排卵日って何?排卵日の症状や時期、妊娠しやすい日を解説

排卵日とは卵巣から卵子が出てくる日のことです。排卵は体内で起こることなので、その様子を外から伺い知ることはできません。妊娠を望む人の中には、排卵日がわかれば妊娠の確立が上がると考えている人も多いかもしれません。果たして排卵日は特定できるのか?その方法とは?妊娠しやすいのはいつ?などを詳しく解説していきます。

排卵日とは

卵巣から成熟した卵子が排卵される日のこと

排卵日とは、卵巣から卵子が飛び出して、卵管へ移動する日のことです。卵子は、卵胞と呼ばれる殻のようなものに包まれており、それが破れて卵巣から飛び出します。この現象を排卵と呼びます。

卵巣から排卵された卵子は卵管へ移動し、子宮へとゆっくり移動していきます。

排卵日前後の体の変化

女性には生理という現象が存在します。その生理がはじまってから、次の生理がはじまるまでの間には、次の4つの期間があります。

■月経期
生理開始から生理終了までの期間。出血があるため体には負担がかかる時期です。

■卵胞期
卵巣にある卵子が排卵に向けて成熟していく期間です。生理が終わって体も心もコンディション良好な時期です。

■排卵期
成熟した卵子が卵巣から排卵されます。排卵による不快症状などを伴う場合もあります。

■黄体期
排卵後から次の生理がはじまるまでの期間です。生理前の症状が現れる人もいます。 参照:

http://www.kisotaion.org/
毎日の基礎体温を計測してグラフにすると、一般的に上のグラフような体温の推移を示すと言われています。生理開始から排卵までは基礎体温の低い低温期があり、排卵前後にガクッと基礎体温が下がって徐々に体温の高い高温期に移行していきます。高い体温を維持していた基礎体温は再び下がり始め、次の生理開始となります。

排卵は、この低温期と高温期の間にある基礎体温の下がる辺りで起こると言われています。

排卵が起きると体はどう変化する?

排卵とは具体的にどのような現象?

排卵とは具体的にどのような現象なのでしょうか。排卵前後には、体内では1〜3のような変化が起こると言われています。

1.原始卵胞が成熟する
2.卵胞が破れて卵子が排卵される
3.卵胞が黄体化する

それぞれを詳しく解説していきます。

1.原始卵胞が成熟する

女性は原始卵胞というものを持っています。この原始卵胞は、母親の胎内にいるとき形成され、卵巣に約200万個を蓄えた状態で生まれてきます。この200万個は、初潮を迎える頃までに徐々に消滅し、約20~30万個まで減少すると言われています。

毎月の生理が終了すると、脳下垂体からは卵胞刺激ホルモンが分泌され、卵巣にある原始卵胞のうちいくつかの原始卵胞が排卵に向けて成熟していきます。
生理開始頃には8mmほどの大きさだった卵胞は、この卵胞刺激ホルモンによって20mm前後にまで成長します。
この間、成熟卵胞から分泌される卵胞ホルモンの影響により、子宮内膜が厚くなっていきます。子宮内膜を厚くすることで受精卵を待ち受ける準備をします。

2.卵子が排卵される

原始卵胞が成熟卵胞へと成長すると、脳下垂体からは排卵させるための指令が出ます。脳下垂体からは黄体化ホルモンが分泌され、成熟卵胞のうちの一つの卵胞が破れ、中の卵子が卵巣から飛び出します。
卵巣から飛び出した卵子は、卵管采に吸い上げられて卵管へと移動します。卵管采はちょうど手のひらのような形をしており、卵巣をなでるような動きをして卵子を吸い上げてくれます。

卵管采に吸い上げられた卵子は、卵管の一番先にある卵管膨大部に到着します。ここで、卵子の到着を待っていた精子と出会い、受精します。

3.卵胞が黄体化する

卵子が飛び出し空になった卵胞はその後黄体化し、黄体ホルモンを分泌させます。この黄体ホルモンは体温を上昇させ、子宮内膜を柔らかく着床しやすい状態にする働きがあります。排卵後に基礎体温が上がるのはこの黄体ホルモンが分泌されるためです。

