過去と未来の物語、繋がる奇跡に今回も涙!【ドラマ『コウノドリ』第3話徹底解説】

ついに四宮の過去が明らかになった10月30日(金)放送のドラマ「コウノドリ」。前半では四宮のつらい過去に泣き、後半ではあたたかい家族の愛と少女の強さに涙しました。そんなドラマ第3話をもう一度振り返ってみましょう。

第3話「2つの手がつなぐ奇跡」は「2」がキーワード!

2つの話で2度泣いた!そっくりな2人の共演も!

ドラマ第3話の今回は、四宮の過去にせまる「喫煙妊婦」と、先日綾野剛さんが厚生労働省を訪れ「予防接種啓発リーフレット」を手渡して話題になった「風疹」、2つのお話がミックスされていました。

2つとも妊娠中の人にとって非常に重要で知ってほしい内容なので、もっとじっくり見たかった!という人は是非、原作の漫画で改めてその内容に触れてみてください。

また、ゲスト出演の石田ひかりさんと下屋役の松岡茉優さんが似ているというのも話題になっていましたね!ツイッターやインスタグラムでもツーショット写真が紹介されていました。…石田ひかりさん、おいくつなんでしょうか。お美しいですよね!

しのりんが泣いた!笑った!叫んだ!

そして今回の見どころの一つ、四宮の今に繋がる過去を2人の妊婦さんが対照的に描いてくれました。それにしてもなんでしょうね…この、四宮を見るときに湧き上がる母性…。四宮の涙を見て、

「しのりんを泣かせるくらいなら、私もう煙草吸わない!」

と思った妊婦さんがきっといるはずです。是非そうしましょう!今回の話ではあまり表立っていませんでしたが、家族に喫煙者がいる場合も常位胎盤早期剥離の確率は高くなります。是非、家族ぐるみでしのりんを笑顔にしましょう!

2人のピアニスト、2組の夫婦、たくさんの奇跡と未来

風疹に関するお話では、ベイビーとはるかちゃん、2人のピアニストが登場しました。ピアノに支えられて前を向くという共通点もありましたね。

2組の夫婦(瀬戸夫婦と根岸夫婦)も登場して、風疹でつらい思いをした夫婦がこれから出産を迎える夫婦に間接的ではありますが、思いを繋ぎました。

サブタイトルにある「2つの手」は、今回なにを指すのか…色々と考えてみたのですが、これは答えなんてなくて良いのかもしれません。

たくさんの「2つの手」によって紡がれる、まだ見えないけれど希望に満ちた未来。そう考えると、後半部分だけでなく、前半部分で行われた手術では四宮と鴻鳥、2人の手によって喫煙妊婦である木村さんの命は未来につながれた、というふうにも取れますね! それでは今回も、ドラマのハイライトや名シーン名台詞を見ていきましょう!



ドラマ名シーン・名台詞まとめ

瀬戸夫婦登場!と思ったら、ご主人ではなく今橋先生だった

石田ひかりさんと山田望叶ちゃんの登場シーン、一瞬映った今橋をご主人と見間違えてしまいました。大森南朋さんのパパオーラが素敵すぎて勘違いしちゃった人、筆者の他にもきっといるはず!

それにしても、石田ひかりさんが美しいですね!そして山田望叶ちゃんの視線をあわせない演技がすばらしかったです。

恥ずかしながら筆者、芸能界にうといため山田望叶ちゃんを今回はじめて知ったのですが、「本当に目が見えにくかったりする子なのかな?」と思って検索してしまいました。それくらい素晴らしい演技だったと思います。

義理のお母さんとの電話シーンでストレスを感じる人が続出!

義理のお母さんからの電話にイライラしてしまい、つい煙草に手がのびる木村さん。ご主人はご主人で、

「おい、たーばーこ…いい加減やめろよな」

なんて、自分は煙草を吸いながら言うんですから、そりゃあ視聴者は怒り爆発ですよ!

しかも電話中のシーン、よく見ると部屋の一角にベビーベッド…そしてその上に山積みのぬいぐるみやベビー用品が。その横にもベビーカーや未開封にも見えるダンボール、贈り物の包みが山のように!

孫が楽しみなのはわかりますが、我が子を思って用意するベビー用品も妊婦の楽しみだったりします。できればこの辺は、妊婦さん主体で行わせてあげて欲しいですね!

四宮のトラウマを抱えた、星野さんの危うげな演技に引き込まれる

木村さんがお腹をおさえて倒れるシーン以降、四宮の危うげな雰囲気がピリピリと伝わってきます。過去に助けたくて助けられなかった患者とあまりにも似た状況に、いつもの冷静さを失ってしまう四宮。

「サクラ、子宮を取るぞ…迷ってる場合じゃない、5年前のことを忘れたのか!」

悲しみと焦り、それ以上に患者を守りたいと思う強い感情が、四宮の瞳から溢れだしてくるようなシーンでした。

対する鴻鳥も、四宮の過去を知っているからこそ必死で子宮を残す選択をします。この場面、鴻鳥は患者だけでなく四宮のことも救ったのではないでしょうか。

下屋!目!目が落ちちゃう!

