授乳中に頭痛薬は飲んでもいいの?赤ちゃんに影響はないのか知りたい!

あまりお薬に頼りたくない授乳中にも、頭が痛くなってしまうことはありますよね。薬を飲まなくてすめば何よりですが、辛い頭痛を我慢したり、そのために授乳を辞めてしまうのは母子ともに辛いですよね。授乳中でも安全とされる頭痛薬もあるんですよ。飲んだ場合の赤ちゃんへの影響などについて、ご説明します。

授乳中でも頭は痛くなる…

頭痛…
時には、何も手が付かなくなるくらいひどくなってしまう場合もありますよね。こちらの都合など関係なく、頭の痛くなることはあります。小さい子どもがいて、授乳をしていたとしても、頭が痛くなってしまうことはあるものです。

小さい子どもがいるからこそ、授乳しているからこそ、早く頭痛をなくして元気になりたい、でも薬を飲んでしまうと赤ちゃんに影響が出てしまうの?と心配になってしまいますよね。



もし痛みに耐えられないなら頭痛薬を飲んでもいいの?

赤ちゃんにも処方されることのある鎮痛剤があります

頭痛薬に限らず、お母さんの食べたもの、飲んだものは母乳を介してすべて赤ちゃんも飲んでいる、と理解してください。その量は微量ではありますが、すべて赤ちゃんの体に入っていく、ということは自覚しておきましょう。

でも、お母さんが頭痛で苦しんでいれば、それは赤ちゃんにも伝わってしまってそれもいいことではありませんよね。また、頭痛が辛くて薬を飲むために母乳をストップしてしまうのも、乳腺がつまってしまったり、哺乳瓶を受け付けない赤ちゃんには辛いこと。

どうしても痛みに耐えられないときには、赤ちゃんが飲んでも大丈夫な鎮痛剤を選びましょう。そうすれば、授乳を続けることもできますよ。

授乳中に飲むことのできる頭痛薬 

医師から処方されるものと市販のものなど、薬も色々ありますが、主に成分をご紹介すると以下のようなものがあります。
あくまでも参考にし、実際に服用する際は医師の指示をもらうようにしましょう。

[1]アセトアミノフェン
病院で処方される薬だと「カロナール」、市販のものだと「タイレノール」などがあります。どちらも主成分はアセトアミノフェンで、添加物などの違いはありますが、ほとんど同じものと考えてよいでしょう。赤ちゃんが高熱を出したときにも処方される解熱鎮痛剤で、授乳中でも安全性が高いとされています。

[2]イブプロフェン
病院で処方される薬だと「ブルフェン」、市販のものだと「イブ」がありますね。こちらもほとんど同じものと考えてよいでしょう。乳腺炎の時に病院で処方されることのある解熱鎮痛剤の一つです。五歳以上の子どもにも処方されることもあります。

頭痛薬として有名な「ロキソニン」は赤ちゃんへの安全性が確立されていないとされていますので授乳中の服用は避けましょう。
▼授乳中の薬については以下のサイトを参照してください。

国立成育医療研究センター
国立成育医療研究センターは高度専門医療センターとして病院と研究所が連携し成育医療(小児医療、母性・父性医療および関連・境界領域を包括する医療)を推進します。

頭痛薬は赤ちゃんに影響はないの?

アセトアミノフェンは安全性が高いとされています

まず、お母さんが頭痛薬を飲めばおっぱいを飲む赤ちゃんもそれを飲むことになる、ということは理解しておきましょう。

しかし、上記の2成分の鎮痛剤に関しては、母乳へ移行する薬の濃度は微量であることがわかっています。アセトアミノフェンに関しては、小さな赤ちゃんにも解熱剤の座薬として直接投与することのあるものですので、赤ちゃんが飲んでも悪影響はないと考えてよいでしょう。

一般的な総合感冒薬にもアセトアミノフェンが含まれていることが多いですが、この中には他にも色々な成分が含まれており、それが赤ちゃんに悪影響を及ぼすことも考えられますので、市販の薬を選ぶ際には薬剤師にも相談して余計な成分のはいっていないものを選ぶようにしましょう。

