【妊娠0週目】ママの体のリセット期

妊娠0週目は、生理の期間に当たります。子宮の中をきれいにして次の排卵に備えるいわばリセット期です。ここでは「なんで妊娠の可能性がゼロなのに『妊娠0週目』と言われるの?」という疑問から、この時期にやっておきたいことまで、妊娠を望む女性が知っておきたい情報をお届けします。

妊娠0週目ってこんな時期

妊娠0週目は、最終月経初日を『0日目』として考えて、それから7日後の『6日目』までを指します。
妊娠期間の定義については、後述の【妊娠期間の考え方とは】を参照してください。

妊娠超初期と呼ばれる時期

妊娠0週目~3週目までの『妊娠1ヵ月』の期間は”妊娠超初期”と呼ばれています。
妊娠するかしないかもまだ確定しない時期なので、妊娠症状が出ることはほとんどありません。言い換えるとお腹の赤ちゃんへの影響をあまり心配しなくてもいい時期でもあります。

妊娠前の最終月経がはじまります

妊娠0週目は、妊娠前の最終月経期間です。

「妊娠前の最終月経って妊娠するかどうかもわからないのに…?」と思う人もいるかもしれませんが、実は妊娠の可能性の有無にかかわらず、いつでも月経初日を『妊娠0週0日』と考えるようになっているんです。

つまり月経のある女性であるならば、小学生でも50代の女性であっても、月経初日は妊娠0週0日であり、次の月経までの約1ヶ月間は、妊娠の可能性の有無にかかわらず『妊娠1ヵ月』と呼ばれるということになります。

妊娠0週目の基礎体温の変化

基礎体温は、月経がはじまると同時か1日後くらいまでにガクンと下がります。妊娠0週目は”低温期”と呼ばれ、体温は一度下がるとあまり変化がありません。

もし生理予定日辺りに出血があっても、基礎体温が下がらない場合は妊娠している可能性があります。ただし、もし妊娠している場合、生理のような鮮血の出血が数日間続くことはあまり良いことではないため、一度産婦人科に「基礎体温が下がらないのですが、生理のような出血が続いています」と受診してみた方が良いかもしれません。 「赤ちゃんがほしい」と思っている人にとっては気になる基礎体温の変化。妊娠すると、基礎体温はどのように変化するのでしょうか。記録した基礎体温から、排卵日や妊娠の可能性を探ることができるかもしれません。今回は、妊娠初期の基礎体温の変化をグラフでご紹介します。



妊娠期間の考え方とは

『妊娠月数』『妊娠週数』『妊娠日数』『在胎日数』『胎齢』など、妊娠にまつわる”期間”の数え方は独特で紛らわしく感じている人が多いのではないでしょうか。ここでは考え方と一緒に、期間の数え方を見ていきたいと思います。

妊娠月数の数え方

妊娠月数は産婦人科によっては「”妊娠0ヵ月”から数える」という場合もありますが、現在の日本においては「”妊娠1ヵ月”から数える」という場合が多いようです。いわゆる”数え”で考えていることになります。
上の妊娠期間早見表を見てもわかるように、なぜか『妊娠月数』だけが”数え”で数えられることが多く『妊娠週数』と『妊娠日数』は”満”で数えられることが多いため、混乱してややこしく感じてしまうのでしょう。

このように異なった数の概念が用いられているのには、昔から現在に至るまでの日本の文化の変化が関係しています。
以前の日本は『ゼロ』の概念がなく、すべての数字が1からはじまる”数え”で考えられていました。今でこそ『0歳児』というものが存在していますが、昔は生まれたその日から1歳だったんです。妊娠月数が1ヵ月から数えられるのは、その頃の名残なんですね。

また現在では妊娠における1ヵ月は4週28日として計算されます。カレンダーを見て「最終月経は7/1だったから、出産予定日は10ヵ月後の5/1ね!」などと数えてしまうと大変なことになってしまうので注意してくださいね。

妊娠週数の数え方

現在の日本において妊娠週数は”0週”から数えられていることがほとんどです。上記の表のとおり、妊娠0週目~3週目の4週間を妊娠1ヵ月、妊娠4週目~7週目の4週間を妊娠2ヵ月として考えます。

先述しましたが、妊娠の可能性にかかわらず月経がある女性はすべて、月経がはじまった日から妊娠0週目がスタートします。これは「月経を行うことで次の妊娠の準備がスタートしている」という考え方から用いられるようになりました。

妊娠日数の数え方

妊娠日数はまだ産婦人科によっては1日~7日とするところもあれば、0日~6日とするところもあります。これまで1日~7日で数えていたところが次第に0日~6日にシフトしてきたという感じです。

週数や月数と違ってずれても1日ですから、それほど統一に力を入れていないというのが現状ですが、こちらでは基本的に妊娠0週を0日目~6日目、妊娠1週を7日目~13日目と、0から数えています。

