搾乳した母乳の保存方法って?母乳育児のママのQ&A

母乳育児をしているママにとって、搾乳した母乳を保存することには色々なメリットがあります。難しいイメージがあるかもしれませんが、便利な道具もたくさんありますし、慣れてしまえば簡単にできますよ。今回は搾乳の方法や保存の仕方、よくある疑問などについてまとめてみました。

搾乳した母乳を保存する3つのメリット

まずは、搾乳した母乳を保存することで、母乳育児をがんばっているママにどんなメリットがあるのかをご紹介します。

1.他の人に代わりにあげてもらえる

母乳育児がメインになっていると、どうしても授乳の時間はママがつきっきりで…ということになりますよね。
母乳を保存しておくことによって、パパや家族など、別の人にお願いしてあげてもらうことができるようになります。
上手く使えばママもお出かけをすることができますし、疲れているときに1回授乳をお休みして、身体を休めることもできますね。

2.おっぱいにトラブルがあったときにも母乳をあげられる

特に母乳育児を始めたばかりのママの悩みとして多いのが、おっぱいのトラブル。
乳首に傷ができて吸われると痛かったり、赤ちゃんが乳首を上手く吸えなかったり…。
そんなトラブルがあるとき、一時的な対処として、搾乳した母乳を赤ちゃんにあげるという方法もあります。
授乳することがママの負担になりすぎてしまうと、せっかく母乳育児が楽しくなくなってしまいますよね。
このようなときにも搾乳を利用してみるのがおすすめです。

3.一時的に母乳をあげられないときでも、母乳育児を続けられる

体調を崩してしまったとき、母乳育児のため薬が飲めなくて治るのが遅くなってしまった…という経験があるママも多いのではないでしょうか。
やむを得ず授乳中に使用できない薬を飲むことになった場合、一時的に赤ちゃんに母乳をあげられなくなりますよね。
そんなとき、あらかじめ搾乳した母乳をストックしておけば、母乳育児を続けることができますよ。 搾乳した母乳を保存しておくことで、ママのいざというときに備えることができますよね。
それでは、どのような方法で搾乳すればいいのでしょうか。



自分にあった方法で搾乳しよう

主な搾乳の仕方としては、手絞り、手動搾乳器、電動搾乳器の3つの方法に分かれています。
それぞれにメリット、デメリットがありますので、自分に合ったやり方をみつけてくださいね。

~はじめに~搾乳するにあたって注意すること

手絞り、手動搾乳器、電動搾乳器のどれを使って搾乳する場合でも、搾乳前には石鹸でよく手洗いをしましょう。
搾乳器を使う場合は、使用するごとにきれいに洗浄・消毒などをするようにしてくださいね。

また、あまり長い時間をかけて搾乳すると、おっぱいへの負担が大きくなってしまいます。
1回にあたり30分くらいを目安に終わるようにしたほうが安心です。

1手絞りで搾乳してみよう

ピジョン 母乳さく乳カップセット
手絞りでの搾乳のメリットは、何といっても気軽にできてお金がかからないこと。
搾乳用のカップなどを使う方法もありますが、慣れてくれば道具を使わなくてもできるので、外出先などでも行えます。
デメリットとしては、初めて搾乳するママには少し難しいという点。
なかなか出てこなくて、搾乳自体を諦めてしまった…という声も。

手絞りでの搾乳のコツは、親指と人差し指の腹の部分を使って、乳輪の外側に軽い圧力をかけるようなつもりで行うこと。他の指は添えるだけにして押さないようにしましょう。
偏った場所だけを押すとしこりが出来てしまう恐れもありますので、いろいろな角度で押して搾乳するようにしてくださいね。
難しいようでしたら、助産師さんなどにやり方を相談してみるのもいいかもしれません。

2手動の搾乳器を使ってみよう

ピジョン さく乳器 手動
手動の搾乳器のメリットは、電動の搾乳器に比べておっぱいへの刺激が少ないことと、安価で手に入れることができることです。
ハンドルを握って強さや速度を調整できるので、おっぱいへの負担を少なくすることができます。
また、手絞りと比べると搾乳がしやすいという声が多いです。
デメリットとしては、繰り返しハンドルを握って搾乳するため、手が痛くなってしまうことが挙げられます。
搾乳する機会が多いようであれば、電動を使ったほうが楽になるかもしれません。