そんな2人の手術を横で見つめる下屋ですが、あまりにも目が大きくて落っこちてしまうのでは?と思うほどでした。

思わず一緒に目を見開いちゃった人、結構いるのではないでしょうか?

出産は、奇跡です…

「どんなハイリスクな出産でも、なんの問題もないお産でも、赤ちゃんが無事に生まれてくれたら、いつだって奇跡だって思ってるよ」

木村さんの手術を終えた四宮に鴻鳥が話す台詞です。

「100%安全なお産なんてない」ということ、少しでも多くの人に意識して欲しいことですね。

キレの良い下屋パンチは、何回あったでしょうか?

正解は3回!下屋が白川に右ストレートパンチを繰り出すシーン、今回だけで3回もありましたね!そのうち2回は華麗にキャッチ(ガード)されていましたが、1回は顔面にクリーンヒット!

そのときの下屋の「まさか当たるとは!」という焦りの演技に、この2人の信頼関係が少し垣間見えた気がします。

今橋の台詞が今回も深くてイイ!

テレビの出演依頼の回答を迷う瀬戸夫人に向かって、

「人に求められ、それに応えるという経験は、はるかちゃんにとって貴重なものになると思います」

という台詞や、「子どもの笑顔を守ってやりたい」という夫人に、

「親はどうしても子どもがつまづかないように、傷つかないように先へ先へと気を回しますよね。だけど僕は転ばないように気遣うよりも、子どもにはころんだときの起き上がり方を教えたいと思っているんですよ」

という言葉。

子育て中の人は考えさせられる内容だったと思います。

ベイビーのピアノ演奏が素敵

はるかちゃんのバースデーでベイビーが弾いた曲、最初の曲は「サウンドシーカー」、はるかちゃんと一緒に引いた曲が「ベイビーゴッドブレスユー」、アンコール曲は「ブライトネス」でした。

スポットライトを浴びてキラキラときらめきながらピアノを奏でるはるかちゃんが、とても素敵でしたね。

楽譜ダウンロード配信サイトの「@ELISE(あっとえりーぜ)」ではコウノドリで使用されたピアノ曲の楽譜をダウンロードすることができます。気になった人はチェックしてみてくださいね。

@ELISE

先天性風しん症候群の紹介方法がわかりやすい

この問題、原作としてもドラマとしても多くの人に知ってほしい内容だったと思うのですが、それをドラマ内のテレビ放送という演出を使うことで、非常にわかりやすく視聴者に伝えることができていると思いました。

一番大きいポイントが、テレビ放送という形をとることで「字幕」を使用することが出来るという点です。

音声のみだとどうしても聞き漏らしがちな情報を、字幕とあわせることで視覚からも情報を得ることができます。この手法には、本当に関心しました。

ラストシーンはやっぱりニヤニヤしちゃう

小松と四宮のやり取りや、赤ちゃんに囲まれた鴻鳥と今橋の会話に、ふっと笑顔がこぼれた人も多いのではないでしょうか?

重い内容を扱うドラマにも関わらず、最後は前向きで明るい気持ちにさせてくれる、コウノドリというドラマは本当に素敵なお話ですね!

そして最後、鴻鳥が出産の奇跡について語るシーン。エンディングとして「あな抱き」が流れているのですがタイミングバッチリに「数えきれない奇跡を超えて あなたと歩んでいきたい」という歌詞が来るのです。

数々の憎い演出に、来週が待ちきれない筆者なのでした。

漫画との違い

「マタ旅」の夫婦、原作では海外旅行を実行していた

ハワイ旅行を考えていると鴻鳥に話す根岸夫妻。実際は原作第9話「海外出産」に登場する2人です。また、ドラマでは結局行き先を国内の沖縄に変更していますが、原作では海外旅行を諦めきれず実行した上、旅先で出血したと鴻鳥あてに電話がかかってきます。その後については原作でも描かれていませんから、大したことはなかったのかもしれませんが少し気になりますね!

