BCGワクチンって?BCGの結核予防効果と副反応について知ろう

BCGワクチンは結核を防ぐための予防接種です。結核は昔の病気と考える方も多いですが、毎年2万人以上の患者が発生しています。4歳以下の子どもがかかると重症化しやすいため、結核予防のためのBCGワクチンの接種は必ず受ける必要があります。今回はBCGワクチンの効果と副反応についてご紹介します。

BCGワクチンについて知ろう

結核は昭和25年頃までは死亡原因の第1位で、「亡国病」とも呼ばれていましたが、患者数が減った今となっては過去の病気と考えられるようになりました。
そのため、「結核と言うと咳が出て…あとはどんな症状だっけ?」など結核についてよく知らない方はとても多くなったと思います。

2010年には5人に1人と結核に感染していると言われていました。
結核患者数は2010年と2014年を比べると4000人ほど減少していますが、体の中に結核菌を持っている人はまだまだ多いのです。
その中で実際に発病するのは10人に1人か2人ほどと言われています。
芸能人でもモデルのJOYさんが結核にかかったのも記憶に新しいですね。
すぐそこに存在するかもしれない結核だからこそ、BCGを受けることが大切なんです。

結核予防会結核研究所疫学情報センター
こちらを参考にさせていただきました。

BCGワクチンの効果は約10年。重篤結核の予防にも

予防接種は、不活化ワクチンと生ワクチンに分けられますが、BCGは生ワクチンです。
生ワクチンは生きたウイルスや細菌の毒性を弱めたもので、それを接種することによって免疫をつけます。
ワクチンの接種後はウイルスや細菌が体の中で増えることで免疫も高まっていきます。そのため、十分な抗体ができるまで1カ月ほどかかるのです。

生後12カ月までの接種で、子どもの結核の発症を52~74%、重篤な髄膜炎や全身性の結核は64~78%もの罹患リスクを下げることができるのです。BCGワクチンの効果は10年以上続くので、重症化しやすい子どもを守るためにも必ず受けさせなければいけない大切な予防接種です。

はんこ注射は腕にしか打つことができない

BCGワクチンの接種方法は管針法で、いわゆる「はんこ注射」ですね。
上腕の外側に2ヵ所押し付けて接種します。
BCGは跡が残りやすいため、「もっと目立たないところにできないのかな」と思う方もいると思いますが、その場所以外に接種するケロイドなどの副反応が出ることがあるため、他の場所への接種はできないのです。

結核(BCGワクチン) |厚生労働省
こちらを参考にさせていただきました。



BCGの接種時期は?

標準接種は生後5カ月~8カ月

BCGの接種は生後3カ月~12カ月までで、標準接種は生後5カ月~8カ月の間としています。
しかし、お住まいの地域で結核が流行っているなどの状況であれば、標準接種時期よりも早めて打つことが推奨されています。

また、産まれてから別の病気で療養していたため接種が受けられなかったなどの事情を抱えている方もいますよね。予防接種が受けられなくなった日から起算して、2年間は定期接種でBCGを受けることができるので諦めないでくださいね。

スケジュールを組む前に接種時期の確認を

平成25年4月からBCGの接種時期が変更されています。
予防接種は任意接種が定期接種になったり、接種時期が変更されたりとほんの数年前とは全然違うものになっていることもあります。
そのため、「上の子と同じだよね」とたかをくくらず、よく調べてからスケジュールを組みましょう。

接種後に起こる副反応って?前もって確認しておこう

「病院にいたときはなんともなかったのに、家に着いたら様子がおかしい」などの状況になったとき慌てないためにも副反応について知識があると安心です。
BCGに限らず、どの予防接種でもそうですが、接種後の副反応について頭に入れておきましょう。

BCG接種後の経過を観察しましょう

BCGの接種後10日くらいたつと、接種した部分に赤いぽつぽつができ、その中の一部に小さな膿ができることもがあります。その反応は至って普通のもので、特に問題はありません。赤いぽつぽつや膿の部分は触れると潰れてしまうかもしれないので、赤ちゃんがかきむしったりしないように見ていてあげてください。
潰れたり、こすってしまうかもしれないなどの理由で絆創膏を貼ったりする方もいるようですが、できるだけ接種した部分はそのままにして、清潔を保ってあげましょう。
そのうち赤いぽつぽつが小さくなり、かさぶたのような状態になります。そのまま放置しているときれいな肌に戻るので、赤ちゃんが触らないように気を付けながら様子を見ていてあげましょう。

副反応でもっとも多いのは、わきの下のリンパ節の腫れ

副反応で一番多いのは、接種した側のわきの下のリンパ節が腫れることです。腫れていたリンパ節も次第に小さくなるので安心してくださいね。

他にも接種後にお医者様からも言われるのが「コッホ現象」です。
コッホ現象は、すでに結核に感染している場合に起こります。結核に感染しているとBCGを接種することで接種した部分に強い反応が出るようです。
接種した部分が3~10日以内に赤く腫れあがってきたり、ぽつぽつが潰れて膿が出てしまうこともあります。そのときはかかりつけの小児科で診てもらってくださいね。

極めて稀ですが、重篤な病気になることも

1%以下の極めて稀な例に「全身播種性BCG感染症」、「骨炎」、「骨髄炎」、「皮膚結核様病変」などがあり、先天性の免疫不全症などの子どもに接種した場合、全身に菌が広がることも。
新生児からでもBCGの接種は可能ですが、月齢が低いときに摂取すると副反応がでるリスクも高まるので、できるだけ標準接種時期に受けるうにしましょう。



赤ちゃんを守るために存在する予防接種

BCGは注射の跡が残りやすいので、「跡が残るのが可哀相」と受けさせたがらない親御さんもまれにいるようです。
しかし、BCGを受けないことで結核にかかった場合、赤ちゃんは重症化しやすいため命の危険もあります。
赤ちゃんを守るために予防接種は存在しているので、必ず受けさせるようにしましょう。