痙攣のような胎動が心配…原因は?障がいを持つ可能性や対処法も解説

胎動は、胎児の現状をママが体で感じる、大切なコミュニケーションの一つです。だからこそ、予想外の動きがあると、ママは赤ちゃんの安否を気にしがちです。もし、赤ちゃんが痙攣しているような胎動があったら、早急に何らかの対処をすべきでしょうか。原因や障がいを持って生まれてくる可能性と併せて、詳しく解説します。

ブルブルと痙攣みたいな胎動は大丈夫?

痙攣のような動きは胎動の中でもよくあるものです

妊娠20週前後から、ママはお腹の赤ちゃんの動きを感じることができるようになります。最初はお腹にガスが溜まっているような、かすかな動きから始まり、次第にさまざまなバリエーションで胎動を感じるようになります。

そんななか、「ブルブル」と痙攣のような胎動があり、ママたちを驚かせることがあります。ママは、「赤ちゃんにトラブルがあって痙攣しているの?」「赤ちゃんが苦しがっているの?」と不安になるかもしれません。

しかし、痙攣のような胎動は、胎児特有の自然なものです。決して珍しいことではなく、胎動の中でもよくある動きなのです。



痙攣のような胎動の原因

では、痙攣のような胎動は、どのような理由で起こるのでしょう。主な原因を解説します。

1.おしっこをしている

妊娠15週頃から、胎児の腎臓が機能し始め、お腹の中で排尿するようになります。ママのお腹に段々と溜まっていく羊水は、実は赤ちゃんのおしっこなのです。そして胎児が排尿するとき、ママはブルブルといった痙攣のような胎動を感じると言われています。

用水にぷかぷか浮かぶ胎児は、羊水が十分になければ胎児の動きは制限されてしまいます。また、胎児は羊水を飲み込み肺を膨らませ、吐き出すという運動を繰り返します(呼吸様運動)。これにより肺の成熟が促され、また肺呼吸の練習にもなるのです。

このように、羊水をたっぷり溜めるため、胎児は子宮内で頻繁におしっこをします。排尿は、痙攣のような胎動を感じる最たる理由と言えるでしょう。

2.しゃっくりをしている

胎児は妊娠20週頃から「しゃっくり」をし始めます。最初は「ピク、ピク」といったかすかな動きで、気づかない人もいると思います。しかし妊娠後期になると、人によってはかなりはっきり「しゃっくり」による胎動を感じるようになります。

規則的にピクピクする動きに、赤ちゃんが痙攣を起こしていると不安になるママが多いようです。しかし多くの胎児が、しゃっくりを頻繁にしていることが分かっています。ヒクつくような胎動は、しゃっくりが原因のことがほとんどです。

3.伸びをしている

胎児は、寝起きで伸びをしたときに、よくブルブルと震えるような動きをします。これは、新生児でもよく見られ、自然な動きです。
お腹のなかで赤ちゃんが手足を突っ張った後、痙攣のような胎動を感じたら、赤ちゃんがぐーんと伸びをしているのかもしれません。気持ち良さそうですね!

4.跳躍様歩行

赤ちゃんはお腹の中で、「跳躍様歩行」という胎児特有の運動をします。多くの場合、心拍くらいの速さで、数秒から数十秒の間、規則的に動きます。そしてこの動きを、ママが痙攣のように感じることがあるのです。
跳躍様歩行が起こることは、胎児が正常に発達している一つの証拠です。特に心配することはありません。

5.子宮が痙攣している

胎児ではなく、子宮が痙攣していることもあります。子宮は筋肉でできており、妊娠の進行に伴い大きくなる過程で、筋肉疲労による痙攣を起こすことがあります。
また、妊娠後期になると急激に子宮が大きくなるため、骨盤と子宮を固定している靭帯が引きつけを起こすことがあります。

障がいを持つ可能性は?

初めての妊娠の場合は特に、心配な胎動があると、障がいがあるのではないかと疑うこともあると思います。痙攣のような胎動があった場合、障がいを持って生まれてくる可能性はあるのでしょうか。

痙攣のような胎動と障がいの関連性はありません

一般的に、痙攣のような「ブルブル」「ピクピク」といった胎動があっても、障がいの有無とは関係がないと言われています。むしろ、赤ちゃんの内臓機能や筋肉が発達している過程での自然な動きなので、赤ちゃんが元気に育っていると喜んでくださいね。

そもそも胎動の感じ方はママの主観であるため、それだけで障がいの有無を判断することはとても難しいのです。極端に胎動が弱かったり、急に胎動が無くなったりしていなければ、さまざまな種類の胎動を楽しむくらい、ゆったりと構えていてください。



心配な胎動の対処法

お腹を優しくさすってみよう

痙攣のような胎動が、胎児の排尿やしゃっくりなどの生理現象による場合、それらを止めることはできません。ゆったり構えて、胎動が収まるのを待ってください。

もし、子宮や靭帯が引きつっていると感じる場合は、優しくお腹をさすってみましょう。また、引きつっていると感じる方を下にして横になると、収まることがあります。急に体勢を変えたり、お腹が揺れるような動きをすると、更に引きつることがあるので、気を付けてください。

とは言っても、痙攣のような胎動が起きているとき、いったい何が原因かなど、お腹の中のことまでママに分かりようがありません。痙攣のような胎動を不快に感じるようであれば、横になって音楽を聴くなどして気を紛らわせ、ストレスにならないようにしましょう。

痙攣のような胎動が長いときは?頻繁にあるときは?

痙攣のような胎動が長時間続いたり、頻繁に起きても、心配することはありません。

例えば、大人でもしゃっくりが10分くらい続くことはあります。胎児はしゃっくりをすることで、将来の肺呼吸のために横隔膜を鍛えていると言われています。長時間、横隔膜のトレーニングをしていると思って、優しく見守ってあげましょう。

跳躍様歩行も、胎児によってはとても頻繁に起こります。痙攣のような胎動が頻繁だからと言って、不安になる必要はありません。「ブルブルしたのかな?」と、お腹に向かって話しかけてあげましょうね。

心配しすぎなくて大丈夫。不安な時は医師に確認を

不安にならないで。赤ちゃんの元気を医師に確認してもらおう!

それでも痙攣のような胎動が心配であれば、一度医師に相談してみましょう。不安を抱えたまま日々過ごすのは、お腹の赤ちゃんにとっても良くない状況です。医師に赤ちゃんの健康を確認してもらい、安心を得ましょう。

赤ちゃんが生まれ、ベビーベッドの上でブルっとしたり、しゃっくりしている姿を見て、「あの痙攣のような胎動はこの時?」と思い返す日がまもなく来るでしょう。それまでもうしばらく、赤ちゃんの元気で可愛らしい動きを、お腹で感じてくださいね!