胎動が痛くて激しい時の赤ちゃんは問題ない?原因や症状を解説

「おなかの赤ちゃんが動いているわ♡」と微笑ましく感じていたのもつかの間、胎児が大きくなるにつれ胎動も痛くて激しくなってきます。時には体内にエイリアンが入っているようにおなかが勝手にグニャグニャと変形し、痛みが増すことも…。激しい胎動は「赤ちゃんが苦しいのかと不安になる」「胎動が痛くて耐えられない!」とお悩みのママ必見!胎動の原因や症状を丁寧に解説していきます。

胎動が痛くて辛い…

 お腹が大きくなるにつれて、胎動が痛くてつらいというママは多いものです。
妊娠中期まではそれほど胎動を気にすることがなかった方も、妊娠後期に入ると「胎動痛い」「耐えられない」と思うこともあるでしょう。
 胎動とは、文字通り「おなかの中にいる胎児が動くこと」です。では、どうして胎動が痛いと感じるようになるのでしょうか。
  実は、おなかの赤ちゃんは妊娠初期からママのお腹の中で動き回っているのですが、体が小さいうちはどんなに動いてもママに気づかれることはありません。たっぷりの羊水に囲まれ、子宮壁に守られている中で赤ちゃんが動いても、ママ側の感覚には全く動きが伝わってこないからです。
 でも赤ちゃんがちょっと大きくなると、子宮壁を押して動かすくらいの力強さが出てきます。個人差はありますが、妊婦さんが胎動に気が付き始めるのは、だいたい妊娠5ヶ月くらいからのことが多いようですね。妊娠中期程度で赤ちゃんが小さい時には、「これって胎動かな?」と疑問に思うくらい些細な痛みのこともありますが、妊娠8ヶ月~9ヶ月くらいになると赤ちゃんの体が大きくなり、手足がちょっと動くだけで子宮壁を押してママの筋肉や臓器にぶつかる…という現象が起きてきます。
 胎動が痛いと感じるのは、おなかの赤ちゃんが大きくなってママの体を圧迫しているからなのです。ママの体の中で直接臓器をキックやパンチされていたら、それは痛いはずですよね。

 では、胎動の痛みについて詳しく調べていきましょう。



胎動が痛い原因とは?

経験のない痛みだから

 妊娠5ヶ月~6ヶ月くらいの時の胎動はモニョモニョとおなかの中がくすぐったかったり、おなかの中で虫が動いているように感じる程度で、「蹴られた」「痛い」と感じる人はあまりいません。
 ですが赤ちゃんが徐々に成長し、子宮の中が狭くなってくると、赤ちゃんの動きがママの体に影響を与えるようになってきてしまいます。ママのおへそのほう(外の世界)に向かって手足を伸ばしたときは、赤ちゃんの動きに合わせてママのおなかの形がグニャグニャと変形するのがわかるでしょうし、おなかの外からでも赤ちゃんの手や足のような硬い物体が動くのが見て取れると思います。

 外界に向かって赤ちゃんが動くのも痛いものですが、もっと痛むのは赤ちゃんがむしろママの体内に向かって動くときです。
 赤ちゃんはママの胃や腸、膀胱などに向かって手足を動かすこともあります。体内からダイレクトに内臓にキックやパンチが飛ぶなんて、今までの人生でも初めてのことではないでしょうか。初めて妊娠生活を送っているママは、突然内臓を蹴り上げられる感覚にびっくりしてしまうこともあるでしょう。今まで経験したことのない胎動が、想像以上に強い痛みに感じるのも無理はありません。

受け身の姿勢が取れないから

 妊娠中はママの体の中にいる赤ちゃん。赤ちゃんが小さい時はそうでもないですが、ちょっと大きくなると、その赤ちゃんが動くたびにママの胃や棒鋼などの臓器は直撃を受けます。体内の話なので、赤ちゃんの動きを防御するための受け身の姿勢をとることもできませんから、ママの臓器は赤ちゃんのキックやパンチを浴び続けることに…。これじゃ痛いのも当然ですよね。
 胎動が痛いと感じるのは、ママの臓器を赤ちゃんが体内から直撃しているからです。その痛みから守るための防御法がないために、ママが辛いと感じるのは当たり前のことだと思います。

