胎動が激しい時は赤ちゃんからの何かのサイン?原因と乗り切り方

日に日に激しさを増す胎動。別の生き物のように変形するお腹。「こんなに激しい胎動で赤ちゃんは本当に大丈夫?」「痛みを少しでも和らげる方法はないの?」そんな不安や疑問を抱くママたちに、激しい胎動の原因と乗り切り方をお教えします♪

胎動が激しい時は赤ちゃんが苦しがってるってホント?

はじめはポコポコと腸の中をガスが通過しているかのようにかわいかった胎動。「本当にお腹の中に新しい命があるんだ…」と感動すら覚えましたよね。

しかしこちらをご覧になっている方のほとんどがそんなかわいかった胎動なんて過去の思い出で、きっと「みぞおちにかかと落としするのはヤメテー!」とか「膀胱にアッパー入れるのだけは勘弁して~」などと日々悲鳴をあげていることでしょう。
中にはあまりの胎動の激しさに「苦しくてもがいてるんじゃないの?!」と心配になる人もいるようです。

そんな不安な思いを解消するべく、ここでは激しい胎動と赤ちゃんの苦しいサインについて見ていきたいと思います。

本当に苦しいときは何分も暴れ続けられない!

「苦しいときにもがき続ける」というのは、あくまでママのイメージです。
ドラマなどで被害者がもがいて抵抗するというシーンなどから「苦しい=もがく」というイメージがある人も多いのではないでしょうか。

しかしよくよく考えてみると、大人でも本当に苦しいときには何分も何十分も、もがき続けることなんてできません。元気なときでも5分暴れ続けるって相当なパワーが必要ですよね。
お腹の中の赤ちゃんが激しく暴れまわることができるのは苦しいからではなく、それだけの元気があるということです。

赤ちゃんからの苦しいサインは胎動と心拍数の低下

そこで浮かんでくるのは「じゃあ本当に苦しいときは赤ちゃんってどうなるの?」という疑問ですよね。

赤ちゃんは苦しくなると胎動と心拍数が低下します。
心配しているような激しい胎動とは打って変わって、胎動を行う元気もなくなってしまうんです。
つまり心配するべきなのは『胎動が激しいとき』ではなく『胎動が少ないとき』ということになります。

赤ちゃんが元気かどうかは胎動カウントで見極めよう!

「でもやっぱり激しすぎて心配!」「たまに痛いくらいの胎動の後あんまり動いていない気がする…」などという方には毎日の胎動カウントをおすすめします。
今は積極的に取り入れている産婦人科も多いので知っている人もいるとは思いますが、今一度やり方をおさらいしておきましょう!

◆胎動カウント(10カウント)の方法◆
(1)安静にしてお腹の赤ちゃんが動き出すのを待ちます
(2)安静にして最初に胎動を感じた時間をメモしておきます
(3)赤ちゃんの胎動の回数を数え、10回に達した時間をメモします
(4)メモから10回動くのにかかった時間を割り出します
(5)目安はおおよそ20分程度です。1時間以上かかった場合にはもう一度カウントしてみましょう

●カウントの数え方
カウントの仕方は、例えば「ボボン!」と両足で2回連続して蹴られても「グイーングリグリ…」と回転しながら数秒こぶしをねじこまれても【1回】とカウントします。「ドスッ…ドスドスドス!」と、1回目から2回目までに少し間隔が空いていればそれは【2回】とカウントしても大丈夫です。
この場合だと合計4回蹴られていますが、カウント的には【2回】ということになります。

赤ちゃんの活動サイクルは、睡眠20分・覚醒20分の40分周期とされています。ただしあくまで目安なので、赤ちゃんによっては30分周期な場合もありますし、同じ赤ちゃんでも時間帯によっては5分起きて20分寝るというサイクルで活動している場合もあります。

再度計測しても目安時間に達しないという場合でも、2回の計測で少なくとも何度かは動いているということになりますので「今日はちょっと眠い日なのかな?」と様子を見ても大丈夫です。
赤ちゃんのしゃっくりや「これって胎動かな?」と疑うくらい弱い胎動はカウントせず、明らかな胎動だけでカウントするようにしましょう。

また安定して胎動カウントができるのは34週目頃からです。カウント自体は30週目頃からできますが、感じられないくらい弱い胎動もまだまだ多い時期なので、カウントに時間がかかってしまうこともあります。早い時期からカウントする場合は、あまり神経質になりすぎないようにしましょう!



