ポリオってどんな病気なの?症状や原因、予防法を知ってしっかり防ごう

ママ自身、幼い頃に受けているはずのポリオ予防接種。ポリオという言葉を耳にしたことはあるでしょう。ですが、このポリオについてどのくらいご存じでしょうか?実は「どんな病気かよく知らない」というママも多いのでは?ここでは、原因や症状、予防法などについてまとめました。そのほか、ポリオ予防接種に関するQ&Aもご紹介します。

ポリオは予防接種で防ぐことができます

ポリオを予防するためには、ワクチン接種が必要です。ワクチンには生ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンがあります。日本は2012年8月31日まで生ポリオワクチンしか正式認可されていませんでした。

先進国で生ポリオワクチンを使用しているのは日本だけでしたが、ワクチン接種によるポリオ発症をなくすため、2012年9月1日より不活化ワクチンの使用に切り替わりました。現在は生ポリオワクチンの定期接種は中止されています。



ポリオってどんな病気?

ポリオ(polio)は、英語でpoliomyelitis(灰白髄炎)を省略した呼び方です。流行地で5歳未満の子どもの脊髄性の麻痺が多く見られたことから、かつては〝小児麻痺〟とよばれていました。

大人がかかることもありますが、多くは5歳未満の子どもがかかる病気とされています。

感染経路は?

病原体であるポリオウイルスは、糞便中に排出されたり食べ物に付着して、手を介して口の中に入ることでかかります。口に入ったポリオウイルスは、喉や腸に定着して増殖。さらにリンパ組織に侵入して、血液といっしょに体内を流れ、中枢神経を侵すことも。運動神経細胞である脊髄の前角(ぜんかく=骨格筋を支配する運動神経細胞がある場所)や脳幹(のうかん=全ての神経系統の伝達を行う場所)でポリオウイルスが増殖すると運動神経細胞が減って麻痺の症状が起きます。
便からは約4週間(最大で6週間と言われています)、唾液からは約2週間ポリオウィルスが排出されます。衛生状態の良い環境であれば、唾液からの感染に特に気をつけなければならないと言われます。

ポリオのウイルスとは?

ポリオの病原体であるポリオウイルスは、1型(P1)、2型(P2)、3型(P3)と3種類あり、1型がもっとも毒性が強いと言われています。子どもの夏風邪の代表としてあげられる〝手足口病〟や〝ヘルパンギーナ〟を起こすエンテロウイルスの仲間で、温帯では夏から秋に、熱帯では一年中流行する可能性があります。ポリオウイルスは、酸に強く、熱・ホルムアルデヒド・塩素・紫外線によって感染力が失われる特徴があります。



ポリオにかかると何が大変なの?

ポリオに感染するとどうなるかご存じですか?いったいどの程度、どのような症状が起こるというのでしょう。そして重い症状が現れる確率はどれくらいあるのでしょう。くわしく見ていきましょう。

1%未満に弛緩性(しかんせい)の麻痺が起こる

感染者の1%未満に弛緩性(力が入らなくなる)の麻痺が起こります。このような症状が起こる確率は子どもより大人のほうが高いようです。弛緩性の麻痺は、「脊髄麻痺型」、「球麻痺(きゅうまひ)型」、「脊髄麻痺・球麻痺型」の3つに分類されます。

麻痺の種類と特徴

3つに分類される弛緩性麻痺それぞれの特徴についてご説明します。

【脊髄麻痺型】
麻痺患者の79%を占める「脊髄麻痺型」はもっとも多く、麻痺は左右非対称で脚に出ることが多いそう。軽度の麻痺もあれば、脚だけでなく呼吸筋の麻痺まで起こり、自分では呼吸ができなくなるほど重い麻痺がでることも。

【球麻痺(きゅうまひ)型】
〝球〟は脳幹のこと。麻痺患者の2%を占めます。ポリオウイルスが脳幹に感染した結果、脳性麻痺や呼吸、循環の不安定をもたらします。症状としては、筋力の低下や、食物が飲み込みにくくなったり、言葉が発音しにくくなることも多く、呼吸困難や気道閉塞、顔面神経麻痺も起こりやすくなります。
なかでも脳幹の呼吸、循環中枢への感染はもっとも深刻で、呼吸や心拍・血圧の不安定から呼吸停止、頻脈や昏睡になり死に至ります。

