水痘(水ぼうそう)の予防接種を受ける時期はいつ?副反応は?

感染力が高く、集団生活をしている人は特に注意が必要な水ぼうそう。水痘(水ぼうそう)の症状、予防接種の接種時期や効果、気になる副反応についてまとめました。

水痘(水ぼうそう)とは

体にぶつぶつができることで知られる水ぼうそう。まずは水痘(水ぼうそう)とは病気なのか特徴を見てみましょう。

水痘帯状疱疹ウイルスの感染が原因

水痘(水ぼうそう)は「水痘帯状疱疹ウイルス」に感染することで起こります。感染後に水ぼうそうの症状がなくなっても、ウイルスは神経節に住みついたままになります。風邪をひいたり免疫力が低下することでウイルスが再活性化し、帯状疱疹の症状が出ます。帯状疱疹も水ぼうそうのウイルスと同じウイルスが原因だったのですね。
水痘帯状疱疹ウイルスは感染力が非常に強く、重症化した場合、毎年10人以上の人が亡くなっています。

ウイルスは鼻や口から入り込む

ウイルスに感染する経路は
●飛沫感染
●接触感染
●空気感染の3つです。
いずれも、ウイルスが空気中や感染者のつばやくしゃみの中にいて、それを吸い込んだり、触った手で食事をして口の中に入るなどして感染します。
家族同士では接触する機会も多くなるので感染のリスクが非常に高くなります。

症状は発熱→発疹(水ぶくれ)→かさぶた

感染してから2週間ほどで、風邪のように発熱、だるさ、食欲の低下などが見られます。
そこから数日で赤いぶつぶつが出てきます。この状態ではあせもや虫刺されに似ているので症状の判断が難しいことがあります。翌日にはぶつぶつが水ぶくれのようになり、全身に広がります。
1週間から10日ほどで黒いかさぶたになり、かさぶたが剥がれ落ちるまでには約3週間かかります。

症状が出る1~2日前からはウイルスは体の外へ出ています。水ぶくれになっている時期は非常にかゆく、掻いてしまいたくなりますが、水ぶくれの中身にはウイルスが混じっているので、触れることで感染させてしまうので注意が必要です。

流行年齢が低年齢化している

水ぼうそうのウイルスは感染力が強いので、9割の人が10歳までにはかかるといわれています。少し前までは4~5歳に流行のピークがあると言われていましたが、最近は保育園に通う子も多く、3歳以下の感染例も増えてきています。

冬~初夏に流行する

水ぼうそうは季節で流行のピークがあります。入園や入学など、新しい環境で集団生活が始まる春に多いので、予防接種をしていない人は注意が必要です。そのため、この時期までに予防接種を受けて免疫をつけておくことが重要です。

出席停止になる

学校保健安全法により、水痘(水ぼうそう)は出席停止になります。その時期は「すべての発疹が痂皮化するまで」と決められています。

乳幼児、妊婦は合併症に注意

ウイルスに感染すると、たいていは皮膚と口の中がただれるだけですが、ウイルスが肺、脳、心臓、関節に感染して重症化することがあります。乳幼児、病気などで免疫が低下している人は注意が必要です。

また、乳幼児は合併症として肺炎、気管支炎、熱性けいれん、細菌感染症、なかには髄膜炎や脳炎など神経系の病気になることもあります。
妊婦さんに初めて感染した場合、時期によって胎児に障害が出たり、生まれてから死亡するなど重篤なことも起こります。

これらを防ぐためにも予防接種を打って免疫をつけることが大事なのですね。

みずぼうそう(水疱瘡、水ぼうそう)をよく知るためのサイト みずぼうそう.jp
こちらのサイトを参考にさせて頂きました。



水痘(水ぼうそう)の予防接種

ここまでで水ぼうそうは重症化した時に恐ろしく、予防するためには予防接種を打つことが重要だとお話ししました。ここからは水痘の予防接種についてお話ししたいと思います。

水痘の予防接種は生ワクチン

水痘(水ぼうそう)の予防接種は、感染する力を弱めたウイルスを使って作られている生ワクチンです。ワクチンを接種すると、自然に水ぼうそうにかかった時のように免疫がつきます。他の人にうつす可能性はなく、接種後に感染しても症状が出ないか、軽症で済みます。

1歳から打てる定期予防接種

水痘(水ぼうそう)ワクチンは定期接種なので公費で打つことができます。1歳を過ぎたら打てるので、MRワクチン、おたふくかぜワクチンと同時に接種することをおすすめします。同時接種に抵抗がある方は、MRワクチンを接種後、28日を過ぎたら「おたふくかぜワクチン」か「水痘ワクチン」を地域の流行に合わせてなるべく早く接種するようにしましょう。 まず1回目は生後12~15か月までに接種します。1回目の接種後、6か月~12か月の間隔をあけて2回目を接種します。
まずは1歳になったら打てるように、かかりつけのお医者さんとスケジュールを確認しておきましょう。

ワクチン接種で9割以上の人に免疫がつく

水痘(水ぼうそう)のワクチンを接種すると、およそ9割の人には免疫がつきます。しかし、その中の15~20%の人は発症してしまうといわれています。ただ、自然に感染してしまった時よりも症状は軽症で済むことが多くなります。
もう一つ、水ぼうそうにかかっている人と接触した後72時間以内にワクチンを接種すると、症状が出てしまうことや、重症化してしまうことを防げるといわれています。ただし、水ぼうそうは発疹の出る2~3日前から感染させる力があるといわれているので、接触した時期がはっきりとしていない場合には効果のない場合もあるので注意が必要です。

予防接種の副反応

●接種部位に腫れ、赤みなどが見られる
●接種後30分以内に呼吸困難や蕁麻疹などのアナフィラキシーショックが起こる場合もまれにある
●接種後1~3週後に発熱や水ぼうそうのような発疹が見られる場合もある
●100万分の1の確率で数日~3週間の間で急性血小板減少性紫斑病(紫斑や口や鼻の粘膜からの出血)

まれに水ぼうそうのような症状がみられる場合も、自然に感染してしまうよりは症状は軽く済みます。



予防接種で流行を抑えられる

予防接種は自分自身の身を守るためでもあるのですが、多くの人が予防接種をすることによって社会全体での流行を抑えることができます。
予防接種の打てない1歳未満の乳児や、妊婦さん、基礎疾患のある方など、周りにいる大切な人たちのためにも、1歳になったらすぐに予防接種を接種しましょうね!