これっておしるし?正常な量と色、異常出血との見分け方

臨月になると、そろそろおしるしがくる時期ですが、一体どんなものなのでしょうか?臨月はおりものの量が増えるので、おしるしとの違いが分かりにくかったり、破水や尿もれと混乱するママもいるようです。ここでは実際のおしるしについて、また知っておきたい異常な出血との見分け方について詳しくご紹介いたします。

おしるし(産徴)はなぜおこるの?

お産の前兆として、予定日の2~3週間前になると、不規則な前駆陣痛がはじまります。
この収縮にともない内子宮口が開きはじめると、赤ちゃんを包む卵膜は子宮壁からはがれ、粘液と混じった出血が起こります。

これがいわゆるおしるし(産徴)とよばれるもので、お産の初期徴候とみなされています。おしるしがあると、数日から一週間以内に陣痛がおこるケースが多くみられます。



臨月のママのからだの変化って?

子宮口がやわらかくなる

妊娠36週~39週は「臨月」と呼ばれ、ママのからだはお産に向けた準備が始まります。
その一つが子宮頸部の変化。通常、頸部は鼻先ぐらいの硬さですが、血流が増え水分に富むことで赤ちゃんの唇ほどの柔らかさに変化します。

そして、妊娠中赤ちゃんが出ないように硬く閉ざされていた子宮口は徐々にゆるみ、外にみちびく産道になっていきます。

おりものが増え、色やにおいに変化がおきる

妊娠中、子宮頸管は上の図のように頚管腺が分泌する粘液で満たされ、細菌に対する防壁を作っています。
これはエストロゲンという女性ホルモンの働きによるもの。臨月が近づくとこのおりものの量は増え、色やにおいも変化します。

性状はさらさら~粘調なもの、卵白のような透明~白くてどろっとしたものなどさまざま。においがきつくなる場合もあります。おりものって本当に大事な情報源ですよね。
これらは臨月を迎えたママの自然なからだの変化なので、心配しないでくださいね。

赤ちゃんが骨盤内に降りてくることで起こる症状

その他の自覚症状として

・何度もおしっこに行きたくなり、行ってもスッキリ出きらない残尿感を感じる
・恥骨や足の付け根が痛い、足がつるようになった
・胎動が少なくなった
・頻繁にお腹が張る
・胃の圧迫感が軽減し、食事がとりやすくなった

などが多いようです。ちなみに私はこれら全てを感じ、特に食欲を抑えるのには苦労しました。
いずれも赤ちゃんの頭が骨盤内に下がってくる結果、起こる症状なのでご安心を。

正常なおしるしの量と色とは?

おしるしには個人差があります

正常なおしるしの量とは、一体どの程度の出血なのでしょう?その量や色には個人差があります。
フレッシュな鮮血、うすピンク色、血液が酸化した茶褐色などなど。
いつものおりものに、少量でも「血」が混じる状態であれば、「おしるし」と言っていいと思います。

量もさまざまで、生理の初日ぐらいわかりやすくある人もいれば、ティッシュに付着程度の場合もあります。
いつ起こるかわからないので、出産予定日が近づいたら、ナプキンを持ち歩くと安心ですね。

おしるしがない場合もあります

「おしるし自体がなかったママは8割近くいる」というデーターをご存知でしょうか?全ての妊婦さんにおしるしがくるわけではないことも、知っておきたいところです。

ちなみに私も、おしるしはありませんでした。
当時、出産前に必ずくると思いこんでいたため、ちょっとがっかりしてしまったのを覚えています。マニュアル通りにはいかないものですね。

おしるしと破水、尿もれとの違いは?

初産の場合、おしるしと破水、尿もれの違いって、わかるのでしょうか?破水のなかにはよく見ると薄くピンクがかっていることもあり、一瞬おしるし?と思う人もいるようです。

ただ大きく違うのはその量です。
破水はまるでコップの水をひっくり返したような量が、一気に出ることが多いようです。おしるしは、水のようにさらさらした性状のものもありますが、そこまで大量にはありません。

中には少量ずつ出ることもあり、見分けづらいケースもあるようですが、その場合はにおいに注目してください。破水は、やや生臭い独特のにおいを感じ、尿もれではアンモニア臭があります。
わかりづらく不安がある時は、産院に電話したり受診することをおすすめします。



異常な出血との違い、おりものの量と色に注目!

常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)について

この時期、異常な出血の原因としてあげられるのが、常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)。
これは、赤ちゃんが娩出される前に胎盤がはがれてしまうために起こる疾患です。部分的にはがれるもの(上の図)、全てはがれるものと、大きく2つに分けられます。

ふつう胎盤は、赤ちゃんが出た数分後に後産期陣痛が来ることではがれ、自然に止血します。ところがこの場合、子宮腔内に大出血を起こし、ママは突然の下腹痛・激痛を覚えます。

腹痛や張りをともなう出血、 生理より多量の出血など、色が真っ赤で量も多い場合はすぐに病院へ。
これは、危険な出血で早急な処置が必要です。

前置胎盤(ぜんちたいばん)について

次に頭に入れておきたいのが、前置胎盤(ぜんちたいばん)。通常、受精卵は子宮の一番奥(子宮底部)に着床することがほとんどで、胎盤はここに形成されます。
しかし、まれにこの胎盤が子宮口近くにつくられ、ふたをする形となってしまうことがあります。
このような状態を前置胎盤とよびます。

多くは妊娠中からエコーで確認済みのため、普段から注意して過ごされていると思います。
ですが、後期になると子宮頸部がのびてくるためズレが生じ、胎盤の一部が剥離し出血が起こるのです。
腹痛を伴わないのが特徴ですが、時に大出血に至るケースもあります。自宅安静中に、「腹痛を伴わない大出血」が起こった場合、一刻も早く受診しましょう。

おしるしが来てもあせらず、いつもどおりに過ごしましょう

入浴や家事などの日常生活はふつうにしても大丈夫

おしるしが来たからと言って、特に日常生活で制限することはありません。
お腹が張るといった場合を除いて、今まで通りできる範囲で家事も行い、軽い運動も続けましょう。入浴も特に問題ありません。むしろからだを清潔に、リラックスするためにも積極的に入りましょう。

ただ、陣痛はいつ起こるか分かりませんので、遠出するのだけは避けましょう。

入院の準備をしておきましょう

おしるしがきてから数日~1週間以内にはお産に至るケースが多いことから、
入院の準備はしておきましょう。病院の電話番号をひかえたり、交通手段の確保もお忘れなく!

~入院手続きに必要なものリスト~

○母子手帳
○病院の診察券
○健康保険証
○印鑑

病院では「お産セット」が用意されていることが多いです。事前に持参するものリストをもらって準備すると、重復しなくてすむのでおススメです。

「早くママに会いたい!」おしるしは赤ちゃんからのサイン

おしるしがくるともうすぐ出産間近。
ママは毎日、破水や陣痛がいつ来るのかと気になり、落ち着かないのではないでしょうか。おしるしが来たからといって、すぐに出産というわけではありません。
赤ちゃんと一心同体でいられる最後の時期を、穏やかな気持ちで過ごして下さいね。

元気な赤ちゃんが産まれることを心よりお祈りしています!