桶谷式断乳とは?無理せずすすめたい断乳のすすめ

赤ちゃんが必ず通る断乳、卒乳というステップ。ここでは無理のない断乳をすすめている桶谷式の断乳について、実際に二人の子供で桶谷式断乳を経験した筆者が解説いたします。

桶谷式断乳とは?

「桶谷式 母乳で育てる本」には、以下のようにかかれています。

「桶谷式のすすめる断乳方法は、赤ちゃんから一方的におっぱいを取り上げるというものではありません。
断乳はおっぱいを介して一つになっていたものが、時期が来て二つの個体になることです。
赤ちゃんは立って歩いて一人前の人間になったのであり、 断乳後は、人間と人間のコミュニケーションの特徴である『言葉』でお互いを理解し合うようになるのです。」

卒乳と比較した時に断乳は、母親の都合による一方的なもののようにとらえられがちですが、そうではなく、母と子の成長のためにお互いが納得して選ぶ道なんですよ。



桶谷式断乳がすすめる時期、条件

【1】ひとり歩きができること

ひとり歩きが出来る、というのは、ママからの自立の第一歩。いつも抱っこやおんぶでくっついていた赤ちゃんがママから離れて一人で歩いていくのですから。

またその頃には胃腸の働きが固形のものもしっかり消化し、栄養を吸収できるようになっています。

【2】赤ちゃんが少し硬いものも食べられるようになっていること

離乳食を食べる量は少なくてもかまいません。母乳をしっかり飲んでいる子は量は食べられないもの。断乳をすると、お腹がすいて驚くほどよく食べるようになりますよ。

量ではなく、少し硬いものでもきちんと消化しているかどうか、噛むことが出来ているかどうかが大切です。

【3】おっぱいにトラブルがないこと

乳腺炎やしこりがなく、おっぱいの調子がいいことも条件のひとつです。
断乳前は出来るだけ美味しいおっぱいを飲ませてあげられるように、母乳マッサージを受けたり、食事にも特に気を付けてあげるようにするとよいですね。

【4】母子ともに健康であること

どちらかが風邪をひいていたり、調子の悪い時は延期をした方がよいでしょう。

【5】お母さんが断乳の決心を固めること

お母さんに迷いがあると、赤ちゃんにも伝わってしまいますよ。断乳を一通り終えるとわかることは、赤ちゃんはお母さんの言葉も気持ちも全部わかっているんだ、ということ。ただ、言葉を話すことが出来ないだけなんです。
お母さんが断乳の決心がつかないうちは、思う存分授乳を続ければいいのではないでしょうか?きっぱりと断乳の決心がついてから、踏み切るようにしましょう。

【6】真冬、真夏は避ける

真冬は体調を崩したりしやすいのでさけます。断乳後、子供が風邪をひいてしまうこはよくあることですし、断乳前は体調が万全であることが望ましいからです。

真夏は水分を沢山必要とする時期なので、避けたほうが無難です。断乳後はお母さんも水分制限をしなくてはならないので、真夏はお母さんもつらいですよ。
気候の穏やかな、春や秋がおすすめです。

【7】引っ越しの前後などは避ける

例えば引っ越しの前後や、家族のイベントなどの前、など、赤ちゃんの気持ちが不安定になりやすい時は避けるようにしましょう。
断乳は赤ちゃんにとって一大イベントです。落ち着いて穏やかに迎えられるようにしてあげたいですね。

桶谷式断乳のスケジュール

1ヵ月前

まずは断乳日、エックスデーを決めます。ご家族とよく相談し、断乳後は出来るだけ赤ちゃんのお父さんや、おじいちゃんおばあちゃんなど、沢山の人の協力を得られる日程にしておくと安心ですよ。

お母さんに抱っこされるとどうしてもおっぱいを思い出してしまいますし、お母さんもおっぱいがカチコチに張るので、抱っこもかなり辛くなります。

そして、もし可能なら、母乳マッサージなどを受けられるところへいって断乳することを伝えましょう。断乳後のケアをしてもらえるかどうか、予約などの確認もするとよいでしょう。

断乳日が決まったら、カレンダーに二重丸や花丸など印をつけて、1日1回、赤ちゃんにも言い聞かせをします。
「○○ちゃん、この日におっぱいバイバイするよ。お兄ちゃん(お姉ちゃん)になるんだよ」
「は~い!」
といったようなやりとりをします。あまりしつこく言いすぎると、赤ちゃんも悲しくなってしまいますので、1日1回だけ、でも必ず伝えましょう。

断乳を伝えると、熱を出したり、機嫌が非常に悪くなったりする場合もあります。あまりひどいようでしたらまだ断乳の時期ではないのかも。助産院の先生などにも相談してみるとよいかもしれません。

