妊娠後期はおりものも変化する?おしるしや破水との見分け方と注意したい症状

妊娠後期(妊娠28週以降)に入ると赤ちゃんも大きくなりそれに伴いママの身体も出産に備えていろいろな変化が現れますよね。そのひとつが「おりもの」です。おりものは体調の変化や精神的ストレスなどによって変化する健康のバロメーターです。正しい知識を身につけると、おりものは体調の変化を教えてくれる強い味方になるんですよ。

おりものは健康のバロメーター

女性にとっておりものは下着が汚れたり臭いがしたりちょっとやっかいなものですよね。
トラブルがあってもなかなか人に相談しにくく、一人で悩んでしまうことも多いはず。
ですがおりものは身体の変化に敏感に反応し、変化するため身体の異常を知らせてくれるありがたいものでもあるんですよ。

特に妊娠中はさまざまな身体の変化が起こります。
妊娠後期に入りおりものがどのように変化するのか、異常なおりものはどのようなものかまとめてみました。



おりものって何?仕組みと役割

おりものとは子宮、膣内の分泌物

おりものとは
・子宮内膜、子宮頸管からの分泌物や古い細胞
・膣内の分泌物や古い細胞
・汗腺からの分泌物
などが混ざり合ったものです。

正常なおりものは無色透明からやや白っぽく、少し粘り気があります。
通常少し酸っぱい臭いがしますが、臭いや量、粘性は月経の周期によって変化します。
これはおりものは女性ホルモンであるエストロゲンの影響を強く受けるためです。

おりものは赤ちゃんを細菌から守ってくれている

おりものの役割は大きく分けて2つあります。
■膣内の自浄作用
おりものの中には善玉菌が存在しています。この善玉菌は雑菌の侵入や増殖を防ぎ、膣内を清潔に保つ働きをしているんですよ。
細菌に感染すると破水や子宮収縮を起こし早産を引き起こしてしまうこともあります。

■受精を助ける
排卵期になると、おりものは量が増え精子が卵子にたどり着くためのサポートをします。

つまりおりものは妊娠を助け赤ちゃんを細菌による早産から守ってくれる大切なものなのです!

妊娠後期 おりものはどのように変化する?

では妊娠後期になるとおりものはどのように変化するのでしょうか。
一般的なおりものの変化についてご紹介します。

おりものの量が増える

妊娠中はエストロゲンの量が増え続け、それに伴いおりものの分泌量も増えていきます。
妊娠中は身体の抵抗力が低下するため膣内の細菌も繁殖しやすくなってしまいます。
おりものの量が増えることで病原体や雑菌が外から膣内へ侵入しづらくなります。

またお産が近付くとさらにおりものの分泌量が増えます。
これは赤ちゃんがスムーズに産道を通り外に出てこられるよう、おりものが潤滑油の役割も果たしているからなんですよ。

色が濃くなる 白色~クリーム色

妊娠9カ月ごろまでは女性ホルモンである黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えます。
プロゲステロンの影響により普段よりおりものの色が濃くなります。

白色からクリーム色、黄色っぽい色になることが多いため感染症の症状との判別が必要です。

粘性が強くなる 反対に水っぽくなることも

妊娠後期になるとおりものの分泌量が増えるため水っぽくなることがあります。
反対にゼリー状の粘性が強いおりものが出ることもあります。

これらのおりものの変化は一般的なものでありホルモンの分泌量などにより左右されるため個人差も大きいです。



通常のおりものと間違えやすい症状をチェック!

水っぽい、じわじわ出てくる、止められない、生臭いは破水かも

破水とは赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ中の羊水が流れ出てくることを言います。
大量の場合は判別がつきますが、少量の破水の場合はおりものとなかなか見分けることが難しいことも。
見分け方のポイントをまとめてみました。
破水の特徴
・安静にしていてもチョロチョロ流れ出てくるまたは大量に流れ出てくる
・色は無色透明や、おしるしが混じっている場合はピンク色
・甘酸っぱい、または生臭いにおいがする
・粘性はなく水っぽい

このような特徴がみられた場合はおりものではなく破水の可能性が高いです。
すぐに産院に連絡しましょう。

血液が混じっているまたは茶色のおりものはおしるしの可能性あり

卵の白身のような粘性が強いおりものに血液が混じっている場合や、茶色のおりものがみられた場合はおしるしの可能性があります。
おしるしもおりものの一種ではありますが、出産が近付いたサインなので通常のおりものと見分けることで出産が始まる心の準備をすることができます。

異常かも…要注意な症状をチェック!

