子どもが生まれたら観てほしい名作映画「毎日かあさん」ほか【ママに効く映画のサプリ②】

今このタイミングで出会えてよかったと思える映画ってありますよね。同じ作品でも、自分の置かれた状況で受け取り方が変わったり、以前は感情移入できなかった登場人物に共感したり。昔から「親の気持ちは親になってはじめてわかる」と言われますが、それを実感するのはやはり親になってからかもしれません。ここでは、子育てに奮闘するパパ・ママが描かれた作品をご紹介します。親になった今だからこそ、心に響く名作です。

映画が気づかせてくれる!子どもとの向き合い方

子育て中のママたちは、何度も何度も小さな岐路に立たされますよね。
正しいのかどうかわからないけど、迷いながらも道を選んで一歩前進。そんなことの繰り返し。ただ、どんなときも子どもの幸せを願うのは同じです。

ここでは、私たちのように悩みながらも「親」として生きるママやパパを描いた映画をご紹介します。
共感したり感心したり、はたまた健気でかわいい子どもたちには涙腺が緩んだり、きれいごとばかりではないけれど、観た後は子どもたちがもっともっと愛おしくなるような作品です。



1.「6才のボクが、大人になるまで。」:じわじわと幸福感に包まれる感動作!

6才のボクが、大人になるまで。 [DVD]
※価格は2016年2月12日現在のものです。 時間:165分
公開:2014年11月
製作:アメリカ合衆国

ステキな大人になってほしい!そのとき親にできること

「6才のボクが大人になるまで。」は、タイトルそのまま6才だったボクが18才になって自立するまでを描いた物語です。同じキャストで、撮影に12年の歳月をかけた、まるでドキュメンタリーのような成長記録。

石ころを収集し、お姉ちゃんとケンカばかりしていた小さな男の子が、時を経て、彼女ができたり写真に夢中になったりヒゲ生やしたりするのですから、それだけで感慨深い。
日本でいうならば、「北の国から」の純くんと蛍ちゃんの成長を見守ったような感覚!?微笑ましくてニコニコしちゃいます。

12年は実に長く、家族には様々なできごとが起こります。どんなエピソードが良かった?と聞かれても、一言では言い尽くせません。
振り返ればどれもが通過点、ついつい親の立場で観てしまって「あれもこれも、子育てに大切な要素がすべて詰まった映画」だと思えるんですよね。

わが子が巣立つまでに何度でも観たい!そんな作品です。

パパとママの役割分担が絶妙!

主人公のパパとママは離婚しています。音楽の夢を追い続けて定職に就かなかったパパと、在学中に妊娠して夢半ばで子どもを産んだママ。
小さな子どもたちを育てながら、ママには大きな不安や葛藤があったことがうかがえます。ママは故郷へ戻り、復学。パパは2週間に1度、週末になると子どもたちと過ごせる約束です。

常に一緒に暮らし、生活の基盤を支えるママと違って、パパの子育てはどこか力の抜けたもの。
思春期特有のクールな態度を諭し、彼氏ができた娘には避妊の忠告をしたり、彼女ができた息子には、理解しがたい女子の扱い方を教えます。高圧的でなく、ユーモアがあって真剣!

子どもたちが小さい頃は頼りなかったパパですが、「パパはこうでなくっちゃ!」と世のママたちが理想とするような成長ぶりです。

一方で、なかなか男運に恵まれないママは、ある意味「なにがあっても生き抜く力」を体を張って見せています。
幸せをつかむのは容易でないこと、それでも道は開けるし、何度でもやり直せること。子どもたちは身近なママから、人生観をたっぷり学んだことでしょう。

映画を観ながら、少し先のわが子との関係を想像できるのも楽しいですよね。

2. 「クレイマー クレイマー」:涙なしには観られない!ママになったらもう一度

クレイマー、クレイマー コレクターズ・エディション [SPE BEST] [DVD]
※価格は2016年2月12日現在のものです。 時間:105分
公開:1980年4月
製作:アメリカ合衆国

パパは勘違いしていた!?ママは幸せなんかじゃない

ダスティン・ホフマンとメリル・ストリープが夫婦を演じた不朽の名作「クレイマー クレイマー」。観たことのあるママも多いはず。でもこれがまた、親になってから観ると違うんです。

舞台はマンハッタン、妻ジョアンナが幼い息子を残し、家を出るところから始まります。「あなたにずっと我慢してきた」と打ち明けられるも、少しも気づかなかった夫テッドにとっては青天の霹靂。仕事が順調で家族を養ってさえいれば、妻も子どもも幸せだと思い込んでいたのです。