最後の1ヵ月は赤ちゃんや、乳腺炎の予防のためにも食事も肉や脂っこいもの、甘いものなどを摂りすぎないように気をつけましょう。断乳のその日まで、思う存分おっぱいを飲ませてあげましょう。

1週間前

出来れば母乳マッサージなどを受けて、トラブルの有無を確認しておきましょう。かけがえのない授乳期、親子とも悔いのないように、おもいっきりおっぱいをあげましょう。

断乳の日が近づくと、なかなかおっぱいを離さなくなったり、頻繁に欲しがったりすることもあるかもしれません。機嫌が悪くなったりすることもあるかも。これはちゃんと断乳の日を理解している証拠でもあります。今だけです。とことん付き合ってあげましょう。

最後のおっぱいに備えて食事はバランスよく、十分に気を配りましょう。この時期に断乳後のマッサージの予約を入れておくとよいでしょう。

1日前

「明日でおっぱいバイバイだよ、いっぱいのんでね」などと告げて、一日たっぷり美味しいおっぱいを飲ませてあげましょう。ちゃんとわかっているはずです。

断乳後はしばらくお風呂につかったりすることはできなくなりますので、お母さんもゆっくりお風呂に入っておきましょう。

当日

母子ともに体調がいいことが条件です。もし、どちらかが体調を崩しているようなら、日程を変更しましょう。
母子ともに体調がよければ、寝起きのおっぱいではなく、その次のタイミングで、「これが最後のおっぱいだよ。これをのんだらおっぱいバイバイだよ」と話しましょう。
そのあと最後のおっぱいをとことん飲ませてあげてください。なかなか離してくれないこともあると思います。

口を離したら、「もうバイバイでいい?」と確認し、オッケーなら、おっぱいに絵をかきます。
あんぱんまんでも、くまでも、なんでもいいと思います。怖い絵ではなく、大好きなものを書いてあげるといいでしょう。
そして、「おっぱい、アンパンマンになっちゃったよ、ありがとうしてバイバイしようね」
などとやりとりをして、おっぱいをしまって終了です。

この後は、赤ちゃんが泣いても騒いでも、ぐっと我慢。飲んでくれたらどんなに楽か…と思うくらいお母さんも辛いですが、とにかくぐっと我慢。
ここはお父さんの出番です。疲れ果ててストンと眠ってしまうくらい、遊び倒してもらいましょう。

お母さんはしばらく入浴は禁止です。食べる量は1/3に減らし、水分も最小限にします。



断乳後のおっぱいのケア方法

桶谷式の手技を受ける

出来れば桶谷式の母乳マッサージをできるところで手技をうけておいたほうが、将来乳がんになる可能性などを減らすことができますよ。
どんどん張ってきて岩のようになりますが、なるべく触らないようにします。どうしてもつらいときだけ、圧抜きといって上下から抑えるだけ。絞りすぎは厳禁です。

2日間は我慢して、3日目に一回目の手技を受けます。そのあとは1週間後、1ヵ月後となるのが基本ですが、おっぱいの状態にもよりますので、相談してみてくださいね。

おうちで気を付けること

なるべく刺激しないようにします。食事や水分は控えめにし、入浴も控えます。1週間後の手技を受けた後にはかなり楽になってくると思います。様子をみて入浴など始めてください。赤ちゃんのお風呂はお父さんや他の家族に任せられると良いですね。

母乳の分泌を抑えるといわれている、セージというハーブのお茶を飲んだりするのもおすすめです。

赤ちゃんがおっぱいを欲しがったら?

決しておっぱいをあげてはいけません

どんなに泣いても騒いでも、おっぱいはあげてはいけません。乳にかいたアンパンマンなどを見せて、「おっぱいアンパンマンになっちゃったよ。もうないよ。」というと納得する場合が多いようです。

おっぱいの代わりにお水やお茶をしっかり飲ませてあげましょう。おっぱいを飲まない分、驚く程お腹が空きますので、小さいおにぎりを作っておくとよいですよ。

断乳も赤ちゃんの成長過程

断乳は、赤ちゃんにとって初めての大きな儀式と言えるでしょう。断乳までの過程でよくわかるのが、赤ちゃんはお母さんの話をしっかり理解している、ということ。そしてそれを一緒に乗り越えようとしているのです。

泣いて騒いでおっぱいを欲しがるのも、断乳当日とその後長くても2日か3日くらいのことが多いようですよ。
その2~3日、とことん一緒に遊んで疲れさせて、夜はぐっすり眠れるようにしてあげると、案外スムーズにいきますよ。断乳後の成長ぶりに感動することと思います。

こちらの書籍を参考にしました

桶谷式 母乳で育てる本