新生児の体重はどのくらい?年々小さくなる新生児の平均体重と出生時の体重別分類

意外と重くて体力を使う赤ちゃんの抱っこ。3キロの赤ちゃんを長時間抱っこする体力はついてますか?出産前に赤ちゃんのことを少し勉強しておくと、出産後のことを具体的に考えられるようになりますよ!赤ちゃんの体のことを知って、出産後のイメージをしてみましょう。

新生児の体重はどのくらい?

男の子で2980g、女の子で2910gが平均。年々小さくなる赤ちゃん

産まれたばかりの赤ちゃんは、おおよそ3000gくらいが多いです。
平成22年に厚生労働省が行った乳幼児身体発育調査では、男の子で2980g、女の子で2910gが平均となっています。

新生児の平均体重は年々下がり、赤ちゃんが小さくなっていると言われています。実際に昭和35年からだいたい10年おきに調査されてきましたが、平成22年で初めて3000gを下回りました。
赤ちゃんが小さくなっている原因は、早産、妊婦さんの体が小さいまたは痩せている、ストレス、喫煙などが関係していると考えられています。



赤ちゃんは出生時の体重で呼び方が変わる

赤ちゃんの正常体重は2500g以上4000g未満

赤ちゃんの正常体重とされているのは、2500g以上4000g未満です。平成22年に行われた調査では、88%の赤ちゃんが正常体重になっています。

日本では多くの赤ちゃんが3000g前後で生まれていますが、世界的に見ると日本の赤ちゃんは小さめ。アメリカやイギリスでは新生児の平均体重は4000gくらいで、日本と比べると大きく感じますね。
外国人のパパやママを持つ赤ちゃんは少し大きめに産まれることも多いそうです。

厚生労働省「平成22年 乳幼児身体発育調査」
※こちらを参考にさせていただきました。

低出生体重児:体重2500g未満の赤ちゃん

出生体重が2500g未満の赤ちゃんを低出生体重児と言います。
平成22年の調査では、男女合わせて10.7%、つまり10人に1人の赤ちゃんが低出生体重児として産まれてきています。多胎妊娠の場合は低出生体重児として産まれる場合があります。

低出生体重児になるのは大きくわけて2つの原因があります。
1.出産予定日よりも早く出産した場合
2.お腹の中で赤ちゃんがうまく育たなかった場合

このどちらにも関係しているのが、妊娠高血圧症候群や妊婦さんの喫煙、ストレスなど。
日本の妊婦さんは厳格に体重管理されていますが、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などを防ぐためにも大切なことです。
しかし、妊娠中のダイエットは絶対にNG!赤ちゃんに必要な栄養を取りつつ、カロリーのコントロールや運動を取り入れて体重管理をしてくださいね。

また、妊婦さんの喫煙はとても危険!妊娠中に喫煙を続けていると胎盤早期剥離をする場合があります。胎盤早期剥離をすると、お腹の赤ちゃんだけでなく妊婦さん自身の命も脅かすこともあるので禁煙しましょう。

極低出生体重児:体重1500g未満の赤ちゃん

低出生体重児の中でも、体重が1500g未満の赤ちゃんを極低出生体重児と言います。あくまで目安ですが、体重1500gというとだいたい妊娠30週くらいの時期です。
平成22年の調査では、全体で0.6%が極低出生体重児として産まれてきています。2000g以下の赤ちゃんは、NICU(新生児集中治療室)などに入院する場合も多いです。

超低出生体重児:体重1000g未満の赤ちゃん

低出生体重児の中で最も小さい赤ちゃんは、超低出生体重児と言い、体重が1000g未満の子を指します。
体重が1000g未満だと体の機能が未熟なため、発達するまでNICUに入院し、正常に発育できると判断されると退院することができます。
体の器官ができていなかったり、未熟な場合が多いため、後に障害が残るリスクもあります。目の障害や脳性麻痺、発達の遅れなどが出る可能性もありますが、すくすくと元気に育っている子が多いのも事実です。

2014年2月に静岡県立こども病院で、体重277gで生まれた女の子が退院したとニュースになりました。277gと言うと、りんご1個分くらい。とても小さな命です。
しかし、退院時の体重は2700gと約10倍に成長しました。このような例は世界でも大変稀で、生命力の強さを感じずにはいられません。

出生時の体重が500g未満で産まれた赤ちゃんは、30年前はほぼ助かりませんでした。
しかし、現在は体重500g以下で産まれてきた赤ちゃんの50%が助かるようになりました。世界的に見て日本は低出生体重児の発達支援や治療の先進国。多くの医療に関わる人たちが産まれてくる赤ちゃんを救っています。

厚生労働省「低出生体重児保健指導マニュアル~小さく生まれた赤ちゃんの地域支援~」
※こちらを参考にさせていただきました。

巨大児:体重4000g以上の赤ちゃん

出生時に体重が4000g以上の赤ちゃんを巨大児と言います。
赤ちゃんが大きくなるのは問題ないと考えている方も多いですが、大きな赤ちゃんの出産は危険が伴うため注意が必要です。大きな赤ちゃんは難産になりやすく、産道を通る時間が長くなる傾向があります。そのため、ママと赤ちゃんが危険な状態になることもあり、緊急帝王切開となる場合もあります。

また、経腟分娩で出産しても、膣や会陰部が裂傷したり、赤ちゃんの肩が産道に引っかかって赤ちゃんが鎖骨を骨折してしまうこともあります。他にも黄疸、呼吸障害、心不全、多血症、低血糖などの症状がみられることも。
大きな赤ちゃんを産むのはママにとってもリスクが大きくなるため、出産予定日よりも前に計画分娩になる場合もあります。

超巨大児:体重4500g以上の赤ちゃん

出生時の体重が4500g以上の赤ちゃんは超巨大児と言います。4500gとなると妊娠中もお腹が重そうですね。世界を見てみると、世界ギネス記録には1955年にイタリアでなんと「10.2キロ」の男の子が誕生しているそうです。
10.2キロというと、日本の赤ちゃんだと1歳くらい。大きな赤ちゃんは、出産時に赤ちゃんにも母体にも負担が大きいので帝王切開する場合が多いです。

巨大児になる原因は、遺伝や妊婦さんが妊娠糖尿病になっていることなどがあげられます。中でも妊婦さんが妊娠糖尿病になると赤ちゃんが巨大児になる場合が多くなっています。妊娠糖尿病になると、赤ちゃんが大きく産まれるだけでなく、赤ちゃんが糖尿病になってしまうことも。
妊娠中は栄養バランスに気を付けて、妊娠糖尿病を防ぎましょう。

赤ちゃんの成長には個人差あり!ゆっくり見守ろう

いかがでしたか?
小さめ赤ちゃんを産むと「赤ちゃん小さいね」、「足が細いね」などと言われ、傷ついてしまうママも少なくありません。
「小さく産まれたけど、ちゃんと育つかな」と不安を抱えているママも多いですよね。
しかし、小さく産まれても大きく産まれても赤ちゃんの成長には個人差が大きく、その後どのくらい成長するかはわかりません。

子どもの定期検診のとき、「うちの子は周りの子よりも小さい」と思ってしまうかもしれませんが、元気に育っていれば問題なし!
お子さんの成長のペースはさまざまなので、ゆっくりと見守ってあげてくださいね。

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