正しい搾乳方法でおっぱいトラブル解決。搾乳の方法と注意点

正しい搾乳の方法を知っていますか?搾乳というだけで「痛そう」とイメージする方も多いですね。しかし、正しく搾乳すれば痛みなんてないんですよ!どうしても出かけなければいけない用事があるとき、おっぱいがパンパンになって辛いとき、そんなときに試してほしい搾乳の方法についてご紹介します。

搾乳の方法は?

「搾乳ってどうすれば上手くできるの?」と悩むママも多いのではないでしょうか?
誤った搾乳方法を続けると、場合によってはおっぱいを傷つけてしまう可能性もあります。
正しい方法を知って、搾乳の悩みを解決しましょう。

手を使って搾乳 ~自分で加減しながらできる

手で搾乳するメリットは、自分で加減しながらできるところ。
慣れるまで少し練習が必要ですが、おっぱいに負担がかからないのでおすすめです。

◆手で搾乳する方法◆
1.肩をほぐすため、腕を大きく回します。
2.おっぱいを手のひら全体で優しく包み、上下・左右に大きく動かします。
3.おっぱいの下に母乳を受け止める器を設置します。
4.少し前かがみになり、右手で右のおっぱいを真ん中に寄せるようにします。
5.乳輪を親指がおっぱいの上側になるように、親指と人差し指で乳頭から2~3cmのところを挟みます。
 他の指はおっぱいを下から支えるようにします。
 ※このときに乳頭を挟まないでください。乳頭を圧迫していると傷ついてしまいます。
6.乳輪を軽く圧迫していきます。強すぎるとおっぱいを痛めるので気を付けましょう。
7.赤ちゃんにおっぱいを吸われているような感じで1箇所だけでなく、角度を変えて360度まんべんなく圧迫します。
8.これを左右5~6回繰り返します。左右を順番に繰り返すことで、母乳がまた出てきます。
 

あまりにおっぱいが張っていたり、乳輪がむくんでいるときは軽くマッサージします。授乳するときにもマッサージしてからにすると、乳頭がやわらかくなるため、赤ちゃんがおっぱいを飲みやすくなりますよ。

搾乳器を使う ~テクニックいらずで簡単に

搾乳器はおっぱいをあてて、ハンドルを握るだけなので簡単ですね!
手で搾乳するのはちょっとしたコツがいるので、慣れるまでは難しいですが、搾乳器なら手搾りよりたくさんとれるという方が多いようです。
搾乳するときの圧力の調整もできるので、自分に合っているポイントを探してみましょう。

◆搾乳器の使い方◆
1.清潔にした搾乳器を準備する
2.前かがみの姿勢になる。イスに座っても、立ってもOK!やりやすい方法で。
3.搾乳器のカップ(ラッパのような部分)におっぱいをあてます。
 隙間が開かないようにぴったりと密着させてくださいね。
4.ハンドルをリズミカルに握っていきます。
 握る時間は約1秒くらいにして、ハンドルを握って離すを母乳が出るまで繰り返します。
5.母乳が出てきたら、ハンドルを握る時間を適度に調整しながら、握って離すを繰り返して搾乳します。

搾乳器は手動と電動の2種類のタイプがあります。
手動だと自分で加減しながらできるけど手が疲れる、電動は機械が搾乳してくれるから疲れないけど加減ができないなど、どちらも一長一短です。手動か電動か自分に合ったものを選びましょう。 こちらの記事もどうぞ!搾乳器選びでお悩みの方におすすめです。



搾乳するときの注意点

清潔な手で搾乳しよう

手で搾乳するときは、爪を短く切ってからよく洗い、清潔にしてから始めます。
指先だけでなく、親指と人差し指の付け根の部分もよく洗ってくださいね。手は意外と洗い残しが多いのでしっかりと行いましょう。
また、搾乳前にサッと髪をまとめる方もいると思いますが、髪の毛についた雑菌が手に付着してしまうので、手を洗う前に髪の毛もまとめておきましょう。

乳頭は拭かなくてもOK!乳頭を拭きすぎると、乾燥して亀裂などが起こることもあるのでそのままにしておきましょう。乳頭のまわりにあるぷつぷつ(モントゴメリー腺)からは乳頭や乳輪を保護するための皮脂が分泌されているので、拭いてしまうとそれが取れてしまうのです。
汗をかいているからどうしても拭きたいという方は、温めたタオルやアルコールフリーのウェットティッシュなどを使って優しく拭いてくださいね。

溜まり乳さんは搾りすぎ注意!

