突発性発疹で機嫌が悪い…この症状がいつまで続くのかご紹介します

突発性発疹と言えば、突然の40度近い高熱と、その後の発疹でよく知られている病気。ですが、別名“不機嫌病”と言われるくらい赤ちゃんの機嫌が悪くなることがあるのをご存知ですか?突発性発疹の不機嫌への対処法や、どれくらいで治るのかについて調べてみました。

突発性発疹で機嫌が悪い…

高熱が下がって一安心、かと思いきや…?

生後6ヶ月頃~2歳頃の子どもがかかりやすい突発性発疹。赤ちゃんにとって初めての発熱となることが多いので、驚くママも多いことと思います。この突発性発疹、3~4日で熱は下がってホッとするのですが、その後に赤ちゃんがとても不機嫌になるのはあまり知られていません。泣き止まない、ぐずり続ける、寝ない、あるいは夜泣きするなどの不機嫌な様子は、発疹が出始める頃から最長1週間ほど続くことがあります。



突発性発疹が不機嫌病と言われているのはホント?

ホントです!ママの声をご紹介します

「些細なことで泣き止まなくなる」「一瞬たりとも離れてくれない」「抱っこでないと寝てくれない」…お子さんが突発性発疹にかかったママたちは、お疲れの日々を過ごしているようですね。当然ですが、まだしゃべれない月齢・年齢の子どもたちは何がイヤなのかを言葉にできないので、ただひたすらにぐずり続けてしまうようです。
では、この不機嫌はいつから始まり、どんな原因で起こるのでしょうか?

どのような時に機嫌が悪くなるの?

熱が下がり、発疹が出始める頃

熱が下がり、体に発疹が出始める頃から機嫌がどんどん悪くなります。はっきりとした原因は分かっていませんが、発疹による体中の不快感が原因ではないか?と考えられているようです。突発性発疹の場合、熱が出ている間は比較的機嫌が良くて元気なので、熱が下がったのにどうしてこんなに不機嫌に!?と驚き、心配になるママも多いようです。

短くて2日、長くて1週間は不機嫌

人にもよりますが、短くて2~3日間、長くて1週間ほどで不機嫌はおさまってきます。この不機嫌は発疹が消えると共におさまると言われていますが、発疹が消えても数日間長引くこともあるようです。機嫌が良くなる特効薬はなく、泣いたり甘えたりする我が子にひたすら付き合うしかないようです。

どうすれば機嫌が良くなる?

病気のせいだと分かっていても、朝晩関係なく不機嫌な子どもの相手はとにかく大変ですよね。家事の質を落としてもいいので、なるべくそばにいて
・いつもよりたくさん抱っこやおんぶをする
・子どもの好きな遊びをする
・絵本やDVDを見る
など、お子さんの好きなことをたくさんさせてあげるのがいいと言われています。
ついイライラしてしまいますが、長くても1週間ほどで自然と治っていきます。深刻に考えすぎずのんびり過ごしましょう!

夜は抱っこでないと寝ない子も多く、しっかり眠れないママが多いようです。家族と協力しながら細切れでもいいので睡眠時間を確保して、体と心を休めてくださいね。

我が子の不機嫌はこうして解消した!ママたちの具体的な対応例

突発性発疹は大半の子どもが通る道。そしてたくさんのママとパパが乗り越えてきた道でもあります。まともに受け止めて苦しい気持ちになるより、誰もが通る道だから…と受け流すのが得策。一緒に楽しいことを探したり、「子どももウイルスと頑張って戦っている」「こんなに甘えてくれるのは今だけ」とポジティブにとらえると、案外気楽に過ごせるのかもしれません。



そもそも突発性発疹ってどんな病気?

ヒトヘルペスウイルスによって引き起こされる感染症

突発性発疹とは「ヒトヘルペスウイルス6型」または「ヒトヘルペスウイルス7型」によって発症する感染症のこと。高熱と発疹が主な症状で、99%の人が1歳になるまでに感染すると言われています。一回かかると抗体ができるため二度と感染することはないのですが、6型と7型の両方に1度ずつ感染する=計2回感染してしまうことがたまにあります。
また、20~40%の確率で、ウイルスに感染しても症状が出ないまま治ってしまうこともあると報告されています。

どのような症状があるの?

38℃を超える突然の発熱!

咳や鼻水など風邪のような症状はないのに、突然38℃を超える高熱が3~4日続きます。熱には波があり、夜に特に高くなる傾向があります。子どもによっては40℃を超えることもありますが、熱の割には食欲や元気があり、機嫌も良いのが特徴です。また、熱の出始めに熱性けいれんを起こすことがあるので、念のため注意しておきましょう。

熱が下がると現れる、赤い小さな発疹

熱が下がり始めると赤い発疹が体中に出てきます。数日間の高熱の後、この発疹が出て初めて「突発性発疹」という診断が確定となります。ああ、やっぱり突発だったのか…と一安心する瞬間でもありますね。
赤い発疹は体幹(お腹や背中)に最も多く、顔や手足にも見られます。顔に出た場合は目の周りに多く出るため“赤パンダ”と呼ばれることも。かゆみはなく、数日で自然と治るので塗り薬などは必要ありません。跡が残ることもないので安心してくださいね。

その他、まれに見られる症状

ほとんどの場合、症状は高熱と発疹だけですが、下痢、瞼の腫れ、大泉門の腫れ、リンパの腫れといった症状が見られることもあります。
また、ごくまれに脳炎や脳症、劇症肝炎、血小板減少性紫斑病などの合併症を併発することもあると言われています。脳炎や脳症は、発疹が出てくる病気の後半に発症する可能性が大きいそうです。不機嫌っぷりがあまりにひどい場合、意識状態が極端に悪い場合は注意して様子を見守り、都度病院を受診しましょう。

何が原因でなるの?

