排卵痛は排卵日に起こる?痛みの原因や改善方法を解説

「排卵痛って排卵するときの痛みだから排卵日に起こっているんでしょう?」そう思っている人は意外と多いはず。しかし、排卵痛は原因によっては必ずしも排卵日に起こっているとは限らないとされています。今回は、排卵痛のメカニズムから、排卵痛が本当に排卵日に起こるのか、またその改善方法について解説していきたいと思います。

排卵痛ってあるの?

”排卵痛”という言葉はここ数年で一気に知名度が上がってきた言葉の一つです。そのためあまり聞き覚えがない人や、どういう症状なのかがわからない人はもちろん「実際にそんな痛みあるの?」という人も多いのではないでしょうか。
ここではまず『排卵痛ってあるの?』という疑問から解消していきましょう。

排卵痛は誰にでも起こる可能性がある

排卵痛とは、排卵の際に卵巣や子宮、その周辺に変化が起こることで感じる痛みのことを言い、排卵のある女性ならば誰にでも起こる可能性があります。

ただ排卵痛は、生理痛と同じように『感じるかどうか』や『感じ方』は個人差が大きいとされています。中には排卵痛が起こっていてもそれを”排卵痛”であると認識していない人もいるはずです。

排卵痛はいつ起こる?

排卵痛は誰にでも起こり得ることがわかりましたね。そうなると次に気になるのは「じゃあ排卵痛っていつ起こるの?」という点ではないでしょうか。
それではさっそく『排卵痛はいつ起こるのか』について見ていきましょう。

排卵痛は排卵日の前後3日くらいに起こる

排卵痛は、排卵をきっかけとしているため、排卵日の前後3日くらいまでに起こるとされています。排卵を終えると排卵によってダメージを受けた部分は速やかに回復しますので、排卵痛の症状も1~3日程度でおさまることがほとんどのようです。

排卵日は生理予定日の約14日前

「これって排卵痛かな?」と思ったら、おおよその排卵日を計算して排卵日前後3日くらいであるかを確認してみましょう。生理が比較的順調な人ならば、次回の生理予定日から約14日前がおおよその排卵日となります。

正常な生理周期は25~38日と短い人と長い人とでは2週間近くも差がありますが、基本的にどの周期の人でも生理の約14日前に排卵が行われているとされています。これは生理周期が異なる原因が『原始卵胞が成熟して排卵されるまでの期間』にあると考えられているためです。
つまり生理周期が人によって異なるのは、排卵までにかかる時間に個人差があるのであって、排卵後から生理が起こるまでの時間にはあまり個人差がないということなんだそうです。

排卵痛の症状とは

排卵痛がいつ起こるのかがわかり「もしかしてあの腹痛は排卵痛だったのかも」と思い当たった人もいるのではないでしょうか。でも「いつ」だけでは判断材料としては心もとないですよね。
ここでは更なる判断材料の一つである『排卵痛の症状』について見ていきましょう。

痛みを感じる位置は子宮や卵巣付近である人がほとんど

排卵痛を感じる位置は子宮や卵巣付近である人がほとんどのようです。ただ『生理痛のように卵巣を含めた子宮付近に痛みを感じる人』『どちらか片側の卵巣付近に痛みを感じる人』『両卵巣付近に痛みを感じる人』など、実際に痛みを感じる位置には個人差があります。また、排卵痛を感じる位置は毎回違うという人も比較的多いようです。

痛みはチクチクと表現する人が多い

排卵痛の痛みは『チクチク』『チリチリ』と表現する人が多く『子宮や卵巣付近が突っ張っているような痛み』『細い針先でつつかれているような痛み』と表現する人もいます。

生理痛のように子宮を締め付けられるような痛みとは全然違うと感じている人が多く「生理痛より軽い」と感じる人もいれば「生理痛より辛い」と感じる人など、感じ方にも個人差があるようです。

下腹部が何となく重いと感じる人も

排卵痛を感じている人の中には、はっきりとした痛みではなく「何となく子宮や卵巣が重い感じがする」「違和感を感じる」と訴える人もいます。

こうした感じ方も毎回同じではなく『先月はチクチクとした痛みを感じたけど今月は何となく重い感じ』というように、月によって異なる人も多いようです。

排卵痛が起きる原因とは?

