1. 一番重要なのはよく手洗いすること!

ノロウィルスの予防で最も効果が高いとされているのは、充分な手洗いをすることです。
特に外出した後、トイレの後、ごみを処理した後、食事の前などは、ウィルスが手についたままの状態にならないように、よく手洗いをしましょう。
ノロウィルスは非常に小さなウィルスのため、手のしわなどにも入り込みやすく、軽く洗っただけでは効果が無いこともあります。
石鹸を使い、手のしわや爪の間、手首なども忘れずに、時間をかけて洗うことを意識しましょう。
手洗い後、手をよく拭いた後に、消毒用アルコールを手にもみこむのも効果的です。

2. 食べるときはしっかり加熱することが大切

ノロウィルスの感染を防ぐためにも、食品は中心部までしっかりと火を通すことが重要です。
加熱処理が必要な食材に関しては、目安として75度以上で1分以上加熱するようにしましょう。
また、牡蠣や帆立、アサリなどの2枚貝は、海水の中で内臓にノロウィルスを蓄積するため、ノロウィルスにかかる可能性が高いといわれています。
できるだけ生食は避け、90度前後で1分半以上加熱してから食べるようにすると安心です。

3. 調理用具などの消毒、除菌はこまめに

人の手を介して感染することが多いノロウィルス。
包丁やまな板、ふきんなどは特に菌が移りやすい場所ですので、小まめに消毒、洗浄するように心がけましょう。
通常の石鹸などでは消毒できませんので、熱湯や台所用の漂白剤などを使ってくださいね。
また、ドアノブや水道の蛇口、トイレなど、多くの人が触る場所には付着していることも多いですので、こちらも除菌したほうが安心です。

4. 二次感染を防ぐためにも、吐しゃ物の処理には気をつけて

二次感染は、ノロウィルスにかかった人の吐しゃ物、排泄物によるものが原因となることが多いといわれています。
吐しゃ物や排泄物にはウィルスが大量に含まれており、思っているより広範囲に飛び散っているため、掃除をしたつもりでも不十分であることが多いです。
一見掃除をしていてきれいになっていても、その近くを通った人が残っていた粉塵などからノロウィルスに感染したということもあります。
処理をする人はマスクやゴム手袋などを忘れずにつけ、充分な換気の上で殺菌剤などを使って処理をするといいとされています。

処理をした後は必ずしっかりと手洗いをするようにしましょう。

ノロウィルス対策におすすめのグッズ5選

ここではノロウィルスの予防や、ノロウィルスに感染したときに役立つおすすめグッズをご紹介します。
100均などで手に入るものもありますので、いざというときのために常備しておくと安心ですよ。

1. 石鹸と消毒用アルコール

手ピカジェル 300ml [指定医薬部外品]
ノロウィルスの予防で大切だとお伝えした手洗いを徹底するためにも、石鹸と消毒用アルコールはセットで準備しておくといいでしょう。
特に消毒用アルコールはスプレー式のものやジェル状のものなど種類も多く、持ち運べるサイズのものもありますので、外出先にも持っていくようにすると安心ですよ。

2. 家庭用の塩素系漂白剤

ハイター 小
ノロウィルスを死滅させるためには、85度以上の熱湯に1分以上つけるか、塩素系の漂白剤を使うかのどちらかしかありません。
塩素系の漂白剤として有名なものとしては、ハイターやブリーチなどがあります。キッチンハイターには効果はありませんので注意してくださいね。

また、赤ちゃんがいるご家庭では、ミルトンを使っている方も多いと思いますが、ミルトンでも同様の除菌効果があります。
普段のまな板や調理器具などの除菌の他、薄めると除菌スプレーとして、蛇口やドアノブの除菌にも使うことができますよ。

3. 経口補水液やイオン飲料など

経口補水液 オーエスワン(OS-1) 500ml×24本
ノロウィルスに感染してしまった場合に大切な水分補給。経口補水液は飲む点滴とも言われており、効率的に水分と栄養が摂れる濃度になっています。

塩分が少し多いため、子どもや赤ちゃんが嫌がって飲まない場合は、もう少し甘みを強くしたイオン飲料がありますので、そちらを飲ませてみましょう。
どちらもドラッグストアなどで購入することができます。

4. 使い捨ての手袋・マスク・エプロンなど

やわらか手袋 ビニール素材 Mサイズ 100枚入
ノロウィルスに感染した人の吐しゃ物、排泄物を処理する場合はしっかりと対策しないと、二次感染を引き起こす可能性があります。処理をする人が気をつけたいのは、吐しゃ物や排泄物に直接触れないようにすること。

また、空気中に舞っている粉塵などが口に入ることでも感染の恐れがあります。
安全のためには、手袋、マスク、エプロンなどをつけて処理をして、処理が終わったら手洗いやシャワーを浴びるようにしましょう。
使い捨ての手袋などは、100均などでも売っていますので、あらかじめ準備しておくと安心ですよ。

5. ペーパータオル

業務用ペーパータオルS 200枚×5パック
吐しゃ物、排泄物の処理に役立つのがペーパータオル。そのまま捨てることができるので衛生的です。
また、ノロウィルスに感染した人とはタオルの共用も避けたほうが安心ですので、手洗いのときなどは、一時的にペーパータオルで手を拭くようにするのもおすすめです。



ノロウィルスに感染したらどうなるの?