頭痛薬にも色々な種類があり、アセトアミノフェンやイブプロフェンは比較的マイルドな効き目の痛み止めです。

赤ちゃんへの影響が心配な時は授乳直後に服用

お薬を飲むと、服用してから数時間後に体の中で最も濃度が高くなり、そこからだんだん少なくなっていきます。母乳に移行する量を少しでも少なくすることを考えると、授乳直後に頭痛薬を服用するのがおすすめです。

添付文書をみると、例えばカロナールは、服用後約1時間で最高濃度に達し、5~6時間後には体の中からほぼ排出されることが分かっています。お薬の中でも比較的早く排出される部類です。その意味でも安全性が高いといえるでしょう。ブルフェンは、2~3時間後に最高濃度に達し、8~10時間でほとんどが排出されます。

これらのことを頭において授乳のタイミングを計るとよいでしょう。飲むタイミングは医師の指示を受けることが一番安全ですので、できれば受診するようにしましょう。



頭痛薬を飲まずに緩和する方法

それでもやはり、薬を飲まないに越したことはありませんよね。頭痛薬を飲まずに痛みを和らげる方法をご紹介します。

【1】まずは水を一杯飲んでみましょう

水分不足になり、血液が濃くなると、頭の血液の流れも悪くなってしまい頭痛を引き起こすことがあります。頭が痛いかも?と感じたら、まずは一杯、水を飲んでみましょう。

【2】ツボ押しやマッサージ

こちらの図で、上から百会、風池、天柱といい、どちらも頭痛のときにおすすめのツボです。息を吐くタイミングに合わせて優しくゆっくり押してみましょう。

百会;頭のてっぺん、つむじの手前にある
風池;首筋の外側、髪の毛の生え際の窪んだところにある
天柱;風池から2センチ内側2センチ下にある

【3】光と音をシャットアウトする

光や音で悪化してしまう頭痛は、部屋を暗くして、静かな部屋で休むのが一番良いでしょう。

【4】お風呂にはいる

お風呂にはいって体が温まると、それだけでふわっと楽になることも。目元にホットタオルを乗せるのもおすすめです。

しかし、冷やしたほうが楽になるタイプの頭痛もありますので、ご自分の頭痛がどちらか、試してみてくださいね。

【5】腕(肩)をぐるぐる回す

肩甲骨周辺の筋肉が凝り固まり、血流が悪くなっても頭痛が起こります。肩をまわすイメージで腕をぐるぐるまわすとよいでしょう。肩甲骨周辺をホットタオルで温めると楽になることも。

【6】日ごろから意識して鉄分を多くとる

頭痛をよく起こす頭痛もちの方は、貧血の傾向があるそうです。
鉄分が不足すると、貧血になります。すると血液の中の酸素を運べなくなり、頭痛やだるさ、疲れなどの症状を引き起こしてしまうのです。
日ごろから、鉄分の多い食べ物をとるようにこころがけましょう。

◆鉄分を多く含む食べ物◆
レバー、ひじき、ほうれん草などの青菜、納豆、プルーン、しじみ、あさりなど

【7】偏頭痛を起こしやすい食べ物を避ける

摂りすぎると偏頭痛を起こしやすいとされている食べ物は以下の通りです。

・チョコレート
・化学調味料を多く含むもの
・インスタント食品
・チーズ
・香辛料
・肉類
・海藻類
・ナッツ類
・赤ワイン
・ビール

みていくと、母乳の状態にもあまりおすすめではないものも多いですね。これらの摂りすぎには注意をしましょう。

どんな時に頭痛が起きるのかセルフチェックを

頭痛にも色々なタイプがあり、どんな時に頭痛が起きるかによって、対応も変わってきます。自分の頭痛がどのタイプなのかを知り、自分に合う対処法が見つかるとよいですね。

不安があるなら医師に処方してもらいましょう

辛い頭痛を我慢したり、頭痛薬をのみたいがために授乳を辞めてしまう必要はありません。授乳中でも飲むことのできる頭痛薬をしっかり選びましょう。市販のお薬の中から選ぶのが不安であれば、お産をした産婦人科や小児科で処方してもらうようにしましょう。

産婦人科や小児科の先生は、妊娠中、授乳中のお薬や、小さい子どものお薬の知識が豊富です。大人だから、内科に、と思うより、知識の豊富な先生に相談するのが安心ですよ。