着床時期の症状ってどんなもの?時期や症状の種類を解説

妊娠の始まりは、子宮内で起こる「着床」という現象。小さいながらも体内では劇的な変化が始まるため、妊娠超初期と呼ばれる着床期から体調の異変を感じる人もいるのだとか。生理周期のうち着床はいつ起こるのか、着床が起きた場合にでる症状はどんなものなのか解説します。

着床時期に症状って出るの?

実際に、症状を感じる人がいる

予定日になっても生理が始まらない、基礎体温が下がらない…など、明確な妊娠症状が出始めるのは生理予定日を過ぎてからのことで、この時に妊娠したかも?と気づく人が多いのではないでしょうか。

中にはそれ以前に、なんらかの体調の変化を感じる人もいるのだとか。
妊娠の場合、生理予定日1週間前くらいに子宮内で「着床」と呼ばれる現象が起こり、体内のホルモンバランスが変化し始めます。早い人ではこの着床時期から体調に異変が出始めます。症状は生理前症状とよく似ているため、後になってあれは生理ではなく妊娠由来だったのか、と気づくことも多いのだとか。違う要因からも起こりうるため、この時期の症状だけで妊娠を確定するのは難しいです。

なんの症状もないまま週数を重ねてから妊娠に気づく人もいますから、着床期の症状は個人差が大きいと言えます。

着床時期っていつ頃のこと?

妊娠3週目のこと…妊娠週数の数え方を知っておこう

着床時期は、妊娠週数で数えると妊娠3週目のことを言います。
妊娠週数は最終生理開始日を「妊娠0日0週」とし、実際には妊娠していない時期も含めて考えるので最初は混乱する方も多いのではないでしょうか。生理周期28日として、妊娠週数の状態を簡単に説明します。

【妊娠0週】
最終生理期間

【妊娠1週】
一般的に、妊娠12日目頃からが妊娠しやすい時期と考えられています。

【妊娠2週】
14日目に排卵が起き、卵管で精子と卵子が出合い受精が成立すると、受精卵は細胞分裂を繰り返しながら約3日かけて子宮を目指します。受精卵は子宮内に入った後も、数日は内側で浮かんだまま。その間、子宮内膜は卵巣からのホルモンを受けて厚く柔らかくなって受精卵の到着を待っています。

【妊娠3週】
21日目、つまり排卵から数えて7日目頃になると受精卵の表面には絨毛という組織ができて、近くの子宮内膜に張り付きます。張り付いた受精卵はさらに絨毛を子宮内膜への深く奥へと潜り込ませて母体から酸素や栄養を受け取るようになります。これを着床と言います。

着床完了=妊娠成立ですので、事実上の妊娠は妊娠3週ごろから始まります。

妊娠の可能性がある症状とは?

それでは着床期に感じる症状とはどんなものなのか、妊娠との関連性を紹介していきたいと思います。

1.出血がある(着床出血)

着床出血といって、排卵日1週間後〜生理予定日ごろに出血することがあります。
これは受精卵が子宮内膜に潜り込む=着床するときの出血で、症状がみられるのは100人に2人程度の割合と言われています。個人差はありますが出血量は少なく、オリモノに混ざって茶色やピンク色になったり、トイレで用を足した際にペーパーに血が付く程度のことが多いようです。

たいてい1日程度で終わるのですが、数日続いたという例もあり生理と区別するのは難しいです。生理が始まったかな?と思っても、いつもより時期が早い、量が少ない、日数が短いと感じたらそれは着床出血かもしれません。

2.おりものの量や質感の変化

着床すると受精卵を細菌から守るためにおりものの分泌量が増えて、膣内は酸性に傾きます。これは着床により分泌される黄体ホルモンや卵胞ホルモンのはたらきによるものです。

さらさらとした白〜クリーム色のおりものが増えたという体験談が多いようですが、逆に減ったと感じる人もいるそう。
いつものオリモノと様子が違うなと判断するには、日頃から自分のおりものの状態を気にかけておくことが大切ですね。膣内感染症を予防するためにも、おりものシートを利用したり、下着をこまめに取り換えて清潔にしておきましょう。

3.胃や下腹部などの痛み(着床痛など)

妊娠成立によって増加する黄体ホルモンは、胃腸の働きを弱める効果もあるとされています。そのため胸やけや胃もたれ、胃の痛み、ひどい場合は吐き気があることもあります。さらにホルモンバランスの変化が自律神経にも作用して、食べ物の好みが変わったり、それまでは気にならなかった臭いに敏感になるなどの変化がみられることも。
一般的には「つわり」と呼ばれるこれらの症状が、着床期から始まる人もいるようです。

同じ腹痛でも下腹部の痛みを感じる人もいます。それが着床するときの痛みだという考えから「着床痛」と呼ばれており、痛さの種類や強さは人それぞれです。チクチクするような軽い痛みから、ギューッと引っ張られるような強い痛みを感じる人もいるとのこと。ただ、この「着床痛」は俗称であり実際に着床する際に痛みがあるという医学的根拠はありません。

4.強烈な眠気

眠い、とにかく眠い、たくさん寝たはずなのにまだ眠い…というくらい強烈な眠気に襲われる人もいます。
着床により分泌される黄体ホルモンは母体を眠くするはたらきがあり、さらに子宮内膜からも眠りを誘発する物質が出ており、このダブルの作用で強烈な眠気に襲われるのだそうです。

