胎動の痛みはあっても大丈夫?症状と注意したいポイント

胎動。それは赤ちゃんの存在をひしひしと感じることできる、赤ちゃんの生きる証。けれども、そのうれしい胎動も赤ちゃんの成長とともに激しく、そして時には痛みを感じるほどに!妊娠中の痛みには敏感になりがちなプレママのために、今回は胎動の痛みについてお話しようと思います。

胎動は赤ちゃんの生きる証

妊娠中のプレママがとても楽しみにしている胎動。妊娠初期は自身の体調の変化こそあれど、赤ちゃんが元気なのか、本当にいるのか、わからずに不安になるママもとても多いもの。胎動は「赤ちゃんが生きている証拠」として初めて実感できるもの。その胎動はいつ、どんな形で感じることができるのでしょうか。



そもそも胎動ってどういうこと?

胎動の始まりはお腹のガスのような感じ

胎動というとお腹をキック、というイメージが強いですが、週数によっても違いますし、胎児の動きと言うのは実は様々です。最初は腸の中でポコポコとガスがはじけているような感覚。かなり集中しないとわからないほど小さいもので、お腹のガスかなと思っていたものが実は胎動であったと感じるのは少し経ってからということも。

胎児は私達大人とは違い、1日、1週間でかなり変わりますから1週間もすると胎動は随分しっかりとしてきます。腸のガスがはじけていた、ようなものから中からポコンポコンと、小さな太鼓をリズミカルに叩いているかのような強いものへと変わっていきます。その頃になるとどれが胎動か、はっきりと区別できるようになってきます。

胎動を感じるとき、赤ちゃんはどう動いている?

始まりは腸のガスがはじけるような感覚ですが、それは胎児がとても小さいから。胎児のお腹の中での動きは大きく分けて2つあります。

1.キッキング:手足を曲げたり伸ばしたりで文字通り、子宮の壁をキックパンチする動き。
2.ローリング:寝返りのようにぐるりと羊水の中を回転する動き。

それ以外にも、横隔膜を鍛え呼吸の準備となるしゃっくり、羊水を飲んでおしっこをする、指しゃぶり、笑う、目の開閉など、思った以上に羊水の中で人間らしい動きをしているものなのです。

特にしゃくりは定期的なピクツキのようなものを感じるので「赤ちゃんが痙攣しているのでは?」と心配になるママがいますが、大丈夫。これは生まれてから肺で呼吸をするための準備にとても大事な運動。心配はいりません。

胎動が痛いのはなぜ?

胎動の痛みの殆どが異常ではない

「胎動が痛い」のはほとんどが異常ではありません。便秘の際、硬い便が腸の中を動きときに痛みを感じることがありますね。胎動でのキックやパンチは不意打ちが多いですから、たまたま腸のガスが溜まっていたり、便秘で痛みが出やすい状態のときキックをされたり、膀胱に尿が溜まって張っている際にパンチをされれば当然痛みを感じることはあります。

胎児が大きくなってきて狭い中でローリングをするときにもお腹の中からの圧迫感を痛みを感じることもあります。いずれの場合もすぐに治まるのなら問題のないものです。痛いほどの胎動は元気の証拠、と言えます。



妊娠期間別にみる胎動

胎動が出始めるのは概ね妊娠18週頃

初産のプレママではもう少し遅れることもありますが、大体妊娠18週頃から感じ始める妊婦さんが出てきます。もちろんばらつきはあります。経産婦さんではもう少し早く、16週くらいから感じ始める人も出てきます。

妊娠20-21週にもなると胎動も随分はっきりとしてきて、ほとんどのプレママが「これだ!」とわかるようになります。胎児はまだ500g以下。そんなに小さくても手足を動かす力は案外あるものなのです。

胎動のピークは妊娠29-31週

胎児は日に日にどんどん大きくなっていますので、胎動もそれに併せてどんどん強くなってきます。
大体妊娠29-31週くらいがピーク。胎児は大きくなっているけれども、まだ相対的に羊水の占める部分が多く、胎児が十分に動き回ることができるから。

この頃には痛いほどの胎動を感じたり、ただでさえ圧迫された膀胱を胎児がキックパンチすることでおっとっと!ということも出てきます。お腹の上から手足の形が見えたり、胎動が激しくて寝れないということもあるほど。うれしい胎動も時には辛いものになることもあるものです。

妊娠末期には胎動は減少

妊娠末期になると胎児が大きくなり子宮内が相対的に狭くなること、分娩に向けて胎児自身が骨盤内に降りていくために動きにくくなること、などから徐々に減ってきます。分娩中は当然ながら胎動はなくなります。ただこれも個人差。末期でもそれなりに強い胎動を頻繁に感じる人もいます。

受診すべき胎動の痛みの症状

胎動の痛みが持続する。そんな時は受診を!

胎動の痛みがあってもすぐの治まれば大丈夫ですが、胎動でお腹が少し張るようになることもあります。それも安静にして30分程度で治まるのなら大丈夫。それ以上つづく、張りが治まらない、というときには受診しましょう。

問題なのは胎動の痛みではなく胎動が少ないこと

胎動の痛みが強いと心配になるものですが、実際には胎動が激しいことのデメリットはあまり考える必要がありません。心配なのは胎動が少ないとき。
胎児の胎動がどのくらい頻繁にあるかを普段から知っておくことは胎児の健康管理にとってとても大事。一般的な胎動カウントの方法には以下のようなものがあります。

胎動10カウント法

胎動を10回感じるのにかかった時間を測る、とても簡単なもの。その方法とは以下の通りです。

1.まずリラックスして横になる(朝起きた時や食後、寝る前など毎日決まった時間を選びましょう)。
2.赤ちゃんが動きだしたときから10回動くのにかかった時間を測る。
3.胎動としてカウントするのはしっかりとしたもののみ。弱いものやしゃっくりなどの動きはカウントしない。

通常は15-30分程度以内で10カウントを数えることができます。

胎動が少なくても焦らないで。寝ているのかも?

胎児は後期になってくると起きている時間も増えてきますが、それでも20-30分おきに寝たり起きたり動いたり静かになったりを繰り返すもの。胎動10カウントに時間がかかってしまってもまずは焦らずに。ただ寝ているだけ、ということもよくあります。
そんな時は少ししてからまた測りなおしましょう。それでも1-2時間以上胎動を感じない場合にはかかりつけ医に相談し、受診してみてもらうようにしましょう。

痛いほどの胎動は元気の証。母の特権

妊娠中は体調がすぐれないことも多々ありますし、食事や薬の制限など不便なことも多いもの。
胎動も最初は嬉しくても、毎日の頻繁な痛みや寝不足が重なると段々と辛いものへと変わってきてしまうこともあります。

でも、子供と歩む人生において、お腹の中でわが子を育てるのはほんのひと時。痛い胎動も「今日も元気に成長している!」と思考の方向を変えてみると、愛おしく、そして有り難いものへと変わってきます。
胎動カウントをパパと一緒にしてみたり、話しかけながらしてみたり。痛い胎動も楽しみに変えていけるといいですね。