赤ちゃんの鼻づまりを解消! 新生児~3歳頃までのホームケア

小さな小さな赤ちゃんのお鼻。小さすぎできちんと息ができているのかさえも心配なのに鼻が詰まって苦しそうだといてもたってもいられないのではないでしょうか。さっそく、赤ちゃんの鼻づまりの原因と、病院に連れていく前にできるホームケアをみていきましょう!

赤ちゃんの鼻づまりは慌てず、やさしく、苦しさを和らげて

赤ちゃんの鼻づまり、ママは「呼吸が止まってしまわないかな」と心配になってしまいますよね。
ミルクにむせながら苦しそうにもがいている姿を見ると、ママの胸も苦しくなってきます。そんなときもあわてずに、おうちでできるホームケアからはじめてみましょう。「大丈夫だよ」「お鼻いやだね」とやさしい声をかけてあげると、ママの気持ちも落ち着いてくるはず。



赤ちゃんの鼻づまり対策 すぐできるホームケア11選

鼻づまり以外に発熱やせきなど他の症状が見られないときには、おうちでできるケアを試してみましょう。夜、鼻づまりでなかなか寝つけないときもいくつかの方法で効果がみられることもあります。

1.蒸しタオルで温めて鼻通りをスムーズに

ガーゼやタオルハンカチなどで蒸しタオルを作り、鼻の付け根のあたりや口元を温めてあげましょう。このとき、くれぐれも鼻の穴をふさがないように注意してください。首の後ろを温めてあげるのも効果的です。

2.お風呂で体を温めて鼻を潤す

鼻づまりは、血液の流れをよくしてあげると解消されることがあります。それには、お風呂がオススメ。鼻の中にも温かい空気が流れ、鼻腔を広げてくれるのだとか。鼻の中を潤わせると、めん棒や吸入でのケアもやりやすくなります。 お風呂上がりにめん棒でケアを。大人用のめん棒は大きすぎで赤ちゃんの小さな鼻には合いません。必ず子ども用のめん棒を用意してください。鼻づまりを治したい一心で、深く入れすぎると粘膜を傷つけてしまうので“やさしくこしょこしょ”を心掛けて。

鼻の大きさが少し成長してくると、めん棒によっては綿部分が小さかったり軸が柔らかすぎたりして何度も出し入れしなくてはいけなくなることがあります。子どもに最適なフィット感のものを選ぶようにすると、子どもも嫌がらず、気持ちよく使うことができますよ。

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めん棒には軸の固さや細さ、個包装タイプ、粘着タイプとさまざまな選択肢があります。

3.粘膜の乾燥予防に部屋を加湿しよう

一般的に、鼻やのどのケアには室内を50~60%の湿度に保つのが理想なのだそうです。加湿器があると湿度管理がしやすいですが、手元にない場合は濡れタオルを一枚かけておくだけでも変わります。ウイルスへの感染を予防する効果も認められているので、寝室やリビングに加湿器を用意しておいてもいいかもしれませんよ。

4.吸引道具を使って鼻水を吸いだしてみる

市販の吸引器を使って、赤ちゃんの鼻を吸ってあげる方法もあります。ただし、吸引器は嫌がる赤ちゃんが続出。泣いて暴れてうまく吸えないときは、赤ちゃんの頭側にママが移動し、上から覗き込むような形で吸引すると比較的スムーズに吸引できます。赤ちゃんのジタバタする手足が、チューブにあたってやりにくいということが少なくなりますよ。

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一気に吸い込むのではなく、少しずつ何回も、がポイント。角度を動かしながら吸引してください。吸い終わったら、ママのうがいも忘れずに。

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繰り返し鼻づまりが起こったり、体が幼児になり口で吸うタイプの吸引では弱くなってきたときに重宝するのが電動の吸引器。鼻をかむだけでは取りきれないネバネバな鼻汁も吸引します!

5.授乳後のげっぷで鼻詰まりが解消?

授乳後げっぷを十分にさせないと、吐きもどしたミルクが鼻で固まり、鼻がつまってしまうことがあります。吐きもどしが強いとき、飲んだミルクが鼻から出てくるときは授乳後のげっぷを意識してさせるようにしてみましょう。

6.立て抱きや頭をあげて寝るのも効果的

首が据わってからは、立て抱きにしたり、枕や座布団などで上半身を高めにして寝かせるようにすると鼻通りが改善することがあります。片方だけ詰まっているなら、詰まっている方が上になるよう横向きにして寝るだけで鼻詰まりが解消することも。ママの腕枕で調整してあげてもいいかもしれませんね。

7.こよりで刺激してくしゃみで飛ばす

赤ちゃんが自発的に勢いよく息を吐き出すことは難しいですね。そこで、鼻をかむのと同じ要領で息を吐き出させるために、くしゃみを誘発させる方法です。ティッシュで細いこよりを作ったり、めん棒を使ってみたり。様子をみながら粘膜を傷めないように優しく刺激をしてみましょう。

