はしかの予防接種を受ける時期はいつ?正しく知って予防しよう

みなさん、母子手帳の後ろのページや自治体から配布される予防接種のしおりはご覧になっていますか?BCGから始まり、主に小学校入学までにたくさんの予防接種がありますね。中でも今回は「はしか(麻疹)」についてご紹介します。

はしかってどんな病気?

麻疹ウイルスによる感染症です。
感染力が非常に強く、空気感染、飛沫感染、接触感染で感染します。命に関わる合併症を引き起こすこともあるとても怖い病気です。免疫がなければ大人でもかかるので注意しましょう。



はしかの予防接種の前に〜特徴や合併症について〜

どんな症状がでるの?

はしかは、生後6か月頃からかかります。
1歳代の発症が最も多く、次いで6~11か月、2歳と小さい子どもの発症率が高い病気です。

感染して10日ほどの潜伏期間の後38以上の発熱、鼻水、せきなど風邪のような症状が出ます。この時期が一番感染力の強い時期です。
発熱の3,4日後から耳の後ろなどに発疹がでて、発疹は全身に広がります。そして特徴的なのが、口の中にでる「コプリック斑」という特有の白いツブツブです。これが確認されて、病院ではしかと診断されることがほどんどです。

合併症にも気を付けて!

肺炎、中耳炎を合併することが多く、全体の約30パーセントにあたります。また1000人に1人の割合で脳炎を合併して、重症になると死亡するケースもあります。

はしかが原因の病気「SPPE」

とても稀ですが、麻疹ウイルスに感染したことが原因で亜急性硬化性全脳炎(SPPE)を発症することがあります。約7年の潜伏期間のあいだに、脳内で麻疹ウイルスが変異して起こる難病です。発症頻度は、はしかにかかった人の10万人に1人程度といわれています。知能障害、運動障害、けいれんなどがおこり死に至る進行性の病気です。

プレママさんも注意!流産や早産の可能性も


妊娠中にはしかにかかると、流産や早産を引き起こす可能性があります。
はしかのワクチンは生ワクチン*なので、赤ちゃんへの影響を考えて妊娠中は接種することができません。地域ではしかが流行していたら、外出を避け、人ごみに近づかないようにするなど注意が必要です。

*生ワクチンとは
生きたウイルスや細菌の病原性(毒性)を、免疫が作れるぎりぎりまで弱めた製剤のことです。つまり、症状がでないように抑えてありますが、実際にその病気にかかっている状態になります。

はしかはワクチン接種が唯一の予防法


はしかは、ウイルスに対する根本的な治療法がない病気です。発症してしまうと対症療法で症状を和らげるしかなく、重症化すると命に関わることもあります。予防接種で免疫を作って、発症そのものを防ぐことが大切です。

どちらがいいの?MRワクチンと麻疹ワクチン

はしか予防のワクチンには2種類あります。多くの場合は、MR(麻疹風疹混合)ワクチンを接種します。
1つのワクチンで2つの病気を予防できるのでおすすめです。接種前にすでに風疹にかかっている場合でも、混合ワクチンを接種しても問題はありません。

すでに風疹の免疫があり、希望する場合は麻疹ワクチンの単独接種もできます。また、地域で大流行している場合は定期接種前の生後6か月から受けることができます。ただし任意接種で有料となるのでご注意ください。

地域で流行しているかどうかの情報は、各自治体の感染症情報センターなどで確認することができます。

接種後は副反応に注意!

多くみられる副反応としては、接種後1、2週間以内に発熱がみられます。その他には、発疹、アレルギー反応としてじん麻疹、発熱に伴うけいれんなどがあります。多くの反応は1回目のワクチン接種後にみられ、2回目では局所の腫れや赤みはみられますが、発熱などの反応は低いです。



接種時期はいつ?はしかの予防接種のポイント

接種時期と回数

はしかのワクチンは2回接種します。
第1期は生後12~24か月未満つまり1歳代で受けます。
第2期は小学校入学の前年1年間です。
この時期に接種しなかった場合は定期接種の扱いとならないため、接種費用も自己負担となりますできるだけ余裕を持って早めに受けることが大切です。

病院に通う回数を減らしたい!同時接種も可能です

副反応に対応するために、夕方や休前日の予防接種は行っていない病院も多いです。働いていて平日なかなか休めないお母さんには頭の痛い話ですね。麻疹ワクチンは、おたふくかぜワクチンや水疱瘡ワクチンとの同時接種が可能です。
希望される場合は、スケジュールを立てるときにお医者さんに相談してみて下さい。

子供の物心がつくと、予定通りに接種できないことも


筆者の場合、赤ちゃんの頃はすんなり接種できたのですが、物心がついて注射がどういうものかわかってきたら、全力で暴れて拒否するようになりました。時間をおいて何度か挑戦したものの、泣きすぎて過呼吸になってしまい断念した苦い思い出があります。また体調が悪くて、予定していた日に受けられないこともあります。

そういったことも考慮して、定期接種期間内でできるだけ早い時期に設定したほうが、予定通りにいかなかった時も修正がききますね。後回しにして接種忘れをすることも防げるのでおすすめです。

1歳になったら早めに予防接種を受けましょう!


予防接種に関しては様々な意見がありますが、子どもに接種させるかさせないかの判断はお母さんに任せられています。
ですが、病気そのものの予防だけではなく、実際に病気にかかってしまったときに症状を軽くするため、病気が原因でさらなる病気にかかることを防ぐためにも大切なものであることも事実です。はしかに関しては、1歳のお誕生日すぐに接種するのもおすすめです。

事前にかかりつけのお医者さんと相談して、上手にスケジュールを組んで下さいね。