双子を妊娠!ママが気をつけることと出産までの流れ

お腹の赤ちゃんが双子だとわかったら、嬉しい反面、動揺や不安も出てくると思います。赤ちゃんを望んでいた人でも双子を迎える心の準備はしていないのではないでしょうか。そんな不安を解消するためには、双子妊娠についての知識を増やすことが大切です。双子を妊娠したときの注意点と出産までの流れをまとめました。

双子を妊娠!普通の妊娠と何が違うの?

双子って楽しそう!双子だったらお揃いのかわいい服を着せてアレをして、コレもして…などと、妊娠前の段階には想像していた人も、実際に双子ちゃんを授かってみると不安や心配がいっぱいのよう。
普通の妊娠(単胎)ではわからなかった、実際のママの声を集めました。

普通の妊娠に比べてお腹サイズも2倍…?

双子ならではの妊娠トラブルも

知識がない&お金が心配…とにかく不安なんです

もともと1つだった受精卵が受精後に2つに分かれた「一卵性」は、同じ遺伝子を持ち、顔や性格が似ていることが特徴。よく「双子」と聞いてイメージするのはこのタイプですね。
その一方で、もとから2つの別個のものであった卵子・精子がそれぞれ受精した「二卵性」は、例えるならば普通の兄弟・姉妹がたまたま同じ日に産まれたようなもの。したがって、顔や性格がそっくりということはありません。

また双子の妊娠では、単胎に比べて胎盤の数も変わってくるケースがあります。「双子は出産リスクが高まる」と言われているのも、以下の理由があるようです。



妊娠初期(2カ月~4カ月)に気をつけること

この時期の赤ちゃんは、「胎児」と呼ばれ、頭・胴・足の3頭身です。胎盤を通してママから栄養をもらうようになり、超音波検査では体を動かす様子が見られます。
ママはつわりが始まったり、気持ちが不安定になったりしやすい時期ですが、お腹に宿った小さな命のため、乗り切りましょう。

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つわり

双子だからつわりが重くなるという根拠はありませんが、少しつらいと感じるママが多いようです。食べられるものを少しずつ口にしましょう。もし気持ち悪くて食べることができないなら、自分と赤ちゃんのため、すぐに病院で相談してください。
外出するときは、口の中をさっぱりさせるタブレットやキャンディ、もしものときのためのエチケット袋をバッグに入れておくと安心です。

切迫流産

妊娠初期は流産しやすい時期でもあるので、激しい運動や長時間の移動、重い物を持つなど、体に負担のかかる行動は控えましょう。気分転換のためにも、お散歩はおすすめですが、お腹に張りを感じたらすぐに中止して安静にしてください。安静にしても30分以上張りが続くようなら、産院に電話をして指示を仰いでください。

また双子の場合は妊娠のごく初期に、赤ちゃん側の理由で一人が流産してしまうことがあります。16週くらいまでに起こり、もう一人の赤ちゃんが元気ならば心配いりません。

気持ちの揺れ

ただでさえ妊娠初期は気持ちが不安定になります。双子を妊娠しているとなると、不安や心配から、なおさら気持ちが不安定になってしまいます。
パートナーに理解してもらうため、自分の気持ちや体のことを正直に話しましょう。イライラしたり落ち込んだりする気持ちを抑え込むと、ますますつらくなってきます。
外に出てきれいな花を見たりお散歩したりすると、気分が晴れるのでおすすめです。気持ちが不安定なときは、なるべくゆったり過ごすことを心がけましょう。

妊娠中期(5カ月~7か月)に気をつけること

赤ちゃんは骨格や筋肉が発達してきて、羊水の中で活発に動きます。胎動を感じるママも多いでしょう。また、赤ちゃんに皮下脂肪がつきはじめ、顔立ちもはっきりしてきます。一卵性はほぼ同じ形、二卵性は違う形になっています。
ママは安定期ですが無理せず、体の変化に注意しながら、のんびり過ごしてくださいね。

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貧血

お腹の赤ちゃんに優先的に鉄分が送られるため、妊娠中は貧血になりやすいです。また双子は二人分の鉄分が必要なので、単胎よりも貧血になるママが多いです。
ひどい貧血でなければ、赤ちゃんへの影響はありませんが、ママが疲労感や脱力感を感じたり、出産時に血が止まりにくくなったりすることがあるので注意が必要です。

健診時の血液検査でわかるので、症状によっては鉄剤が処方されます。ほうれん草やレバーなど、鉄分の多い食材を摂るなど、食事にも気を使うようにしてください。

体重管理

つわりがなくなり食欲が出てくるころです。お腹の赤ちゃんの分まで食べないといけない、と言われていたのは昔の話。体重の増え過ぎは、妊娠中毒症や糖尿病、また難産になりやすいと言われています。
食べ過ぎに注意し、体調の良いときは少し体を動かすなどして、10キロまでの増加に抑えましょう。

