沐浴指導は受けたけど、いざ自分一人でやるとなるとやっぱり不安…。そんなママのための、赤ちゃんの沐浴初心者向け手引書です。ちょっと不安になった時やもう一度確認したいときなど、思い出して読んでみてください。
さあ沐浴をはじめましょう
産院から帰ってきたらいよいよ、どきどきわくわくの赤ちゃんとの生活がスタートします。
オムツ交換と授乳を繰り返すうちに、あっという間に一日が過ぎて気づいたらお風呂の時間!赤ちゃんは可愛いけれど、やっぱりまだまだ不安だらけ!というママのために、沐浴のための基本のマニュアルを用意しました。
慌ただしい毎日かもしれませんが、ちょっと気分転換がてら目を通して参考にしてみてくださいね。
沐浴とは〜沐浴をする意味と期間〜
そもそも沐浴ってなに?
本来「沐浴」というと「身を清める」という宗教的な意味合いで使われることも多い単語です。しかし「赤ちゃんの沐浴」というと、また違った意味になります。
赤ちゃんの沐浴とは、主に新生児期(生後約1ヶ月までの時期)の赤ちゃんを大人と一緒のお風呂ではなく、ベビーバスなどを使用して身体を洗ってあげることを言います。
どうして沐浴をするの?
ではどうして大人と一緒のお風呂に入る「入浴」ではなく、沐浴を行うのでしょうか。
生まれて間もない赤ちゃんは、抵抗力も弱く細菌に感染しやすい状態です。ですからある程度抵抗力がつくまでは、大人と同じお風呂に入ることは避けて赤ちゃん専用のベビーバスを使って身体を綺麗にしてあげましょう。
沐浴はいつまでするの?
沐浴は大体、新生児期と呼ばれる生後1ヶ月までの間行います。それ以降は赤ちゃんにも徐々に抵抗力がつき、大人と同じお風呂での入浴も可能になってきますから、赤ちゃんとママのタイミングで沐浴から入浴に切り替えて行ってください。
準備するもの〜沐浴に必要なもの〜
赤ちゃんの沐浴をするときに必要なものをご紹介します。
それぞれの必要度合いをカッコ内の星の数で表しているので、参考にしてみてください。もちろん星の数は目安ですから、自分のスタイルにあわせて用意してくださいね。
(★★★…必須アイテム!ないと不便かもしれません)
(★★
…あった方が毎日のお世話が楽になります)
(★
…あると便利!なくてもなんとかなります)
ベビーバス(★★★)
…あると便利!なくてもなんとかなります)
ベビーバス(★★★)
台所のシンクにすっぽり収まるタイプが主流です。
毎日お湯をためたり流したりしなくてはならないので、直接水道からお湯をためることのできるサイズはとても重宝します。
コンビ Combi ベビーバス シンク BK (新生児~3ヶ月対象) シンクで使用できるベビーバス
他にも折り畳めるものや、空気を入れて使用するものなど使わなくなってから片付けるときのことを考えたものも人気です。
湯温計(★
)
)
お湯の温度を測るときに使用します。
赤ちゃんは皮膚が薄く、熱いお湯に入れるとすぐにのぼせてしまいますからお湯の温度は38〜39℃になるように気をつけましょう。
ベビーソープもしくは沐浴剤(★★★)
赤ちゃんの身体を洗うときに使用します。
沐浴剤を使用すると、石鹸を使わずに身体を綺麗にできる上すすぎも必要ないので、ママが沐浴に不慣れなうちはおすすめです。
スキナベーブ 500mL (医薬部外品)
ベビーソープを使用する場合は、肌に優しい赤ちゃん用のものを選んでください。泡で出るタイプだと、片手で簡単に使用できるので楽ちんです。
沐浴布(★★
)
赤ちゃんがお湯に入るときに怖がったりする場合、優しくくるんであげることで安心してくれることがあります。身体が冷えるのを防ぐために、お腹の上にかけておいたりするのにも使います。
ガーゼハンカチもしくはスポンジ(★★
)
赤ちゃんの身体を洗うのに使用します。
