妊娠中の頭痛はどう対処する?薬を飲まなくても実践できる8つの方法

妊娠中は頭痛に悩む妊婦さんは多いもの。薬を服用したくないという妊婦さんはただやり過ごすしかないのでしょうか。いえいえ、薬に頼らなくてもできることはありますよ!頭痛を引き起こす原因とともに、対処法をご紹介します。

実は多い!妊娠中の頭痛トラブル。

妊娠中の不調といえば、つわりや腰痛が良く知られていますが、実は頭痛に悩む妊婦さんは非常に多いのです。ズキンズキンという痛みやギューっと締め付けられるような痛みには文字通り頭を抱えてしまうことも。
妊娠中はこれまでのように市販の薬を服用するわけにはいかないため、なかなか痛みから解放されずに苦しむ方が多いのもやっかいな理由のひとつ。産婦人科の先生に相談する前に、自分でできる簡単な対処法をご紹介しましょう。



妊娠時期でも違う、頭痛の原因

妊娠初期はホルモンバランスの変化が原因

妊娠初期に感じる頭痛はホルモンバランスの変化が大きな原因。妊娠すると増えるホルモンの影響で、脳の血管が拡張され、それに伴い偏頭痛が生じているといわれています。もともと偏頭痛持ちの方の場合は、さらにひどくなり、嘔吐するほどの痛みに悩まされる方も。こうしたホルモンバランスの影響は妊娠中はずっとついて回るものです。うまく付き合う方法を早めに見つけておきたいですね。

また、つわりの症状のひとつとして、頭痛が起きるという方もいます。つわりによる頭痛も大半は偏頭痛と言われていますが、中には嘔吐による水分不足が原因ということも。ひどい場合は脱水症状にもなりかねませんので、嘔吐してしまう場合でもこまめな水分補給は大切です。

妊娠中期の頭痛は体のコリが原因かも

妊娠初期に引続き、ホルモンバランスの影響で頭痛を感じる妊婦さんもいますが、妊娠中期頃では、体のコリが原因で頭痛を引き起こしているという方が増えてきます。
妊娠したことで乳房が大きくなり、そのせいで肩が凝ったという方、また、少しずつ大きくなるお腹をかばうような姿勢が原因で首から背中、腰にかけて張ってしまうという方も。そうした体のコリが原因となる緊張型と呼ばれる頭痛が増えてくるのが妊娠中期以降の特徴です。

また、いつもとは違う神経を使いながら過ごすことがストレスになり、頭痛の原因になるケースも少なくはないと言われています。妊娠初期以上に様々な原因が絡み合ってくることもこの時期からです。

妊娠後期にさらに増える頭痛。赤ちゃんが大きくなることでママに負担が

妊娠後期になると、お腹の赤ちゃんが大きく成長していくことから、赤ちゃんに送る栄養も今まで以上に必要になります。そこで起こるのが貧血。赤ちゃんへ栄養を送ることでママが貧血になりやすい時期です。
貧血というと、めまいやふらつきが起きることが有名ですが、頭痛を引き起こすこともしばしば。そのため、妊娠後期には貧血による頭痛という方が増えていきます。

また、赤ちゃんによって胃が圧迫され、吐き気や食欲不振に陥る方が多いのも妊娠後期の特徴です。そのため、水分不足にもなりやすく、結果として妊娠初期のつわりの時期と同じような緊張型の頭痛を引き起こしていることもあります。体のコリからくる頭痛に悩まされる妊婦さんも多く、もはや妊婦さんに頭痛はつきものと言えるほどです。

妊婦さんでもできる、薬を使用せずに頭痛を和らげる8つの方法

赤ちゃんに影響のない安全な薬だとしても、妊娠中はできるだけ薬の服用を避けたいというママは多いもの。そこで、そんな妊婦さんでも痛みをただやり過ごすだけでなく、少しでも頭痛を軽くできる対処法を集めました。

1. 偏頭痛は冷やす・緊張型頭痛は温める

偏頭痛とは頭の血管が拡張することにともない起こる頭痛。つまり、血管を収縮させるように冷やすことで頭痛が和らぎます。ズキンズキンと傷む箇所を冷やしたり、おでこに冷却シートを貼ると楽になることがあります。

一方、体のコリなどからくる緊張型頭痛は、ぎゅーっと締め付けられるような痛みが特徴です。この緊張型頭痛を感じた場合は、肩や背中、腰など疲労を感じる部分を温めると楽になりますよ。

