六味丸でアンチエイジング?疲労回復や妊活に良いといわれる漢方薬をご紹介

漢方薬って気になっても難しそうでなかなか手を出せないですよね。その人の体質と症状に合わせて出される漢方薬ですが、男女や年齢に関係なく広く利用されているのが「六味丸」。じつは30代後半からの体力低下や、アンチエイジング、子どもの発育促進など、身近な悩みに用いられている漢方薬なんです。そこで今回は、六味丸の成分や効能などをわかりやすく説明いたします。

六味丸とは?

主に加齢による慢性疲労に使われる漢方薬です


六味丸(ろくみがん)は、もともとは子どもの発育促進のためのものでしたが、今では主に30代以降の体力の衰えに対して用いられることが多い漢方薬です。

慢性倦怠感や腰痛、のぼせ、目の疲れやかすみ、耳鳴り、口乾、手足のほてり、尿量の減少または多尿などの症状に適応。特に泌尿器や生殖器などの下半身の機能を改善する働きがあります。

六味丸は、体の水分や血液などが不足することで熱が生じ、熱はないのに手足がほてったりする人が活用するものです。それに対し、体を温める効果のある桂枝と附子を加えた八味丸は、冷えを感じるタイプの人に用いられるものです。

暑がりの人は六味丸、冷え性の人は八味丸と覚えておき、タイプに合う方を間違えないようにして選ぶようにしましょう。

また、アンチエイジングや子どもの発達が弱いときに対しても使用されており、子どもから大人まで男女を問わずに幅広く用いられている漢方薬です。

含まれる成分について


六味丸は、その名の通り6種類の生薬成分が配合されています。

○地黄(じおう)
○山茱萸(さんしゅゆ)
○山薬(さんやく)
○茯苓(ぶくりょう)
○沢瀉(たくしゃ)
○牡丹皮(ぼたんぴ)

地黄は血中の熱を鎮め、血を補って活性化させます。
山茱萸と山薬は滋養強壮、茯苓と沢瀉は体内の水分の循環をよくします。
牡丹皮には血液障害を改善する働きがあります。

使用目的としては、加齢によるエネルギー不足の補給、眼精疲労、肌のかゆみや乾燥、アトピー性皮膚炎、むくみ、頻尿や尿量の減少、腰痛、妊活、白髪防止、子どものおねしょ対策や発育促進などがあります。



六味丸にはどんな効能があるの?

体内の水分代謝を整え、不必要な水分を尿として排出させる働きがある


六味丸は、漢方でいう「腎(じん)」の働きを助ける役目をします。

腎は体内の水分代謝を整え、不必要な水分を尿として排出させる働きがあります。また、老化、成長発育、生殖かかわる「精」を蓄えるところでもあります。

腎の働きが弱まると「腎虚(じんきょ)」の状態になり、水の代謝が悪くなって体に熱がこもってしまいます。それによって子どもは成長が遅れたり、大人は体力の衰え、老化現象、精力の減退、不妊などに影響が出ます。

子どもには発育促進、乾燥肌の改善、大人にはエネルギー補給や肝機能の改善など


六味丸の効能は、子どもの場合、歯や骨の発達を促す発育促進や、アトピー性皮膚炎の肌の乾燥、おねしょの改善などがあります。

大人の場合は、30代以降のエネルギー不足を補うためや、肝機能の働きの低下による足腰のしびれや痛み、むくみ、湿疹、頻尿や尿の減少などの改善があります。

女性に対しては、地黄の作用により血液の栄養を補われることで、子宮環境や卵子の状態を良くするとされています。六味丸は妊活や不妊治療でも処方されている漢方薬です。

白髪になるのは腎虚が影響していると考えられているので、腎の働きを助けることで白髪防止にも効果があるとされています。

六味丸の飲み方は?

食前または食間に飲む


六味丸は食前または食間に飲むようにします。食間というのは、食事と次の食事までの間の2~3時間のことを意味します。

もし食事の後に飲み忘れて2~3時間過ぎてしまったなら、その回の分は飛ばして次の分から服用しましょう。



授乳中、妊娠中でも飲んで良い?赤ちゃんへの影響は?

必ず事前に医師や薬剤師に相談を


牡丹皮の成分により流早産してしまう恐れがあるため、妊娠中、妊娠していると思われる人、授乳中の人は、服用前に必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

六味丸の副作用はある?

体質に合わないと食欲不振や胃部不快感などの症状が出る場合も


体質に合わないと、食欲不振、悪心、下痢、嘔吐、胃部不快感などを招く恐れがあります。特に胃腸の弱い人は注意が必要です。

また高齢者や子どもがの服用には慎重な判断が必要なので、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。

六味丸の入手方法と値段は?

