BCGってどんなワクチン?予防接種前に知っておきたいこと

赤ちゃんは、病気に対する抵抗力が弱いので、病気の重症化を防ぐためにも予防接種は大切です。なんで赤ちゃんに予防接種が必要なの?BCGってどんなワクチンなの?ワクチンを接種する前後、どんなことに注意したらいいの?という疑問にお答えします。

予防接種はそもそも何のためにあるの?

予防接種は赤ちゃんの体に抵抗力をつけるためのもの

赤ちゃんは、お母さんのお腹で病気に対する抵抗力(免疫)をもらいます。でも、その免疫は、生まれてから数ヶ月で自然に失われてしまいます。赤ちゃんは成長とともに外に出る機会が増えていくと思います。外にでれば、細菌やウイルスに接する機会もグッと増えます。
抵抗力(免疫)が弱いと、細菌やウイルスに感染したときに、症状が重度化しやすいです。予防接種は、病気に対する抵抗力(免疫)をつけ、たとえ病気になったとしても、症状を重症化させないようにする役割があります。

注射は痛いので赤ちゃんに打つのはかわいそう、と思う方も多いと思います。しかし、ほとんどのワクチンは腸での吸収が期待できないので、注射で接種することになります。



BCGの予防摂取の効果は?いつ頃受ければいいの?

BCG予防摂取で赤ちゃんを結核から守る

BCG接種で予防できる病気は、結核です。日本では毎年、2万人以上の人が新たに発症しています。
結核は発症すると、発熱、咳、痰、呼吸が苦しいなど、かぜに似たような症状がでます。
その他にも、リンパ節や骨に影響を与え、症状が全身に及ぶこともあります。赤ちゃんや子どもが感染すると、発症する確率が高く、重篤な状態になりやすいので注意が必要です。

BCGの接種方法は?

BCGは、ワクチンを腕に垂らして広げた後、ハンコのような針を押し当てます。
針で押し当てた後、垂らしたワクチンが自然に乾燥するのを待ちます。拭いてはいけません。ワクチンを接種した場所をこすったり、掻いたりしなければ、当日の入浴も問題ありません。

BCGは生後1歳までに摂取を

BCGは十分な免疫ができるまでに約1ヶ月かかりますので、次の予防接種は接種から4週間空ける必要があります。標準的な接種の時期は、生後5ヶ月~8ヶ月とされています。
地域によって、接種時期が前後することもありますが、生後1歳までに接種できるようにスケジューリングをすれば問題ありません。

大切なことは、確実に接種し、結核の予防効果を高めることです。ワクチンを接種することにより、結核の発症を52~74%程度、重篤な全身性の結核に関しては64~78%程度予防することができるといわれています。

BCG予防摂取の費用はどれぐらい?

1歳までに、区市町村で指定された場所や医療機関で接種すれば、市町村が費用を負担してくれますので、無料で受けられます。
しかし、1歳をすぎると自己負担となります。自己負担の金額は、医療機関によって異なりますが、6000~8000円の医療機関が多いようです。

長期の入院などで、やむを得ず1歳までに接種できないこともあると思います。国が定めた病気や状態に該当する場合は、原因の状態が改善してから2年間は無料で接種できる場合もあります。



BCG接種前後に気をつけたいこと

基本的に熱がある場合は、ワクチン接種はできません。
解熱してから、1週間以上経っていて赤ちゃんの体調が良ければ、多少かぜ症状が残っていても接種可能であることが多いです。水ぼうそう、はしか、などの感染症にかかったときは、通常1ヶ月程度接種を控えます。ただし最終的には、赤ちゃんの様子と症状から、医師が判断しますので、接種前に相談することが大切です。

BCG予防接種の気になる副反応(副作用)は?

BCGの予防接種で副反応が出ることはほとんどありませんが、まれに以下のような副反応が出る場合があります。

接種した部位が赤く腫れる

ワクチンを接種してから2週間くらいたつと、針の跡が赤くなって腫れ、化膿します。その後、かさぶたになります。特に接種後5~6週間頃に症状が強く表れることが多いです。
これらの症状は、ワクチン接種後の正常な反応です。接種した場所を清潔に保つことで自然に治まります。ただし、数ヶ月以上ジクジクしている、針の跡がくっついて大きな潰瘍になっている場合は、治療が必要な場合がありますので、病院を受診しましょう。

コッホ現象

接種後3~10日以内(通常よりも早く)に、針の跡が赤く腫れ、化膿することがあります。これをコッホ現象とよびます。このような場合は、赤ちゃんがすでに結核菌に感染していた可能性があります。
また、症状がでていなくても、赤ちゃんの周りにいる大人が結核菌に感染している可能性も考えられますので、早めに病院を受診し、検査を受ける必要があります。(100%感染しているとは限りません)

ワクチン接種直後~2日で赤く腫れることもあります。コッホ現象と思われがちですが、これは、針を刺した刺激や針を刺した場所にばい菌が入ることで起こります。
接種した場所を清潔に保って様子をみて大丈夫です。この場合は、症状が治まってから、通常の経過(針の跡が赤くなって腫れ、化膿し、かさぶたになる)をたどります。

ワクチン接種後の反応にも慌てないこと

BCGは、赤ちゃんを結核から守るために行う予防接種です。ワクチンを接種したから絶対に結核にならない、というわけではありません。しかし、病気の重症化を防ぐ、という大切な役割があります。
ワクチン接種後、赤ちゃんの身体は、ワクチンに反応をおこします。正しい知識を持って、慌てずに対処する準備ができていると安心ですね。