2. 偏頭痛にはコーヒーも効果的

血管を収縮させることで痛みを和らげることができる偏頭痛。実は、カフェインにも血管収縮の作用があるため、カフェインを含むコーヒーやお茶も偏頭痛の緩和に良いとされています。

これまで一日に何杯もコーヒーを飲んでいたという方が、妊娠を機にぴたっと飲むのをやめたという場合により効果が見られる方法です。ただし、妊婦さんはカフェインの取りすぎには注意が必要です。飲む際は少量を楽しむようにしましょう。

3. 室内の照明を見直してみる

顔や頭に照明が当たる・照明がまぶしすぎるという場合にも頭痛を引き起こすこともあります。妊娠中は敏感になっているため、些細なことでも過敏に反応してしまいがち。室内の照明トーンを落としたり、寝る前は間接照明をうまく利用してリラックスするのがおすすめです。

4. アロマなど香りにはメリットとデメリットが

ユーカリやローズマリーなど鎮痛効果のあるアロマオイルを試してみるのも、頭痛への対処法としてはおすすめです。
しかし、妊娠中はにおいにとても敏感になります。つわり中だけでなく、出産あるいは出産後まであらゆるにおいに過敏に反応してしまうという方も少なくはありません。
そのためアロマの香りや柔軟剤など、家の中のあらゆる香りが頭痛の原因となることも。妊娠中はこうした香りのするものを一旦すべて控えてみてもいいかもしれません。

5. 妊娠中の動作はゆっくりと行うのが基本

妊娠中は赤ちゃんへ栄養を送るための血液の流れが最優先されているため、脳の血流が不足し、一時的に頭痛を起こすことがあります。
特にベッドから起きたりするときは要注意。できるだけ、ゆっくりと体を動かすことでこうした頭痛は防ぐことができます。また、急に大きな動作をすることは、頭痛だけでなくめまいを起こしてふらつくこともあるので危険です。妊娠中は落ち着いてゆったりと行動するようにしましょう。

6. 妊娠中は鉄分を多めにとる

特に妊娠後期に入るとほとんどの妊婦さんが貧血になります。貧血を起こすと、酸素が十分に行きわたらず、脳が酸欠状態に陥ることがあり、その結果頭痛を引き起こすことに。
ほうれん草・小松菜・レバー・ひじき・レーズンなど、鉄分を豊富に含む食材を積極的に取るようにしましょう。鉄分を含む飲料などもありますので、そういった商品もうまく活用できるといいですね。

貧血は体の疲れやすさやだるさも引き起こします。妊娠中は時期に関わらず鉄分は必要ですので、妊娠と同時に意識したいですね。

7. 水分も意識して多めに取りましょう

妊娠中、食事が思うように取れない時期でも水分だけは補給しましょう。水分が不足すると、血液がどろどろの状態に。その結果、血の巡りが悪くなり緊張型頭痛を引き起こしてしまいます。
飲料だけでなく、フルーツやスープなどもおすすめです。口にできるもので結構ですので、こまめな水分補給を心がけておくことがポイントです。

8. 運動や入浴で血の巡りをよくする

体調が安定している時に、散歩したり、体のコリをほぐすような体操をしてみると血の巡りがよくなり頭痛が緩和されます。マタニティヨガやマタニティスイムなど、マタニティ向けの施設を利用するのもおすすめです。

湯船につかるのがつらいと感じる場合は、足だけをお湯につける足湯をするだけでも体が温まりますし、パソコン・スマホの使用による眼精疲労には目元にホットタオルをしてみるだけでも効果がありますよ。体調と相談しながらできる方法でやってみてください。



頭痛の症状は産婦人科医にも相談を

妊娠中の頭痛はできるだけ早い段階で対処することで、痛みを軽く抑えることができます。ご紹介した方法は痛みを感じる前の予防策としても効果があります。ぜひ一度試してみてくださいね。
また、「どうせ薬は飲めないから」と自分で抱えておくだけでなく、妊娠中に感じた体の変化はかかりつけの産婦人科医に相談するようにしましょう。些細なことでも共有しておくことで、重症化を防ぐことができますし、万全な状態で出産を迎えることにもつながります。

妊娠中はハッピーなことばかりではありませんが、赤ちゃんと過ごすそう遠くない未来を想像しながら乗り切ってくださいね。