手で洗う場合も、最後の仕上げに綺麗なガーゼやスポンジで拭ってあげるのがおすすめです。
洗面器(★★
)
綺麗なお湯をためておくのに使用します。
すすぎや仕上げのかけ湯などの際に、ここにためておいたお湯を使いますから、あると重宝します。持ち手がついているものや片手で使える手桶タイプのものだと、後々大人と一緒に入浴する頃になってからも使えて便利です。
バスタオル(★★★)
沐浴が終わったあと、赤ちゃんの身体を拭くのに使います。なるべく柔らかく、水を吸いやすいものがおすすめです。
【今治タオル】 MY FAIR BABY MAKE-FRIENDS ガーゼバスタオル (縦90×横90cm)
おへその消毒セット(★★★)
赤ちゃんのへその緒が取れるまでは、沐浴が終わったあとでおへそを消毒してあげましょう。
綿棒とイソジンなどを使うのが一般的で、産院から支給されることがほとんどです。
着替え(★★★)
沐浴が終わってから着せる服も用意しておきましょう。
肌着とベビー服を一度で着れるようにセッティングしておくと、スムーズにお着替えができます。
沐浴のやり方〜手順と注意点〜
沐浴を行う前の注意点
沐浴の準備が整ったら、まずは沐浴を行う前に気をつけたいポイントをチェックしましょう。
●時間を決めて行う
生活リズムを整えるためにも、沐浴を行う時間は決めておきましょう。沐浴は赤ちゃんも体力を使いますから就寝前がおすすめですが、難しいようであればママのタイミングで行って構いません。
ただし、なるべく毎日同じ時間に行うようにします。
●授乳から1時間以上時間を開ける
ミルクやおっぱいを飲んだ後すぐだと、赤ちゃんが吐き戻してしまう可能性があります。
できれば1時間以上時間を開けてから沐浴を行うようにしましょう。
●沐浴にかける時間は10分程度
大人が思っている以上に、赤ちゃんは沐浴で体力を使います。気持ち良さそうにしてるとはいえ、あまり長時間お湯につけることは避けて10〜15分程度で切り上げるようにしましょう。
●冬場は室温を25度以上に設定
湯冷めを避けるため、冬場の室温は25度以上に設定しておきましょう。
沐浴の手順
ステップ1:ベビーバスにお湯をためる(上がり湯用のお湯も用意する)
ステップ2:赤ちゃんの服を脱がせ、沐浴布をお腹にかける
ステップ3:首の後ろとお尻を支えながら、ゆっくりと赤ちゃんをお湯につける
ステップ4:ガーゼを濡らして軽くしぼり、顔を拭く
このとき目の周り→ひたい→ほお→鼻→口の周りの順に拭いていきます。
ステップ5:頭を洗う
ガーゼを絞って頭を濡らした後、石鹸を泡立てて頭を洗います。洗い終わったら、濡らしたガーゼで泡を洗い流します。
ステップ6:身体を洗う
石鹸を泡立てて赤ちゃんの身体を洗います。
このとき身体のシワの部分は特に気をつけて洗ってあげるようにしましょう。背中やおしりを洗うときは、脇の下に手を入れて赤ちゃんをうつぶせにします。
ステップ7:上がり湯ですすぐ
洗面器にためておいた綺麗なお湯で、身体をすすぎます。沐浴剤を使用している場合は、すすがなくて良い物もあります。
ステップ8:バスタオルで拭いて服を着せる
優しく包むようにして拭いてあげましょう。
へその緒がまだ付いている場合や、おへそがじゅくじゅくしている場合は消毒をします。その後、湯冷めしないように手早く服を着せてあげてください。
沐浴は期間限定の特別な時間
何かと大変な出産後のはじめの1ヶ月。
毎日のお世話でぐったりしてしまって「こんなこといつまで続くの…?本当に育てられるかしら…?」なんて不安に思うこともあるかもしれません。
だけど大丈夫!赤ちゃんもママも毎日少しずつ成長して、いつか「そんなこともあったなあ」なんて笑える日が来ます。今は大変かもしれませんが、大きく育ってしまえば行う機会のなくなる沐浴、期間限定の思い出作りと思って楽しめたら良いですね。