妊娠中毒症

今では「妊娠高血圧症候群」と呼ばれるようになった妊娠中毒症のリスクも、単胎より双子のほうが高くなっています。妊娠中期から後期にかけて、高血圧・蛋白尿・むくみが現れたときは注意してください。
症状が重い場合は入院になることもあります。
塩分が少なく、バランスの良い食事をすることが大切です。



妊娠後期(8カ月~10カ月)に気をつけること

この時期には、赤ちゃんの内臓や脳がかなり発達してきます。皮下脂肪が増え、ふっくらとしてきます。34週頃には肺が完成するので、もしお産になっても大丈夫ですが、もう少しお腹の中で、ママから栄養をもらうのがベストです。
ママのお腹はぐんと大きくなり、8カ月で臨月に間違われることも。大きくなった子宮に圧迫され、動機や息切れがしたり、夜寝にくかったりするかもしれません。赤ちゃんに会えるのはもうすぐです。その日を楽しみに、もうちょっと頑張ってくださいね。

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お腹の張り

この時期になると、お腹の張りを頻繁に感じる人も多いかもしれません。いつもと違う強い張りが続き、安静にしても治まらないときは受診してください。
双子妊娠の場合は、切迫早産予防のために管理入院になることもあります。

むくみ

妊娠後期には、赤ちゃんに必要なたくさんの血液を運びやすくするため、ママの血液中の水分が増えます。それがむくみにつながります。
蛋白尿や高血圧がない場合は様子を見ていても大丈夫です。足を高くしたり、マッサージをしたりすると、少し楽になるので試してみてください。
塩分の摂り過ぎにも注意が必要です。

破水

破水はふつう陣痛の最中に起こりますが、陣痛が始まる前に起こる「前期破水」も双子ママは単胎ママに比べて多いです。
破水したらすぐに病院へ連絡、受診をしてください。そのまま出産になるので、家族に手伝ってもらって入院用品も持って行きましょう。

双子を出産するまでの流れ

双子の出産は、予定日より1~2週間早くなることが多いです。そろそろかな…と思うと、ドキドキしますよね。出産の流れを簡単に説明します。

経腟分娩の場合

赤ちゃんとママが健康で、お産のストレスに耐えられると判断されれば経腟分娩になります。
破水から始まる場合や、陣痛が始まる前に入院して陣痛促進剤などを使う誘発分娩になる場合が多いです。出産は単胎ママとそれほど変わりません。一人が産まれた数分後にもう一人が産まれます。二人だから陣痛も二倍ということはないので安心してくださいね。
しかし、途中でトラブルが起こり、帝王切開になることが、ときどきあります。ママは不安になってしまいますが、大丈夫です。先生を信頼して任せましょう。

帝王切開の場合

妊娠中毒症などのトラブルや、最初に出てくる赤ちゃんが逆子の場合は帝王切開になります。また、産院によっては安全面を考えて、双子出産は全て帝王切開になるところもあるので、産院を選ぶときに確認しておきましょう。
ママは先生から手術の説明を聞き、手術日を決めます。双子出産の場合は38週前後に設定することが多いようです。手術日の少し前に入院し検査などをします。
「大丈夫かな」と心配もあると思いますが、もう少しで元気な赤ちゃんに会えるので頑張ってください。

よく聞く「一卵性」と「二卵性」の違いって?

顔や性格が似ているのが「一卵性」。“兄弟がたまたま同じ日に生まれたようなもの”なのが「二卵性」

と、このように普通の妊娠(単胎)に比べて、双子ママには特有の悩みが多いようです。
Twitterの声にも挙がっているように、「情報不足」はその最たるものと言えそう。

そんなふうに不安を抱えるママは、ここでしっかり、双子妊娠のメカニズムから注意点、出産までの流れをチェックしてくださいね。

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胎盤が1つ(一絨毛膜性双胎)

一つの胎盤から二人の赤ちゃんに血液が送られるので、平等に届かないことがあり、赤ちゃんの大きさが違ってくることがあります。また、一人の体調が悪くなるともう一人にも影響してしまいます。
産院では早い段階で検査をして、なにかあればすぐに対応してくれます。

胎盤が2つ(二絨毛膜性双胎)

二卵性と、一卵性の一部がこれになります。二つの胎盤からそれぞれに血液が送られるので、二人の大きさにばらつきがでたり、片方の体調がもう片方に影響することがありません。単胎の妊娠とそれほど違いがないと言えます。
双子だと不安も多いかもしれませんが、「案ずるより生むが易し」だったりします。あまり考え込まずに、穏やかな気持ちで過ごすことがなにより大切です。