高位破水とは?尿漏れやおりものとの見分け方

通常お産のときに起きる破水ですが、この破水がおきるタイミングにも個人差があります。その中でも気がつきにくいといわれる高位破水について、尿漏れとやおりものとの見分け方や原因と対策などについてまとめてみました。

高位破水とは?

高位破水は子宮口から遠い位置で破水することを言います

赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、羊水が体外に流れ出すのが破水です。通常の破水は、子宮の出口近く、下側が破れ、勢い良く流れ出ます。
一方で、高位破水は、なにかの原因で子宮の上部が破れてしまう事で起こります。正常なお産でも1割程度の割合で起こると言われており、正産期に入っているのであれば特別問題はありません。
ただし、高位破水の場合はチョロチョロと少しずつ羊水がながれでるため、気づきにくく、尿漏れやおりものと区別がつきにくいことがあるので注意が必要です。



高位破水と尿漏れ、おりものなどとの違い

高位破水と区別のつきにくい症状の特徴を以下にあげます。
違いを覚えておけば、「なにかおかしいな?」というときに、役に立つかもしれませんよね。

1. 尿漏れ〜自力でとめられます〜

・アンモニア臭がする。
・笑ったりくしゃみをした拍子に漏れる。
・自分の意思で止める事ができる。
・色は少し黄色がかっている。

2. おりもの〜すっぱい臭い〜

・酸っぱい臭いがする。
・透明だったり、半透明の卵白様、茶色、黄色など様々。
・さらさらの水状、または粘り気が強い、またはゼリー状

3. おしるし〜うすピンクや茶色〜

・おりものに、うすピンクや茶色のものがまざる。

この場合はおしるしの可能性が高く、数日から一週間で陣痛が始まる事が予想できます。

4. 高位破水〜じわじわチョロチョロ〜

・動くたびに、また安静時でも、じわじわチョロチョロと漏れる。
・自分の意志では止められない。
・臭いは個人差があり、無臭の人もいれば、生臭い臭いがする、と言う人もいる。

高位破水を起こす原因と対策

高位破水を起こす原因はわかっていませんが、高齢出産、喫煙、性感染症があると、卵膜が弱い傾向があるようです。
正産期であれば問題のない高位破水ですが、正産期前に起こしてしまうと、管理入院が必要になることもあります。正産期前に高位破水を起こさないように対策をまとめました。

【1】激しい性交渉を避ける

お腹が大きくなって来てからの性交渉は、深い挿入を避け、子宮に強い刺激を与えないように気をつけましょう。感染症予防のためにも、コンドームを装着するようにしましょう。

【2】喫煙はしない

喫煙者は卵膜が弱くなる傾向があるようです。自分が喫煙するのはもちろん、副流煙も吸わないように周りの人にも協力を求めましょう。

【3】性感染症は早めに治療しておく

性感染症がある場合も卵膜が弱くなる傾向があるようです。クラミジアになったことがある人、カンジダになりやすい人は早めに検査を受けて、治療を受けておくようにしましょう。

【4】重いものを持たないようにする

重い荷物をもちあげるためにお腹に力をくわえた拍子に破水することがあります。荷物はもちろん、上のお子さんをだっこしたりするときも、無理はしないようにしましょう。



高位破水、赤ちゃんへの影響

正産期の場合〜問題ありません、冷静に〜

正産期にはいっていれば、高位破水が起こったとしても問題はありません。正常なお産でも1割程度の確率で起きるそうです。

ただし、羊膜が破れてしまうと、無菌状態の羊水に雑菌が入ってしまう可能性があります。高位破水をしたら(普通の破水でも)ウォッシュレットやシャワーは厳禁です。もし、気がつかずに、ウォッシュレットやシャワーをつかってしまった場合には、必ずその旨を医師や助産婦に伝えましょう。

正産期前の場合〜早期発見が大切〜

何らかの原因で正産期前に高位破水が起きてしまった場合には、雑菌により感染を防ぐためや、妊娠を持続させる為に管理入院が必要になります。
早期発見がとても大切なポイントですので、なにかおかしいな、と感じたらすぐ病院に連絡をするようにしましょう。検査をすれば、破水なのか、そうでないのかはすぐにわかります。

高位破水がおきても慌てない為に

正産期に入れば、もういつお産がおきてもおかしくない状態です。いざ、そのときが来たときに慌てないように、準備を整えておきましょう。

・正産期前に入院セットを用意しておく(すぐに必要な小さい鞄と本格的な荷物とにわけておくとよい)。
・破水対策には大きめのナプキンやバスタオルを入院セットにいれておく。
・主要な連絡先は誰が見てもわかるように張り出しておく。
・いざ破水などのトラブルがおきたり、陣痛がはじまったときのシュミレーションをしておく。
・移動手段を考えておく(ex:救急車、自分の車、陣痛タクシーなど)。

おかしいな、と思ったら早めに病院へ

尿漏れとの違いがわかりにくいとされる高位破水ですが、経験された方に聞くと、やはり「なにかちょっと違う」と異変を感じることが多いようです。
少しでもおかしいな、と思ったら躊躇せずに病院に連絡するようにしましょう。もし病院にいって破水でなかったとしても、それは実は破水だったのに、そのまま放置してしまうことよりよいのです。病院の先生方、助産婦さんもそんなことには慣れっこです。
しかし、日々の暮らしで神経質になりすぎるのもあまりよいことではありませんね。赤ちゃんに会えるまでもう少し、ゆったりと構えて赤ちゃんとのご対面に備えましょう。