妊娠中は身体の抵抗力が低下し、膣内の自浄作用も弱まってしまうため細菌が繁殖してしまうこともあるんですよ。細菌の増殖は早産を引き起こし赤ちゃんが危険な状態になってしまう可能性があります。
異常を感じたらすぐに受診しましょう。

固形状の白っぽいおりものはカンジダ膣炎かも

特徴
・カッテージチーズのようなポロポロとした固形状
・ヨーグルト状のとろみがあることも
・色は白色や黄緑色
・外陰部のかゆみを伴う

カンジダ膣炎は常在菌である真菌が増えるために起こります。抵抗力が低下している妊婦さんは起こしやすい膣炎なので注意が必要です。
治療すれば問題ないのですが、完治せず出産してしまうと赤ちゃんに感染してしまい皮膚炎や鵞口瘡などを引き起こすこともあります。

泡立ったおりものはトリコモナス膣炎の場合も

特徴
・泡立っているまたは膿が混じっていることも
・色は黄色 血液が混じる場合もあり
・悪臭がする
・外陰部のかゆみを伴う

トリコモナス膣炎は、膣トリコモナスという原虫が寄生することによって起こります。
性交渉やタオルの共同使用、便座や浴槽の縁などから感染するようです。抵抗力が低下している妊娠中は発症しやすく早産や前期破水の原因になることもあります。

無症状の人も半数以上 クラミジア感染症

特徴
・おりものが黄色っぽくなる
・水っぽくなり量が増える
・臭いがきつくなる
・自覚症状がない人も半数以上

おりものにやや変化が現れますが妊娠によるおりものとの判別が難しく気づかない場合も多くあります。しかしクラミジア感染症は早産を引き起こしたり気づかず出産すると赤ちゃんに感染し肺炎や結膜炎を引き起こしてしまうとっても恐ろしい病気です。妊婦健診で検査しますが健診後に感染した場合などは気づかないこともあるため注意が必要です。

おりものの増加、悪臭は細菌性膣炎の可能性

特徴
・量が増加する
・魚の腐ったようなにおいがする
・灰色っぽいおりものがでる場合も

細菌性膣炎は抵抗力の低下により膣内の自浄作用が弱まることで、悪玉菌が増殖することにより起こります。
そのままにしておくと絨毛膜洋膜炎を引き起こし早産の原因となる恐い病気です。

37週未満の出血は早産の危険あり

37週以降におりものに血液が混じる時はおしるしの可能性が高いですが、37週未満に茶色のおりものやおりものに血液が混じっている場合は胎盤からの出血や切迫早産の可能性があるためすぐに受診しましょう。

分かりやすい症状もあれば判別が難しいことも。自己判断せず受診しましょう

おりものの異常は分かりやすいものもあれば、妊娠による変化なのか異常なのかなかなか自分で判断することが難しい場合もありますよね。少しでもいつもと違うと感じた場合は健診時に助産師さんや先生に相談しましょう。

通常時とのおりものの変化に気づくためにも普段からおりものをセルフチェックすることが大切です。
おりものシートを使用し毎日チェックすることもおすすめです。
おりものシートは長時間同じものを使用すると細菌が繁殖しやすくなってしまうのでこまめに変えましょう。

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おりものシートはおりものが観察しやすいよう無香料でシートに色が付いていないものがおすすめです。

おりものからのサインに敏感になろう

いかがでしたか?
妊娠後期になるとおりものも変化していきますが、もしかしたら身体の異常を知らせるサインかもしれません。普段からおりものの変化に敏感になっていればそんな異常も早期発見できると思います。
妊娠中の感染症はとても恐いので異常を感じたらすぐに受診しましょうね。
やっかいだと思いがちなおりものも私たちの身体と赤ちゃんを守ってくれる大切なものなのです。