動きの予測が出来ないから

 もしおなかの赤ちゃんの動きが目で見えていれば、「次はここにパンチが来るな」「そろそろ胃をキックされそうね」と予測して、衝撃に対する心構えが出来ますが、おなかの中の動きは全く予想が付きません。
 ママがテレビを見ながらくつろいでいても、ゆっくり布団の中で眠っていても、おなかの赤ちゃんは別人格。ママの意思とは関係なく、好きなように寝起きして、手足を自由にバタバタと動かしています。
 ですので、ママが思ってもみないときに突然赤ちゃんのこぶしが飛んでくることがあるのが、胎動の困ったところです。赤ちゃんの動きの予測がつかないため、突然おなか周りのいろいろな場所が急な痛みに襲われることも…。予期していないだけに、痛みを強く感じることもあるかもしれませんね。

胎動が痛くて心配

 赤ちゃんが動くから痛いのはわかったけど、あまりにも痛みが強いと「なにか妊娠に問題があるんじゃないしら?」と心配になっちゃうママもいますよね。
 他人と痛みの強さが比べられないために、自分だけ痛いのではないかと不安になるのは当たり前だと思います。病気や異常が潜んでいたらどうしよう…と悩んでしまうこともあるでしょう。
 では、一般的な胎動とはどれくらい痛いものなのでしょうか。

胎動が激しいのは元気な証拠

 基本的にはどんなに力強い胎動でも、赤ちゃんは子宮という限られた空間の中で動いています。その胎動がきっかけで破水したり、陣痛につながることはまずありません。
 むしろ赤ちゃんが力強く動いているということは、それだけ赤ちゃんに体力があり、元気だということ。胎動が激しいのは赤ちゃんが元気な証拠です。胎動が激しくても妊娠に異常はありませんから、安心して過ごすようにしてくださいね。

 ですが、胎動が原因でおなかが張ることはよくあります。たいていは数分横になって休んでいれば治まると思いますので心配はいりませんが、しばらく休んでもおなかの張りが治まらないときは、切迫早産になりかかっている可能性もあります。早めに受診することをおすすめします。

5ヶ月~6ヶ月くらいの胎動は?

胎動は、5ヶ月から6ヶ月くらいから感じ始める方が多いようですが、かなり個人差があるので、初産婦さんの中には7ヶ月過ぎまで気づかない方もいます。逆に経産婦さんだと、5ヶ月に入る前から赤ちゃんの動きを察知している方もいるようです。
この時期の胎動は、「痛い」と感じるほど力強いものではありません。人によって表現の仕方は違いますが、羊水の中で動いている赤ちゃんの刺激はまだ小さいもの。ママのお腹に直接ドーンと響くほど大きい刺激ではありません。
一般的に妊娠5ヶ月から6ヶ月の頃の胎動は、以下のように感じる方が多いようです。

・おなかの中で泡がはじけるように「ポコポコ」とした響きを感じる。
・下腹部に、虫が這っているようなくすぐったさを感じる
・ガスがたまっているときのようなムズムズ感がある。

赤ちゃんの動きは活発な頃なのですが、まだママのお腹に響くほどの強さはありません。胎動を腸の動きと勘違いして、気づかないままこの時期を過ぎてしまう方もいるくらいです。「この動きが胎動だ!」とは明確にわかりにくいものなのだと、心に留めておけると胎動を見つけやすいかもしれませんね。

7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月頃の胎動は?