胎動が痛いくらいに激しい…原因は?

「苦しんでるわけじゃないっていうのはわかったけど、何でこんなに痛いのよ~」と、原因を知りたい人もいると思います。ご紹介した原因から解決策に結び付けるのは難しいかもしれませんが、気持ちの上で「仕方ないな~」と割り切るきっかけにしてくださいね!

妊娠後期に胎動が激しく感じるのは必然!

そもそも胎動は、お腹の赤ちゃんの筋力や心臓・肺などの循環器の発達には欠かせない大切な運動です。赤ちゃんはお腹の中でそうして体を鍛えながら、羊水の中という低重力の世界から、お腹の外という通常の重力の世界に飛び出す力をつけているんです。

妊娠週数が進むとそれだけ赤ちゃんの手や足も大きくなりますし、筋力もついてきます。赤ちゃんとしては今までと何ら変わりのない、いつもの動きをしているつもりでも、ママにとっては「痛い!」「激しい!」と悲鳴をあげたくなるくらいの一撃に感じるのも納得ですよね。

へその緒だけじゃない!ママの胃腸や膀胱も立派なおもちゃ♪

よくエコーでへその緒を握りしめていたり、引っ張っておもちゃにしている様子が映し出されたのを見て、より一層赤ちゃんへの愛情が深まったというエピソードを耳にします。赤ちゃんが「なんだろう、このひも…」と思いながら引っ張っている姿を想像するとそれだけで悶絶しちゃいそうになりますよね。

しかしお腹の中にあるおもちゃはへその緒だけじゃありません。そう、ママの胃腸や膀胱も赤ちゃんにとっては立派なおもちゃなんです!
胃腸は食べ物が入ると膨らみますし、膀胱も尿がたまると膨らみます。いつもは手の届かないところにある臓器が膨らんで届くところにやってきたら、パンチにキックに頭突きにと飽きるまでおもちゃにされるというのも理不尽な気がしますが頷けます。後期つわりや頻尿の原因も意外とこの辺にあるのかもしれませんね。

確実なのはそれだけのパワーとエネルギーをママが与えられているということ

激しい胎動の原因として、これだけは間違いないというものがあります。それは「激しい胎動を行えるだけのパワーとエネルギーをママが与えてあげられている」ということです。

辛いつわりの期間中、ろくに食事が取れず赤ちゃんへの栄養を心配した方も。
切迫流産の傾向があると言われて、赤ちゃんが育たないかもと涙した方も。
産休までずっと立ち仕事をしていて、赤ちゃんへの負担が不安になった方も。

ママをこれだけ苦しめられる動きができるくらいに大きくなったんです。それだけは間違いのない事実です。

痛くて辛い!胎動が激しい時の乗り切り方

毎日の激しい胎動に耐えかねて助産師さんやお医者さんに相談されたことがある人もいるのではないでしょうか。でもだいたいが笑って「赤ちゃんが元気な証拠だからねー。産めば治るわよ!」という返事が返ってくるばかり。
ここではみなさんの「激しくて痛い胎動をもう少し抑える方法はないの?」を解決する手助けになるかもしれない、乗り切り方をご紹介します!

1.お腹をゆすって攻撃される位置を強制変更

単発的な重い一撃もママにとっては辛いものですが、肋骨の辺りに「ぐ~りぐ~り…」と、かかとをねじこまれるのも痛いですよね。

そんなときは上下左右にお腹を振ったり、両手のひらをお腹を包み込むようにあててユサユサとゆさぶってみたりしましょう。ピンポイントに痛点に当たっていた赤ちゃんの手足が、あまり痛くない所にずれてくれますよ♪

筆者の娘は、左側の肋骨がお気に入りだったようでいつもかかとやつま先でグリグリやられていました。そのたび「痛いでしょ〜?」と言いながらユサユサッとお腹をゆすって位置をずらしていたものです。
ただお腹を刺激し過ぎると張りに繋がることもあるので、やりすぎないように注意してくださいね。

2.遊びを通して胎動をコントロールしてみましょう!