在胎日数の数え方

そのまま文字を解釈すると『赤ちゃんがお腹の中にいる日数』となりますが、実はこの在胎日数は『妊娠日数』と同じことを指しています。
つまり月経初日は、在胎日数=妊娠日数=妊娠0日ということになります。

胎齢の数え方

「在胎日数が妊娠日数と同じなら、この胎齢も同じなんでしょ?」と考えたくなりますが、今度はそうじゃないんです。この胎齢こそが『赤ちゃんが存在した日からの期間』になるんです。
胎齢は『受精した日』から数えられます。つまり排卵日あたりを0日として考えられるため、妊娠週数でいうと2週目頭くらいから数えられるということになります。

妊娠週数などと比べると使用頻度は低いですが、知識として頭の隅にでも置いておくと、お医者さんやプレママさんたちとの会話の中で混乱しなくて済むかもしれませんね。

出産予定日の計算方法

現在、妊娠期間は世界保健機構(WHO)によって280日を基準とすることが定義されています。つまり出産予定日を算出するのには最終月経の日に280日をプラスすればよいのですが、実際に『何月何日に産まれるのか』を数えるのはとても面倒です。
そこでおすすめなのがネーゲレの計算法と呼ばれる(ネーゲレの概算法とも呼ばれる)次の計算方法です。

【出産予定月】
最終月経のあった月に9をプラスします
※プラスして12を超える場合は、9をプラスした数から12を引くか、最終月経のあった月から3を引きます。

【出産予定日】
最終月経のあった日に7をプラスします
※プラスして上記で計算した月の日数(30日や31日など)を超える場合は、その月の月間日数を引いて月数に+1してください。
例えば7月37日が予定日と出た場合は、37日から7月の月間日数である31日を引いて月数に+1をして8月6日が予定日ということになります。

【計算例】
最終月経:1/1   出産予定日:10/8
最終月経:10/30 出産予定日:8/6

ただしこれは生理周期が28日周期の人の計算方法なので、30日周期の人は計算で出た予定日に+2日を、25日周期の人は-3日するようにしてください。

【生理周期修正例】
計算で出た出産予定日:8/30  30日周期:9/1  25日周期:8/27
計算で出た出産予定日:5/1  30日周期:5/3  25日周期:4/28

またこの計算方法で算出した出産予定日はあくまで目安です。実際の出産予定日は、産婦人科のエコー検査にて赤ちゃんの大きさなどから正確な妊娠週数や排卵日などを割り出して決定されます。産婦人科で出産予定日が出るのが大体妊娠8週目から10週目くらいと比較的遅いので、それまでの暫定的なものとして利用してくださいね。

よく耳にする”十月十日(とつきとおか)”って?

おじいちゃんやおばあちゃんとかかわりのあった方だと特に「妊娠期間は十月十日(とつきとおか)」という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。妊娠についてあまり興味がなかった頃は「へぇ~10ヶ月以上もお腹に入れておくんじゃ大変だねぇ」という程度でしたよね。
しかし実際に妊娠についての知識を得てから考えると10ヵ月と10日だと計算が合わないことに気づきます。

昔は妊娠月数を1ヵ月28日計算という概念はなかったでしょうから、普通に1ヵ月30日として計算すると
<30日×10ヵ月+10日=310日>と妊娠期間280日の指標を大きく上回ってしまいます。
例え1ヵ月28日として計算したとしても
<28日×10ヵ月+10日=290日>とまだ若干多い状態です。

実はこの十月十日については諸説あるのですが、一番有力な説は”数えで10ヵ月と10日”という考え方です。
先ほどもお話したとおり、昔の日本ではゼロの概念がなく数字は全て1からはじまる”数え”で計算されていました。つまり10ヵ月は今でいう9ヵ月、10日は今でいう9日となり、1ヵ月30日として計算すると
<30日×9ヵ月+9日=279日>と現在定義されている妊娠期間とほぼ同じになります。

意外と計算が合わないことに気付かず言葉として「妊娠=十月十日」と捉えている人も多いので、これから母親学級などでプレママさんたちと接する機会ができたときに、ちょっとした話の種として活用してみてくださいね!

医療機関で治療を受けるならこの時期に!

