乳腺炎には葛根湯が有効ってホント?授乳に影響はないの?

乳腺炎になってしまい授乳のたびに涙が出るほど痛くて「もういやだ!」と思っている人も多いのではないでしょうか?そんな乳腺炎でお悩みの方におススメの漢方が「葛根湯」です。こんなに痛くてつらい思いをしているのに、葛根湯を飲んだだけで良くなるの?と思っている方、ぜひ一度、葛根湯を試してみてください。きっと楽になるはずですよ



乳腺炎がつらい…

熱もあるし、おっぱいもすごく痛いから、どうにかして乳腺炎をできるだけ早く治したいと思うけれど、赤ちゃんにあげる大切なおっぱいだから、できるだけ薬は使いたくない!と苦るしんでいる人も多いはず。そんな時に大活躍するのが、「葛根湯」という漢方です。

抗生物質のように強い薬ではないですし、天然由来の成分できているので、炎症してしまっているおっぱいに穏やかに効いてくれます。さらに。母乳に移行しても大丈夫なので、安心して服用することができますよ。

そんな「葛根湯」が乳腺炎にどのように効いていくのかをご紹介していきたいと思います。

乳腺炎の原因は?

乳腺炎は何が原因でおこってしまうものなのでしょうか?その原因を探ってみたいと思います。

乳腺炎には、「急性うっ滞乳腺炎」と「化膿性乳腺炎」の2種類の症状があります。「化膿性乳腺炎」の場合は乳首にできてしまった傷に細菌が入り込んでしまうのが原因でおこってしまいますが、「急性うっ滞乳腺炎」の場合はどんなことが原因でおっぱいがつまってしまうのでしょうか?

母乳育児をしているママの25%の人に起こるといわれている「急性うっ滞乳腺炎」。
ひどくなると高熱がでてしまったり、おっぱいが岩のように硬くなり、おっぱいにできたしこり周辺が赤くなって熱をおびたりします。その原因は人それぞれです。

~おっぱいがつまる原因~

・冷えなどで血流が悪くなっている場合
・高カロリーな食べ物を食べすぎてしまったりして母乳が脂っぽくなって詰まりやすくなってしまった場合
・授乳の間隔がひらきすぎてしまっているとき
・両方のおっぱいをバランスよく飲めていないとき
・飲み残したおっぱいがのこってしまっているとき
・沿い乳などで同じ方向からしか授乳できていないとき
・育児や家事など過度なストレスがある場合
・ブラジャーがきつかったりして胸を強く圧迫してしまっている場合
・母乳が必要量より多く作られてしまっている場合 など 

これ以外にも人それぞれ様々な原因があるようで、「これが原因だ」というのは難しいようです。



血流を良くするにはどうしたらいい?

母乳は血液から作られているので血行が悪いと、さらに乳腺炎を悪化させてしまう可能性もあります。ですから授乳期間中は、とにかく血行をよくしなくてはなりません。
ここからは、血行を良くする方法をご紹介していきましょう。

1.葛根湯をとりいれる

「葛根湯」は風邪のときに使われる漢方として有名ですが、実は血行を促進する作用をもった漢方でもあるのです。 血行を促進することから乳腺炎と診断されたときに、病院でもよく処方される漢方でもあるのです。

筆者も「母乳がつまりかけているな…」「肩こりがひどいな」「軽く頭痛がするな」と思うときに、すぐに服用して症状を改善しています。

「葛根湯」は、自然由来の成分でできているので、母乳から赤ちゃんに移行しても害になることはなく、穏やかに症状を改善してくれるので体への負担も少なくてすみます。市販のものも販売されているので、手軽に使うことができるのもうれしいですね。

ただし市販薬を購入する場合、初めて服用する方や服用が心配な方は、医師や薬剤師さんに相談してから服用するようにしましょうね。

2.適切なマッサージを行う

「化膿性乳腺炎」と診断された場合は、すぐに抗生物質を服用しなければなりませんが、「急性うっ滞乳腺炎」と診断された場合には、まず「おっぱいマッサージ」を試してみるのが良いでしょう。

「おっぱいマッサージ」は、おっぱいのつまりを解消するのに一番効果があると言われています。病院でも助産師さんなどから、マッサージのやり方を教わると思いますのでしっかり行なうようにしましょう。

また、痛くないおっぱいマッサージで有名な桶谷式母乳育児相談室や母乳を専門に扱っている病院などもありますので、足を運んでみるのも良いでしょう。

3.ストレッチをする

肩こりや、冷えなどが原因で血流が悪くなっている場合があります。
ですから、肩や腕など胸のまわりの筋肉をストレッチしてほぐしてあげると、胸のまわりの血行がよくなります。

4.お風呂に入る

お風呂などに入って、体を温めてください。お湯につかり体を温めながら、おっぱいマッサージをするとより効果的ですよ

ただし、おっぱいを温めるのは、おっぱいを絞る時のみおこなってください。炎症している所を温めすぎてしまうと、かえって炎症を悪化させてしまうので、絞らない時は冷やすように心掛けてくださいね。

5.温かい飲み物を飲む

白湯や温かい麦茶やほうじ茶など、カフェインが少ない物を多めに飲むように心がけましょう。多めに飲むことで、体に水分が補充され、ドロドロになった血液も水分を含むことができ、さらさらな血液に大変身!
血行も良くなりますしおっぱいのつまりも解消されます。

おっぱいに良いとされるハーブティーや母乳に良いとされる栄養豊富な米麹で作られた甘酒もおススメです。

葛根湯はどんな時に服用する?