後半、7才の息子ビリーの親権をめぐって裁判が行われますが、そこで初めてわかるお互いの気持ち。
子どもを置いて、やりたいことを見つける旅に出るなんて、筆者がうんと若いころに観たときは理解に苦しみました。

でも時を経て観ると、わがままにも見えたジョアンナの行動を「予兆もなしに突然出て行ったわけではない」と擁護できたりもするのです。夫に幾度も聞き流されて、やがて精神的に追いやられたことがわかります。

されどテッドは変わりました。ジョアンナが出て行く前と違って、超がつくほどのイクメン。ジョアンナはそのことにまだ気づいていません。切なすぎる法廷での争いが始まります。

パパだって本当は…見違えるほどのイクメンっぷりに胸を打たれる

突如やってきた父と子の生活。不器用ながら朝食を作り、学校へ送り、公園にも連れて行き、夜は読み聞かせ。テッドは、まるで別人のように子煩悩なパパへと変わっていきます。

ママが恋しくて泣いてばかりいたビリーも、次第にパパに信頼を寄せ、これ以上ないというほどの素敵な親子関係を築くのでした。
2人でパンケーキを焼くシーンはあまりにも有名。

涙のダムが決壊!それぞれの想いに胸が詰まるラスト

ようやく父子だけの生活に慣れてきた頃、ジョアンナがニューヨークへと戻ります。結婚によって諦めていた仕事が軌道に乗ったので、ビリーを引き取りたいというのです。
かたや子育てに翻弄され前職を失ったテッド。親権をめぐる判決やいかに…。

パパのこともママのことも大好きなビリーの心情が、痛いほど胸を締め付けます。ガマンしようにも涙が溢れて仕方ないのは、ビリーの存在、ビリーの表情。

エンディングは「その後どうなったの?」と想像を掻き立てますが、これもまた、この映画を観るときの状況で、受け取りかたに違いが出るのかもしれません。
兎にも角にも色褪せることのない名作です。



3. 「毎日かあさん」:泣いて笑って!子どものいる生活ってそんなもの

毎日かあさん(通常版) [DVD]
※価格は2016年2月12日現在のものです。 時間:114分
公開:2011年2月
製作:日本

実話だからこその凄み

漫画家・西原理恵子さん原作の実話です。
公開当時、夫婦役を小泉今日子さんと永瀬正敏さんの元夫婦が演じたことでも話題になりました。

西原さんの夫であった鴨志田さんは、元戦場カメラマン。アルコール依存症を患い、入退院を繰り返すようになります。よってこの映画は、その病気の恐さも教えてくれるんですよね。

映画は、息子6才、娘4才の時期から始まります。漫画やアニメで周知のとおり、西原さんは肝っ玉母さん。お漏らししたり、泥んこになったり、ときに子どもは突拍子もない行動もとりますが「けなしたらキリがないから」基本は褒めて伸ばします。

同居する実母が家事をこなしてくれているとはいえ、一家の大黒柱は超多忙。余裕があるのではなく、笑いの絶えない子育て法が、余裕を生んでいることに気づかさたりもするんです。

途中、子だくさんのママ友が「うちは全員死なせないことが目標」だとさらっと極論を言い放つのですが、妙に説得力があるのは、この作品が「子どもにとって一番大切なことは何か」を問いかけてくるような映画だからではないでしょうか。

ママを笑顔にしたい!子どもはいつでもそう思ってる

後半、大きな悲しみに見舞われる一家です。当然、笑ってなんかいられません。でも笑っちゃうんです。たとえ一瞬でも、哀惜の念が笑いに変わる!子どもに救われるシーンです。

お兄ちゃんが妹を想う気持ち、兄妹がママを想う気持ち、幼いながらも優しさの芽がちゃーんと育っている。その成長も、観ている私たちの涙を誘います。

子育ては大変な毎日の繰り返しだけど、やっぱり子どもっていいなと思える映画です。

ときには映画で心を満タンに!

子育てが描かれた作品をご紹介しました。
子どもが大人になるまで、何も起こらないとは限りません。偶然にもここに挙げた作品は、親が離婚したり調停中だったり、はたから見れば恵まれた環境とは言いにくい状況です。

それでも子どもに必要なのは親の愛。どんな時でもカタチはさまざまでも、親が本気を出せば子どもに伝わることを教えてくれます。

そしてこれらの映画は、子どもを育てることで、親として成長させられていることにも気づかせてくれるのです。観ればきっと、心が満たされますよ♪

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