【脊髄麻痺・球麻痺型】
麻痺患者の19%を占め、脊髄麻痺と球麻痺の両方がみられ、呼吸不全を起こしたりします。

潜伏期間と症状の変化

潜伏期間は通常6日~20日ですが3~35日のこともあります。はじめは軽い発熱や嘔吐、腹痛、喉の痛みなどの症状が現れた後に、1日~7日の良好な状態がみられます。ですが、再び発熱、頭痛、筋肉痛をともなって発病します。
弛緩性の麻痺は2~3日進行した後、数日間~数週間は変化のない状態に入ります。発熱がおさまると通常、麻痺は進行しません。麻痺は非対称で起こるので右半身と左半身では違いが出ます。感覚が失われることはなく、症状に変化のない一定期間を過ぎて筋力の回復がみられることがあります。なかには完全に回復する場合もありますが、一方で筋力があまり回復しないこともあるそうです。

後遺症がのこることも

発病から1年を経過しても、筋力低下や麻痺の回復がみられない場合には、麻痺は一生残るとも言われています。

死に至る場合も

弛緩性の麻痺を起こした場合、死に至る確率は子どもで2~5%、大人は高くなり15~30%です。

▼横浜市衛生研究所:ポリオ(小児麻痺・急性灰白髄炎)について
※こちらを参考とさせていただきました。

症状が出ない場合もある?

ポリオと聞いて、なんだかよくわからないけれど〝とにかく恐ろしい病気〟というイメージを持ちませんか?ですが、とくに症状の出ない場合や風邪のような症状だけでおさまる場合もあるとか。

ほとんどが症状がなく済む

ポリオウイルスに感染しても、実は感染者の90~95%程度が特に症状が出ないようです。多くの人が、かかっても自然に免疫を獲得するため、特に何の問題もないのです。ですが、便のなかにはウイルスが排出されるので、他者へ感染する可能性はあります。

2~3日で回復する場合

感染者の4~8%程度は、特徴的な症状のない不全型の発病となります。現れる症状としては、ポリオウイルスが口から入って3~5日後に、
 
 ・のどの痛み・軽い発熱・吐き気・嘔吐・便秘・下痢(まれ)・腹痛

などがありますが、ほとんどが2~3日で回復します。

非麻痺型の無菌性髄膜炎の場合

感染者の1~2%程度は、非麻痺型の無菌性髄膜炎となる場合があります。無菌性髄膜炎は、多くが夏から秋にかけて流行するエンテロウイルスによって起こる炎症です。症状としては、

 ・頭痛・首、背中、脚などの硬直・発熱・嘔吐・知覚過敏・感覚異常

などが起こることがあります。これらは、2~10日程度続いた後、症状が軽くなっていきます。

▼無菌性髄膜炎とは
※国立感染症研究所のホームページを参考にさせていただきました。

回復しても再び症状が出ることがある

子どもの頃にポリオに感染した人が、数十年たって再び筋力低下などの症状が出ることがあります。

「ポストポリオ症候群」とは?

日本では、子どもの頃に生ポリオワクチン接種などによって麻痺型ポリオにかかった人が、50~60歳になってから手足の筋力低下やしびれ、痛みなどの症状が現れて日常生活ができなくなったと訴える例があります。これを「ポストポリオ症候群」と呼びます。ここ最近の研究結果から、これらはポリオの再発ではなく、ポリオの二次障害であることが確定したそうです。

症状は?

「ポストポリオ症候群」は、ポリオ経験者の40~60%に起こると言われていて、症状としては、力が入らなくなるなどの〝筋力低下〟、筋肉が痩せる〝筋萎縮〟が多いようです。そのほか筋肉痛や関節痛、筋肉内の筋線維がぴくぴくと細かく動く筋線維攣縮(きんせんいれんしゅく)、びりびり感などさまざまで、障害のある手や足を氷のように冷たく感じたり、腰痛や全身のだるさを自覚する人もいます。
ですが、これら症状は長くとも1年くらいで進行が止まり、多くの人が回復し、発症前の日常生活に戻ることができているようです。

なぜ起こるの?