 妊娠7ヶ月以降になると赤ちゃんの体が大きく成長し、子宮の中が手狭になってきます。赤ちゃんが少し手足を伸ばすと、子宮壁にドンとぶつかるようになりますから、そのたびにママが痛みを感じることはあるでしょう。
 赤ちゃんが動くたびにおなかの皮膚が引っ張られるような感覚があり、赤ちゃんの動きが見て取れることもあると思います。ママのコントロール外で動き回るおなかに、「私、別の生命体を宿しているんだなあ…」と実感するママも少なくありません。

 頭が下を向いている格好(正常位)の赤ちゃんだと、手はママの膣や膀胱あたりを、足はママの胃やみぞおちのあたりに基本的には置かれていることになります。赤ちゃんがちょっと手足を動かすと、ママの膀胱や胃にパンチやキックが飛んでくることになりますから、ちょっと不快に感じるママも多いようです。もし胎動がきっかけでおなかが張ったり気分が悪くなることがあれば、しばらく横になって安静にしておくことをおすすめします。休んでも治らないようなら、早めに病院を受診するようにしてくださいね。

 胎動の痛みを感じる場所によって、赤ちゃんが今どっちを向いているかが判断できますので、おなかの赤ちゃんを想像しながら胎動を受け止めてみてはいかがでしょうか。きっと、胎動も赤ちゃんのメッセージのように感じられると思います。

臨月の胎動が激しくても大丈夫?

 いつ生まれても大丈夫なように、赤ちゃんが出産への準備を進めていく臨月。子宮が下がり、赤ちゃんの頭がママの骨盤の中に入り込んでくるので、胎動が落ち着いてくると言われています。
 それだけではありません。臨月に入った赤ちゃんは、もういつ生まれてもおかしくないくらいに体も大きくなっているもの。おなかの中で動き回るスペースがほとんどないことも原因で、胎動が少なくなると言われています。  でも、臨月に入ってもまだ胎動が痛い!という方はどうすればいいのでしょうか。
実はわりと多くの人が、臨月でも激しい胎動を感じているようです。筆者の周りでも「臨月に入っても、まだ胎動が痛かった」と言っているママは、「臨月は胎動をあまり感じなかった」という方より多いように感じています。

 臨月はママのお腹の皮膚がパンパンに張っているので、赤ちゃんが少し動いただけで強く響き、痛みが大きく感じられるのが原因のようです。ほんのちょっとの赤ちゃんの動きでも、限界まで張り詰めたママのおなかには強い刺激になってしまうのでしょう。

 胎動が激しいのはそれだけ赤ちゃんが元気で活発ということ。激しい胎動の原因が「赤ちゃんが苦しんでのたうち回っているから」…ということはまずありませんが不安な場合は医師に相談をしましょう。胎動がないのは心配ですが、胎動が激しいならばむしろ元気な証拠。安心して出産を迎えてくださいね。



逆子の場合の胎動

逆子の場合の胎動はどこが痛い?

 では逆子の赤ちゃんは、どこに胎動を感じるようになるのでしょうか。
 先ほども少しお話ししましたが、頭が下を向いている正常位の赤ちゃんだと、手はママの膣や膀胱あたりを、足はママの胃やみぞおちのあたりに置かれていることになりますよね。

逆子の赤ちゃんならその上下が逆になります。
逆子の赤ちゃんの頭は上を向いていますから、手はママの胃あたりに、足は下のほうに向かう形ですね。
ただ逆子と言っても、お尻が下になっている単殿位以外にも、足が下になっている足位や膝立ちした状態の膝位など、赤ちゃんの姿勢にはいろいろな形状があります。その姿勢によって胎動を感じる場所が若干違ってくることもありますので、以下を参考にしてください。

・単殿位(たんでんい:お尻が下になって、赤ちゃんの体はV字に曲がっている状態。)
→脇腹の上のほうで胎動を感じることが多い。

・全複殿位(ぜんふくでんい:赤ちゃんが体育すわりをしている姿勢。お尻と足が同じ高さで下になっている。)
→骨盤近くや、膣、直腸あたりで胎動を感じることが多い。

・不全殿位(ふぜんでんい:赤ちゃんの片足は体育すわりで、もう片足は上がっている姿勢。上記イラストが不全殿位の赤ちゃんです。)
→脇腹や、骨盤近く、膣、直腸あたりで胎動を感じることが多い。