「おっぱいがつまってきたな…。」「おっぱいにしこりができ始めたな」と感じたら「葛根湯」を服用してみましょう。服用方法としては、食前30分前位に白湯で飲むと効果的です。

「葛根湯」は血行を良くし、炎症を鎮めてくれる効果があります。風邪薬として処方されるだけでなく漢方を処方する病院では、中耳炎や、結膜炎など炎症している症状がおこってしまったときに処方されることもあるのです。

ですから、症状が出始めたタイミングで飲むことで、炎症を鎮め症状が悪化することを防いでくれるのです。ですが症状がひどい場合は、自己判断をせずに、医療機関を受診するようにしてください。

葛根湯をとりいれる時の注意点は?

葛根湯は漢方なので、体質によって効く人と効かない人に分かれるようです。体質が合わないと、発汗過多、胃腸の不快感や食欲不振、動悸、発疹、かゆみなどの体調不良がおこる場合もありますので注意が必要です。

また、長期期間服用すると、肝機能障害やむくみ、血圧上昇などを引き起こす可能性もあるので注意するようにしましょう。

乳腺炎の改善に効果のある他の方法は?

乳腺炎になりかけた「しこり」を発見したときに「葛根湯」を服用する以外に自分できるセルフケアをご紹介していきたいと思います。

あくまでセルフケアなので発熱してしまったり、おっぱいのしこりやその周辺に熱をもってしまっているなど本格的な乳腺炎になってしまっている場合は、医療機関を受診するようにしてくださいね。

乳房を冷やす

おっぱいが熱をもって痛みがでてきたら、タオルに包んだ保冷剤や冷えピタなどでとにかく冷やしましょう。しこりの部分が炎症しているので、冷やすことで炎症がおさえられ痛みが和らぎます。

保冷剤を使うときの注意点として、保冷剤をおっぱいに直接あてるなど冷やしすぎてしまうと、悪化してしまう可能性もあるので、気を付けるようにしましょう。

また、タオルに包んだ保冷剤や冷えピタ以外にも昔から伝わる方法として、「キャベツシップ」や「ジャガイモシップ」、「豆腐シップ」や「里芋シップ」などの民間療法というものがあります。

上記にあげた食べ物には熱を穏やかに取り除く効果があるので、昔から熱をもったおっぱいを冷やす時に使われているので試してみるのもよいでしょう。

頻回授乳をおこなう

おっぱいのつまりを取るに一番良い方法は赤ちゃんに360度いろんな角度から母乳をたくさん飲んでもらう事です。しこりが出来てしまったときは、頻繁におっぱいをのんでもらうようにしましょう。

マッサージで取り除くことができなかったしこりも、赤ちゃんが飲んでくれることで解消されることが多いので痛いかもしれませんが、がんばって赤ちゃんに飲んでもらうようにしましょう。

医師や薬剤師の指示に従いましょう

筆者が一人目を出産したときに感じたこと…。
「出産の事はたくさん教わったけれど、出産後おっぱいがこんなに痛くなるなんて聞いてなかった…」ということ。赤ちゃんが生まれてきたら、あたりまえのようにおっぱいが出てくるものだと思っていました。

でも、いざ出産を終えると、全然おっぱいが出てこない…。やっとおっぱいが出てきたなと思ったら、今度は、おっぱいがつまってパンパン…。乳首も痛くて、赤ちゃんに飲んでもらうのも辛い…。そう、乳腺炎になってしまっていたのです。そんなときに病院で処方してもらったのが「葛根湯」でした。

私の体質にはあっているようで、葛根湯を飲むとすぐにおっぱいのつまりもとれて楽になりました。それ以来、2回の出産を経験し、合計で3回以上の乳腺炎を経験しました。そのたびに「葛根湯」に助けられています。 

ただ気をつけて頂きたいのは、「葛根湯」やセルフケアだけで乳腺炎が解消すると思って,我慢していると「乳腺炎が悪化してしまう場合がある!」ということです。

我慢しすぎて悪化してしまうと、最悪な場合「切開」して処置しなければならないこともあるので、発熱など悪化しているような症状が出た場合は、自己判断せず医師や薬剤師さん、助産師さんなどの指示にしたがって対処するようにしましょう。