8.泣かせて鼻水で流す

外からの刺激よりも、泣けば鼻水がでて奥から押し流されてくる、という結論に達するママもいます。実際、かっぴかぴに乾いているときは、吸引してもめん棒で拭ってもなかなかとれません。泣いている赤ちゃんをそのままにしておくのは心苦しいですが、中から潤うので効果はてきめんなのだとか。ひきつけやヘルニアなどの症状に注意しながら、泣かせてみるのもひとつの方法なのかもしれません。

9.アロマオイルやクリームで刺激する

生後6ヵ月を過ぎると、殺菌効果や清涼感が得られるアロマオイルや外用クリームも選択肢として挙げられます。アロマオイルのユーカリやティーツリーは風邪に効果があるといわれる精油です。芳香浴をすることで、症状を緩和してくれることもあります。ただし、肌に直接塗るのは刺激が強すぎるのでやめましょうね。また、外用クリームは直接肌に塗ることで血行を良くしてくれるのだとか。どちらもママの気分をリフレッシュするときにも使えるので、専門家と相談しながらじょうずに取り入れていきたいですね。

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刺激を嫌がる子もいるので、使用は様子をみながら。お湯に溶かして湯気を吸引する方法で、使われることもあるそうです。

10.鼻づまりに効くツボをさする

鼻づまりには、それを解消するツボがいくつか存在します。1.小鼻の脇にある「迎香」。ママの中指で優しく上に押し上げるようにさすってみましょう。2.眉と眉の間の「印堂」。歯ブラシなどでチョンチョンと軽く刺激してあげるといいようです。3.脇からわき腹への刺激。詰まっている鼻と反対側の脇を軽くマッサージしてみましょう。大人ではペットボトルを挟む方法が紹介されている方法です。どの方法も相手は体が未発達な小さな子供。刺激を与えるというよりもママのぬくもりを送るつもりで、力加減をしてくださいね。

11.母乳・生理食塩水による即席点鼻薬を試してみる

母乳や生理食塩水を点鼻薬として使う方法です。赤ちゃんを仰向けに寝かせ、しぼりたての母乳をスポイトで直接たらします。スポイトの代わりにガーゼやめん棒に浸す方法でもいいでしょう。生理食塩水は0.9%の濃度の食塩水のことで、血液や体液と同じ浸透圧をもちます。500mlの清潔な水に、約5gの食塩を入れて作ることができます。母乳も食塩水も、使うときは新鮮なものを用意してくださいね。

赤ちゃんの息が止まってしまわないか心配なとき

ママからみると完全に詰まってしまっているように思える鼻通りも、どちらか一方は開通していることがほとんど。病院を受診するとまったく息ができない状態ではないことがわかります。それでも、心配なものは心配ですよね。赤ちゃんに特有の呼吸にまつわる症状について、少しお伝えしておきましょう。不安を取り除くひとつの指標にしてみてくださいね。

【周期性呼吸】
新生児から3ヶ月頃までの無呼吸の症状には「周期性呼吸」というものがあります。3~10秒ほど呼吸を休む時間と、10~15秒ほどの通常呼吸が交互に起こるものです。呼吸のリズムが悪いな、と感じたらこの症状の可能性も。予定日より早く生まれた赤ちゃんにみられやすい症状ですが、成長につれて治まっていくことが多いそうです。呼吸の乱れが気になるときには、いちどかかりつけ医で相談してみると安心かもしれませんね。

【無呼吸発作】
医学的に気をつけなくてはいけない「無呼吸」の判断は、呼吸が20秒以上止まっていたり、呼吸停止は20秒未満でもチアノーゼがみられたりするとき。このようなときはすぐに医療機関を受診しましょう。



小児科・耳鼻科のかかりつけ医とじょうずに付き合おう

鼻づまりの症状が出てきたとき、小児科と耳鼻科のどちらを受診すればいいのかとても迷いますよね。実は、先生の考え方によって、処置や薬の処方も変わってくるので「どっちがいい」と断定することは難しいのです。ですが、どちらを受診するか決めるいくつかのポイントがありますので、そちらをご紹介します。

施設・設備があるか受診前に確認を

【吸引器】
小児科は赤ちゃんに慣れているので問題ありませんが、はじめての耳鼻科にかかるときは、赤ちゃんの月齢や年齢、症状を伝えて受診が可能かどうか確認しましょう。逆に、小児科では吸引の設備がないことがあります。吸引が必要なときは設備があるかの問い合わせをしてくださいね。

【聴診器】
聴診器の使用にも違いがみられます。小児科は全身症状をみるために聴診器をあてますが、耳鼻科では鼻・耳・口をみるので聴診器をあてないことがあります。鼻づまり以外で気になることがあるなら、はじめの受診は小児科の方がいいかもしれません。

