臨月の下腹部痛はもうすぐ出産の兆候?痛みの症状や時間の間隔について解説

臨月に下腹部痛があると出産間近なのかと不安に感じてしまいますよね。下腹部痛の種類や陣痛のことを知って、不安を少しでも解消しましょう。

臨月の下腹部痛は陣痛なの?

お産まであと少し、臨月に入るとお腹の痛みに敏感になりますよね。臨月に入ると下腹部痛を感じる妊婦さんも多いかと思いますが、陣痛がきたのかな?なんて期待と不安で過ごすこともあるかと思います。
臨月を迎えての下腹部痛は、「前駆陣痛」と「本陣痛」である可能性が高いです。

前駆陣痛

前駆陣痛とは、実際のお産には繋がらない子宮収縮の痛みです。お産の際に生じる本陣痛の痛みにママが耐えられるように、陣痛の予行練習をしているのではないかと言われています。本陣痛と同じく深夜から明け方に痛みを感じる方が多いようです。
前駆陣痛は痛みの間隔や痛みの強さが不規則で、横になったり自分が楽な体勢でいると痛みが和らいで、いつの間にか痛みが消えているのが特徴です。実際のお産に繋がらなくてもいきなりお腹が痛くなるとビックリしてしまいますよね。一般的には前駆陣痛が起きると数日後に本陣痛が来ることがあるので、もうすぐ赤ちゃんに会える準備だと思ってリラックスして過ごしましょう。

本陣痛

本陣痛は胎内から赤ちゃんを外に出すために子宮収縮する際に生じる痛みのことです。ドラマのように、最初から激しい痛みに襲われるという訳ではなく、陣痛の始まりの頃は歩いたり会話したりできる程度で徐々に強くなってきます。痛みの間隔も最初は30分以上だったのがどんどん狭まってくるのが特徴です。初産か経産婦かで病院へ連絡する間隔が異なります。一般的には初産婦は痛みの間隔が10分間隔になったら、経産婦は15分間隔になったら連絡するように指示されます。病院への距離が遠かったり、体調によって病院から指示される時間が異なるかと思いますので、しっかりと確認してくと安心ですね。



陣痛はどんな痛み?

生理痛のような痛み

陣痛の痛みの感じ方は個人差がありますが、陣痛の痛みで一番多い表現はこの「生理痛のような痛み」です。お産の始まりの頃は軽い生理痛のような痛みで、お腹全体がキューっと締め付けられるように痛みます。お腹を下したような痛みだと表現する方も多いようです。

お産が進むにつれて痛みの感じ方が変わってくる

最初は下腹部の痛みだったのが、お産が進み、赤ちゃんがどんどん下に下がってくるので、痛む場所が変化していきます。子宮口が全開大するまでは腰の痛みへと変化します。これは、骨盤が押し広げられるために恥骨あたりの痛みを感じるようです。腰が割れるように痛い、腰を鈍器で殴りつけられたような痛みだと感じる方もいます。
助産師さんから「いきんで」と言われる頃、つまり赤ちゃんが産道あたりを通る頃になると、太ももの付け根や膣口の痛みへと変わっていきます。呼吸をちゃんとしないとより痛みを感じてうまくいきめず、ママも赤ちゃんも苦しい思いをしてしまうので、助産師さんの指示の元しっかりと呼吸して酸素を取り込みましょう。

お腹の張りを感じるのは大丈夫?

張りを感じたら体を休めましょう

臨月に入ると、頻繁にお腹の張りを感じる方もいます。お腹の張りを感じたら、体を休めて過ごしましょう。医師に相談の上、お腹の張りを感じない間は体を動かして、お産に向けての体力作りを行いましょう。ウォーキングやストレッチなどを行うとストレス解消や血行が良くなることで体の冷えの改善にも繋がります。無理のない程度に体を動かして備えたいですね。



こんな時はすぐに受診して

破水した場合

破水とは、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ、羊水が外へ流れ出ていることです。破水すると、そこから細菌が入り込み感染してしまうこともあるので、破水したら速やかに病院へ連絡して受診しましょう。尿漏れと勘違いしてしまう場合もありますが、尿漏れの場合は自力で止められますが、破水すると自力では止められません。ただし、子宮の上の方の卵膜が破れてしまう「高位破水」だとごく少量しか羊水が出てこないので、破水かどうかの判断が難しいことがあります。自力で判断が難しいようであれば、ためらわずに病院へ連絡し相談しましょう。

