もうすぐ予定日なのに産まれる気配がない、予定日を過ぎたのにまだ産まれない、とご心配のママ。重いお腹をかかえて毎日がんばっていますね。そんな悩めるママがすぐにはじめられる、早く赤ちゃんに出てきてほしいときにしたいアイディア10選をご紹介します。いろいろ試して、ご自分に合った方法を見つけてくださいね。
陣痛を促すには?
「子宮口が開かない」「赤ちゃんが下がってこない」「おしるしもこない・・・」など、陣痛がこない、また微弱陣痛で不安になっているママも多いのではないでしょうか?
そんなママのために、ここからはおすすめの運動や、ツボ押し、ハーブを取り入れた対策をお伝えします。
骨盤を開く軽い運動を取り入れましょう
妊婦さんにおすすめの運動はウォーキング、階段昇降、マタニティヨガなど。
これらの運動をすると骨盤まわりの筋肉がやわらかくなり、骨盤が開閉しやすくなります。骨盤が開いてくると赤ちゃんが下に降りてきやすく、お産にもつながります。
ただし軽い運動でもやりすぎると破水や転倒の危険性もあるので正しい方法で無理をしないようにして、お腹が張ってきたら休んでくださいね。
1.ウォーキングをする 〜軽やかな歩き方を意識しましょう〜
ウォーキングは、体重管理のためにも出産時の体力をつけるためにも妊娠期間を通してずっとおすすめされているもの。正期産に入ったら1日に1万歩を目標に歩くとよいでしょう。
1万歩は妊婦さんがゆっくり歩くと2時間以上はかかります。
季節やお天気にもよりますが、お買い物など出かける用事をどんどんつくってたくさん歩いてくださいね。ただし、筋肉を鍛えるかのようにドスドスと歩くと子宮口を締めてしまう場合もありますので、体をゆるめるように軽やかな歩き方を意識して。
2.階段昇降をする 〜骨盤まわりがやわらかくなる〜
階段昇降は、腰に負担なく、骨盤まわりをやわらかくすると言われています。こちらも妊娠期間を通して推奨されていますが、臨月は出産に備えて子宮口や産道を広げる必要があるため、特におすすめです。
普段の生活で外出しているときは積極的に階段を使うように心がけるとよいでしょう。その際は手すりなどにつかまって、特に階段を降りるときは大きくなったお腹で足元が見えないので転倒に気をつけてくださいね。
EGS(イージーエス) エアロビクスステップ 踏み台昇降運動 EG-3086
暑い日や雨の日など、外に出かけて行くのが大変なときには、室内で昇降運動ができる専用踏み台があると便利です。机や壁などにつかまりながらおこなって。
最初は1日5分ほど、慣れたら10分ほどが目安です。
3.マタニティヨガをする 〜産道を広げ、陣痛を促す〜
マタニティヨガは身体に負担がかからずに産道を広げる運動を取り入れているため、出産に大切な体力もつき、お産が進みやすくなります。また、お産のときの呼吸法やいきみ逃しの方法をヨガで学べ、体や心がゆるんでリラックスできるところもおすすめです。
4.臨月スクワットをする 〜ゆったりとした呼吸でゆっくり実践しましょう〜
臨月スクワットと呼ばれる方法も陣痛促進に良いとされています。
「肩幅に足を広げ、その状態のまま腰を真下に下ろし、元の位置に腰を戻す」ということを繰り返すだけと、やり方は簡単です。10回ほどを1セットにして、1日に2、3セットが目安となります。勢いをつけないようにして、ゆったりとした呼吸でゆっくりと行うのが大事です。
5.雑巾がけをする 〜子宮口を広げるポーズ〜
床の雑巾がけは臨月の妊婦さんにはつらい体勢なのですが、子宮口を広げるのに良いポーズです。赤ちゃんが産まれたらゆっくり家中をお掃除する時間がなかなかとれないので、良い機会だと考えて試してみて。
きれいなおうちに赤ちゃんを迎える準備にもなりますね。疲れたら休憩をとることをお忘れなく。
ツボ押しやマッサージも陣痛促進に
ツボを押したり、マッサージをしたり、体をやさしく刺激するのもおすすめ。どれもお腹が張ってきたらすぐに中止にしてくださいね。また、早産を招くおそれがあるので、正期産に入る37週を過ぎてからにしましょう。
6.三陰交を押したり、お灸をすえたりする ~陣痛を早めたり和らげるツボ~
「三陰交」は、足のくるぶしから指4本分上のところでへこんでいるツボのこと。妊娠前は子宝、妊娠中は逆子直しや安産、産後はおっぱいの分泌促進など、体調管理にもおすすめです。
ゆっくりと押したりお灸をすえたりすると効果があるといわれています。
刺激をうけやすいツボなので最初に押すときはお医者さんや鍼灸師さんに三陰交の場所や押し方を確認してくださいね。
このツボは出産にまつわることだけではなく、冷え性や生理痛、更年期障害などにも有効といわれる万能ツボのため、おぼえておくと便利です。