人によっては下腹部痛などが起こることも

排卵を促す黄体化ホルモンは、排卵直前に急激に分泌を増やし、排卵が終わると急激に消滅します。このように排卵日付近には急激なホルモンの変化により、体調に不快症状が現れる人もいます。
症状はさまざまで、排卵痛と呼ばれる下腹部痛を伴う場合や、頭痛やイライラなどがあります。

排卵日はいつからいつまでのこと?

生理開始から約14日目が排卵日

生理周期がおおよそ28日周期で整っている人であれば、排卵日は生理開始から14日目頃にあります。基礎体温を測っている場合には、この頃に基礎体温がガクッと下がる日があります。この頃が排卵日だと言われています。 参照:

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卵胞から卵子が飛び出す日が排卵日ですが、正確な排卵日を知ることは難しいので、この排卵日と思われる日の前後2日程度を「排卵期」として最も妊娠の可能性の高い日と考えます。

卵子の寿命は平均24時間

成熟した卵胞から飛び出してからの卵子の寿命は24時間程度と言われています。その中でも、精子と受精することができる時間は6~8時間とも言われています。
つまり、同じ「排卵日」という一日の中でも、朝と夜では妊娠の確率も変わってきます。

排卵日はどのように予想するの?

排卵日を予想する方法

排卵日を予想する方法には次の4つのような方法があると言われています。

1.基礎体温をつける
2.おりものの状態をチェックする
3.子宮頸管の状態をチェックする
4.排卵日チェッカーを利用する

基礎体温とは、体が最も安静な状態のときの体温のことです。一日の中で、最も安静状態にある朝目が覚めてすぐに計測します。朝だけでなく、毎日の時間を決めて30分間横になって安静状態を保った後計測するのであれば、夕方などでもよいとされています。この基礎体温の変化から、排卵日を予想します。

また、唾液やおりもの、子宮頸管はホルモンによって変化していきます。唾液やおりもの、子宮頸管がどのような状態かで排卵日を予想する方法もあります。

まずはきちんと排卵が起こっているかをチェックしよう

排卵日を予想する前に、まずは排卵がきちんと起こっているかをチェックする必要があります。「生理があれば排卵がある」と考える人も多いかもしれませんが、そうではありません。排卵が起こっていないのに生理がくる「無排卵月経」である場合もあります。

無排卵の特徴は次の4つのようなものと言われています。

1.生理周期がバラバラで、月に2回あるときがある
2.生理の出血量が少なく、ダラダラと続く
3.生理前の症状や生理痛などが少ない
4.おりものの状態に変化がない

このような症状がある場合は無排卵である可能性を考えて、基礎体温をつけるなどより正確に排卵の有無をチェックしてみましょう。

基礎体温をつけて排卵日を予想する

基礎体温を測ることで次の二つのことが予想できます。

1.排卵しているか(無排卵になっていないか)
2.いつごろ排卵しているか

基礎体温を計測してグラフ化すると、一般的に下のグラフのような変化を示します。 参照:

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基礎体温は、生理開始から排卵頃までは基礎体温の低い「低温期」、排卵頃から次の生理開始前までの基礎体温の高い「高温期」に分かれます。この低温期と高温期の体温の差が0.3~0.4度以上ある場合は排卵が起こっていると考えられます。

基礎体温を計測すると、生理開始から約2週間後に基礎体温がガクッと下がる日があります。排卵はこの近辺で起こるとされています。一度下がった基礎体温はその後上がりはじめ、高温期へと移行していきます。これは排卵後に黄体ホルモンが分泌されるためです。黄体ホルモンは、子宮内膜を温かく柔らかい状態にして受精卵を着床しやすくしたり、体温を上昇させて着床した受精卵の発育を促す働きがあります。
そのため、「高温期になった=排卵が起こった」と考えられます。 参照:

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もし、上のグラフのように基礎体温がずっと低いままである場合や、値の変化がジグザグで二層に分かれているかわからない場合などは、排卵が起こらない無排卵である可能性もあります。計測した基礎体温表を持って、婦人科を受診してください。

おりものの変化から排卵日を予想する

おりものは、子宮内膜・子宮頸部・膣からの分泌物です。おりものの役割は、自浄作用によって膣内を清潔に保つことです。おりもののおかげで膣内は弱酸性の清潔な状態に保たれています。
また、おりものには受精を助ける働きがあります。おりものが分泌されることにより、膣内に入った精子が子宮の奧の卵管まで到達することができると言われています。

おりものの分泌量や状態は、一般的にこのような変化をします。

■生理後…白っぽいやや粘りけのあるおりもの

■排卵期…卵白のようなよくのびる透明のゼリー状のおりもの

■生理前…白っぽく粘りけの少ないおりもの

おりものは生理後から排卵期にむけて分泌量が増加していき、排卵期にピークを迎えます。おりものが増えることで「排卵日が近いのだな」ということがわかります。その後また分泌量は少くなっていき、次の生理が開始します。

おりものがこのような変化をするのは、ホルモンの影響であると言われています。卵胞を育てるためのホルモンや、卵胞から卵子を排卵させるためのホルモンなど、分泌されるホルモンによっておりものが変化すると考えられています。

もし、排卵が起こっていない無排卵の状態にあるときは、おりものの分泌量や状態に変化がない場合があります。生理から次の生理まで、おりものの分泌量や状態が一定している場合は、無排卵の可能性もあります。

▼排卵日をおりもので予測する方法に関する記事はこちら

妊活中の女性にとって知りたいのは排卵日ですよね。基礎体温をつけて予測してもはっきりとはわからないもの。そんなときはおりものをチェックして、より排卵日の予測を確実なものにしてみましょう!排卵日による、おりものの変化をまとめてみました。

子宮頸管の状態から排卵日を予想する

子宮頸管やその周りのおりものの状態から排卵日を予想する方法があります。この方法は「福さん式」と呼ばれ、元助産師の福さんが自身のサイトで紹介したことで話題となりました。

子宮頸管は生理周期に合わせて位置や状態に変化があります。その状態を確認するために、自分で内診をします。まずは内診する際の注意点とポイントをご紹介します。

■内診する直前に手は清潔に洗う
手を洗った後は、清潔なタオルで手を拭いてください。

■内診する指の爪は短く切っておく
爪が長いと雑菌がたまりやすく、膣内を傷つける心配があります。

■足は肩幅に開いて腰を落とす
どのポーズが内診しやすいかには個人差があるので、やりやすい方法をいろいろと試してみてください。

■人差し指と中指で内診する
人差し指と中指を膣内に挿入して子宮頸管を実際にさわって状態を確かめます。子宮頸管の状態を確認したら、子宮頸管のまわりのおりものを二本の指で絡め取ります。

内診の仕方

1.手を清潔に洗ったら、人差し指と中指を膣内に挿入します。爪で傷をつけないように注意してください。

2.膣の奥にでっぱりがあることを確認します。これが子宮頸管です。膣の壁に沿って指を挿入するとわかりやすいです。子宮頸管の真ん中に少しくぼんだ部分があります。これが子宮口です。

3.膣の入り口から子宮頸管までの距離や、子宮頸管や子宮口の固さ、向きなどを調べます。

4.子宮頸管の周りを指でぐるっと一周させ、おりものを絡め取ります。二本の指でつまむように取り出すとうまくいきます。

排卵前後の子宮頚管や子宮口、おりものの変化

子宮頸管や子宮口、おりものは排卵前後でこのような変化があると言われています。

■生理中・生理後から排卵前
生理中は子宮頸管は下がって子宮口も開き気味の状態です。生理が終わると子宮口は閉じて子宮頸管は遠く、おしりの方を向いてしまいます。膣の入り口から遠くなるため触れにくくなります。

