子宮頸がんの初期症状と原因についてご紹介

子宮頸がんは20~30代と若い世代の女性に多い癌で、近年増加傾向にあることが知られています。子宮頸がんの初期症状とその原因について解説します。

子宮頸がんとはどんな病気?

20~30代の若い女性に多い癌

子宮の中の下の3分の1の部分の膣に繋がる子宮頸部といい、そこに起きる癌を子宮頸がんといいます。
子宮頸がんは20~30代の若い世代に多い癌で、近年増加傾向にあります。

厚生省の人口動態統計によると、2014年には2902人の人が子宮頸がんで亡くなっていて、一生のうちに74人に一人が子宮頸がんと診断されています。珍しくない病気であることが良く分かりますね。

子宮頸がんの初期症状はどんなもの?

初期には自覚症状がないのが普通です

子宮頸がんの初期はほとんど自覚症状がありません。子宮頸がんで自覚症状が現れるときにはすでに進行してしまっていることが多いです。そのために、婦人科系の異常がなかったとしても、定期的ながん検診が必要だといわれています。

子宮頸がん発症年齢のピークは?

30代後半がピーク

20~30代の若い世代に多い癌で、30代後半から40歳にピークを迎えます。癌というと、40代以降のイメージが強いですが、子宮頸がんに関しては20代からの検診が奨められています。

子宮頸がんの原因は?

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染による

ヒトパピローマウィルス(HPV)は、性交渉によって感染します。ほとんどの女性が一生に一回は感染すると言われている決して珍しくないウィルスで、免疫機能がしっかり働いていれば、自然に排除されます。

しかし、何等かの原因で免疫機能が働かず、子宮頸部がHPVに感染した状態が長期間続くと一部の細胞が癌化してしまうことがあります。ごくありふれたウィルスであり、性交渉の経験のある女性ならだれでもかかる可能性があります。

癌化するまでには5~10年の時間を要する

HPVに感染したからといってすぐに癌化するわけではなく、5~10年の時間をかけてゆっくりと進んでいきます。癌化する前の異形成、という状態で発見することができれば、子宮を温存し比較的簡単な治療で完治させることができる癌です。

子宮頸がんのリスクとなりうるものとは

性交渉の経験のある人ならだれでも可能性がある

子宮頸がんは性交渉で感染することが最も多いとされており、約80%の女性はHPV感染したことがあるといわれていることから、性交渉の経験のある人ならだれでもかかる可能性がある、といえるでしょう。

HPV ウィルスは100以上の型があるとも言われていますが、その中で癌化する可能性がある型はほんの一部です。

一人の男性とだけの関係であれば、複数の型のウィルスに接触する可能性は低いですが、複数の男性と関係をもてばそれだけ色々な型のウィルスに感染する可能性が高くなってしまい、癌化する特定の型に当たってしまう可能性もあがってしまうと言えます。

子宮頸がんが進行するとどんな症状が出るの?

進行して初めて自覚症状が出ます

子宮頸がんが進行すると、以下のような症状が出てきます。しかし、このような自覚症状があったとしても、これはストレスや子宮内膜症などの他の疾患でも現れるので自覚症状だけで判断することはできません。このような症状が現れた場合はすぐに産婦人科にかかり、診察を受けるようにしましょう。

▼不正出血
生理期間以外に出血があることがあります。

▼おりものの異変
おりものの量が増えたり、においがきつくなったりすることがあります。

▼性交時の出血
性交渉のあと、出血することがあります。

▼生理の変化
生理の期間が長引いたり、出血量が増えたりすることがあります。

子宮頸がん検診を受けましょう

2年に1度は子宮頸がん検診を受けましょう

子宮頸がんにかかってしまうと、妊娠や出産に影響が出たり、放っておいて進行してしまえば命にも関わる病気です。しかし、早期に発見することができれば、子宮を温存して、子宮頸部の一部を切除すれば完治する癌です。

初期の自覚症状がないので、症状が出たころには手遅れになってしまうことも考えられます。そうならないために、自覚症状がなくても、20歳になったら2年に1回子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。

5分程度の簡単な検査です

子宮頸がんの検査は、問診などを除けば、5分ほどで終わる簡単な検査です。綿棒やへらのような道具で、子宮頸部の細胞を掻き取り、それを調べます。病院やクリニックにもよりますが、1週間から10日ほどで結果がわかることがほとんどです。

細胞を掻き取るために、検査後に出血をすることがありますが、特に心配はありませんので様子をみるようにしましょう。1週間経っても出血が止まらない場合には、検査をした病院に相談してみましょう。

子宮頸がん検診はどこで受けられるの?

お近くの産婦人科やレディースクリニックに問い合わせを

産婦人科のある大きな病院はもちろんのこと、小さなクリニックでも受けることが出来ます。近くの産婦人科やレディースクリニックに問い合わせてみてください。自治体によっては、30歳以上になると検診が受けられるところもありますよ。

症状がなくてもがん検診を

子宮頸がんは初期の自覚症状がないことがおわかりいただけたかと思います。予防ワクチンもありますが、ご存知の通り副作用例が多数報告されています。なにより安全な予防法が、定期的な子宮頸がん検診です。

これから妊娠・出産しようとする若い女性でもかかる可能性が十分にあります。検査に行くのは腰が重かったり、癌と聞くと怖くなってしまったりしますよね。

でも早期発見すれば完治できるのが子宮頸がんなんですよ。女性の人生を大きく変えてしまうこともある子宮頸がん、自覚症状がなくても定期的に検診を受けて予防していきましょう。

参考サイト

日本医師会
日本医師会は, 「みなさんが安心して健康に暮らすこと」を目的にさまざまな活動・提言を行っています。

日本産科婦人科学会