着床した受精卵が猛烈なスピードで細胞分裂を進める時期であり、これには母体が十分に睡眠を取ることが必要なのだとか。眠たい時は横になって睡眠をとるのが一番です。

お仕事で自由に休めない場合でも、夜更かしせずに早めに就寝したり、休憩時間に仮眠を取るなどしてなるべく身体をいたわりましょう。

5.微熱、鼻水、喉の痛みなど風邪のような症状

着床が成立していると高温期10日くらいからいつもより高い体温まで上昇し、37℃を超える人もいます。そのため悪寒や体の火照りなどの微熱症状を感じることがあります。

喉の痛みや鼻水、関節の痛みといった症状がでて、風邪をひいたと勘違いする人もいます。こういった症状は着床による自律神経やホルモンバランスの乱れによるものなので、風邪薬を飲んでも症状が治まらないことが多いようです。3週目までは風邪薬を飲んでも問題ないと言われていますが、4週目以降は胎児への影響が出ることもありますので、妊娠の可能性に気づいた場合は薬を服用する前に病院へ相談しましょうね。

6.胸の張り、乳首の痛み

胸の張りや痛みを感じる人もいます。胸が大きくなったように感じた、胸の血管が浮き出てきたなどの乳房の変化のほか、乳頭が敏感になってかゆい、ブラがあたると痛いと感じた人もいるようです。
これもホルモンのはたらきによるもの。卵胞ホルモンに増加により胸の乳腺組織や母乳を通す乳管組織が発達するせいだと考えられます。生理前症状では胸の異変は数日で治まることが多いのですが、妊娠症状の場合は長く続くことがあります。

7.肩こりや腰などの痛み

妊娠すると分泌され始める物質の中に、リラキシンというホルモンがあります。リラキシンは骨盤の結合部分を緩めたりじん帯をやわらかくする作用があり、これが腰痛の原因となることが多いようです。骨盤のゆるみは背骨から頭蓋骨までの全身のバランスが不安定になり、血液循環の不調とも相まって腰痛や肩こり、股関節の痛みなどを引き起こすと考えられています。

なるべく腰周りを冷やさないようにし、ストレッチなど軽い運動をして骨盤のバランスを整え、血液のめぐりをよくしましょう。腰痛がひどい場合は、腰痛ベルトを使用すると楽になることもあります。

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8.便秘、下痢、頻尿など

急激なホルモンバランスの変化により自律神経が大きな影響を受けます。そのため便通の異常を感じる人も多くいます。人によって便秘や、反対に下痢といった症状になるようです。

便通だけでなく、卵胞ホルモンの増加により平滑筋が刺激を受けて膀胱にも影響がでることがあり、頻尿や残尿感などのトラブルにつながります。トイレに行きたいときに我慢するのはよくありません。また頻尿ゆえに飲料を控えたくなるところですが、赤ちゃんのためにも水分はなるべく摂取するようにして水分不足にならないように気を付けましょう。

9.吹き出物、肌あれ、かゆみ

生理前症状としてもよくあることですが、吹き出物や乾燥肌などの肌トラブルも妊娠症状の一つです。
ホルモンバランスの乱れにより肌の水分量が変化するのがその要因と考えられます。また、妊娠中は母体から赤ちゃんへと栄養だけでなく水分も取られてしまうため、いつもより水分不足になります。

肌トラブルは顔だけでなく全身に現れることも。背中や足などが乾燥してかゆくなる症状もあるようです。
こまめに水分を取り、保湿クリームなどで対策しましょう。

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10.気持ちが不安定になる

些細なことでイライラしたり、落ち込んだり。怒りが抑えられない、急に涙が出てくる、など自分ではコントロールができないほど気持ちが不安定になることがあります。これもホルモンバランスの影響と考えられます。

精神的なざわつきは生理現象によるものなので、なるべく自分を責めず、ストレスをため込まずにリラックスして過ごすことを心がけましょう。早いうちに自分なりの気分転換を見つけておくのもいいですね。

妊娠検査薬はいつごろから使えるの?

妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後から使えます。

妊娠検査薬は、着床後に受精卵の絨毛から分泌される「hCG」というホルモンに反応して妊娠の有無を示す仕組みになっています。着床が完了するとhCGの分泌量が急激に増えますが、妊娠検査薬は尿中のhCG値が50mIU/mL以上の場合に陽性反応が出るものが一般的。尿中のhCG値が50mIU/mL以上となるのは、着床後約5日、排卵から数えると約14日後と言われています。
ですがhCG値の上昇スピードは個人差があるため、確実に判定可能な「生理予定日から1週間以降」が検査可能時期と設定されています。

妊娠症状がでると一日でも早く妊娠の有無を知りたくなるものですが、妊娠検査薬は「生理予定日から1週間後」という使用時期を守って、正しく活用してくださいね。

症状がでなくても落ち込まないで

妊娠を希望する人にとっては、早期に妊娠症状が現れるとそれだけで期待が高まりますよね。逆に、症状がでないせいで今回もまたリセットなのかなと早くから落ち込んでしまったり…
着床時期の症状をいくつかご紹介しましたが、症状の有無は個人差が大きいこと、また同じ人でも妊娠のタイミング(一人目、二人目…)によっても違うことなども合わせてご理解ください。これらの症状に過度に振り回されずに、参考程度にとどめてくださいね。