病院や漢方薬局で処方してもらう


六味丸を処方してもらうには、漢方を取り扱っている病院に掛かるか、漢方薬局で相談を受けるかの2つの方法があります。

●病院の場合
全ての病院が漢方を扱っているとは限らないので、必ず事前に調べてから行きましょう。病院では医師に診察を受け、症状に合っている漢方薬が出されます。

処方されるのはエキス剤の漢方薬で、保険が効くので薬局での支払いは1000円ほどになります。

●漢方薬局の場合
体調や症状をきく問診、顔色や全身の状況を見て判断する望診、舌の状態を確認する舌診などをし、総合的に合った漢方薬が処方されます。

処方されるのは生薬を調合したものや、エキス剤です。生薬で1日分で600円ほど、エキス剤で150円ほどです。保険が効かないので生薬だと高額になる場合がありますが、相談をすれば希望金額に合ったものに変えてもらえます。

ドラックストアや通販で一般医薬品を購入する

六味丸料エキス顆粒クラシエ 45包(クラシエ漢方)

【第2類医薬品】六味丸料エキス顆粒クラシエ 45包
※価格は2016年7月16日現在のものです ●用法・用量
次の量を1日3回食前又は食間に水または白湯にて服用。

○成人(15才以上) 1回1包・1日3回
○15才未満7才以上 1回2/3包・1日3回
○7才未満4才以上 1回1/2包・1日3回
○4才未満2才以上 1回1/3包・1日3回
○2才未満 1回1/4包・1日3回
※1才未満の乳幼児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むをえない場合のみ服用

六味丸 〔細粒〕74 48包(松浦漢方)

【第2類医薬品】六味丸〔細粒〕74 48包
※価格は2016年7月16日現在のものです ●用法・用量
次の量を食前又は食間(食後2~3時間)に水又は白湯で服用。

○大人(15才以上) 1回分包剤1包 大入り剤2.0g・1日3回
○15才未満7才以上 1回分包剤2/3包 大入り剤1.3g・1日3回
○7才未満4才以上 1回分包剤1/2包 大入り剤1.0g・1日3回
○4才未満2才以上 1回分包剤1/3包 大入り剤0.7g・1日3回
○2才未満 1回分包剤1/4包 大入り剤0.5g以下・1日3回
※1歳未満の乳児には、医師の診察を受けさせることを優先し、やむを得ない場合のみ服用

ウチダの六味丸 180g(ウチダ和漢薬)

【第2類医薬品】ウチダの六味丸 180g
※価格は2016年7月16日現在のものです ●用法・用量
次の1回量を1日3回食前又は食間に服用する。

○15才以上 20丸
○15才未満7才以上 13丸
○7才未満4才以上 10丸
○4才未満2才以上 6丸
○2才未満 服用しないこと

JPS六味丸料エキス錠N 260錠(ジェーピーエス製薬)

【第2類医薬品】JPS六味丸料エキス錠N 260錠
※価格は2016年7月16日現在のものです ●用法・用量
次の量を食前又は食間(食後2~3時間)に水又はお湯にて服用。

○成人(15才以上)1回4錠・1日3回
○7才以上15才未満 1回3錠・1日3回
○5才以上7才未満 1回2錠・1日3回
○5才未満 服用しないこと

六味丸 エキス細粒74 2.0g×30包(松浦漢方)

【第2類医薬品】六味丸 エキス細粒74 2.0g×30包
※価格は2016年7月16日現在のものです ●用法・用量
次の量を1日3回、食前又は食間(食後2~3時間)に水又は白湯で服用。

○成人(15才以上)分包剤1包 大入り剤2.0g
○15才未満7才以上 分包剤2/3包 大入り剤1.3g
○7才未満4才以上 分包剤1/2包 大入り剤1.0g
○4才未満2才以上 分包剤1/3包 大入り剤0.7g
○2才未満 分包剤1/4包 大入り剤0.5g以下
※1才未満の乳幼児には、医師の診察を受けさせることを優先し、やむを得ない場合のみ服用

気になった方は相談のうえ取り入れてみよう


病気ではないけど、なんだか体調が良くないときってありますよね。病院に行くほどではなかったり、病院へ行っても病名がつかないようなときに便利なのが漢方薬です。

東洋医学である漢方は、年齢や体質など人それぞれに合った合ったオーダーメイドの治療ができます。年齢や心身の変化に合わせて、自分に合った治療ができるのは嬉しいことです。

すぐに効果が出ることもありますが、漢方は長く付き合っていくことでさらに効果が高まります。

六味丸は子どもから大人まで適応した、利用しやすい漢方薬です。女性にとってはアンチエイジングの効果も嬉しいもの。

気になった方はぜひ一度、病院や漢方薬局で相談をしてみて下さいね。