3電動の搾乳器を使ってみよう

ピジョン さく乳器 電動 First Class
電動の搾乳器のメリットは、なんといっても搾乳が簡単にできる点ではないでしょうか。
搾乳器によっては強さや早さなども調整でき、時間も片方5分~10分の短時間で終わるものが多いようです。
搾乳する機会が多いママは、検討してみるのがおすすめです。
デメリットとしては、他の方法と比べて金額が高額になってしまうところ。
使わなかった…となってしまうと勿体無いので、まずは他の搾乳方法を試してみるのもいいかもしれません。

▽搾乳器についてもっと詳しく知りたい!という方は、こちらも参考にしてみて下さいね。 自分に合った搾乳の仕方が見つかったら、次は保存についてです。
保存は通常冷蔵か冷凍のどちらかになります。
それぞれ保存の方法や保存できる期間が違いますので、ご紹介します。

冷蔵で母乳を保存する場合

冷蔵での保存には哺乳瓶がおすすめ!

ピジョン 母乳保存用哺乳びんキャップ
搾乳した母乳を冷蔵で保存する場合、おすすめなのは哺乳瓶に入れてそのまま保存する方法です。
哺乳瓶に付ける専用のキャップなどがありますので、しっかり栓をして衛生面に注意しましょう。
他の食品などと接するのが不安な場合などは、さらにフリーザーバッグなどに入れるようにすると安心ではないでしょうか。
飲ませるときは哺乳瓶のまま湯せんし、人肌くらいまで温めればすぐに飲ませることができます。

例えばママが少しの時間外出する場合のときなどに、一時的に保存しておくと、預かる人も安心できますね。

冷蔵した母乳は24時間以内に使い切りましょう

冷蔵した母乳の保存期間としては、資料によって3日~8日以内などとまちまちです。
しかし、細菌が繁殖する場合など、衛生面を考えると、搾乳してから24時間以内に使い切るようにしたほうが安心です。
それより長い期間の保存になる場合は、冷凍を利用するようにしましょう。
また、何度かの搾乳に分けて保存になった場合などは、一番初めに搾乳した時間で見るようにすることを注意してください。



冷凍で母乳を保存する場合

冷凍での保存なら母乳バッグがおすすめ!

カネソン 母乳バッグ 50ml*50枚
冷凍した母乳を保存するのには、母乳バッグを使うのがいいでしょう。使い方はとても簡単です。
グラスに開いた母乳バッグをセットし、哺乳瓶などに搾乳した母乳を規定の量まで入れましょう。
その後は開け口を何度か折り込んで、ついているテープで止めるだけ。
搾乳した日や時間を書き込むシールがついているので、忘れずに記入して貼っておきましょう。
いくつかの母乳バッグをまとめてフリーザーバッグに入れてから冷凍庫に入れると、衛生面でも安心ですよ。

使うときは一旦母乳バッグをお湯を張ったボウルなどにいれて温めて、液体に戻ったら切り口を切って中身を哺乳瓶にあけましょう。
更に哺乳瓶を湯せんして人肌くらいまで温めたら飲ませることができます。

冷凍した母乳は保存期限は2週間〜1ヵ月

冷凍した母乳は、家庭用の冷凍庫では2週間~遅くても1ヶ月以内には使い切ったほうがいいようです。
夏などの外気温が高い時期などに、頻繁に冷凍庫を開閉するような場合は、なるべく短期間で使いきるようにしたほうが安心です。
誰かに預けるときなどで冷凍母乳を外に持っていく場合は、運ぶ時間はなるべく短時間にすることと、保冷バッグや保冷剤を使うようにすることを心がけてくださいね。

搾乳と、搾乳の保存についてのQ&A

最後に搾乳と、搾乳した母乳の保存についてよくある疑問をまとめてみました。

(1)母乳が少ししかでないときは、左右の小まめに切り替えて

まだ母乳育児を始めたばかりのママや、差し乳のママに多いのが、「搾乳しようと思っても少ししか出ない!」という悩み。
片方のおっぱいからずっと搾乳するよりも、小まめに左右を替えて搾乳したほうが量は多くなります。
また、一度に少量しか搾乳できなかった場合、一旦哺乳瓶などで冷蔵しておいて、また次に搾乳したときに足して…といった方法をとることもできます。
ある程度の量になったら、最初に搾乳してから24時間以内に赤ちゃんに飲ませてあげるか、冷凍保存するようにしてくださいね。

(2)搾乳すると母乳の量が増える!?

