流産しやすい時期はいつ?特に起こりやすい時期や原因、予防法まで

妊娠初期は1ヶ月に1回の頻度でしか病院で赤ちゃんの姿を確認することができないため、多くの女性が流産の不安を抱えていると言われています。今回は流産が特に起こりやすい時期から、流産が起こる原因と確率、その予防法まで、知っておきたい流産に関する知識をお届けします。

妊娠初期は流産が心配…

妊娠初期に「赤ちゃん大丈夫かな」と思う人は多い

流産の期間の中でも、特に”妊娠初期”はまだ胎動が感じられず、健診で赤ちゃんの姿が見られるのも1ヶ月に1回の時期であるため「赤ちゃん大丈夫かな」と心配に思う人は多いようです。

ただ流産には特に心配しなければならない時期と、それほど心配する必要はない時期があると言われています。それでは”流産の起こりやすい時期”を中心に流産について見ていきましょう。



流産が起こる時期と特に起こりやすい時期

流産が起こるとすれば“妊娠21週6日まで”

流産とは、妊娠22週未満までに妊娠が継続できなくなってしまうことを言います。そのため流産が起こるとすれば妊娠21週6日までで、このうち妊娠12週未満は『早期流産』、妊娠12週以降~妊娠22週未満は『後期流産』という形で分類されているようです。

特に流産が起こりやすい時期は“妊娠12週頃まで”

流産として扱われるのは妊娠21週6日までですが、特に流産が起こりやすい時期は”妊娠12週頃まで”と言われています。赤ちゃんは妊娠12週頃までに重要な器官形成のほとんどを終えると言われているので、それが原因ではないかと考えられています。

そもそも流産とは?

妊娠が確認されたあと何らかの原因で赤ちゃんが亡くなってしまうこと

流産の定義は「一度妊娠が確認されたあと、何らかの原因で赤ちゃんが妊娠22週までに亡くなってしまうこと」とされています。この場合の”妊娠の確認”とは、病院で胎嚢が確認された時点を指すようです。



流産の原因と確率

早期流産の原因は“染色体異常”であることがほとんど

妊娠12週未満までに起こる早期流産の原因は、そのほとんどが受精卵の”染色体異常”にあると考えられ、受精した時点で決まっていることが多いと言われています。パパママどちらかの遺伝子に問題があるということではなく、自然淘汰の場合が多いようです。

後期流産の原因は“ママの体”にあることも

妊娠12週以降~22週未満までに起こる後期流産の原因も染色体異常であることも多いようですが、それ以外に次のようなママの体側の問題による影響の可能性も考えられています。

・子宮の異常
・胎盤の異常
・黄体機能不全
・感染症
・内分泌疾患
・母児免疫異常

ただこうしてママの体側に原因があったとしても、事前にその可能性を察知することは難しく、流産が起こって、はじめてママの体側の問題が見つかることも多いようです。

流産が起こる確率は『8~15%』程度と言われている

流産が起こる確率は、『8~15%』程度であると言われています。その中でも、約80%が妊娠12週までに、約90%が妊娠16週までに起こっているとされています。

流産を予防するためにできることは?

(1)体を冷やさないようにする

体の中でも、特に下半身を冷やしてしまうと子宮の血流が悪くなってしまい、子宮収縮を引き起こす可能性があると考えられています。夏でも常に靴下を履くようにしたり、温かい飲み物を積極的に摂取するようにしましょう。

(2)感染症に気をつける

風邪やインフルエンザなど、高熱が出る感染症にももちろん気をつけた方がいいのですが、より気を使いたいのが”性感染症”です。妊娠中にクラミジアや梅毒に感染すると、流産や早産のリスクが上がると考えられています。夫婦生活でコンドームを使うことによって比較的高い予防効果が得られるようです。

(3)薬やレントゲンを極力避ける

妊娠2ヶ月(4週~7週)は、心臓や中枢神経など重要な臓器が作られる”絶対過敏期”と言われています。この時期は薬やレントゲンの影響を受ける可能性が妊娠中最も高くなるとされていますので、できるだけ薬やレントゲンは避けた方がいいようです。 ▼関連記事

(4)疲れやストレスをためない

疲れやストレスは、注意力を低下させたり、免疫力が下がったりと、妊婦さんにとっていい影響を与えません。それだけなく、人はストレスを感じると交感神経が優位になります。このことによって、胃酸の分泌が促進されたり、血管を収縮させたりと体によくない影響を与えるのです。

血管が収縮すると赤ちゃんに十分な血液を届けることが難しくなり、流産のリスクが高まるとされているのです。こまめに休憩をとったり、睡眠時間はしっかり確保するなど、疲れやストレスをためない生活を心がけてみてくださいね。

(5)激しい運動を控える

妊娠初期で経過が順調ならば家事や仕事、ウォーキングなどの軽い運動は勧められることもあります。しかし激しい運動は子宮への負担が懸念されるため、妊娠週数にかかわらず避けた方がいいようです。

(6)たばこの煙を避ける

たばこには全身の血管を収縮させる作用があると言われており、たばこを吸う人は、吸わない人と比べて流産になる確率が2倍近く高くなることがわかっています。家族にたばこが吸う人がいる場合は、吸う場所を選んでもらうなどの協力をお願いしたいところですね。 ▼関連記事

(7)アルコールの摂取を控える

胎盤やへその緒の形成が完成する妊娠12~15週(妊娠4ヶ月)までは、アルコールによる直接的な原因はないとされています。それは胎盤を介して赤ちゃんに血液を送っていないためです。ただし、妊娠に気付く前の飲酒も胎児に影響を及ぼすリスク因子となり得るとされています。

またアルコールで酩酊状態になった際に転倒しやすくなったり、お腹をぶつけやすくなってしまったりする可能性はあがります。こうした事故を未然に防ぐためにも、妊娠中や妊娠を希望する場合はアルコールを控えるようにした方が安心です。

胎児性アルコール症候群 | e-ヘルスネット 情報提供
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(8)葉酸を摂取する

葉酸には”神経管閉鎖障害”の予防効果が期待されています。妊娠前~妊娠初期に葉酸を積極的に摂取することで、この神経管閉鎖障害である無脳症や二分脊椎による流産を防ぐことができるのではと考えられています。 ▼関連記事

どれだけ気をつけていても防げない流産もあります

これだけ流産の予防に気をつけていても、流産の多くは受精した瞬間に決まっている染色体異常によって起こっていると考えられているため、防げないこともあるという点はしっかりと理解しておかなければなりません。

ただ流産を予防するために日々の生活に気をつけることは、流産傾向を軽減させる状況を作り出しますので、ぜひご紹介した予防策を生活に取り入れてみてくださいね。

異変を感じたらすぐに医師の診察を受けましょう

染色体異常が原因の流産には有効な治療法がないため、妊娠16週頃までの流産の場合は積極的な治療が受けられないことも多いようです。

ただし感染症が原因である場合には、早期の治療で流産を回避することもできるとされていますし、流産がその後のママの体に影響を及ぼすこともあると言われています。異変を感じたらすぐにお医者さんの診察を受けるようにしてくださいね。

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