予防していてもノロウィルスになってしまった場合、どうしたらいいのでしょうか。
ここではノロウィルスに感染してしまってから治るまでの流れと、どのようなことに気をつければいいのかをご説明します。

1.潜伏期間は1日~2日

ノロウィルスに感染してから症状が出るまでの潜伏期間は、1日~2日といわれています。
症状が出ない潜伏期間中は、他の人に感染させる可能性は低いです。

2.激しい嘔吐や腹痛、発熱などが起こります

発症すると激しい嘔吐や腹痛、水のような下痢、37度~38度くらいの発熱が起こります。
人によって症状の重さは違いますが、何度も嘔吐を繰り返す場合した後下痢の症状が出る場合が多いようです。
大人の場合、免疫力が高いため感染しても風邪のような軽い症状で治まる場合もありますが、
免疫力の低い赤ちゃんや子ども、お年寄りなどは重症化したり、なかなか治らない場合もありますので注意が必要です。

3.ほとんどの場合が薬を飲まずに自宅での治療に

病院でノロウィルスとの診断を受けた場合でも、ほとんどの場合薬が処方されることはなく、自宅で経過を見るように指示されることがほとんどです。
赤ちゃん、子どもの場合は座薬を処方される場合もあります。
発熱により寒気を感じている場合は暖かい服装をし、とにかく安静にすることを心がけましょう。

ノロウィルスになってしまった時の対策は?

水分をたっぷりとって安静にしましょう

治るために一番大切なのは水分補給です。
ノロウィルスは下痢が続くため体内の水分がどんどん外に出てしまうため、脱水症状にならないためにも小まめに水分をとるようにしましょう。
大人は胃に負担のかからない飲み物、赤ちゃんや子どもの場合は、湯冷ましやお茶、イオン飲料などがおすすめです。

また、食事に関してはおかゆやバナナなど、消化のいいものをとるようにするといいでしょう。
油っぽいものを食べると胃に負担がかかりますので、できるだけ避けて下さいね。

症状が治まっても、二次感染には注意して!

個人差がありますが、早ければ1日~2日、遅くても1週間くらいまでの間には症状が治まってくるといわれています。
症状が治まっても、発症してから1~2週間は感染力が残っているとも言われています。
二次感染を防ぐためにも、しばらくの間はマスクで飛沫感染を防いだり、触った場所の消毒などは続けるようにしたほうが安心です。

ノロウィルスについてのQ&A

最後に、ノロウィルスについてのよくある疑問についてまとめてみました。

Q1 ノロウィルスは冬にしかならないもの?

ノロウィルスは例年、10月~11月頃から感染が増えはじめ、12月中頃が感染のピークになるといわれています。
10月~2月頃の感染が、全体の7割以上を占めていますが、それ以外の時期にも感染することはあります。
他の食中毒などの感染を防ぐためにも、1年を通して手洗いなどの予防法を意識したほうが安心でしょう。

Q2 家族が感染したときに気をつけることは?

家族が感染した場合、予防法でもあげた通り吐しゃ物の取り扱いには特に注意が必要です。
また、感染している人が使ったタオルなどは他の家族は使わないようにしましょう。
症状がよくなりお風呂に入れるようになった場合も、下痢が続いている間はお風呂に入るのは最後にしたほうがいいでしょう。
よく身体を洗ってから浴槽につかること、出た後のお湯は捨て、お風呂掃除を徹底することをおすすめします。

Q3 病院に行ったけど薬を処方されなかったのはどうして?

病院に行ってノロウィルスだと診断された場合、薬が処方されない場合があります。
理由としては、ノロウィルスを死滅させる薬がないということと、下痢止めなどの薬で無理に症状を止めてしまうと、身体の中のウィルスが無くならずに症状が悪化してしまう可能性があるからだといわれています。

脱水症状についても、特に水分補給ができれば問題ないでしょう。水分補給ができないほど嘔吐がひどいときなどは、点滴をする場合もあります。

Q4 なかなか治らないときは、もう一度病院に行ったほうがいいの?

ノロウィルスと診断されて安静にしても治らない場合、次のような症状が出ている場合はもう一度病院に行ったほうがいいとされています。

・1週間以上下痢が続く場合
・激しい嘔吐が続き、食事や水分補給がほとんどできない場合
・何日も高熱が続く場合
・血便や、黒い便が出る場合
・我慢できないような腹痛が続く場合

Q5 ノロウィルスで死亡した人がいるって本当?

ノロウィルスが直接の死亡原因になることはまずないといっていいでしょう。
病院や福祉施設などで集団感染が起こった際に亡くなったという方はいますが、元々の抵抗力や体力の低下もあるため、ノロウィルスが原因になっているかは特定できていません。

不安に思う必要はありませんが、赤ちゃんや子どもなどは重症になりやすいといわれていますので、心配なことがあればすぐにお医者さんに相談するようにしてください。

赤ちゃんや子どもには身体の負担が多いことを意識して

いかがでしたか?
ノロウィルスは安静にしていれば1日~2日で完治するといわれていますが、効果的な薬が無いため、赤ちゃんや子どもがかかってしまうと身体への負担が多いといわれています。
多めの水分補給を意識して、気になる症状があれば必ずお医者さんに相談するようにしてくださいね。まずはノロウィルスにならないために予防することがとても大切です。