赤ちゃんのときに母乳を飲んでいると、4歳ころに脂肪過多になりにくい

メキシコの子どもの研究によると、赤ちゃんのときに母乳を多く、長く飲んでいると、4歳ころに脂肪過多になりにくく、心臓と血管の病気、糖尿病などのリスクが低くなる可能性があると報告されている。

血中マーカーを比較

メキシコの国立公衆衛生研究所を含む研究グループが、米国栄養学会が発行する栄養学全般の専門誌ジャーナル・オブ・ニュートリション誌オンライン版で2015年4月29日に報告した。母乳が心臓や血管の病気や糖尿病などのリスクに及ぼす影響について調べたものだ。研究グループは700人以上の子どもの母乳に関するデータと4歳時点の身体測定値を収集し、そのうち500人以上については空腹ではないときの血液サンプルも収集して、生後3カ月の母乳摂取状況と4歳時点での脂肪過多、血液検査での心臓や血管、糖尿病などの関係した検査値との関連性を調べた。母乳を飲んでいた状況は、全部が母乳、主に母乳、一部母乳、母乳なしに分けた。



血糖の下げやすさとも関連

その結果、生後3カ月で一部母乳か母乳なしだった子どもは、全部母乳、主に母乳だった子どもより4歳時点でBMIが高かった。また、母乳なしだった子どもは、全部が母乳あるいは主に母乳だった子どもより総コレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪の値が高かった。全部母乳、主に母乳だった子どもであると、血糖値を下げるホルモンのインスリンが低くなり、血糖値が下がりやすいと見られた。胴回りに影響が見られた。また、母乳が3カ月未満だった子どもは、12カ月以上だった子どもよりBMIが高かった。心臓や血管、糖尿病などのリスクと、母乳が関係すると研究グループは指摘している。母乳のどういうところが良くて脂肪過多の傾向が小さくなるのか、考える必要があるのだろう。

文献情報

Ramirez-Silva I et al. Breastfeeding Status at Age 3 Months Is Associated with Adiposity and Cardiometabolic Markers at Age 4 Years in Mexican Children. J Nutr. 2015 Apr 29. [Epub ahead of print]

Breastfeeding status at age 3 months is associated with adiposity and cardiometabolic markers at age 4 years in Mexican children. – PubMed – NCBI
J Nutr. 2015 Jun;145(6):1295-302. doi: 10.3945/jn.114.198366. Epub 2015 Apr 29. Research Support, N.I.H., Extramural; Research Support, Non-U.S. Gov't