また、このシーンは「安定期」に関するありがちな勘違いを丁寧に説明してくれる台詞が印象的ですね。

「『安定期』というのは、決して『安全な時期』という意味ではないんですよ」
「胎盤が出来上がって、赤ちゃんの育つ環境が安定する、という意味なんです」
「決して早産の危険がない、という意味ではありませんよ」

実は筆者も、妊娠して産婦人科にかかるまではこの事実を知りませんでした。「安定期」という言葉のイメージだけで勝手に先入観を持ってしまいがちですが、妊娠中はいつも何が起きるかわからない状況ですから、自分はもちろん周囲の人にも正しい情報を知っていてもらいたいですね。

コウノドリ(3) (モーニング KC)

「先天性風しん症候群」に関するテレビ番組は原作ではない

瀬戸一家に持ちかけられた、先天性風しん症候群に関する特集番組への出演依頼、原作では描かれていないエッセンスです。

まず今回のドラマ第3話は、原作「喫煙妊婦」「風疹」「海外出産」の要素を盛り込んでいます。盛りだくさんで話がごちゃごちゃしそうなものですが、それぞれの登場人物とストーリーが上手く絡んでいて、原作を知っていても違和感なく見れる脚本に思わず唸ってしまいました。

それもそのはず、今回の脚本を手がけているのは「ゲゲゲの女房」や「八重の桜」の脚本家、山田むつみさんなのです。

山田むつみさんのファンは多く、その実力はNHKでもお墨付き!今後の脚本も非常に期待してしまいますね!

コウノドリ(2) (モーニング KC)

台詞、取られちゃった…?

今橋の「医者として悔しいです…ワクチン一本で防げるのに…」という台詞、実は鴻鳥の台詞でした。原作では「風疹」のお話の段階では今橋は登場していないんですね。

産科医の鴻鳥よりも、先天性風しん症候群を持って生まれてきた子どもたちと接する機会の多い今橋にこの台詞を言わせることで、より一層言葉に重みが出たように感じました。

どこから現れたの!?

木村さんが病院近くで腹痛を起こすシーン、四宮がビニール袋片手にふらふらと登場します。原作では病院前のコンビニ出口のシーンなので、おそらくドラマでもコンビニ帰りの設定(袋の中身はジャムパンと牛乳)なのでしょうが、ちょっと唐突な感じがしましたね。

けれどそこからの四宮のダッシュと救護シーンで、そんな唐突さも吹っ飛んでしまいました。

術後の木村さんに会いに行く四宮

原作ではこのシーンはありません。「先生今日ね、ちょっと良いことがあったんだよ」とつぼみちゃんに微笑むシーンだけが描かれています。

しかしドラマでこのシーンが挿入されることによって、四宮は少し過去に決着をつけることができたんだと視聴者は感じることができたのではないでしょうか。

下屋が産科を選んだ動機がしっかりしている

原作では曖昧な感じで産科医として勤務している下屋ですが、ドラマではその理由が明確に話されていました。四宮の過去を知ったことでその動機に情熱が加わり、少し成長した下屋の表情も印象的でしたね。



「がんばれ…がんばれ!」

産声は奇跡の音楽

ドラマ第3話を終えて気付いたことがあります。それはお話の中でよく「がんばれ」という言葉が使われているということです。

この「がんばれ」という言葉、最近少し使いにくい風潮がある気がしませんか?「もうすでにがんばっている人に対して更にがんばれなんて…」という声も聞いたりします。

人それぞれとらえ方は様々ですが、実は筆者はこの言葉、結構好きだったりします。がんばってがんばって…もう限界だ!と思ったときも、「がんばれ」と言われるともうひと踏ん張り出来るような気持ちになれるからです。

作中でも、生まれて間もない赤ちゃんに向かって「がんばれ…がんばれ…!」というシーンを目にしますね。必死で生まれてきた赤ちゃんに、更にまたがんばれ!といっているわけです。

「もう充分がんばったじゃん…」と言われそうですが、これは決して相手に求めているだけの言葉ではないのだと思います。「がんばれ」という言葉に自分のエネルギーをのせて相手に渡すことで応援する…そんな言葉なのではないでしょうか。

作中のピアノ曲「Baby, God bless you」の「God bless you」には、「幸運を祈る」とか「神のご加護がありますように」という意味があります。

これもいわゆる「がんばれ」のひとつではないでしょうか。

あたたかいお母さんのお腹から新しい世界へ生まれ落ちて、はじめて息をする。その産声は、神の息吹にも似た奇跡の音です。

生まれてきて、おめでとう。これからの人生に、たくさんの幸せがありますように。そんな思いを込めて、今日も人は「がんばれ」と言うのかもしれません。

見逃した人は「TBS FREE」でドラマを視聴できます

最初にお伝えしたとおり、放送後1週間以内は「TBS FREE」で何度でも放送を見直すことができます。
なお配信期間は放送終了後から1週間となっていますので、注意してくださいね。

※第3話は2015年11月6日(金)21時59分まで

TBS FREE
民放5局の協力で立ち上がったサイト「TVer」でも同様に放送を視聴することが可能です。こちらも配信期間は放送終了後から1周間です。

TVer

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