・膝位(しつい:赤ちゃんが膝立ちになっている状態。膝が子宮口に向いている。)
→膀胱近くの下腹部で胎動を感じることが多い。

・足位(そくい:赤ちゃんは足を延ばして立っている状態。足先が子宮口に向いている。)
→膀胱近くの下腹部で胎動を感じることが多い。

・横位(おうい:赤ちゃんが横向きになっている姿勢。)
→脇腹あたりで胎動を感じることが多い。双子以上の妊娠の場合まれにみられますが、一人の赤ちゃんの妊娠ではめったにこの姿勢になることはありません。

逆子の場合は赤ちゃんの足がママの下腹部あたりにあるので、下のほうで胎動を感じる方が多いようです。もちろん赤ちゃんの手も動いていますが、足のほうが手より力が強く良く動くので、足の動きのほうが痛みを感じやすいと思います。
赤ちゃんの動きや姿勢によっては、鼠蹊部や足の付け根に胎動が響くと訴える方もいます。

逆子の胎動が激しくても、心配しなくて大丈夫

 逆子の場合は下のほうに胎動を感じることが多いので、必要以上に不快感があるかもしれません。
 また、胎動で膀胱や直腸など下のほうにある臓器を刺激されることが多いので、正常位の赤ちゃんを妊娠している方に比べて、どうしてもトイレが近くなりやすいというデメリットもあります。

 でも基本的には、胎動の強さや痛みの感覚は正常位の赤ちゃんと大差ないはずです。逆子だから苦しい、痛みが強いということはないかと思います。もし痛みが強いと感じても、それは赤ちゃんが元気いっぱい動いている証拠。心配しなくても大丈夫です。
 ただ、どうしても耐えられないくらい胎動が痛い時は、ひょっとするとほかに原因がある可能性もあります。一度病院で相談してみましょう。

胎動が辛くてイライラする時の対処法

 痛い胎動真っ只中のママ。つらいですよね。

「胎動が激しくても心配がないことはわかったけど、こんなに痛いのが続くのはイヤ!」
「早くこの痛さから解放されたい!」

 そんな気持ちになったことはありませんか?

 胎動の痛みが辛いと、どうしてもイライラしてきがちです。ただでさえストレスがたまりやすい妊娠中ですから、胎動の痛みで追い打ちをかけられるのはつらいですよね。
胎動は「赤ちゃんが動いている」わけですから、赤ちゃんが落ち着いてくれれば痛みだって落ち着くはずです。では、具体的にどうすれば胎動がラクになるか見ていきましょう。

1.赤ちゃんに話しかけてみる

 お腹の中で元気に動き回っている赤ちゃんを落ち着かせるのは、ママが優しく話しかけるのが一番です。おなかをさすりながら、「静かにしようね」「ママのお腹を蹴らないでね」と声に出して赤ちゃんに話しかけてみてください。
 赤ちゃんの耳は割と早くから発達しており、妊娠7ヶ月くらいから外界の音も聞こえていると言われています。ママの声やイントネーションは一番長く聞いていますから、赤ちゃんにとってはとても落ち着く音。言葉の内容はわからなくとも、大丈夫。ママの声が聞こえるだけで、赤ちゃんは動きを止めて聞き入ることがあると思います。子守唄を歌ってあげるのも、効果があると思うのでお試しくださいね。

2.おなかを優しくゆする

 赤ちゃんが元気なのは嬉しいけど、同じ場所ばかりにキックが飛んでくるのはちょっと辛い…。そうお思いなら、ちょっとおなかをゆすってみましょう。
 大きくユッサユッサとゆすぶるとおなかが張ることもありますので、優しく上下左右にゆする程度でOKです。赤ちゃんの手足がいつも当たっていた場所から少しずれ、痛みが軽くなることがあるようです。