子どもの頃の生ポリオワクチン接種によって感染したポリオウイルスは増殖して、脊髄の運動神経細胞に入り込みます。ウイルスが侵入した運動神経細胞は壊れて消滅するので、それらの神経細胞から命令を受けていた手足の筋肉は動かなくなります。これがポリオによる手足の麻痺です。ですが、これを過ぎて体力が回復すると、生き残った脊髄運動神経細胞から出る末梢神経がたくさんの枝を伸ばし始め、ポリオの侵入によって運動できないままでいる手足の筋肉につながって、活動させるようになります。

このため、病気の直後には全く動かなかった手足の筋肉が、少しずつ動くようになります。さらにリハビリなど地道な訓練も行うことで、社会生活を営んできたポリオ経験者の方はたくさんいます。

ですが、50~60歳になるとポリオ後遺症のある手足の筋肉に命令を伝えている脊髄の運動神経細胞も疲れを生じて萎縮したり、消滅し始めるので再び関節の痛みやしびれが現れるのだそうです。また、老化現象にともなって神経細胞が減ることも原因のひとつのようです。

▼ポストポリオ症候群(PPS)について
※こちらを参考にさせていただきました。

現在もポリオにかかることはあるの?

日本では1960年にポリオが大流行。5千人以上の患者に発生がみられましたが、翌年にソ連(現ロシア)とカナダから生ワクチンを緊急輸入し、使用したことで患者の発生率が激減しました。その後、1980年の一例を最後に約30年間、自然感染によるポリオは発生していません。
いまだナイジェリア、アフガニスタンなどのほか周辺諸国ではポリオが流行していますが、WHO(世界保健機関)が全世界でポリオの予防接種をすすめており、ポリオ症例数は着実に減少しています。

ポリオの予防方法とは

ポリオには何か特別な予防法などあるのでしょうか?

感染する確率は90%?

家族内で感染しやすいポリオウイルス。家庭内で感染者がいた場合、予防接種を受けておらずウイルスに一度も感染したことのない人なら、90%以上の確率で感染するということです。特に、子どもの場合は、ほぼ100%の確率で感染すると考えられています。ただ、先程もご説明したように、麻痺などの症状が出る確率は低いです。

ポリオの予防の方法は?

ポリオの予防は、ワクチンで体内に免疫を獲得することしかありません。ポリオにかかっても効く薬はなく、麻痺が出ればリハビリをするくらいしか治療法がないのです。ですからワクチン接種は大切です。

以前使用されていた経口生ポリオワクチンは、口から生きているウイルスを服用するため、排便にポリオウイルスが排出されました。ですから、ママはおむつ替えのときに感染しないために1ヵ月ほど注意する必要がありました。現在、使用される不活化ワクチンは、生きたウイルスを使用しないのでウイルスが排出されることはなく、おむつ替えなどの際に特別な配慮は必要ありません。

ポリオワクチンについて

では、ポリオを予防するためのワクチンについてご紹介していきましょう。

四種混合について

四種混合とは、従来からある三種混合(DPT)に不活化ポリオ(IPV)を混ぜて1つにしたワクチンのことです。以前使用されていた三種混合は、〝ジフテリア〟〝百日せき〟〝破傷風〟の3種を予防するためのワクチンになります。

すでにご存じの方も多いかと思いますが、ここで三種混合についても簡単にご説明しておきます。

【ジフテリア】
ジフテリア菌の飛沫感染により起こる病気です。ワクチン接種のおかげで年間10名未満程度の発生にとどまっています。確率は低いですが、万一、かかってしまうと窒息死することもある恐ろしい病気です。発病して2~3週間後に菌の出す毒素が心筋障害や神経麻痺を起こすことがあります。

【百日せき】
百日咳菌の飛沫感染で起こります。乳幼児期に接種したワクチンの効果が弱まったことなどによる成人の感染者が近年増えているようです。子どもが感染すると重症化することがありますが、成人の場合は軽症
ですみます。

【破傷風】
土の中などに潜む破傷風菌が傷口から侵入し感染します。菌の出す毒素によって、けいれんを起こしたり
場合によっては死に至ることもあります。

四種混合は2012年11月から使用が始まりました。以前まで使用されていた三種混合は製造が廃止されましたが、四種になったことでワクチン自体が新しいものに変わったわけではありません。

これまで使用されていた生ポリオワクチンとは?