■排卵数日前
排卵日が近づいてくると子宮頸管が近くなり、柔らかくなってきます。おりものは徐々に量が増え、とろんとしたのびるおりものに変化してきます。

■排卵直前
子宮頸管が近くなり、子宮口も開いてきます。おしりの方を向いていた子宮口が膣の入り口の方を向いてきます。おりものの量はピークを迎え、卵白のような指でつまんでのばすとよく伸びる状態になります。

■排卵後
子宮口は閉じて子宮頸管が遠くなります。膣の入り口の方を向いていた子宮頸管はおしりの方へ向きを変えます。おりものは水分が減って白濁したぺたぺたしたおりものに変化します。

子宮頸管は、排卵前になると距離が近くなり、柔らかく子宮口も開き気味になります。膣内に入ってきた精子を子宮内部へ取り込みやすくするためだと考えられます。
子宮頸管が遠くなり、おしりの方を向いたら排卵が終わった合図です。生理前になると再び子宮頸管は近くなり、子宮口も開いてきます。生理による出血にそなえるためだと考えられています。

妊娠していた場合には、生理予定日が近づいても子宮頸管が遠く、子宮口も固く閉まったままだったという声もあります。これは、妊娠したために子宮頸管を閉じて着床した受精卵を守るためだと考えられます。

自分で内診することに抵抗がない場合は、生理終了から毎日内診して子宮頸管の状態を確認してみてください。

排卵日チェッカーから排卵日を予想する

プチアイビス
排卵日チェッカーは、唾液の状態から排卵日を予想する手法です。このプチアイビスを例に使用法などをご紹介します。
このプチアイビスはリップクリーム程の大きさの、レンズのついた器具です。電池などは不要です。唾液を乾燥させると現れる結晶の状態を、レンズをのぞいて確認します。

使い方

1.器具の先端に付いているレンズをはずします。

2.唾液をつけるところに指で唾液を塗り拡げます。気泡が入らないように注意して均一になるように塗ります。

3.10~15分ほどかけて完全に乾燥させます。

4.レンズを器具にとりつけて、蛍光灯などに向かってレンズをのぞきます。(太陽に向かってのぞかないでください。)

5.レンズについているつまみでピントを調節します。

排卵日が近づくと、ホルモンの影響で唾液の粘度が高くなると言われています。プチアイビスでのぞいたときに、シダ模様が見えたら排卵日付近であるサインです。

唾液をどの程度塗ればいいかなどコツをつかむまでしばらくかかるとも言われています。毎日の変化を知るためにも、排卵日付近だけでなく毎日チェックしてみてくださいね。基礎体温と併用することで、排卵日の予想の精度が上がります。

排卵日に出る症状とは

卵白のようなのびるおりものが出る

おりものは、生理後から徐々に分泌量が増加していき、排卵の頃にピークを迎えます。排卵後はまた徐々に分泌量が減っていきます。生理前にまた分泌量が少し増える場合もあります。

排卵頃のおりものは、透明感のある白からやや黄色みかかった色のよく伸びるおりものに変化します。指でつまんでのばすと10cmほどのびるのが特徴です。排卵が終わるとおりものは水分量が減って、指でつまんで伸ばしてものびにくいぺたぺたしたおりものに変化します。

下腹部や卵巣付近に痛みを感じる排卵痛がある

排卵期には排卵痛を伴う場合があります。排卵が起こる左右どちらかの卵巣の辺りが痛む場合や、肛門の奥を突き上げるような痛みなどさまざまです。

排卵は卵子が卵巣の壁からとびだす現象なので、卵巣の壁は排卵のときに少しですが傷がつくことになります。その際に出血を伴う場合もあります。また、排卵後は卵胞が黄体化し、卵巣が少し腫れたような状態になると言われています。そのため、お腹の張りなどの違和感を感じる場合があります。