おっぱいに母乳が溜まってパンパンになってしまう「溜まり乳」タイプと、赤ちゃんに吸われたときだけ母乳が出てくる「差し乳」タイプの方がいますね。溜まり乳の方はおっぱいがパンパンになって辛いので、搾乳することもありますが、搾りすぎるともっと母乳が生産されるのでほどほどにしておきましょう。
パンパンで辛いときは、ちょっと圧が抜けるくらいに留めて、やりすぎないように気を付けてくださいね。

頑張りすぎないで。おっぱいを痛める原因に

搾乳するときにやりがちなのが「頑張りすぎる」こと。搾乳していると○○ccまで頑張って出そう!と思ってしまいますが、長すぎる搾乳はおっぱいを痛める原因にもなります。おっぱいを痛めると搾乳だけでなく、赤ちゃんにおっぱいをあげるときに激痛を伴うため、歯を食いしばって授乳なんてことにもなりかねません。そのため、授乳時間を1時間…というのはちょっと頑張りすぎですね。

特に赤ちゃんが産まれたばかりの時期は母乳量も少なく、ママはやりすぎてしまいます。NICUなどに入っている赤ちゃんに「母乳を届けたい!」という気持ちは伝わりますが、無理は禁物です。量が足りないときは回数を増やしてカバーしましょう。
搾乳を続けるうちに気づいたら、ぴゅーっと出るくらいになるようになるので、時間をかけておっぱいも育てていきましょう。

長時間授乳できないときの搾乳は?

事前に搾乳し、冷蔵保存しておく

どうしても授乳できないときはありますよね。
もちろんミルクでもいいですが、事前に搾乳しておくと、お出かけ先にも持っていくことができます。
保冷バッグに保冷剤とともに搾乳した母乳を入れて持ち歩きましょう。
冷蔵保存しておけば、赤ちゃんに飲ませる際もすぐに温めることができるのでおすすめです。
夏は暑くて傷みやすいので、長時間外にいる場合などは避けましょう。

搾乳は3~4時間置きにする!

働くママや長時間出かける用事があるママには、時間を決めて搾乳することをおすすめします。
赤ちゃんがおっぱい欲しがるのは何時間間隔か事前にはかっておくといいですよ。
赤ちゃんは2時間置きにおっぱいを欲しがるけど、仕事があるからそんなにできない…というときは無理しなくてもOK!
しかし、母乳量の維持のためにも3~4時間置きくらいに搾乳しておきたいですね。
9時に出社したらお昼休みに搾乳という感じでやってみてください。

搾乳する間隔が空いて母乳量が減ってしまうときもあるかもしれません。
でも、そのことで悩んでしまうと更に母乳の生成がされにくくなるので、「足りなかったらミルクを足そう」とゆったり構えて乗り切ってくださいね。



搾乳した母乳の保存方法

冷蔵庫で保管するなら24時間以内!

搾乳した母乳は4時間以内に飲ませましょう。
冷蔵庫で保管する場合でも24時間以内にし、時間が来たら廃棄してください。
常温で置いておくと雑菌がすぐに繁殖してしまうので、搾乳したら冷蔵庫保管をおすすめします。
24時間以上とっておきたいときは、冷凍してくださいね。

冷凍母乳の保存期間は最長1カ月

冷凍母乳は3カ月持つとも言われていますが、衛生面から考えると2週間~1カ月で使い切るのが望ましいです。
冷凍庫と言えども、扉の開閉によって冷凍庫内の温度も変化するため、注意しなければなりません。
冷凍保存するときのポイントは、できるだけ奥のほうに仕舞って、扉の開閉は素早く行いましょう。
搾乳後の母乳の保存方法については、こちらの記事もご参照くださいね。

保存していた母乳を使いたいときは?