2012年8月31日まで日本で使用されていた生ポリオワクチンは、ポリオの野生株が常在する国(アフガニスタン、インドなど)や人を介してウイルスが持ち込まれ広がっている地域などで現在も使用されています。毒性の弱い生きたウイルス3つ(1型、2型、3型)が含まれた生ワクチンを飲み込んで、わざと腸の粘膜に感染させて免疫を持たせるために使用します。

利点としては、
 
 ・腸が免疫を持つので、腸で増殖することができず感染自体起こらなくなる。
 ・血液中にも抗体をつくるので、ウイルスが血液に入っても排除され脊髄まで侵すことがなく、当然麻痺も起こらない。
 ・乳児期の接種で50年以上抗体が保持されることがデータで確認されている。つまり、半永続的に効果が持続する。
 ・生ポリオワクチンを接種した人の腸にポリオウイルスが入った場合、免疫で殺すことが可能なので新たにウイルスをまきちらすことがなく流行を止めることができる。

上記のようなことが挙げられます。

不活化ポリオワクチンと生ポリオワクチンの違い

不活化ポリオワクチンと生ポリオワクチンのそれぞれ利点や欠点を交えて、比較してみました。

不活化ポリオワクチン

不活化ポリオワクチンは、ポリオの流行していない国・地域で使われる注射のワクチンで、ポリオの発症を予防するのに効果的です。不活化ポリオワクチンのウイルスは生きていません。製造過程でウイルスを殺して分解し、毒性をなくして使用します。接種は注射で行います。

【欠点】
 ・注射で複数回の接種が必要
 ・価格が高い
 ・流行を抑える力が弱い
などが挙げられます。

【利点】
 ・生ポリオワクチンによるポリオ発症のようなことは絶対に起こらない
 ・ほかのワクチンとの同時接種が可能である
などが挙げられます。

不活化ポリオワクチンは、便のなかにウイルスが排出されることはなく、便を介してほかの人に感染させることもありません。

そのほかの不活化ワクチンには、
 ・百日せき
 ・日本脳炎のワクチン
があります。
生ポリオワクチンは、ポリオの流行している国・地域で使われる飲むワクチンで、ポリオの流行を抑えるためには非常に有効です。生ポリオワクチンは、生きたポリオウイルスを弱毒化免疫をさせ、口から飲み込んで腸に感染させて免疫をつくります。

【欠点】
 ・予防接種でポリオを飲んだ人が、稀にポリオを発症することがある。
 ・生きたポリオウイルスは便に排出されるため、ほかの人にも感染する可能性がある。

【利点】
 ・効果が早い
 ・価格が安い
 ・流行を抑えることができる
ことが挙げられます。

そのほかの生ワクチンには、
 ・麻しん(はしか)
 ・風しん(三日ばしか)ワクチン
 ・結核のBCG
などがあります。

なぜ生ポリオワクチンが使われなくなったの?

生ポリオワクチンにはいくつかの問題点がありました。ひとつは、弱毒化されたポリオウイルスワクチンが体内に入ったとき、そのウイルスが稀に毒性を取り戻し、ポリオ症状を起こしてしまうことがあるという点です。

これまで日本では約440万回接種あたり1件生じていました。もうひとつは、生ポリオワクチンを飲むと、およそ1~2ヵ月にわたり便といっしょに排出されたウイルスが人の体内に入り、ポリオが発症することがあるという点です。

通常、多くは免疫ができて問題なく終わるのですが、きわめて稀にポリオ症状を起こしてしまうことが約580万回の接種あたりに1回の割合で出ていました。本来、生ポリオワクチンは流行地域には大変有効です。しかし、日本では自然にポリオにかかる人は30年間出ておらず、わずかな確率とはいえポリオになる可能性がある生ポリオワクチンの使用は実情と合わなくなっていました。

たとえわずかな確率であっても、ワクチン接種でポリオを発症することがあってはならないとのことから、ワクチン接種によりポリオにかかることがない不活化ポリオワクチンの接種に切り替わることになったのです。

また、平成 24 年の生ポリオワクチン接種率が、前年と比較して20%も減少したことで、免疫を持たない人が増えると国内でポリオが流行する恐れもあり、摂取率改善のためにも不活化ポリオワクチンへの切り替えが急がれたと言われています。

▼ポリオ不活化ワクチン導入について

▼不活化ポリオワクチン(定期接種) | 佐賀市の総合医療やまのうち小児科・内科
※こちらを参考とさせていただきました。

もしポリオの接種を忘れていたらどうする?