出血が大量にある場合

少量の出血や生理の時くらいの出血の場合はおしるしといってもうすぐ出産が近いという兆候である可能性があります。逆に出血が大量にある場合は「常位胎盤早期剥離症」や「前置胎盤」など、何かしらの異常が生じている可能性があります。 ■「常位胎盤早期剥離症」
胎盤は通常、出産の直後に剥がれてきますが、常位胎盤早期剥離症の場合は、まだ子宮内に赤ちゃんがいるにもかかわらず胎盤が剥がれてしまいます。そのため、子宮内で大量出血が起こり、その出血が外に流れてきます。妊娠中毒症や子宮筋腫、羊水過多による破水、子宮内胎児発育遅延、血栓など原因は様々です。出血の他に子宮硬直や子宮圧痛、下腹部痛などの症状を伴います。胎児が死亡してしまうこともあるので、早めに病院へ連絡し受診しましょう。 ■「前置胎盤」
通常、胎盤は子宮の一番奥に形成されますが、子宮口の近くに胎盤が形成されて子宮口を塞いでしまうことがあります。この場合は自然分娩はできません。一般的には、エコーで確認できるので、妊娠中に診断されます。腹痛がなく大量出血をするのが特徴だと言われています。異常な大量出血があった場合はすぐに病院へ連絡しましょう。

激しい腹痛を感じる場合

軽い下腹部痛や張りは前駆陣痛である可能性がありますが、激しい腹痛がある場合は「切迫早産」や「卵巣嚢瘍」など、他の病気や異常がある可能性があります。 ■「切迫早産」
正産期に入る前に子宮口が開き、子宮収縮も規則的に起きて早産してしまう危険のある状態です。家で安静に過ごして張り止めなどの内服薬で済む場合もあれば入院が必要な場合もあるようです。 ■「卵巣嚢瘍(らんそうしゅよう)」
卵巣に腫れが生じている状態で、卵巣腫瘍には沢山の種類があります。一般的には卵巣の中に液体成分が溜って腫れている状態の「卵巣嚢腫」が「子宮筋腫」と並んで最も発生頻度の高い腫瘍のひとつと言われています。腫瘍は良性であることが多いようです。

臨月に入ったら注意しておくこと

車の運転を控える

妊娠中はホルモンのバランスの変化により、急に眠気に襲われることがあります。また、凸凹とした道の振動によりお腹の張りや破水、陣痛を引き起こす可能性もあります。そのため、車の運転は可能な限り控えた方が良さそうです。

遠出や旅行は避ける

臨月に入るといつ体調の変化が起きて出産になるとも限らないので、遠出や旅行は避けた方が良いでしょう。やむを得ず遠出をする場合は、事前に医師に相談をし、必ず母子手帳を持ち歩くようにしましょう。

重たい荷物を持たない

重たい荷物を持つと、体に力が入ることでお腹が張りやすくなったり早めに陣痛を引き起こしてしまう可能性があります。お腹に衝撃が加わり胎児へ影響してしまうこともあるので、重たい荷物は他の人に任せるようにしましょう。

指輪を外す

ホルモンのバランスの変化で妊娠中はむくみやすくなっています。手の指もむくんで腫れてしまうこともあるので、指輪は早めに外しておきましょう。また、ネイルをしている方はオフしておきましょう。

転倒に注意

今までも転ばないように注意していたかと思いますが、臨月になりお腹が大きくなると足元が見えなくなってしまいます。思わぬところで転倒してしまうこともあるので、歩きやすい靴を履き、足元をよく確認し、ゆっくりと歩くように心がけましょう。

もうすぐ出産!今の時間も楽しんで

臨月に入ると、お腹の赤ちゃんに早く会いたい!と思いますが、出産後は妊娠中のことをとても懐かしく感じます。特に胎動は出産後はもちろん感じることのないことですが、長い間ママのお腹で感じていたので出産後に胎動がなく寂しく感じるママも多いようです。残り少ない妊娠ライフを思いっきり楽しんで過ごしてくださいね。