ただ闇雲にパンチやキックを繰り出しているように見える赤ちゃんですが、実はコントロールも不可能じゃないんです。
皆さんはお腹の赤ちゃんとのコミュニケーション方法の一つである「キックゲーム」をご存知ですか?
これも比較的有名な方法なのですが、知っている人も知らない人も、やり方をチェックしておきましょう。

◆キックゲームのやり方◆

~ステップ1~
(1)赤ちゃんがお腹を蹴ってきたらその部分を「キック」と言いながらポンと叩きます。
(2)数分で蹴り返してきたら再度同じように「キック」と言いながら叩きます。
(3)上手にできたら褒めてあげましょう

~ステップ2~
(1)赤ちゃんが蹴ってきた場所と反対の場所を「キック」と言いながらポンと叩きます。
(2)左右からはじめて上手にできるようになってきたら上下にも挑戦します
(3)だんだんと正確に蹴り返してくるようになり、蹴り返してくるまでにかかる時間も数秒と大幅に短くなります。
(4)これもうまくできたら褒めてあげてください

~ステップ3~
(1)これまでは1回でしたが今度は「ふたつ」と言いながら2回ポンポンとお腹を叩きます。
(2)最初はできなくても段々と2回蹴り返してくるようになります。
(3)2回ができるようになったら3回、4回にも挑戦しましょう。10回に成功した赤ちゃんもいるそうですよ!

はじめはあまり反応がなかったり、思うようなキックが返ってこないかもしれませんが、2週間くらい繰り返しているとできるようになるお子さんも多いそうです。痛いところに攻撃されたときには「そこはやめてよ~こっちにしてよ~」とコントロールできるととても助かりますよね!

ただしうっかり食後に「は~満腹♪」と言いながら胃の辺りをポンポンと叩いてしまうと、ここぞとばかりに2段キックが飛んできてしまうかもしれないので、くれぐれもご注意を。

3.抱き枕を使って痛みを軽減

激しい胎動に悩まされている人の中には「夜寝ていると敷布団と接している部分をグリグリやられて、挟まれたお肉が痛い!」という経験をされたことがある人も少なくないでしょう。
筆者もよくおすすめされている「シムスの体位」などを試してみたのですが、あまり効果が感じられませんでした。

そんな中、行きついたのが抱き枕を使う方法です。普通は腕と足で抱き枕を抱えるようにして寝ますが、これだとお腹の圧迫感しか軽減されません。胎動の痛みを軽減するためには抱き枕を抱くときに少し工夫が必要です。 ◆胎動の痛みをやわらげる抱き枕の使い方◆
(1)長さ1mくらいの抱き枕を用意します。
(2)腕で抱き枕を抱きます。
(3)枕の下の部分は抱かずにお腹の下に敷くようにします。
(4)布団との接地面にクッションが入ることにより、胎動の衝撃を和らげます。

ただし中には「普通に使った方が胎動が楽になる気がする」という人もいます。ぜひ自分に合った使い方を探してみてくださいね。

ラーフェンズ Rafens プレママピロー/自分の体の形に変えられる3D抱き枕(ブラウン)
自分の寝ているポーズに合わせてカタチが変えられるマタニティ専用抱き枕です。

MOGU 気持ちいい抱きまくら 本体(カバー付) (NV ネイビー) 834287
ビーズの柔らかい抱き心地と、肌触りのよい生地でリラックスできます。

ottostyle.jp 低反発抱き枕 Sea Horse (クリーミーホワイト) 長さ145cm×幅50cm×高18cm (タツノオトシゴの様な独自の流線型フォルム)
適度な硬さで体の形にゆっくり沈み、体圧を均一に吸収・分散して支えてくれます。



赤ちゃんのリズムに慣れておくと産後が楽に♪

激しい胎動について相談すると「妊娠後期に胎動で起こされたり眠りが浅くなったりするのは、赤ちゃんが産まれてからのお世話に備えているのよ」と励まされることも多いですよね。確かに産後赤ちゃんが泣いたときにパッと目が覚める状況に慣れておくと、授乳しながら体を休める方法や、授乳やお世話の合間にしっかりと体を休める方法を自然と体が覚えていくので、少し楽になると思います。

しかしママたちの本音は「産まれてからが大変なんだから今のうちくらいゆっくり休ませてよ~」ですよね。
筆者も経験した辛さだけに、何とか今回ご紹介した乗り切り方や胎動に関する考え方を使って、少しでも体を休めながら、終わりが見えてきた妊娠生活をエンジョイしてもらいたいなと思います。

そして将来、子どもが大きくなったときに「こんなに足が強いんじゃ、将来サッカー選手かキックボクサーにでもなるんじゃないかと思ってたんだけどねぇ」と家族で笑い話にできるといいですね♪