前駆陣痛やおしるしから出産までどのくらいかかる?初産と経産婦の違いはあるの?

出産予定日が近づくと前駆陣痛やおしるしといった出産の兆候が気になります。兆候のあと出産までどのくらいかかるのか、どのような流れで出産が進むのかをまとめました。

前駆陣痛から出産まで&おしるしから出産まで

正期産とよばれる妊娠37週に入る頃から、前駆陣痛やおしるしといった出産の兆候が気になります。
これらの兆候があったあと、やがて陣痛が来て入院し、いよいよ出産、と続くわけですが、これらが必ずしもトントン拍子に進むわけではありません。
どのくらいかかり、どのように進んでいくかみていきましょう。



前駆陣痛から本陣痛にはどのくらいかかる?

本陣痛は赤ちゃんを押し出す痛み、前駆陣痛はその準備運動

陣痛は、赤ちゃんを押し出すために子宮が収縮するときに起きる痛みです。お産はこの収縮を繰り返して進んでいきます。

前駆陣痛は本番の陣痛すなわち本陣痛の予行演習や準備運動のようなもの。途中で治まる人もいれば、そのまま陣痛へ進む場合などさまざまです。

本陣痛の場合は痛みはだんだん強く、間隔は短くなっていくものですが、前駆陣痛は本陣痛とは違って痛みや張りが不規則です。痛みの間隔がバラバラだったり、強くなったと思ったら次は弱まったりという具合です。

前駆陣痛から本陣痛までの期間は人それぞれ

前駆陣痛が始まってから本陣痛が始まる期間は、非常にばらつきがあります。スピーディに数時間で本陣痛が始まることもあれば、1ヵ月近く本陣痛が始まらないことも。
また、前駆陣痛自体がない場合もよくあります。

おしるしから陣痛まではどのくらいかかる?

おしるしはお産が近づいたサイン

お産が近くなるとおりものが増え、その中に少量の出血がみられることがあります。子宮が収縮して赤ちゃんを包んでいる卵膜と子宮壁の間にずれができ、こすれて出血が起きることが原因です。これが「おしるし」です。「血性帯下」ともいわれます。

おしるしは出産前に誰にでもあるものではなく、おしるしがなくお産が始まる人もいます。その有無は約半数ずつなので、どちらでも心配することはありません。

数時間後の場合もあれば半月近く何もないことも

おしるしがあったら多くの場合は当日または数日以内にはお産が始まるといわれています。
ただ、あくまでこれは一般的な傾向の話。おしるしのあとどのくらいでお産が始まるのかは、個人差の大きいところです。早ければ数時間後に陣痛が始まることもありますが、1週間や2週間後になるケースも意外と多いです。
また、陣痛が先にきてそのあとにおしるしがある場合や、おしるしのあと陣痛を待たずに破水することもあります。



陣痛から出産までどのくらいかかるの?

初産婦の場合

初産の場合、陣痛が始まってから子宮口が全開になるまでの所要時間は初産婦で10~12時間程度、子宮口全開から出産までは初産婦で1~2時間程度、トータル11~14時間程度のことが多いです。

とはいってもあくまで目安。陣痛が始まって数時間で出産することもあれば、何日もかかることもあります。

経産婦の場合

一般的に、初産婦よりも経産婦の方が分娩所要時間は短い傾向にあります。子宮口や産道は一度でも広がったことがあると次は開きやすくなるので、経産婦はお産が早く進みやすいのです。

個人差はありますが、一般的に初産の半分程度といわれます。陣痛が始まってから子宮口が全開になるまでの所要時間は5~6時間程度、子宮口全開から出産までは30分~1時間程度のことが多いです。
ただしこれはあくまで傾向。2人目や3人目の方が時間がかかったということもよくあります。

経産婦の方がお産の進みが早いことが多いので、お産が始まったときの産院への連絡タイミングの指示も初産婦とは異なることがあります。
初産婦の場合陣痛が5~10分間隔、経産婦は10~15分間隔で連絡するよう指示されることが多いようです。産院に確認しておきましょう。

陣痛から出産までの流れは?

陣痛が10分間隔になるとお産の始まりです。
進行具合で「分娩第1期」「分娩第2期」「分娩第3期」に分けられます。それぞれみていきましょう。

分娩第1期(開口期)

お産の徴候があってから、子宮口が全開大になるまでの期間のことで、3つの期間の中で最も時間がかかり、初産婦で10~12時間、経産婦で5~6時間程度のことが多いです。

陣痛がスタートしたばかりのころは、10分間隔程度でまだ心身ともに余裕があります。
その後5~6分間隔になる頃から痛みが増してきて、子宮口が全開大になる直前には陣痛は2~3分間隔で起きるようになり、いきみたい感じも出てきます。
子宮口が全開大になる前にいきむと、子宮頸管の裂傷などにつながるので、いきみを逃して過ごします。

分娩第2期(娩出期)

分娩第2期とは、子宮口が全開大になってから、赤ちゃんが誕生するまでの時期です。
助産師のサポートに従って、陣痛の波に合わせて押し出すようにいきみます。

いきみを繰り返しているうちに、赤ちゃんの頭が見え隠れする「排臨(はいりん)」という状態になり、その後、頭が見えたままになる「発露(はつろ)」という状態になります。
発露の状態になったら頭が少しずつ出てきて、間もなく赤ちゃんの全身が出てきます。

分娩第3期(後産期)

赤ちゃんが無事に生まれたあと、赤ちゃんに栄養や酸素を送り続けていた胎盤が、役目を終えて出てこようとします。この時期が分娩第3期です。
赤ちゃんが誕生してから10~20分後に出てくることが多いですが、自然に胎盤がはがれるのを待っていると出血量が多くなることもあるので、子宮収縮薬を投与して早めに排出することもあります。
痛みもありますが、陣痛に比べるととても軽いので、ほとんど感じない人も。
かかる時間も数分程度です。胎盤が排出されて、やっと分娩は終了です。

前駆陣痛から出産までは意外と長い道のり

前駆陣痛やおしるしがあってから出産を終えるまでは、意外と長い道のりです。
スピード出産もときにはありますが(それはそれで大変ですが)、前駆陣痛がダラダラと続いたりおさまってしまったり、おしるしがあってもしばらく何もなかったり、いざ陣痛がきたり破水してからも、なかなか子宮口が開かなかったり一度きた陣痛が遠のいたり、スムーズに進まなくなることもしばしば。

この長い道のりには、体力も精神力も必要です。
出産に適した正期産の時期に入るといつ陣痛があってもおかしくないのでドキドキソワソワしますが、長期戦になるとそれが1ヵ月以上続きます。ソワソワしっぱなしでは気疲れしてしまいます。
陣痛が始まってからは「いよいよ」ということで緊張したり、痛くて叫んでしまったり体力を消耗してしまいがちですが、それも長期戦の場合何日もかかります。

出産という特殊な状況だけになかなか難しいとは思いますが、お産が始まるまではリラックスして、お産が始まってもできるだけ冷静に過ごしましょう。