辛夷清肺湯が鼻のトラブルを強力サポート!つらい鼻水や鼻づまりを撃退しよう

漢方薬の「辛夷清肺湯」と聞いても、馴染みのある人は少ないかもしれません。しかしこの漢方薬、風邪や花粉症が引き起こす鼻水、鼻づまり、そして蓄膿症にも効果があるのです。「鼻」のトラブルは治りにくかったり、頭痛や体力の低下などさまざまな不快な症状を運んできます。そんな時のために、「辛夷清肺湯」をしっかりと理解して解決の糸口をみつけましょう。

辛夷清肺湯とは?

主に鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症に使われる漢方薬です


鼻水や鼻づまりなどの鼻の不快な症状は、比較的よく経験する病状のひとつです。初めは軽い風邪だったりいつもの花粉症だったとしても、油断は禁物です。そんな時は副鼻腔が、さらに炎症を引き起こしやすくなっています。症状が長引くと、慢性鼻炎や蓄膿症なる可能性があります。

なかでも、蓄膿症はやっかいな病気です。色々な不快な状態を引き起こします。頭が重い、頭痛がする、集中力が低下することも蓄膿症の症状のひとつと言われます。

また顔や鼻の周り、歯や目などが痛いなど、痛みを感じる人もあるようです。そして鼻汁が臭うこともあり、会話をするときなど不快な思いを感じる人も少なくありません。口や鼻の臭いって、特に嫌ですよね。

辛夷清肺湯は、辛夷(シンイ)という鼻づまりを改善する生薬を中心に作られています。そして消炎・鎮痛作用、炎症を鎮める作用があります。これらによって、鼻づまりや慢性鼻炎、蓄膿症を改善させます。

含まれる成分は、鼻づまりを解消するものを中心に9種類


辛夷清肺湯には、生薬(しょうやく)と呼ばれる天然由来の成分が9種類、配合されています。西洋医学では数種類の薬が組み合わされて処方されることがありますが、漢方薬はその不快な病状にいろいろな角度から効果を発揮する数種類の生薬が、初めから配合されています。

辛夷清肺湯は鼻の通りをよくする辛夷(シンイ)のほか、枇杷葉(ビワヨウ)、石膏(セッコウ)、黄ごん(オウゴン)、山梔子(サンシシ)が解熱や抗菌、充血を改善させます。また炎症から起こる腫れやあかみ、化膿を鎮める働きもあります。

ほかにも知母(チモ)、麦門冬(バクモントウ)、百合(ビャクゴウ)が互いに作用し合い、症状を緩和させます。そして升麻(ショウマ)は、それぞれの生薬を上方に作用させる働きを持っています。

「証」と「鼻の症状」の合致が服用の条件


漢方薬を服用するなら基礎知識として「証」について知る必要があります。「証」とは、それぞれの体の状態や体質のことです。その見極めこそ、漢方薬を服用するうえで最も大切なことです。

「証」が判別したら、病状を考え合わせて、その時のその人にあった薬を服用します。そのため、同じような鼻の症状でも、それぞれの体質や体の状態によって服用すべき薬が変わってきます。

また、鼻水の濃度やくしゃみでる度合いなどの状態によっても、薬は別の漢方になります。体質や状態をしっかりと見極め、適した薬を服用することが回復への近道になるのです。

中程度の体力で、熱っぽく痛みのある人に向いています


辛夷清肺湯は、どんな人に勧められる漢方薬なのでしょうか。

まず体力は、中程度またはそれ以上の人です。体がとても弱っている人、また冷えの強い人には向いてません。症状の改善がみられなかったり、悪化する場合もあるので注意しましょう。

辛夷清肺湯は鼻づまりはあるけれども、乾燥気味で鼻水やくしゃみは少ないという場合に効果的です。また、鼻から喉の奥あたりに炎症がある熱っぽい感じ(熱感)のある人、また頭痛などの痛みがある人に向いている漢方薬です。



辛夷清肺湯の効能

治りにくい、どろっとした濃い鼻水の人におすすめ


辛夷清肺湯は、2つの大きな働きがあります。

1つめは、副鼻腔の炎症を鎮める効果です。慢性鼻炎や蓄膿症の原因となるものは数多く存在します。風邪のウイルスや細菌、花粉、カビなど、これらによって引き起こされた副鼻腔内の炎症を抑えることによって、鼻づまりを改善します。

