切迫早産の兆候とは?その症状と対処法、胎動との関係を解説

切迫早産とは早産しかかっている状態のことで早産とは違います。では、切迫早産には兆候はあるのでしょうか。そして兆候が見られたらどうしたらよいのでしょうか、その対処法などをご紹介していきます。

切迫早産の兆候とは?考えられる兆候5つ

22週0日から36週6日に生まれてしまうことを早産といいますが、早産しかかっている状態を「切迫早産」と言います。なんの症状もなく、健診で切迫早産を診断されることもありますので、定期的な健診がとても大切です。

以下のような症状は切迫早産の兆候と言えます。すぐに病院に連絡をし、診察を受けるようにしましょう。

1.規則的なお腹の張り

お腹の張りは、異常のない妊婦さんでもだれでも感じる症状ですが、規則的なお腹の張りが続く場合には切迫早産の可能性があります。お腹が張ったらすぐに休むようにしましょうね。

安静にしていて治まれば問題ありませんが、安静にしていても続いたり、感覚が10分より短くなる場合は要注意です。

お腹が張っている、ということは自覚していなくても子宮が収縮しているということで、そのままにしておくと子宮が収縮することによって、子宮口が刺激されて開いたり、子宮頸管が短くなってしまったりと切迫早産の症状が進んでしまうことになります。

2.腹痛

安静にしていても腹痛がひどくなるような場合は要注意。強い子宮の収縮は陣痛が始まっている可能性もあります。陣痛の場合は腹痛だけでなく腰から背中にかけての痛みがあることも。 ▼陣痛の痛みや兆候ついてはこちらの記事も参照ください。

3.不正出血

37週以前の出血は切迫早産の可能性があります。子宮が収縮することで、赤ちゃんを包んでいる膜がはがれ、そこから出血する、いわゆる「おしるし」です。切迫早産に限らずなにか異常が起きている可能性が高いと言えます。 ▼おしるしの症状についてはこちらの記事も参照ください。

4.おりものの異常 ~量、色、においの変化~

おりものは妊娠していてもしていなくても、女性の健康状態を図るバロメーターです。切迫早産の原因となりうる細菌性膣炎、子宮頸管炎、絨毛膜羊膜炎の場合、おりものの量が増えたり、色が変わったり異臭がしたりします。いつもと違うおりものが出た場合には先生に相談してみましょう。 ▼妊娠後期のおりものの変化についてはこちらの記事も参照ください。

5.破水

赤ちゃんを包んでいる羊膜が破れ、羊水が流れ出てくる状態を破水といい、37週以前に破水が起きることを前期破水といいます。破水が起きると1週間以内に出産になることがほとんどです。すぐに病院に行きましょう。

気を付けなければいけないのは、破水してしまうと今まで無菌状態だった子宮の中に細菌が入り込む可能性が出てきて、赤ちゃんが感染症をおこしてしまうことがあります。ウォシュレットの使用や入浴、シャワーはしないでくださいね。

羊水が少なくなってしまうと最悪の場合赤ちゃんが亡くなってしまうことも。破水してしまった場合は入院となり、妊娠を維持するか、出産するかの判断は週数や状態をみての判断となります。 ▼破水の見分け方と破水後の対応方法についてはこちらの記事も参照ください。

兆候がないことも多い

上記のような兆候がある場合は切迫早産の可能性がありますが、何も兆候が無いという人も多いのです。そのため、定期的な検診はしっかり受けることが大切です。



胎動と切迫早産の関係は?

切迫早産の場合、胎動はどのようになるのでしょうか?切迫早産の可能性がある場合は、赤ちゃんが下に下がってきているため、足の付け根に近いくらい下の方で胎動を感じることなどもあるそうです。
しかし、足を伸ばした赤ちゃんの胎動であることもありますので、一概には言えません。

また、胎動が激しい=切迫早産とはいえません。激しい胎動は赤ちゃんが元気な証拠でもありますので、激しいだけでしたら心配することはないでしょう。

明らかに胎動の位置が変わっている、今までよりずっと下の方で感じるようになった、などの心配がある場合は受診するほうが安心できるでしょう。 ▼胎動が激しい時の状態についてはこちらの記事も参照ください。

兆候が見られた時の対処法と受診の目安

お腹の張り、腹痛がある場合:横になって様子をみて、よくならなければ受診しましょう

中期になって腹痛やお腹の張りがあった場合には安静にして様子をみましょう。安静、というのは座った状態ではなくできれば横になることをおすすめします。

子宮頸管への刺激を少しでも少なくするためです。安静にしているのに治まらなかったりひどくなるようなら、すぐに受診するようにしましょう。そのまま入院になってしまう可能性も高いですから、ご家族への連絡も忘れないようにしましょうね。

不正出血があった場合:受診しましょう

中期の出血は少量でも注意を払う必要があります。切迫流産だけでなく前置胎盤や子宮筋腫などでも出血することがあります。出血があったら病院で診察を受けるようにしましょう。

おりものの異常があった場合:いつもと違う場合は受診しましょう

おりものの異常に気が付いたら念のため病院で相談するようにしましょう。おりものには個人差がありますので判断が難しいですが、心配であれば受診するとよいですよ。体が出すサインに気が付くためにも、日ごろからおりものをチェックするようにするとよいですね。

破水があった場合:すぐに受診しましょう

前期破水の場合、胎児の細菌感染の可能性など、緊急性が高い場合もありますので、すぐに病院に行きましょう。まずは病院に連絡をして状況を説明し、指示を仰ぎましょう。

即入院になりますので、ご家族へ連絡を忘れずに。入院準備なども必要ですが、なるべく動かないようにして、母子手帳、保険証、財布など必要最低限のものにとどめ、他に必要なものはご家族にお願いするとよいですよ。

自家用車やタクシーで移動する場合には大き目のバスタオルをしいておくと安心です。



兆候があれば受診を。医師の指示に従うことが大切です。

切迫早産で安静を言い渡されると、長期の入院になったり、自宅にいても思うように動けずほとんど寝たきりの状態となってしまいます。さらに赤ちゃんが無事に生まれるのだろうか、という不安もありますよね。不安ともどかしさが入り混じったとてもつらい時間にもなりがちです。

しかし、医療技術が発達してきたからこそ、この時間があるとも言えます。私が住むカンボジアにはこのような医療技術はありません。切迫早産で管理入院などということはなく、そのまま早産になってしまうでしょうし、自発呼吸ができないくらい小さな赤ちゃんを生かしてあげるような技術も無いのが現状です。

まだ小さなお腹の中の赤ちゃんにとっては、やはりお母さんのお腹の中にいることが一番。お腹の中で過ごす1日は保育器の中で過ごす場合の10日分と言われています。1日でも長く赤ちゃんがお腹にいられるように、ママの頑張り時ですよ。

辛い時はご家族にもいっぱい協力してもらいましょう。元気な赤ちゃんに出会えることを願って…