【耳鏡(じきょう)】
耳鏡とは、ロートのような形状をした耳の中をのぞく器具です。小児科では、この耳鏡を診察に使わないことがあります。耳をしきりに気にしたり痛がっているようなときは、鼻づまりから中耳炎に進行している可能性もあるので一度耳鼻科でみてもらいましょう。

【診察の分離】
小児科では病気の子と新生児や定期健診・予防接種の受診と分けるために、隔離室を設けている場合や時間帯を区切っている医院が多く見受けられます。症状が鼻づまりだけで他の病気をもらうことが心配なとき、吸引だけが希望のときは事前に伝えてみると、病児と分けた受診を勧められることがありますので参考にしてみてください。

鼻水を止める考え方と鼻水を流す考え方がある

鼻づまりを解消するために、鼻水が流れやすくする薬を処方する場合と、原因を鼻水にあるとしては鼻水を止める薬を処方する場合があります。これは小児科・耳鼻科の方針というより医師によって違います。

出される薬の種類や量も変わってきます。耳鼻科では鼻づまりへの対処として抗生物質の低用量・長期服用という処方が広く普及しているようです。あまり薬に頼りたくないときには、どのような処方をする医師なのかママ友や地域コミュニティから病院情報を探ってみるのもいいかもしれません。

心配なことは信頼できるかかりつけ医に相談を

医師とのウマが合う、合わないは重要なポイントです。鼻づまりがしやすい子は、長いことその体質に付き合っていかなければならないことがあります。かかりつけ医のいいところは、なんといっても子どもの前後の疾患や成長の経過を客観的に把握できること。なにか症状が出るたびに違う医院を受診するのではなく、小さな心配も聞くことができるかかりつけ医を見つけていきましょうね。

鼻づまりを伴う病気と対処法

新生児~乳児期を過ぎると、鼻づまりを伴うさまざまな疾患がみられるようになります。どんな病気があるのでしょう?そうならないための対策とともにみてみましょう。

急性鼻炎(風邪)

いわゆる「鼻風邪」といわれるものです。そのほとんどがウイルスが原因で起こります。鼻づまり、鼻水、くしゃみのほか微熱・咳などの症状がみられることもあります。数日で治ることが一般的ですが、進行すると中耳炎を引き起こすこともあるので風邪と思って甘くみないようにしましょう。

副鼻腔炎(慢性・急性)

急性鼻炎から進行してきます。鼻汁が緑色や黄色に濁っていたらこの病気を疑いましょう。副鼻腔が発達する6ヵ月以降から発症することがありますが、増えてくるのは3歳を過ぎたころ。できればそのころまでに自分で鼻をかめるよう、教えてあげたいですね。

副鼻腔炎は慢性化すると治療が長引くので、その前に手を打っておきたいものです。放っておくと頭痛や嗅覚障害を引き起こしたり、いびきで眠りが浅くなると成長が妨げられる可能性もあるのだそうです。健全な体をつくるためにも、早めの対処が必要そうです。

虫歯からの副鼻腔炎

歯の根や歯ぐきから虫歯菌が鼻腔に入り込んでかかります。赤ちゃんのころから、親のつかった箸の共有や口づけを避ける。甘いものを食べすぎない。食後やおやつの後はうがいもしくは歯磨きを忘れない。こういったことを心掛けていきたいですね。

アデノイド肥大

鼻の奥にある扁桃腺のようなものを「アデノイド」といいます。2~5歳ころが一番大きくなる時期。このころ、いびきや鼻づまりの症状が多くみられます。風邪などによる炎症でアデノイドが腫れると症状が出てきやすいのが特徴です。治療には腫れを抑える薬や、鼻に直接さす点鼻薬が出されますが、治療をせずに経過を観察する場合もあります。

アレルギー性鼻炎

昔はアレルギーは5、6歳にならないと発症しないといわれていたそうですが、いまはそれが早まって2歳ごろから発症するケースもあるそうです。原因はハウスダストや植物などのアレルゲン物質。これらを生活の中から完全に除去することは難しいですが、ハウスダストやダニは清潔を心がけるようにすると減らすことができそうですね。鼻づまりがなかなか良くならないなと感じたら、生活環境から変えてみるようにしましょう。

鼻づまりの丁寧なケアで健全な成長を守りましょう

鼻は呼吸はもちろんのこと、おいしく飲んでおいしく食べるために必要な大切な器官。丁寧なケアと適切な対処を心がけて、遊びや食事をおもいっきり楽しめる健康な体を作っていきたいですね! 鼻づまりの完治までには何日かかかるかもしれませんが、眠れない夜が続いていたらママ自身も家事の手を休めて休息をとるようにしてくださいね。