3.気分転換に音楽を聴く

 先ほどもお話ししました通り、赤ちゃんは割と早く耳の機能が発達しています。ですので、おなかの中でも外界の音はしっかりと聞こえており、音に反応して赤ちゃんが動くことはよくあります。
 大きな音にビクッとする、心地よい音で眠りにつく…など、おなかの赤ちゃんだって一人前に音に反応しているものです。胎動が激しくてつらい時は、赤ちゃんにとっても心地よい音楽をかけて、ママも赤ちゃんもリラックスしちゃいましょう。
 「赤ちゃんに聞かせる音楽」というと、どうしてもクラシックなど定番の音楽を考えてしまいがちですが、赤ちゃんがびっくりするような激しい音楽でないなら、どんな音楽だって大丈夫です。ママの好きな曲をかけて、気分転換がてらおなかの赤ちゃんと音楽鑑賞を楽しむのはいかがでしょうか。

4.抱き枕を使う

 胎動が激しくなるのは、ママが横になっている時が多いようです。テレビを見ている時や就寝前など、横になってリラックスしているときに胎動が激しくなることがあります。
 そんな時は普通の横向き寝ではなく、抱き枕を使ってシムスの体位で眠ってみてください。抱き枕を使えば血流が滞ることなく楽な姿勢が取れるので、赤ちゃんだって過ごしやすいはず。きつい胎動もかなり楽に感じられるでしょう。

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5.マタニティヨガでリラックス

 妊娠中に楽しめるスポーツのおすすめとして、「マタニティヨガ」があります。マタニティヨガは妊婦さんの体調を考えて構成されたヨガなので、妊娠中でも体に負担なく楽しむことが出来ると思います。
 スタジオでレッスンを受けてもいいですし、DVDを見ながら自宅でのんびり取り組んでも十分に効果があるのがいいですよね。

 そんなマタニティヨガは、胎動が辛い時にも役に立ちます。ゆっくりとしたリズムで、心も体も研ぎ澄まされていくヨガは、おなかの赤ちゃんだって心地よく感じるもの。時には赤ちゃんが活発に動き出してしまうこともあるかもしれませんが、それは赤ちゃんがヨガを気に入って楽しんでいる証拠。ゆっくりとおなかを撫でて落ち着かせてあげれば大丈夫です。
 おなかの赤ちゃんとともに、親子そろってマタニティヨガでリラックスが出来るといいですね。

胎動と陣痛の関係はあるの?

陣痛中にも胎動はある?

 待ちに待った陣痛が始まり「いざ出産!」。緊張と赤ちゃんに会える喜びでわくわくしますよね。でもちょっと待って、陣痛のさなかにも胎動はあるものなのでしょうか?

 正解は「ある」です。陣痛のさなかでも、赤ちゃんが向きを変えたり、手足をばたつかせることはよくあること。ママもその胎動を感じることはあるでしょう。
 ただ、陣痛が起きている間は陣痛の痛みに気を取られて、胎動まで気にすることが出来ないという方は多いものです。「陣痛の間には胎動は感じない」と言われているのには、そんな理由があったのですね。

陣痛中の胎動ってどんな痛み?

 陣痛中の胎動に、特別な特徴があるわけではありません。臨月の胎動と同じように、赤ちゃんは手足をばたつかせながら陣痛を迎えていることが多いようです。ただ、陣痛の痛みにかき消されて、胎動なんて気にもならない方が多いのも事実です。赤ちゃんが動き回る痛みなんて、陣痛に比べたらたいしたことないのかもしれませんね。

 ただ、赤ちゃんだって外に出ようとして、陣痛という名の子宮の収縮に耐えているので、外に出ようとする動きが多いことはあります。そのため、子宮口や膀胱、肛門のあたりを内側から押されるような痛みが伴う場合もあるようです。

胎動でダウン症かどうか判断はできるの?