感染経路はママやパパから

原因となるのは、先述した通りヒトヘルペスウイルス6型と7型。赤ちゃんがこのウイルスに感染するのは、なんとママやパパからの経口感染が主な原因だと考えられています。

3歳以上の人の体内に、ウイルスは常に潜んでいる!

実は、一度突発性発疹にかかったことがある人(つまり3歳以上のほぼ全ての人)の体内にはヒトヘルペスウイルスが常駐しています。そして唾液から常にウイルスを排出しているのです。赤ちゃんは生まれてからしばらくの間、ママから胎内でもらった免疫力で体に入ってくるウイルスを撃退していますが、生後6か月頃になるとそれが弱まります。そのタイミングで、最も身近な両親から感染してしまうことが多いようです。
もちろん、すでに感染したことのある兄弟やお友達からうつってしまうこともありますが、予後が良い病気ですので特に予防したり、隔離したりする必要はありません。

突発性発疹とは│国立感染症研究所感染症情報センター
突発性発疹(Exanthem subitum)は感染症法に基づく4類感染症定点把握疾患である。乳児期に罹患することが多く、突然の高熱と解熱前後の発疹を特徴とするウイルス感染症で、予後は一般に良好である。 ※こちらのページを参考にしました

治療法は?

対症療法が中心。安静と水分補給に努める

これを飲めば効く!といった特効薬はなく、対症療法が中心となります。高熱が続いている間はこまめに水分補給(赤ちゃんならおっぱいやミルク)を行い、安静にして過ごしましょう。
高熱が続く時は厚着や毛布の重ね掛けを避け、なるべく薄着にしてあげた方がお子さんにとって辛くないそうです。手足を触ってみて冷たければまだ熱が上がるサイン、逆に温かければ発熱が落ち着くサインです。突発性発疹の熱は上がったり下がったりしますので、一喜一憂しすぎず気長に見守りましょう。

解熱剤の使い方

解熱剤は、高熱でも元気でそれなりに食べ(飲み)、よく眠れていれば使う必要はないと言われています。使うタイミングはお子さんが眠れない時や疲れ切っている時。一時的に熱を下げることでぐっすり眠ることができ、体力がグンと回復します。体がウイルスと戦っている時はどうしても熱が上がるので、解熱剤の効果が切れるとまた高熱になるかもしれません。ですが、熱が続いても解熱剤を多用せず、必ず指示された用法・容量を守って使用しましょう。

受診の目安

まずは高熱が出たタイミングで一度病院を受診すると思いますが、
 ・月齢や年齢
 ・これまでに突発性発疹にかかったことがあるか
等を聞かれた後、風邪のような症状や変わった様子がなければ、解熱剤のみの処方となるようです。
また、「突発性発疹かもしれないのでまた3日後(熱が下がり、発疹が出る頃)ぐらいに受診してね」と言われることが多いようです。再度受診した時に発疹が見られれば突発性発疹との診断がつき、その後は自宅での経過観察となります。

ごくまれに、高熱が出る頃には熱性けいれんや脱水症状、熱がおさまり発疹が出る頃には脳炎などの発症例もありますので、様子がおかしいと感じたらその都度受診しましょう。
熱性けいれんを起こした場合は、けいれんの持続分数と回数、体の硬直が左右対称であるかをチェックすると良いそうです。

どれくらいで治るの?

発熱+発疹がすべておさまるのは1週間ほど

発熱が3~4日、発疹が消えるまでに2~3日かかるため、突発性発疹が治るまでの期間はおよそ1週間程度です。ただし、発疹が治るまでの日数や不機嫌が落ち着くまでの日数には個人差があるため、1週間より長引く場合もあります。

お風呂は熱が下がってから

高熱が出ている間は、体力を消耗してしまうため入浴は避けた方が賢明です。37℃以下ぐらいが入浴OKの目安。汗をかいて気持ち悪そうであっても、温かいタオルで体を拭くか、着替える程度にしておきましょう。

登園は解熱したらOK。園や医師とも相談して

日本小児科学会によると、症状が回復したら登校(園)可能とのこと。発疹から他の子にうつることもないため、熱さえ下がれば発疹が残っていても登園可能だと言えます。
ただし、上記の条件を満たしていても、保育園によって独自の登園基準を設けている場合や、お子さんの不機嫌具合によっては登園ができないこともあります。突発性発疹と分かったら園に相談し、いつから登園させていいのかを必ず確認しましょう。

「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」日本小児科学会 予防接種・感染対策委員会
学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の病原体や潜伏期間、感染経路、症状、治療法、登校(園)基準などをまとめています。

症状が出たら慌てず医師の診断を受けましょう

お子さんにとって初めての発熱となることも多い突発性発疹。我が家も深夜に突然高熱が出たので、びっくりして夜間救急に飛び込んだ記憶があります。高熱が続きはしますが予後は良く、誰もがかかるポピュラーな病気です。心配しすぎず、都度お医者さんの診察を受けましょうね。そして、お子さんの不機嫌が早くおさまりますように…

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