モンテッソーリって何?目的と教育方法について

世界的にもその効果が認められ、多くの国の教育機関で取り入れられているモンテッソーリ教育。「なんだか子供の教育に良いようだけど、今さら人に聞くのも…」、「幼稚園選びでモンテッソーリ教育導入なんてところがあったけど、どういうことをするの?」といった疑問をお持ちのママに、モンテッソーリ教育をわかりやすくご紹介します。

モンテッソーリ教育の目的

モンテッソーリ教育とは、イタリアで、女性としての最初の医学博士であるマリア・モンテッソーリ氏が確立した幼児教育の方法。その目的は、「子どもは生まれながらにして自分を成長させる力を持っている」という考えのもと、子どもの自主性・協調性・社会性を育てることです。そのために、周囲の大人には、子どもが自分から学び、行動するように援助することが求められています。



モンテッソーリ教育の方法

モンテッソーリ氏は、幼児期は人間形成において最も重要な時期だと考え、子どもの能力を育てるさまざまな方法を考案しました。こちらでは、実際にどんなやり方で子どもの能力を引き出しているのか、幼稚園や保育園、幼児教室などで行われている活動は具体的にどんなものなのかをご紹介します。

最適な環境を整える

モンテッソーリ教育では、子どもが自発的に活動に取り組むためには「準備された環境」が必要だと考えられています。

◆子どもが自分から自由に活動することができる
全員で同じ活動するのではなく、子どもひとりひとりの個性と意思を尊重します。

◆「教具」がある
「教具」とは、モンテッソーリ教育特有の知育おもちゃのようなものです。子どもの興味をひく色味や形をしており、子どもに適切なサイズで作られています。また、清潔であることや、(陶器やガラスなど、壊れやすいものでも大切に扱うために)本物であることが重要とされています。

◆縦割りのクラス
モンテッソーリ教育を行っている園のクラスは、同じ年齢で分けられるのではなく、異なる年齢の子どもが入り混じって編成されています。年上の子どもが年下の子どものお世話をしたり、年上の子どもを年下の子どもが観察したりすることで、さまざまなことを学んでいくのです。

日常生活の練習~ママのマネをしてハウスワーク~

子どもは大人の模倣が大好き。その特性を生かして、日常生活で大人が行っている家事を、子どもたちが実際に行います。

◆子ども用の小さい本物の包丁で野菜を切る
◆針と糸を使ってボタンを縫い合わせる
◆ほうきとちりとりを使って掃除をする
◆洗濯をしてそれを干す、乾いた衣類をたたむ

家事のほとんどは、手を細かく動かす作業。手先を器用に動かすことが必要になる動作を繰り返すことで、自分の体をコントロールすることを覚えるのです。そしてそれが、達成感や満足感につながり、自立心や独立心を育てます。

感覚教育~五感を駆使して自分で考える~

視覚・感覚・嗅覚・聴覚・味覚を刺激する教具を使い、五感を発達させることで抽象的思考を育てます。

◆色や形が似通っているものを段階付けする
◆長さや大きさが違う同じものを比べる
◆丸いものと四角いもの、重いものと軽いものといったグループ分けをする

算数教育~数的概念を体で覚える~

算数教育では、特徴のある教具を使って論理的思考力を身に付けます。

【算数棒】
いちばん小さい10cmから20cm、30cm…100cmまでの長さの10本の棒で、10cmごとに赤と青で交互に塗装されています。まずこれで量の概念を覚えます。 【数字カード】
数字が書かれているカードです。数字の形を覚え、算数棒と組み合わせて、量と数詞を一致させます。 【黄金のビーズ】
1粒1粒のビーズ・10粒のビーズが一列につながった棒ビーズ・棒ビーズ10本でできた正方形ビーズ(ビーズ100粒)・正方形ビーズが10枚合わさった立方体ビーズ(ビーズ1000粒)で構成されています。これで十進法を学びます。
こういった教具を使うことで、数・幾何学・次元の概念を理解していき、最終的には足し算・引き算・掛け算・割り算の計算までできるようになるといいます。

言語教育~文字の読み書きをマスターして表現する~

まず、絵カード、文字カードといった教具を使って、物の名前や形・文字の形・文字の音を感じ取ることからはじめます。そうして聞く・読む・話すことをまんべんなく学び、字の形を最初は見よう見まねで書くこともできるようになるのです。
これを続けていくことで、子どもが自分の言葉で表現する力を育てます。
言語教育の最終目標は、自分で本を読むこと、物語を作ることです。

文化教育~自国への愛着を育てる~

◆自国の地理・歴史を学ぶ
日本地図や世界地図のパズルを使ったり、太陽系の模型を使ったりして、宇宙・地球という概念や、自分の国の場所などを理解します。

◆自国の文化に触れる
音楽を聞いたり、絵画を見たり描いたりと、実際に体験することを大切にしています。

◆生物を学ぶ
本で見るだけでなく、観察して理解を深めることも。生命の神秘に対する興味をひきだします。

こういった活動を通して、先人が培ってきた知識や文化・生活を引き継いで、さらにそれを成長させていくための基礎を築きます。

モンテッソーリ教育は家庭でもできることがたくさん

モンテッソーリ教育は、子供の将来を考えた活動が盛り込まれていて、とても魅力的ですね。特徴的な教具を使っているので一見難しそうに思えるかもしれませんが、ひとつひとつの活動を見てみると、実はおうちでママと一緒にできることもたくさんあります。特に日常生活の練習や文化教育は、ママがそばで見守りながら実践すれば、お子さんも楽しんでくれるかもしれません。
もし興味を持ったなら、モンテッソーリ教育を取り入れている園や教室を探してみてもいいでしょう。また、ご家庭でできる活動も、簡単なものからぜひ試してみてくださいね。

Association Montessori Internationale(国際モンテッソーリ協会)
※参考

heutink.usa(国際モンテッソーリ協会公認の教具取扱い)
※参考

日本モンテッソーリ協会|モンテッソーリ|モンテッソーリ教育|マリア・モンテッソーリ
※参考

モンテッソーリ教育について | 公益財団法人 日本モンテッソーリ教育綜合研究所
※参考