生後90ヵ月(7歳半)までの間であれば、公費で接種することができます。生ポリオワクチンを接種していない場合も同様で、同じ期間内であれば不活化ワクチンの接種が可能です。

昭和50年〜52年生まれの人は再接種を検討したほうが良い場合も

1975年(昭和50年)~1977年(昭和52年)生まれの人たちで、大部分の人がポリオワクチン接種を受けているにもかかわらず、1型のウイルスに対する抗体保有率がやや低くなっていることが明らかとなりました。各年代別の抗体保有率は、1975年(昭年和50)生まれの人では56.8%、1976年(昭和51年)生まれでは37.0%、1977年(昭和52年)生まれでは63.8%となっています。

子どもの頃にすでにポリオワクチン接種を受けていた人がほとんどではないかと思いますが、ポリオウイルス常在国(パキスタン、アフガニスタン、ナイジェリア)に渡航する機会があるという人は、ポリオワクチンの再接種について考える必要があるかもしれません。

また、それ以外の世代についても、同じような地域に渡航予定のある人に対しては、不活化ポリオワクチンの再接種が推奨されています。詳しいことはお住まいの地域にある保健所などに相談してみてください。

不活化ポリオワクチンに副作用はあるの?

不活化ポリオワクチンはすでに多くの国で使用されており安全であることが確認されています。ですが、インフルエンザなどの予防接種と同様に、副作用が出ることがあります。

【軽い副作用】
 ・注射部位が赤く腫れる(~30%)
 ・発熱(~50%)
 ・発疹(~10%)
これらは通常、数日でよくなります。

【重い副作用(非常に稀)】
 ・アナフラキシー反応(0.1%未満)
 ・血小板減少性紫斑病(0.1%未満)
があります。

国内臨床試験(74名)データでは、
【注射部位の反応】
 ・紅斑…66.2%
 ・腫脹…37.8%
 ・疼痛…8.1%

【全身反応】
 ・発熱(37.5以上)…14.9%
 ・易刺激性…32.4%
 ・傾眠傾向…29.7%
となっています。

▼不活化ポリオワクチン|小泉重田小児科(群馬県高崎市)
※こちらを参考にさせていただきました。

ポリオの予防接種に関するQ&A

予防接種は受ける年齢や時期などそれぞれで異なるのでタイミングを知るのが難しいですよね。まして、ポリオのようにワクチンが生から不活化に切り替わりほかのワクチンとの同時接種が可能になったり、単独ポリオワクチンの接種回数が変わったり,四種混合ワクチンができたり…ものごとが入れ替わるタイミングで何かをする場合は、古いルールと新しいルールの間で混乱しがちです。厚生労働省のホームページをもとにポリオワクチン接種に関するQ&Aを作成したので、ご参考ください。

ポリオワクチンは、切り替わってからすでに3年経ってはいますが、接種可能な期間が最長7歳半までと長期間であることを踏まえて、未接種もしくは生ポリオウイルスの追加接種をしていないというお子さんを持つママで、どのワクチンを受けたら良いか分からないという場合の参考にもどうぞ。

三種混合の摂取は完了したがポリオワクチンは接種していない場合

単独の不活化ポリオワクチン(計4回)を接種しましょう。

生ポリオワクチン接種は完了しているが、三種混合が完了していない場合

本来であれば三種混合ワクチンの接種がのぞましいのですが、三種混合ワクチンがお住まいの地域の医療機関にない場合、四種混合を接種することは可能です。かかりつけの医師に相談してください。

不活化ポリオワクチンの接種は完了したが三種混合は完了していない場合

三種混合ワクチンの接種が必要になりますが、ワクチン入手が困難な場合は、かかりつけの医師やお住まいの市町村に相談してください。単独、混合に関わらず不活化ワクチンを4回以上接種した場合の安全性は、日本において現在のところ確認されていないので、四種混合を新たに受けることのないようにしましょう。

生ポリオワクチンを接種した場合、不活化ポリオワクチンは受けられる?

何回接種したかによって変わってきます。生ポリオワクチンを2回接種している場合は、すでに免疫ができていると考え、不活化ワクチンを新たに打つ必要はありません。1回接種している場合は、不活化ワクチンを1回受けたことと同じになります。初回接種分(3回)を2回にして、その12カ月~18ヵ月後に再度1回接種しましょう。

不活化ポリオワクチンはほかのワクチンと同時接種できる?