2つめは、鼻粘膜の線毛に作用して、溜まってしまった膿の排出を促します。また、副鼻腔内の膿が発生するのを抑える働きもあります。そのため、鼻の病気の中でも特に、膿が原因となる「蓄膿症」に効果があるとされています。鼻汁がドロッとしていて濃厚、色が黄色や緑色になっているようなときにお試しください。

辛夷清肺湯の飲み方

大人は1日2~3回、空腹時に服用しよう


辛夷清肺湯は、大人は通常1日に7.5gを2~3回に分けて服用します。ただし服用する量については、体重や症状、年齢によって増減されます。

一般的に漢方薬は、食前または食間に体内に入れることで効果を発揮します。この場合の食間というのは、食事と食事の間をさしています。つまり食後2時間程度たってから、胃の中が空っぽの状態で服用することが大切なのです。しかし、飲み忘れたとしても、2回分を1度に服用することは避けてください。

病院で処方されたり市販されているものの多くは、服用が簡単な顆粒が使われています。これは、煎じたものを濃縮乾燥させたものです。100mlくらいのお湯に溶かして、服用すると効果的がでやすくなります。しかしお湯ではむかつくような場合は、お水で服用しても大丈夫です。

いつまで飲めばいいのか?


いつまで飲むのか、服用する期間も気になることの一つですよね。症状によって、体質によって、効果の現れ方が違うので一概には言えません。しかし、少なくとも10日くらいは続けたほうが、辛夷清肺湯が今の症状に合致しているかどうかの判断がつくようです。

効果がでているのか、今後服用する量は変更しなくてもよいのかなど、服用に関する判断は専門医の指示を仰ぎましょう。



授乳中、妊娠中でも飲んで良い?赤ちゃんへの影響は?

安全性は確立していません。医師に相談しましょう。


妊娠期間中そして授乳中の服用は、安全性が確立していません。特に妊娠中は、これまでに服用経験があっても普段とは違う症状が出る可能性があり、注意が必要です。

また、子どもへの影響についても、どういう状況になるか予測はできません。「自然の生薬からできているから」と自己判断することは避けましょう。必ず専門医の指示を受けてください。

辛夷清肺湯の副作用はある?


漢方薬は自然の生薬からできているからといっても、副作用がないわけではありません。
主なものとしては発疹やあかみ、かゆみ、蕁麻疹などの皮膚症状や食欲不振、胃部不快感、軟便、下痢など消化器症状があります。

まれなケースではありますが、発熱、から咳や息切れ、呼吸困難などが現れたら「間質性肺炎」が疑われる場合があります。そして皮膚や白目が黄色くなったり、尿が茶褐色になる「肝機能障害」や腹痛・便秘・下痢・腹部膨満などを繰り返す「腸間膜静脈硬化症」をおこすこともあります。これらの症状が出た場合は、「辛夷清肺湯」を服用したことを伝えて受診してください。

また普段から胃腸の弱い人は、特に注意して服用してください。食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢などが出やすくなる場合があります。

辛夷清肺湯の値段

【第2類医薬品】辛夷清肺湯エキス錠(チオセルエース) 240錠
※価格は2016年7月19日現在のものです 辛夷清肺湯は、薬局、ドラッグストア、amazonなどネットショッピングで購入することも可能です。金額は、1日分120円くらいから380円くらいです。生薬や顆粒での服用の際、独特の臭いが気になる人もいるようです。錠剤も市販されているので、気になる方は検討してみてください。

また、辛夷清肺湯は保険適用になっている漢方薬です。時間と手間はかかるかもしれませんが、病院を受診するのが金額的には一番お得ではないでしょうか。

漢方薬は、それぞれの「証」を見極めたうえで的確な薬を判断することが重要です。「証」を診断するのは、素人では難しいものがあります。うまく合致しないと、悪化する可能性もあります。専門医に受診することをお勧めします。

生活を見直して、すっきりした生活をめざそう。


体調の悪化がみられたら、まずは生活を見直しましょう。バランスのよい食生活ができているでしょうか?

辛夷清肺湯を服用するのに適しているのは、熱をもった炎症がある人です。きゅうりやトマトなど熱を取り去る食物をとると、さらに効果があがるかもしれません。また梨、レモン、メロンなど体を潤す食物もそんな時には、積極的にとりたい食材の一つです。

そしてストレスをため込むことなく、十分な睡眠をとってください。薬を効果的に使用して、すっきり爽やかな生活を楽しみましょう。