生理痛のような鈍痛を少し感じる程度であれば心配はいりませんが、刺すような痛みや、立っていられないほどの痛みがある場合には受診が必要です。

排卵出血と思われる少量の出血がある

生理と生理のちょうど中間あたりで少量の出血があった場合には、この排卵出血である可能性があります。排卵出血は、排卵前になると卵巣から分泌されていたエストロゲンが一時的に少なくなることが原因で出血すると言われています。
また、卵子は卵巣の壁を突き破って出てくるので、卵巣に少しですが傷がつくことがあります。その際に出血を伴う場合もあります。
量はごく少量で、2~3日で終わる場合が多いと言われています。

胸が張る

排卵日付近になると胸の張りが現れる場合があります。これは、排卵直後から分泌される黄体ホルモンの影響だと言われています。そのため、胸の張りを感じた頃には排卵は終了している可能性もあります。

頭痛や腰痛がある

排卵期に頭痛を感じる人は意外と多いようです。排卵期に感じる頭痛を偏頭痛と判断する人もいるかもしれませんが、ホルモンによって引き起こされた頭痛かもしれません。

排卵が近づくと、エストロゲンというホルモンが一時的に減少します。このエストロゲンが脳の神経伝達物質であるセロトニンに影響を与えているのではないかと言われています。このセロトニンは痛みなどの神経伝達物質であるため、頭痛などを引き起こしてしまうのではないかと考えられています。

また、排卵期にはホルモンバランスが乱れやすくなるため、肩こりや腰痛がひどくなる場合があります。肩こりがひどくなると、頭痛や吐き気などの症状を伴うこともあります。

イライラする、気分が落ち込む

生理直前でもないのにイライラすることがある、という方もいるのではないでしょうか。排卵期にはイライラだけでなく、気分が晴れない、憂鬱な感じがするなど精神が不安定になる場合もあります。

排卵期にイライラしたり、気分が憂鬱になるのは、ホルモンの変化が原因であると考えられています。排卵に向けて増加していたエストロゲンが、排卵期には減少し、変わって排卵後には黄体ホルモンの分泌が急増します。排卵をきっかけにホルモンの分泌が切り替わるはずが、うまく切り替わらなかったりすることで精神が不安定になると考えられています。

排卵期の症状は人それぞれ

毎月排卵期に不快症状を感じる人もいれば、まったく何も感じない人もいます。症状はさまざまですが、激しい腹痛を伴ったり、出血量が多い場合などには低用量ピルなどを用いて治療が必要な場合もあります。

通常、排卵期の不快感は1~2日で軽快します。不快感が強い場合や、不快症状が1週間以上続く場合には一度病院で相談してみましょう。

▼排卵痛の痛みの原因や改善方法についての記事はこちら

「排卵痛って排卵するときの痛みだから排卵日に起こっているんでしょう?」そう思っている人は意外と多いはず。しかし、排卵痛は原因によっては必ずしも排卵日に起こっているとは限らないとされています。今回は、排卵痛のメカニズムから、排卵痛が本当に排卵日に起こるのか、またその改善方法について解説していきたいと思います。

妊娠しやすいのはいつ頃?

