子宮外妊娠と生理の違いは?出血の量や痛みなどの症状を知り、早期発見を

子宮内膜以外のところに着床してしまう子宮外妊娠は誰にでも起こりうること。発見が遅れると命に関わることも。子宮外妊娠には出血などの症状もありますが、どんな症状なのでしょうか? 子宮外妊娠の症状、生理との違いなどを知り、早期発見ができるようにしましょう。

子宮外妊娠と生理は見分けられる?

見分けは難しいけれど、自分の体の声をよく聞いてみて

子宮内膜以外のところに受精卵が着床してしまう子宮外妊娠は、全妊娠の1~2%で起こると言われていて誰にでも起こりうることです。しかし、意識せずにいると、小さな兆候に気が付けなかったり、生理だと思い込んでしまったりすることも。

子宮外妊娠の正しい情報をしって、妊娠の可能性がある場合には胎嚢が確認できるまでは少し慎重に自分の体の変化を見守りましょう。「いつもと違う」に気が付くことが、命を守るためにとても重要なことなんです。

妊娠の可能性があり、「いつもより出血量が少なかった」「いつもより生理痛がひどい」「いつもより早く(遅く)生理がきた」「いつもより生理期間が長い」など、いつもと違うことがあったら子宮外妊娠の可能性も考えられます。早めに病院にかかりましょう。

子宮外妊娠の場合の症状

【1】妊娠検査薬は陽性をしめす

妊娠検査薬は妊娠した時にだけ出るhCGというホルモンを測定するものなので、子宮外妊娠でも検査薬は陽性を示します。

【2】初期つわりの症状 ~正常妊娠の時とほとんど同じです~

眠気、だるさ、頭痛、胸やけなどの初期つわりの症状が出ることがあります。正常妊娠のときと同じような症状で、同じように個人差があり、人によっては全く症状が出ない人もいれば、強く現れる人もいます。

これらの症状だけで子宮外妊娠と確定することはできませんね。

【3】不正出血

生理予定日の周辺や妊娠5週目くらいに不正出血がおきることがあり、生理との見分けがとても難しいといえます。どこに着床するかによって出血の量も様々で、ピンクのおりものや、少量血が混ざる程度のこともあれば、生理と間違えるくらいの量の場合もあります。

しかし実はお腹の中では出血していて、お腹を開けてみたら大量の血液が溜まっていたということもありますので注意が必要です。

【4】下腹部痛

子宮外妊娠の下腹部痛には二種類あります。

1.赤ちゃんの成長に伴う痛み
子宮内膜以外の場所は赤ちゃんの成長とともに伸縮することができません。狭い場所でだんだん赤ちゃんが大きくなってくるのですから、当然痛みを伴います。

生理痛と同じようなチクチクするような痛みや、肛門から突き刺すような痛みだったりと個人差があります。痛みはあかちゃんの成長とともにひどくなることが多いです。

2.卵管破裂に伴う痛み
赤ちゃんが成長し妊娠8~9週くらいになると、卵管破裂を起こす可能性があります。この場合の腹痛は壮絶なもので、立っていられないほどの激しい痛みです。

突然激しい痛みに襲われることもあれば、痛みがだんだん強まって、立っていられないほどになって受診したところ卵管破裂がおきていた、ということもあります。

卵管破裂を起こしてしまうと命に関わります。こうなる前に早期発見することがとても大事です。

【5】胎嚢がみえない ~子宮外妊娠と確定~

妊娠検査薬で陽性反応が出た後、通常妊娠約5週くらいには胎嚢(赤ちゃんの入る袋)をエコーで確認することができます。排卵がずれていたりする可能性もあり、7週目くらいまでは様子をみるのですが、この時点で胎嚢が見られなくて初めて子宮外妊娠と確定します。

ですから、妊娠がわかっても、胎嚢が確認出来るまでは子宮外妊娠の可能性もある、ということなので、それまでの間は体の出す小さなサインを見逃さないようにしましょう。

生理との違い

子宮外妊娠と生理のはっきりとした違いを以下にあげますので、参考にしてみてください。子宮外妊娠が起こりうる、ということを頭においておくことが大切です。

出血の違い

◆出血量が日を追うごとに増える◆
生理の出血は1,2日目をピークにだんだん減ってくるのが正常ですよね。子宮外妊娠の場合、赤ちゃんが成長するほど、着床した場所にダメージが大きくなるので出血量は増えていきます。

◆出血が10日以上続く◆
生理は5~7日で終わるのが正常です。いつもの生理より出血がダラダラと続き、それが10日以上続くのであれば、子宮外妊娠または他の異常の可能性があります。

下腹部痛の違い

◆痛みが日を追うごとに激しくなっていく◆
生理の下腹部痛は生理数日前から生理開始後2日目くらいで収まるのが正常です。子宮外妊娠では赤ちゃんが大きくなっていくにつれて痛みは激しくなっていきます。

◆立っていられないほどの激しい痛み◆
これは子宮外妊娠またはなんらかの異常が起きていることは明らか。大至急病院へかかりましょう。

子宮外妊娠に早く気づくには?

子宮外妊娠に出来るだけ早く気がつく為の確認方法をご紹介します。

妊娠検査薬で検査をし、陽性ならすぐに病院へ

近頃は妊娠検査薬の精度が上がっていて、早い時期から妊娠がわかることもあります。通常、検査薬が使えるのは妊娠第5週目、生理予定日の1週間後くらいです。生理が遅れていたら、この頃に自宅で検査をし、もし陽性が出たのであれば、なるべく早めに1度病院へいきましょう。

正常妊娠であるかどうかの判断は、約7週目で心拍が確認出来てからになりますが、子宮外妊娠の可能性を考えると、胎嚢が見え始める妊娠5週目頃にエコーで胎嚢の有無を確認しておいた方が安心です。

子宮外妊娠に気が付かず8~9週くらいまで赤ちゃんが育つと、卵管破裂を起こし命の危険もあります。早い時点で気が付くことができれば、卵管を残すことが出来る可能性も高くなります。まずは妊娠しているかどうかを知ることが大切です。

日ごろから基礎体温をつけておく

基礎体温は女性の体の健康状態を知るバロメーター。これを測っていることで妊娠をいち早く知るができますし、子宮外妊娠に限らず体の異常に気が付くことができるんですよ。最低3ヵ月は測定を続けないと、自分の状態を知ることは難しいので、何もない今、ぜひ測定を始めてください。

子宮外妊娠を含め、妊娠すると基礎体温は生理予定日を過ぎても高温期が続きます。高温期が3週間以上続いたら妊娠の可能性が高いため、まずは検査薬で検査をしてみてくださいね。

子宮外妊娠は何より早期発見が大切です

子宮外妊娠は発見が遅れると命の危険を伴いますので早期発見が大切です。早く見つかれば、それだけ体に負担なく、治療できる可能性が高くなります。子宮外妊娠はだれにでも起こりうる、ということを頭において、妊娠に気付いたらなるべく早く病院にいき、胎嚢が確認できるまでは体が出す小さなサインに気を配るようにしましょうね。