妊娠中期でまさかの腹痛?心配いらない痛みと危険な痛みの見分け方

妊娠中期と言えばつわりも治まり母体も赤ちゃんも安定してくる時期です。それなのに下腹部の痛みを感じると「もしかして切迫早産?」と不安になりますよね。妊娠中期の下腹部痛には心配のいらない痛みと危険な痛みがあります。妊娠中期にお腹の痛みを感じる原因と痛みの見分け方についてご紹介します。

妊娠中期で心配いらない腹痛の原因3つ

妊娠中期の下腹部痛、実は多くの人が経験しています。
痛みの原因のほとんどは生理的に起こるもので気にしなくてもよい場合が多いです。
ここでは心配しなくてもよい下腹部痛の原因についてご紹介します。

1.子宮が大きくなることによる痛み

子宮を支える円靭帯という部分が伸びるとき、痛みを感じることが多いです。

円靭帯の長さは普段数㎝なのですが、妊娠によって子宮が大きくなることで30㎝にも引き伸ばされます。
お腹のふくらみが目立ってくる妊娠中期は円靭帯も急激に伸びるのでどうしても痛みを感じやすいのです。

円靭帯による痛みの主な症状は下腹部の痛み、腰痛、足の付け根の痛みです。陣痛のように規則的に起こる痛みではないので判別しやすいです。

2.前駆陣痛による痛み

前駆陣痛というと、臨月に入ってから感じるイメージがありますよね。実は出産と全く関係ない時期に起こる場合と、出産間近に起こる場合の2パターンがあるんです。

そのため妊娠7ヵ月ごろからお腹の張りを感じたり、下腹部がキューッと締め付けられるような痛みを感じたりする人もいます。痛みの間隔は不規則で長時間続くことはありません。いつの間にか痛みが治まっていたということも多いです。

妊娠中期から前駆陣痛が起こると不安になるかもしれませんが、体が出産準備に入るための生理的な現象です。子宮口が閉じている状態の前駆陣痛はこのまま出産してしまうことはありません。

3.便秘による痛み

便秘によって下腹部痛が起こる場合もあります。

妊娠中はホルモンバランスの変化や子宮による圧迫などで、どうしても便秘になりがちです。腸に便が溜まったままだと下腹部の違和感や痛みの原因となります。

腸と子宮は近い場所にあるため、便秘による痛みを子宮から来る痛みと勘違いしてしまう場合も。
慌てて病院で調べてみたら実は便秘だったというのもよくある話なのです。



妊娠中期で心配のいらない腹痛の見分け方

これまでご紹介したように、本当の陣痛以外でも下腹部痛を感じることはあります。
本当の陣痛ではない痛みの見分け方をまとめました。

・痛みが不規則
・痛みを感じる場所が限定されている
・しばらくすると痛みが治まる
・便秘時の下腹部痛

このような痛みは切迫早産や流産とは関係のない場合が多いです。ただし自分で判断できない場合は医師に相談しましょう。

妊娠中期で危険な腹痛の原因3つ

これまでご説明したように心配いらない痛みである場合がほどんどですが、子宮収縮による痛みですと切迫早産と診断される場合もあります。
このような事態を防ぐためにもどんな原因があるのか確認しておきましょう。
危険な腹痛の主な原因を3つご紹介します。

1.子宮頸管無力症

産道となる子宮頸管の筋肉がゆるんでしまって、子宮口が開きやすくなる症状を子宮頸管無力症と言います。
妊娠中期の流産や早産の原因として一番多いと言われています。

子宮頸管無力症は自覚症状がなく、痛みを感じないまま子宮口が開いてしまう場合もあります。
体質が原因で起こるため予防することはできません。妊婦健診で発見されることも多いです。

この病気であることが分かったら、早急に子宮頸管を糸でしばる手術を行います。
術後はお腹の張りや子宮頸管の状態次第で、退院する人もいれば大事を取って長期入院になる人も。
いずれの場合でも出産予定日が近づいたら抜糸をし、通常数日以内に出産に至ります。

2.感染症による炎症

細菌やウイルスが原因で腹痛が起こって早産となる場合もあります。

感染症の初期段階では自覚症状はあまりなく、症状の進行によっていつもと違うおりものが出ることもあります。
気がつかないまま放置すると炎症は奥へ奥へと進行し、原因菌が子宮や羊水にまで感染してしまいます。
そこまでの状態になると子宮収縮が起こりやすくなるので、切迫早産になる可能性が高くなってしまうのです。

3.過度なストレスによる子宮収縮

産休や育休を取ってから復帰することを考え、妊娠中も仕事を続けている方も多いのではないでしょうか。妊娠中の過度なストレスが子宮収縮を引き起こしてしまうこともあります。

体調の変化もあって妊娠前と同じように仕事をこなそうとしてもうまくいかないものです。
仕事の不安や思うようにいかないことに対するストレスが溜まるとお腹が張り、切迫早産となる場合もあります。



妊娠中期で危険な腹痛の見分け方

切迫早産につながる症状や痛みの特徴をまとめました。
次のような症状を感じたら早急に医師の診察を受けましょう。

・お腹全体に広がるような痛み
・15分間隔など規則的に起こる痛み
・痛みが長時間続く
・胎動が感じられなくなる
・出血がある

妊娠中期の腹痛を予防するには

子宮頸管無力症など治療が必要なものを除いて、暮らし方を注意すれば下腹部痛や切迫早産を予防できる場合もあります。
どのようなことに気をつけて生活したらよいのか2つご紹介します。

1.ストレスをためない生活を心がける

ストレスを感じないようにと言ってもなかなか難しいものですよね。その日に感じたストレスを上手に発散するように心がけてみましょう。

ストレスがたまると体の調子が悪くなり、病気への抵抗力が低くなります。そのため普段ならかかることのない病気にかかってしまう場合も。実は早産を引き起こす感染症も抵抗力が落ちているときにかかりやすいのです。

ストレスをためないことで、心身の健康を保つことはもちろん病気にもかかりにくくなります。
穏やかなマタニティライフを送るためにも自分なりのストレス解消法を持つことが大事ですね。

2.仕事などで無理しない

お腹が目立ち始める妊娠中期は、座っていても立っていても苦しく感じることが増えてきます。
無理に動きすぎるとお腹が張って痛みを感じる原因となることもあるので気をつけましょう。

特に仕事をしている場合は「つわりで迷惑かけたから」と妊娠中期に頑張ってしまいがちです。安定期とはいっても、妊娠前と同じように動いたら母体に無理がかかってしまいます。

無理がたたって緊急入院となることも!そうなったら大変ですよね。妊娠中は仕事量を見直したり、周りの人にヘルプを求めたりしながら無理のない範囲で行動するようにしましょう。

自己判断できない場合は医師に相談しよう

いかがでしたか?
筆者もお腹のキューッとした張りと痛みを感じることがあり、医師に相談した経験があります。
初めての妊娠で知識もなかったのでとにかく不安でした
不規則な張りだったので「特に心配はいらないけど続くようならまた来て」と言われて安心したのを覚えています。今考えると前駆陣痛だったのかもしれませんね。

痛みを感じたとき、不安なままでいることが一番よくありません。大丈夫そうだけど気になる場合は医師に相談したほうがいいでしょう。
危険な場合はすぐに処置してもらえますし、逆に気にしなくていい場合でも安心することができるからです。
今回の記事を参考にして、健やかなマタニティライフを送ってくださいね。