ほかのワクチンとの同時接種については、医師が特に必要と認めた場合は可能です。通常は、不活化ポリオワクチン接種後、 6日以上あければほかのワクチン接種を受けることができます。不活化ポリオワクチン接種のタイミングは、

 ・三種混合ワクチン(DPT)・ヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン・インフルエンザワクチン

など、これら不活化ワクチンを接種した後なら6日以上、BCGなどの生ワクチンを接種した後なら、27日以上の間隔をあけてから不活化ポリオワクチンを接種してください。

生ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンの回数は同じ?

生ポリオワクチンは、間を6週間以上空けた2回接種が必要でした。不活化ポリオワクチンは、通常、生後3ヵ月から12ヵ月の間に3回(以上を初回接種と呼びます)と、初回接種から12ヵ月~18ヵ月後に1回の計4回接種します。はじめの3回(初回接種)は、1回接種ごとに20日からから56日までの間隔をおきます。

ちなみに、海外では就学前(4~6歳)に5回目の接種が定期接種として行われている国が多いです。なぜなら、不活化ポリオワクチンは、接種から時間が経つと抗体価(感染を予防する力を数値で表したもの)が低くなるからです。抗体価が低下するとポリオを予防する力が失われ、感染リスクが高まります。より長い間ポリオ感染を予防するためには、4歳以降の追加接種が必要との声から、日本でも5回目の追加接種と接種の時期について再検討されているようです。

▼不活化ポリオワクチンの追加接種をいつすればいいか – かるがもブログ –
世田谷区千歳船橋の小児科:かるがもクリニックのお医者さんのブログです。

日本ではポリオは発生していないのにワクチンの接種が必要な理由は?

すでにお伝えしているように、日本では現在まで約30年間、野生のポリオウイルスによるポリオの発生はありません。海外ではパキスタン、アフガニスタン、ナイジェリアなどが流行国で、タジキスタンやコンゴ、アンゴラ、セネガルなどの近隣諸国でも流行が起こっています。

ポリオに感染しても多くは症状が出ないので、感染したと知らずに諸外国からポリオウイルスを持ち込んでしまう可能性がないとも言えません。仮に、日本国内にポリオウイルスが持ち込まれたとしてもほとんどの人がワクチンを接種しているため、現時点で感染が拡大することはないと思いますが、ワクチン接種をしない人が増えれば、流行する危険性があります。予防接種率が高いシンガポール、オーストラリアなどでは、ポリオの流行地からポリオ患者が入国しても、国内でウイルスが広がらなかったとの報告もあります。

1992~1993年、オランダで宗教的な理由からワクチン接種を拒否し、集団で感染・発症した例もあるので、ウイルスに感染しないためにはワクチン接種が必要です。

ポリオワクチンでポリオにかかることもあるの?

以前、日本で使用されていた生ポリオワクチンでは接種後、稀にポリオにかかることがありました。

ポリオワクチンでポリオにかかってしまったらどうなるの?

現在使用されている不活化ワクチンでは、接種後ポリオに感染することはありませんので、心配しすぎることはありません。

▼ポリオとポリオワクチンの基礎知識|厚生労働省
※ポリオとポリオワクチンの基礎知識について紹介しています。

ポリオを予防接種でしっかり予防しよう

日本では発症する可能性が低いポリオですが、病気についてのリスクや感染源などについてこれまで解説してきた通り、万が一感染した場合は怖い病気の1つです。
予防するには予防接種しかありませんので、スケジュールをしっかり立てて、予防接種を受けるようにしましょう。

また、昭和50年~52年に生まれた人たちには、ポリオの免疫があまりついていないという報告があるという事実にも驚きますね。いつもcutaを利用してくださるママたちのなかには、この年代のママもたくさんいらっしゃるのではと思います。ポリオは普段、日本で暮らす私たちにはあまり身近なものではありませんが、予防接種は万一に備えるためのものです。場合によっては再接種も考えてみましょう。そして赤ちゃんが産まれたら、医師などと相談しながら予防接種についてぜひご検討ください。

▼横浜市衛生研究所:ポリオ(小児麻痺・急性灰白髄炎)について
※こちらを参考にさせていただきました。