冷蔵庫で保管していた母乳は湯せんで温めて

冷蔵庫で保管した母乳は哺乳瓶のまま湯せんしましょう。
50度以上のお湯で温めると母乳の成分を壊すので、40度くらいのお湯で温めてください。
湯せんで人肌程度に温めたら、赤ちゃんに飲ませてあげましょう。

保存袋などに入れている場合はそのままでも、哺乳瓶にうつしても大丈夫ですよ。その場合、哺乳瓶に移す際に少し冷めてしまうので気を付けてくださいね。

冷凍母乳はゆっくり解凍!急速解凍は成分が壊れることも

冷凍母乳を早く解凍したいから電子レンジで…といのはやめてくださいね。
電子レンジや熱湯で解凍すると、母乳の成分が壊れてしまうため、自然解凍か流水解凍がおすすめです。
フリーザーバックのまま流水などで解凍して、哺乳瓶に移したら湯せんで温めましょう。
解凍した母乳は速やかに使い切ってください。一度解凍した母乳を再冷凍するのもやめましょう。

搾乳中は赤ちゃんに授乳している姿をイメージしよう!

赤ちゃんにおっぱいをあげるとき、母乳の生成を促す「プロラクチン」というホルモンが分泌されます。プロラクチンは乳頭に刺激を与えることで活発化します。
分娩時に最大濃度になり、少しずつ減少していきます。そのため、分娩後すぐにおっぱいをくわえさせることが重要なんです。

もうひとつ大切なホルモン「オキシトシン」があります。こちらは聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
オキシトシンは生成された母乳を乳頭へ運ぶホルモンです。
赤ちゃんにおっぱいを吸われると母乳が出やすくなるかと思います。それはオキシトシンの働きによるもの。赤ちゃんの吸う力だけでは母乳が出てこないので、オキシトシンが助けてくれるのです。

授乳中に赤ちゃんの泣き声を聞くとおっぱいがツーンとして、母乳が出てきたなんて経験はありませんか?
実はそれもオキシトシンによるもので、ママが赤ちゃんのことを考えたり、お世話していると母乳が分泌されます。
そのため、搾乳中でも赤ちゃんに吸われているイメージで行うとうまくできることが多いようです。

赤ちゃんが産まれたらすぐに、おっぱいをくわえさせます。赤ちゃんに「ママのおっぱい」と認識させる目的もありますが、乳頭への刺激で母乳の生成を促すので積極的にくわえさせましょう。
はじめは母乳が出なくて悩んでしまうかもしれません。でも根気よく続けてみてください。赤ちゃんにおっぱいを吸われる刺激で、母乳ができるのでもう少し頑張ってみましょう。
それでも出ない…というときはミルクという強い見方がいます!うまく頼って育児を楽しみましょう。
しかし、はじめからミルク与えてしまうと、赤ちゃんがおっぱいを吸う機会が減り、その結果母乳が出なくなるということになりかねないので気を付けてくださいね。

搾乳でおっぱいのトラブルも回避

母乳育児をしているとさまざまなトラブルが起こります。
おっぱいの生産が多いのに、赤ちゃんが吸ってくれないとおっぱいがパンパンになって痛くなりますよね。そんなときに搾乳の方法を知っていれば、サッと圧抜きすることができます。
他にも、赤ちゃんの哺乳力が弱くて吸えない、ママの乳首が切れてしまい授乳のたびに激痛が走るなどの理由で搾乳しているママはたくさんいます。
母乳育児をしているとさまざまな問題に直面することがありますが、多くのママは搾乳したり、ミルクにしたりと臨機応変に対応しています。
搾乳は赤ちゃんのためだけでなく、ママにとってもメリットがたくさんあるので、搾乳の方法は頭に入れておきましょう。