胎動だけでは判断できません

 「おなかの赤ちゃんの胎動が少ないです。うちの子ダウン症でしょうか?」という質問を新米ママから時折受けることがあります。
 新米ママ達の間には「胎動が少ない」イコール「ダウン症」という噂が流れているのでしょうか。おなかの赤ちゃんの胎動が少ないために、ママ達が不安に陥っているのはなんだか辛いなあ…と思います。

 でも、実際は胎動だけでダウン症かどうかを判断することはできません。
 胎動はあくまで赤ちゃんの動きだけがママに伝わってくるものです。おとなしい赤ちゃんならあまり動かないでしょうし、活発な赤ちゃんなら力強く動き続けるでしょう。胎動がないと言って即ダウン症と判断するのは、ちょっと強引かと思います。

 胎動はダウン症かどうかの判断に使うものではなく、産まれる前に赤ちゃんの個性を垣間見れるものなのです。早合点して落ち込まないようにしてくださいね。

ダウン症を見分ける方法

 もしどうしてもおなかの赤ちゃんがダウン症かどうかを見分けたいのなら、胎動でチェックするのではなく、きちんと医療機関で診断を受けることをおすすめします。
 今は、出生前診断といって、妊娠中の段階でダウン症かどうかを診断できる検査ができるようになりました。出生前診断にもいくつかの種類がありますが、一番確実なのは「羊水検査」です。費用も10~20万円ほどかかりますし、万人が受けられる検査ではないのですが、安心料と思えばそれほど高くないかもしれませんね。
 どうしてもダウン症が心配なら、医療機関に相談してみるも手です。一度検査について話を聞いてみてはいかがでしょうか。

▽出生前診断についてはこちらの記事に詳しく載せています。

おなかの赤ちゃんの染色体異常を調べる「出生前診断」。ママの体にも金銭面でも負担のかかる検査ですが、年々受ける人が増えてきています。大切な赤ちゃんの障がいは知るべきか、知らずにいるべきか…?物議を醸しだしている出生前診断ですが、誤解がないよう正しい知識は身に着けておきましょう。決断するのはそれからでも遅くありませんよ。

胎動が無いなと感じたら

どのくらいの時間胎動が無いのか確認して

 激しい胎動も困りものだけど、胎動がないのはもっと心配ですよね。「あれ?しばらく胎動を感じてないなあ」と思ったら、どれくらいの時間胎動がないのかを確認してみましょう。

 基本的におなかの赤ちゃんは、20分くらいの睡眠サイクルで一日のほとんどを寝て過ごしています。特にママが動き回る昼間は気持ちよく揺られながら寝ていることが多く、ママが横になって静かに寝ようとしていると途端に元気に起きだすことが多いものです。

 なので、胎動は静かに横になっているときのほうが感じやすいと言われています。
胎動がないと心配な時は、横になって一時間ほどおなかの様子に意識を集中してみてくださいね。1時間に1度でも胎動を感じることが出来れば、心配はないと思いますよ。

胎動カウントを試してみよう

では胎動を数える方法「胎動カウント」をご紹介します。
 どれくらいの頻度で赤ちゃんが動いているかは、赤ちゃんの元気度合いを測るバロメーターにもなりますから、心配な時の受診の目安になります。時計を見ながら計るのが基本ですが、最近は便利なスマホアプリも登場しています。上手に利用してみてくださいね。

【胎動カウントのやりかた】
①静かな場所で、リラックスした状態でスタンバイ(就寝前の布団の中など)。
②体の左側を下にして横になる。
③はっきりとした胎動が10回起こるまで、何分かかったかを数える。
④10~20分くらいで10回カウントできれば心配なし。1時間以内で行う。
⑤動きが明らかに少ない時は、眠っている可能性があるので、時間をおいてもう一度行う。