【三陰交に期待できる効能】
・陣痛を早める
・血液がきれいになる
・羊水がきれいになる
・赤ちゃんに栄養が送られる
・陣痛が和らぐ
・出産時の出血を少なくする
などがあります。
体にはたくさんのツボがあります。陣痛づけの鍼灸をしている妊婦さん専用の鍼灸院もありますので、興味があれば調べてみてくださいね。
7.おっぱいマッサージ ~子宮収縮を促すホルモンが分泌されます~
妊娠後期に入ると授乳の準備のために、病院からおっぱいマッサージ(おっぱいのお手入れ)を始めるようにいわれます。
おっぱいマッサージをすると子宮収縮を促すオキシトシンというホルモンが分泌され、陣痛を促す場合があります。10分もかからないので、入浴時や就寝前などにぜひチャレンジしてみましょう。
本格的には正期産に入ってからおこなってくださいね。
【おっぱいマッサージのやり方】
1.乳首と乳輪を、円を描くようにくるくると軽くマッサージする
2.親指と人差し指で乳首を上下からつまみ、軽く2~3回引っ張る
3.親指と人差し指で乳首を横からつまみ、軽く2~3回引っ張る
右胸からでも左胸からでもOKです。
はじめてするときは助産師さんにやり方を教えてもらってからやってみてくださいね。
体をあたためたりハーブを取り入れるのも陣痛待ちにおすすめ
体をあたためたり、丁寧にいれたハーブティを飲んだり、とにかくママがリラックスすることがお産を進めるためには大切です。
ママのお腹の外にそろそろ赤ちゃんが出たくなりそうな陣痛づけです。
8.体をあたためる ~陣痛に冷えは大敵!あたたかい体を心がけましょう~
体をあたためることは陣痛づけに良いと言われています。例えば足湯をしたり、腰にカイロを貼ったり、お風呂にゆっくりと半身浴で入ったり・・・(破水後の入浴は厳禁ですのでご注意を)。また、冬の定番”鍋料理“は、夏でも妊婦さんは進んで食べたいもの。いろいろ試して、体の芯からポカポカにあたたまって。
【お家で簡単よもぎ蒸し】
あたためたこんにゃく(レンジであたためるか、お湯の中で沸騰させたもの)をタオルにくるみ、それを会陰の部分にあたるようにイスに置いて座るだけという、家庭でもできるよもぎ蒸しです。
こんにゃくは繰り返し使え簡単にできるので、やってみてくださいね。
※心配なお方は、お医者さんに相談しましょう。
9.ラズベリーリーフティーを飲む ~子宮口がやわらかくなるといわれるお茶~
子宮口がやわらかくなり開きやすくなるといわれている、ラズベリーリーフティーなどのハーブティを飲むのもおすすめです。
【出産時や産後にもうれしいこと】
・陣痛の痛みを和らげる
・出産のときの出血量を抑える
・産後の子宮収縮を促す(子宮の戻りを良くする)
10.クラリセージの香りをかぐ ~匂いをかぐだけの簡単な対処法~
クラリセージというのもハーブの一種です。こちらも子宮の収縮を促すと言われていますが、飲むのではなく匂いをかぐ対処法です。
アロマショップなどでお手軽に購入することができます。
カップに熱いお湯をいれ、クラリセージを2、3滴たらして香りをかぐだけと、とても簡単。
お風呂に8~10滴垂らせばアロマ風呂になりますので、なかなか陣痛がこないという人はリラックスもかねて試してみるといいでしょう。ただし、破水後の入浴は厳禁です。
お医者さんに相談することもできます
予定日付近になると、産科の医師が子宮を刺激してくれる場合があります。正式には「卵膜剥離術」といい、赤ちゃんを包んでいる卵膜を子宮壁から少し剥がすためにおこないます。
出血を伴う場合もあり少々痛いときもあるのですが、検診日の夜に陣痛がきたというのもよくきく話で、効果があるのは間違いないようです。
「とにかく早く生みたい!」という人は検診のときに産科の先生に相談してみてください。
焦らずのんびり待つようにしましょう
臨月に入って、さらに予定日前後になると、「まだ産まれないの?」「赤ちゃんが大きくなると産むのが大変!」なんてまわりからも心配やあせりの声が聞こえ、心身ともに疲れてしまうこともあるかもしれません。
でも、そんな外野の声はほうっておきましょう。
ある調査結果では、出産予定日にお産をする人は、わずか20人に1人とか。予定日はあくまで予定ですし、予定日を数日超過するのは特にめずらしいことではありません。
赤ちゃんには赤ちゃんの考えがあるはずですから、ママがいくらがんばっても赤ちゃんがその気にならないと会えません。お医者さんの指示を聞きながら様子を見ましょう。
いずれにしてもあと数日でかわいいわが子に会えるのです。
堂々とのんびりとした時間を満喫しながら体力をつけて、いざくる出産に備えておいてくださいね。