搾乳して母乳が出ることによって、ママの身体は新しい母乳を分泌しようとしますので、結果として母乳の量が増えることはあります。
ただし、赤ちゃんが吸っているのとは違うため、搾乳だけをしていると、段々母乳の分泌が少なくなってしまう、ともいわれています。
ママの乳首が傷ついているなどの問題が無ければ、まずは赤ちゃんに吸わせてあげることをメインで考え、赤ちゃんが飲み終わった後などに余った分を搾乳する、という方法がおすすめです。

また、母乳の分泌の多いママの場合、おっぱいの張りがつらくて搾乳するということもあるかもしれません。
その場合、あまり頻繁に搾乳するとどんどん分泌が多くなってしまう場合もありますので、気をつけたほうがいいでしょう。

▽母乳の分泌が多くて悩んでいるママは、こちらの記事も参考にしてみて下さいね。

(3)搾乳した母乳を飲んでくれないときは、スプーンなどであげてみて

リッチェル UF離乳食スプーンセット(ケース付)
今まで母乳だけで赤ちゃんを育ててきた場合などは、搾乳した母乳を哺乳瓶であげようとしても受け付けない…という場合もあります。
そんなときは、スプーンや小さいカップなどであげるという方法もあります。
哺乳瓶が上手く吸えない赤ちゃんでも、スプーンで試してみたら大丈夫だった!という声も多くありますので、一度試してみてくださいね。

(4)搾乳でおっぱいの一部分が固くなってしまったら、方向を変えて搾乳を

搾乳していたら、おっぱいの一部分だけしこりのように固くなってしまった…。
これは、特に搾乳器を使った場合によくあるトラブルです。
しこりは放っておくと乳腺炎の原因になることもあります。
搾乳器を使った場合、同じ乳腺ばかり刺激されて一部分の母乳が出ないままになってしまうことがあります。
搾乳器を色々な方向にあてて使ったり、手絞りで満遍なく刺激するようにするなどして、あまりしこりを放置しないようにしてくださいね。
また、赤ちゃんに吸ってもらうのも大切ですよ。

(5)搾乳した母乳を冷凍保存するバッグの容量は、50mlからがおすすめ

カネソン 母乳バッグ 100ml 50枚入
冷凍バッグにはメーカーにもよりますが、50mlや80ml、100mlなど、色々な大きさに分かれています。
最初に試してみるなら、容量の少ない50mlから使ってみるのがおすすめです。
搾乳してみたらあまり出なかったという場合でも、50mlならためやすいのではないでしょうか。
後は赤ちゃんの月齢や飲む量によって、他の大きさの冷凍バッグも組み合わせて使っていくようにするといいでしょう。
一度開けたら再度の保存は出来ないため、大きな冷凍バッグは結局赤ちゃんが一度にそんなに飲まずに使えなかった、というママの声もあります。

(6)職場などで搾乳したら、母乳バッグで冷凍保存

職場に復帰しても出来るだけ母乳育児を進めたい…というママは、職場でも搾乳をするのがおすすめです。
もし職場に冷凍庫があれば、搾乳し終わった母乳は母乳バッグにいれて一旦冷凍するのが一番安心です。
持ち帰るときは保冷バッグなどにたくさんの保冷剤を入れて、なるべく解けないようして持ち帰ってくださいね。
冷凍が出来ない場合は冷蔵での持ち帰りとなりますが、この場合も保冷剤は忘れないようにしましょう。
また、常温になってしまう時間は出来るだけ短くしてくださいね。

搾乳した母乳を保存しておけば、ママの心強い味方に

いかがでしたか?
冷蔵庫や冷凍庫に搾乳した母乳をストックしておけば、寝不足が続いたときや具合が悪いときなどにも、
パパや家族に代わってもらってママは身体を休めることができますよね。
最初は難しく思うかもしれませんが、慣れてしまえば難しくありません。
赤ちゃんが飲むものなので、搾乳するときの衛生面と、保存した母乳の日付だけは気にかけるようにしてくださいね。
自分に合ったやり方を見つけて、ぜひやってみてくださいね。