胎動カウントは、妊娠34週を過ぎたら毎日やってグラフに記録していくのがベストです。毎日記録していくことで、赤ちゃんの変化にすぐに気が付くことが出来ます。

・昨日までは良く動いていたのに、今日いきなり動かなくなった。
・時間をおいて2度やっても、あまり動かない。
・10回数えるのに2時間以上かかった。

こんな状態なら要注意です。赤ちゃんに何かしらのトラブルが起きている可能性もありますから、早めに病院に相談してみましょう。

どうしても不安な時は受診を

 妊娠7ヶ月を過ぎると赤ちゃんもずいぶん力が強くなってきます。基本的には、「イテテテ」とママが痛みを感じる程度の胎動になるのが普通ですが、中には力の弱い赤ちゃんもいますよね。

 胎動が強すぎる赤ちゃんに問題があることはほとんどありませんが、胎動が弱いと赤ちゃんが弱っている可能性があります。初産婦さんにとっては、どれが強くてどれが弱い胎動だか見分けることが難しい場合もあると思いますので、もし不安があるときは医療機関を受診しましょう。
 おなかの赤ちゃんに問題があるかどうかに気づけるのは、ママ一人しかいません。赤ちゃんを守るためにも、ちょっと心配な症状があるなら、早めに医療機関で診てもらうようにしてくださいね。

先輩ママの胎動体験談

日々強くなる胎動。痛みが強くなってきてつらい反面、赤ちゃんが大きくなる喜びも感じられますよね。赤ちゃんの存在を確認できる妊婦健診も、ママにとっては楽しみのひとつ。 胎動タイムは、赤ちゃんが元気に動いていることが実感できる幸せな瞬間。この幸せは、妊娠した女性ならではの特権ですよね。
赤ちゃんが大きくなってくると、日々赤ちゃんのキックやパンチがママのおなかを直撃!元気のいい子ほどママの痛みは大きいんですよね。がんばれ、ママ。 1人目よりも2人目のほうが、2人目よりも3人目のほうが、子宮壁が伸びやすくなっているぶん、胎動でママのお腹の形状が変形しやすいと言われています。
経産婦さんの子宮は一度膨らませた風船と同じ状態だそう。弱い力でも伸びやすい弾力なので、赤ちゃんにとってはノビノビ居心地がいいはずです。 骨盤の内側から殴られるなんて、妊娠しないとできない経験ですね。どうしても受け身が取れないし、殴られっぱなし…。それを受け止めるママってやっぱり偉大です♪ おなかの赤ちゃんはママとは違う別の生命体。ママとは別の意思をもって、ママとは別の生活リズムで生きているのでまさに「寄生されている」気分かもしれませんね。
一生の中でも、体に2つの心臓を抱えているのは妊娠中の今だけ。貴重な体験です。 ママの膀胱や直腸など、下方向に飛んでくる赤ちゃんのキックやパンチ。ホントに痛いし不快だし、攻撃力が高いものですよね。

妊娠6ヶ月頃の「赤ちゃん、動いた!」で喜んでいたころが懐かしい…。早く無事に生まれますように。

胎動は赤ちゃんからのメッセージ

 妊娠後期に入ると、胎動も強くなってきます。赤ちゃんの強いキックやパンチを日々浴び続けていると、「もうやめてーー」とママも弱音を吐きたくなりますよね。
 でもこの胎動は生まれる前の赤ちゃんとママしかできないコミュニケーション。同じ親であるパパでも胎動を感じることはできないし、ママだって赤ちゃんが産まれてしまったらこの胎動も思い出でしか残りません。

 胎動が痛いことに悩むということは、元気いっぱいの赤ちゃんが生まれる証拠です。
今は痛く辛い胎動かもしれませんが、この妊娠中という限られた時間だけの赤ちゃんとの会話を、精一杯満喫してくださいね。きっと、もうすぐ元気な赤ちゃんに会える日がやってきます。