排卵日の数日前から当日まで

一般的に妊娠しやすい日とは、排卵日の数日前から当日までと言われています。排卵日は特定がとても難しいため、予想排卵日の前後2日間を「排卵期」とし、「排卵の可能性のある頃」と考えます。
周期の中で最も妊娠しやすいのがこの排卵期であると言われています。

精子の寿命は2日から数日間

精子は女性の体内で数日間生き続けると考えられています。射精され膣内に入った精子は、1分間に2~3mmずつ子宮の奧を目指して進んでいきます。そうして膣から子宮頸管、子宮内部、卵管を通って卵管の先にある卵管膨大部へと到着します。ここまで到達できるのは、射精された約2~4億の精子のうち、わずか100匹程度と言われています。
精子は、この卵管膨大部で卵子を待ち受けるべく数日間生き続けます。

卵子の受精可能な時間は6~8時間

卵子の寿命は24時間程度と言われていますが、このうち受精可能な時間はわずか6~8時間程度であるとも言われています。卵子は卵胞から飛び出して卵管采によって吸い上げられ卵管膨大部へと移動します。
この卵管膨大部で精子と出会って受精するのが、一番妊娠の可能性が高いとも言われています。

▼妊娠する確率が高いのはいつ?に関する記事はこちら

妊活中の方にとって、排卵日あたりはとっても神経質になる時期ですよね。できれば、少しでも妊娠する確率の高い日にタイミングをとっておきたいもの。「排卵日が最も妊娠しやすい」と、思っている方もいるかもしれませんが、実は、排卵日当日より、2日前〜1日前の方が、妊娠する確率は高いのです。排卵日と妊娠する確率についてまとめました。 「妊娠の確率をあげたい」「妊娠を避けたい」排卵日を知りたい理由は人それぞれだと思います。ここでは、排卵日を知るための方法から、実際に妊娠しやすいタイミングまで、排卵日にまつわるさまざまな疑問を解消するためのヒントをご紹介していきたいと思います。

排卵日は次の生理日から逆算して何日目?

次の生理日から-14日頃が排卵日

排卵日は、次の生理予定日からさかのぼって14日±2日と言われています。これは、排卵後に分泌される黄体ホルモンの寿命が、14日±2日とほぼ一定であるためです。
生理開始から排卵までの日数にはバラツキも多く、健康体であっても排卵がいつもより遅れることもあります。一方排卵から次の生理まではどの周期においても一定であると言われています。 参照:

http://www.kisotaion.org/
生理周期が整っており、次の生理予定日が正確にわかる人は、その日から14日±2日さかのぼった日を計算してみてください。
ただし、黄体ホルモンが過剰に分泌される黄体依存症などの場合は、排卵から次の生理開始までが14日+2日以上続く場合もあります。

▼排卵日の計算方法についての記事はこちら

妊娠を望んでいる人にとっては気になる「排卵日」。特定できたらいいのに!と思っている人も多いのではないでしょうか。今回は「排卵日は特定できるのか?その計算方法とは?」をご紹介したいと思います。計算以外で排卵日を予測する方法も合わせてご紹介します!

生理周期が整っていない場合は排卵日を予測できる?

生理不順の場合は排卵日の予測は難しい

生理が何ヶ月もこなかったり、予定より1週間以上も早くはじまるなど生理周期が整っていない場合には排卵日の予測が難しくなります。
生理不順の場合は次の生理予定日の予測がつきにくいため、逆算した排卵日の計算が難しくなります。

難しいが予測は不可能ではない

生理不順だとしても、基礎体温を計測することで排卵日を予測することはできます。基礎体温は、排卵があれば必ず二層に分かれるようになっています。まずは基礎体温を何ヶ月か計測してみて、基礎体温が低温期と高温期に分かれているかをチェックします。もし低温期と高温期の差が0.3~0.4度以上あれば排卵は起こっていると考えられます。

排卵日検査薬で排卵日を予測することもできます。排卵検査薬は、基礎体温の結果からだいたいの排卵日を予測し、その近辺で集中して使用する場合が多いです。もし生理不順などにより基礎体温から排卵日を予測することが難しい場合には、生理後から定期的に検査薬を使用するか、おりものなどの状態から使用時期を見極めます。検査薬をたくさん使用することになるので、海外製の安価な検査薬を使用する人もいるようです。

生理が月に二度くる場合は要注意

生理不順の中でも、生理が月に二度くる場合や、生理の出血がダラダラと長く続くような場合には、無排卵月経である可能性があります。
生理周期が24日以内と短く、月に生理が二度くるような状態を頻発月経と呼びます。原因は卵巣機能の低下だと言われています。卵巣機能が低下することで、卵胞期に卵胞が十分育つためのホルモンが分泌されず、排卵が起こらないため生理周期が短くなると考えられています。原因はさまざまで、ストレスなどが原因だとも言われています。
このような場合には婦人科での治療が必要になります。

排卵日以外の日は妊娠しないの?