妊娠を望む女性にとって、レントゲンや服薬はできれば避けたいものですよね。しかし妊娠を望んでいる期間中まったく医療機関にかからないというのは難しいもの。そんなときはこの妊娠0週目である月経の時期にかかるようにしましょう。
ここではなぜこの時期にかかった方がいいのか、かかる場合の注意点などを見ていきます。

レントゲンや薬の影響が最も少ないのがこの時期

女性の体は、妊娠0週目にある月経をもって次の排卵の準備をはじめます。妊娠0週目は次に排卵される卵子もまだ”原子卵胞”と呼ばれる時期です。
この原子卵胞は女性が生まれたときから卵巣の中に一生で排卵する数だけ持っています。もしこの月経期に受けたレントゲンや服薬で原子卵胞に影響が出てしまうというのならば、女性は産まれた瞬間から閉経を迎えるまでレントゲンも服薬もできないということになってしまいます。

どうしても心配という人もいるでしょうが、やはりここは「治療を受けるならこの時期に!」と割り切る必要があるでしょう。変に病気を長引かせてはそれこそ妊娠に悪影響を及ぼす可能性がありますし、気にしすぎが生んだストレスは排卵のリズムを崩します。

最近ではデジタルレントゲンという従来のレントゲンよりも使用する放射線量が少ないものも出てきていますし、それでも気になるようなら腹部に放射線が当たらないようにする”防護服”をつけさせてくれる場合もあります。
薬も”影響を与える可能性が高い薬”から”数十年悪い影響が報告されていない安全性の高い薬”まで、ある程度の区分けができてきています。

特に日本は臨床開始から発売まで数年をかけるくらい安全を重視している国でもあります。そんな日本のお医者さんが「大丈夫」といった医療処置はかなり信頼性が高いですから、安心して治療を受けましょう。早め早めの受診が、結果的にレントゲンの回数を減らしたり、飲む薬の種類や期間を減らしてくれることにも繋がります。 妊娠に気づいた妊婦さんの多くが心配になること。それは「あのとき飲んだ薬は大丈夫?」「現在治療中の病気の薬はどうしたらいいの?」といった薬に関することです。ここでは薬の影響や、飲み続けるメリットを交えながら妊婦さんの服薬について考えていきたいと思います。

ただし着床出血と間違わないように注意

ただし医療機関で治療を受けるにあたり一点だけ注意しておきたいのが『生理と思ったら着床出血だった』ということがないように、という点です。
着床出血は、受精卵が子宮内膜に無事着床した際にときどき起こる少量の出血です。生理と違い量は少なく期間も短い点が特徴です。また鮮血というより生理のはじまりや終わりかけのような茶色い出血であることが多いとも言われています。

ただし妊娠の可能性についてまったく意識していない場合「数日早くはじまった生理」のように感じることも多いですから、月経初日に受診してしまうと実は妊娠していたということにもなりかねません。
実際に妊娠していたとしても、レントゲンや通常処方される薬程度では大きな影響が出るとは考えにくいですが、念のため「間違いなく生理だな」と判断できる月経2日目以降に受診した方が安心かもしれません。 生理以外での出血は、女性なら誰でも不安を感じてしまいますよね。特に妊活中の方にとって、生理予定日付近の出血は「また生理か…」とがっくりしてしまうものです。でもちょっと待って、その出血、着床出血かもしれません。着床出血とは何か、生理との違いは何かをまとめました。



月経はベストな状態で妊娠するためのリセット期

妊娠を望んでいる女性にとって、月経は決して歓迎できるものではないかもしれません。月経が来るたびに「あぁまた今月もダメだった…」と落ち込む人も多いでしょう。しかしちょっと見方を変えると『月経が来るから次の妊娠のチャンスが生まれる』とも考えることもできます。

卵子の寿命は約24時間です。この時間内に受精しないと妊娠することはできません。失敗した卵子は剥がれ落ちた子宮内膜と共に外に排出され、次なる妊娠のチャンスに向けて準備をはじめます。もし月経が来ないとこの次のチャンスがずっと訪れないままになってしまうんです。

月経はママの体のリセット期であると同時に、気持ちのリセット期でもあります。あまり月経に対してストレスを感じてしまうと排卵リズムが崩れて妊娠のタイミングがはかりづらくなってしまいますので「また次のチャンスがあるってこと!」と前向きに考えて、家族計画に取り組んでくださいね。

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妊娠1週目は、次の排卵に向けて卵胞が成熟する卵胞期(増殖期)です。ここでは「この時期に体の中で起こっていること」「妊娠に向けて行うべき準備」「レントゲンや薬が卵子に与える影響」を中心に、妊娠1週目について見ていきましょう。 妊娠1ヵ月は、妊活中のプレママにとってとても大切な時期。ママが妊娠するかしないかは、この時期にかかっているといっても過言ではありません。妊娠1ヵ月のママの体の中で起こっていることや赤ちゃんの成長、この時期にママが気を付けておくべきことについてご紹介します。 妊娠初期は妊娠がわかり嬉しい気持ちの反面、つわりや出血など妊娠期間10ヵ月の中で一番辛く心配な時期でもあります。妊娠初期に知っておきたい身体の変化、この時期お母さんが気をつけること、やっておきたいこと、赤ちゃんの成長についてご紹介します。