赤ちゃんの中耳炎の症状とは?治療など知っておきたい基礎知識

生後6か月~2歳までの赤ちゃんが一度は掛かるといわれている中耳炎。夜中に突然痛みを訴えることが多いので、そんな時でも慌てず的確な対処が出来るよう、知っておきたい中耳炎の基礎知識をまとめてみました。

中耳炎とは?

中耳炎は大きく分けて二種類あります

子供がかかる中耳炎には、急性中耳炎・滲出性中耳炎の2種類があります。
最も一般的なものが、急性中耳炎。耳の痛みや発熱、耳から膿のようなものが垂れてくる耳垂れなどの症状が見られます。通常一週間程度の治療で症状は良くなりますが、長引いてしまったり、何度も急性中耳炎を起こしてしまう反復性中耳炎になってしまうこともあります。滲出性中耳炎は鼓膜の内側に液が溜まってしまった状態の中耳炎。耳が聞こえづらくなってしまうのですが、痛みや発熱がないために見落とされがち。こちらも子供に多く見られる中耳炎です。

なぜ子供は中耳炎になりやすいの?

母体から貰う免疫が切れる5か月頃~2歳頃は、人生で最も中耳炎になりやすい時期。この時期に、殆どの子供が一度は中耳炎を経験するともいわれています。これは、赤ちゃんは、耳と鼻をつなぐ耳管と呼ばわれる管が、大人よりも短く、角度も水平に近いため、細菌が容易に侵入出来てしまうためだと考えられています。まだ免疫が未発達で抵抗力が弱く、炎症を起こしやすいことも原因のひとつです。



中耳炎はどんな症状?

中耳炎になるとこんな症状が現れます

・耳の痛み
・耳垂れ(耳から膿のような分泌液が出る)
・発熱
・難聴

赤ちゃんがこんな様子を見せたら要注意!

中耳炎になりやすい時期の赤ちゃんは、耳が痛くてもママに伝えることが出来ません。赤ちゃんが以下のような様子が続いたら、中耳炎の可能性があるので、一度耳鼻科の診察を受けましょう。

・しきりに耳を触る
・耳を引っ張る
・微熱が続く
・機嫌が悪い
・いつもより夜泣きが激しい
・母乳、ミルクを嫌がる

中耳炎の治療方法

夜中に耳を痛がって泣き喚く時は…

子供の中耳炎の痛みは夜間に始まることが多いのです。病院の空いていない深夜に子供が痛みで泣き喚くと、救急に連れて行くべきか迷ってしまいますが、中耳炎は急ぐ病気ではありません。以下の方法で痛みを和らげて、翌朝耳鼻科に連れていくようにしましょう。

まず、赤ちゃんが寝ている場合は、座らせたり立たせたりして、上体を起こしましょう。こうすることで鼻やのどのつまりがとれ、少し痛みが和らぐ場合があります。そして、炎症を冷やすために、氷水を入れたビニール袋をタオルなどでくるんだものを痛がっている耳の裏側にあてます。
窓を開けたり、冷房をかけたり、部屋を少し涼しくしてあげるのも良いでしょう。垂れてきた耳垂は、綺麗にガーゼなどで拭き取ってあげてください。

耳鼻科ではこんな治療が行われます

症状が軽い場合は、鼻水を吸引して鼻の通りを良くし、痛み止めのお薬を飲んで対処します。炎症がひどい場合は、抗生物質や点耳薬が処方されることも。抗生物質でも良くならないほど重症の場合は、鼓膜切開手術をすることになりますが、これは全体の1%以下と滅多にないことなので安心してくださいね。



中耳炎と診断されたら…

お風呂には入っていいの?

その症状やお医者様の方針によって違うので、先生に確認するのが一番です。
基本的には熱が出ていたり、炎症がひどく耳垂れがたくさん出ているような場合は数日お風呂を控えた方が良いですが、それ以外の場合は耳に水が入らないように気をつければ、お風呂に入るのもOKだといわれています。

日常生活での注意点は?

中耳炎の治療には10日から14日程度かかるといわれています。薬を嫌がる赤ちゃんも多いので、痛みや発熱などの症状がなくなったからと自己判断で薬をやめてしまうママもいますが、これは症状を悪化させたり、再発する原因となるのでやめましょう。お医者さんから「良くなった」といわれるまで、きちんと病院に通い続けることが大切です。また、鼻が詰まっていると治りが遅くなるので、鼻吸い器などで鼻水をこまめにとってあげることも中耳炎の早期回復につながります。

中耳炎を防ぐためにはどうすれば良いの?

赤ちゃんはカゼを引いた時の鼻づまりに要注意!

子供の中耳炎の原因は、風邪を引いた時のどろどろの黄色い鼻水。この大量の細菌が混ざった黄色い鼻水が、耳の管に流れていってしまうことで中耳炎を発症してしまうので、電動鼻吸い器などでこまめに鼻水を吸い取ってあげましょう。
どろどろの鼻水はなかなか吸いだすのが難しいので、少しお値段は張りますが電動の鼻水器を使うのがおすすめです。また、口で吸い出すタイプのポンプ式の鼻吸い器は、ママに細菌感染を引き起こす可能性もありますので注意しましょう。

シースター電動鼻水吸引器 ベビースマイル S-302
※価格は2015年12月25日現在のものです。

電動鼻水吸引器 メルシーポット S-502 鼻水吸引マニュアル付き
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手洗い、うがいでウイルスを寄せ付けない

中耳炎を防ぐためにも、ウイルスを寄せ付けない生活を心がけましょう。ママだけでなく、小さな赤ちゃんもうがい、手洗いが大切です。
出先から帰ったら、赤ちゃんの手を体温に近いぬるま湯で良くこすり洗いしましょう。ただ流すだけでなく、しっかりこすりあわせることが汚れやウイルスをしっかり落とすコツです。うがいが出来ない赤ちゃんは、外出から帰ったらお茶やお水を飲ませてあげます。ウイルスが体内に入ってしまいますが、胃酸が大部分のウイルスを退治してくれるので大丈夫。喉の乾燥を防ぐことも出来ます。

ただの鼻風邪だと油断しないのが大切です

秋から冬にかけての寒い季節、子供が鼻水を垂らすことは珍しくありません。この時期の小児科はとても混んでいますし、他のウィルスを貰う可能性もあるので、あまり行きたくないと思うママも多いでしょう。「鼻水は垂れているけど、それ以外は元気だから」その油断が中耳炎につながることもあります。風邪の流行する寒い季節は、いつも以上に赤ちゃんの様子を良く観察して、いち早く異常に気付いてあげたいですね。