排卵日はずれることも多い

生理周期が約28日周期の場合は、排卵日は生理開始から14日目頃と言われています。ただし、体に何の問題もない健康体の場合でも、この排卵日が遅れたり早まったりすることは珍しいことではありません。

これまで生理の乱れはないし、排卵日の予想はバッチリ!と思っていても、予想が外れることもあります。

精子は女性の体内で数日間生きる

精子の寿命は2日から数日間とされ、長いものでは1週間以上生きている場合もあると言われています。そのため、排卵日前後の数日間だけが妊娠する日とは限りません。

確実な「安全日」は存在しない

排卵日は早まったり遅れたりすることも多く、精子が女性の体内で数日間生きることを考えると、周期の中での確実な「安全日」は存在しません。

「卵子の寿命は24時間だし、排卵日から数日経っているから大丈夫」と思っていても、排卵日が後ろへずれているかもしれません。

より正確に排卵日を把握するには

排卵検査薬を使う

自分で排卵日を予測する方法としてより確実なものが排卵検査薬による予測です。排卵検査薬は、尿検査により尿中に含まれるホルモン量から排卵日を予測します。

排卵前になると、ヒト黄体形成ホルモンと呼ばれるホルモンの分泌が急増します。このホルモンが尿中にどの程度含まれているかで排卵日を予測します。推定排卵日の数日前から排卵検査薬で検査を行うことで、判定結果の濃さの変化から正確に排卵のタイミングを知ることができると言われています。排卵は、反応が一番濃く出てから24時間以内に起こると考えられています。

▼排卵検査薬の使い方などについての記事はこちら

基礎体温を測ることからスタートすることが多い妊活。基礎体温のグラフを見れば、おおよその排卵時期がわかるので、タイミング法にも有効ですよね。基礎体温だけではなかなか正確な排卵日の特定はむずかしいため、最近は排卵検査薬を併用する人が増えています。そこで、妊娠率をあげるための排卵検査薬の使い方やコツなどをご紹介します。

病院で排卵日を調べる

婦人科で排卵のタイミングを調べることができます。超音波検査によって卵胞の大きさを調べて、排卵のタイミングを予想します。膣内に挿入するタイプの超音波プローベで卵巣内の卵胞の大きさを調べます。

排卵日付近で数日間、受診が必要になります。おおよその排卵時期を知っている必要があるので、基礎体温を測っておく必要があります。

妊娠を望む人も望まない人も

今回は排卵日について深く掘り下げてご紹介してきました。ここで、排卵日について簡単におさらいしてみましょう。

■排卵日とは、卵巣から卵子が飛び出す日のこと。
■生理からおおよそ2週間後が排卵日であることが多い。
■排卵日を自分予測する主な方法は5つ
 1.基礎体温の計測
 2.おりものの変化を観察する
 3.子宮頸管の状態から予測する
 4.排卵日チェッカーで唾液を調べる
 5.排卵検査薬を使う
■排卵日は病院で調べることもできる。
■排卵日には腹痛などの不快症状がでる場合もある。
■妊娠しやすいのは排卵日の数日まえから当日。
■排卵日以外の日でも妊娠の可能性はある。

排卵は目に見えない現象なので、確実なタイミングを知ることはできません。でも、基礎体温を計測したり、自分の体調からだいたいの排卵日を予測することはできます。妊娠を望む人も望まない人も「排卵」という現象を知り、きちんと考えていきたいものですね。