排卵痛の症状について見ていきましたが、そこで気になってくるのは「どうして排卵痛が起こるの?」という点ではないでしょうか。
排卵痛が起こるメカニズムはまだ全てが解明されているわけではないのですが、現時点で考えられている『排卵痛が起きる原因』について見ていきましょう。

まずは簡単に排卵の仕組みをチェック

女性はおよそ300万個ほどの”原始卵胞”を卵巣に持って産まれます。もちろんこれら全てが排卵に結び付くわけではありません。女性の卵巣の中では、常に良い卵胞を残すために生存競争が行われています。初潮を迎える頃には約10%程しか残っていないとも言われています。

こうして生存競争を勝ち残った原始卵胞も全てが排卵に結び付くわけではありません。毎回数十個の原始卵胞がある程度まで成長し、その中からより優秀な卵胞を毎月1つだけを卵巣の中で成熟させるのです。成熟のピークを迎えて原始卵胞がはじけて卵子が飛び出し、卵管へ送られる現象を”排卵”と言います。

この排卵までに伴う体の変化や、排卵時に起こる現象によって排卵痛が引き起こされているのではないかと考えられているのです。

排卵時に起こった出血や卵胞内の液体が原因

排卵の際には原始卵胞がはじけて卵子を送り出します。その際に卵巣の表面も一緒に破けてしまい、出血することがあります。また卵胞の中には”卵子”だけでなく”卵胞液”という液体も含まれていて、卵子と一緒に流れ出ています。

こうして排出された血液や液体が腹膜内に流れて刺激を受けることが排卵痛の原因の一つではないかと考えられています。

卵巣の腫れが原因

排卵時に起こった出血や、分泌されている黄体ホルモンの関係で、実際に卵巣が腫れてしまったり、一時的に卵巣が腫れているように見えたりすることがあります。”腫れ”といってもほとんどの場合、月経前に子宮が少し膨らんだりするのと同じように、生理的なものですので過度に心配する必要はありませんが、この卵巣の腫れ(膨らみ)を敏感に感じとって「チクチクする」「違和感を感じる」と訴える人もいるようです。

ただ卵巣には痛覚がないとされています。そのため卵巣の腫れが原因で排卵痛が起こっている場合は、腫れた卵巣が腹膜を刺激して痛みを感じているという説が有力視されているようです。

排卵自体や卵管移動の際の痛みという説も

排卵痛の原因はそれ以外にも
・排卵の際卵胞がはじけた衝撃で排卵痛が出る
・卵子が卵管を移動する際に刺激を受けて痛みを感じる
という説もあります。

卵巣自体には痛覚がないことから、これらが原因である可能性は低いという見解を持っているお医者さんもいらっしゃいますが、排卵痛のメカニズムが医学的にまだはっきりとは解明されていない以上、何が原因であってもおかしくないと言えるでしょう。

排卵誘発剤の副作用として出ることも

不妊治療の一つである”排卵誘発剤”の使用において「排卵痛が強く出た」という人もいます。これは排卵誘発剤の副作用の一つである”卵巣の腫大(しゅだい)”が原因であると考えられています。

正常な排卵が行われている場合でも、多少なりとも卵巣は腫れるのですが、排卵誘発剤を使用した場合は、通常よりもひどく卵巣が腫れる可能性があることがわかっています。腫れた部分が大きければ大きいほど、腹膜への刺激も強くなるため、激しい痛みを感じることもあるようです。

片方の卵巣付近からのみ排卵痛を感じるのは?

片方の卵巣付近からのみ排卵痛を感じると「こっちの卵巣から排卵しているのかな?」と推測する人が多いと思いますが、実はそうではない可能性もあるんです。
ここでは片方の卵巣付近からのみ排卵痛を感じる原因を見ていきたいと思います。

排卵が起こった側の卵巣が腫れたことが原因かも

先ほど「排卵痛が起きる原因とは?」でご紹介したとおり、卵巣は排卵によって腫れたり、一時的に腫れているように見えることがあります。排卵は基本的に毎月左右どちらか1つの卵巣から行われますので、この現象が原因である場合は、片方の卵巣付近からのみ排卵痛を感じていたとしても不思議ではありません。

出血や排出された液体が刺激した位置が関係している可能性も

片方の卵巣付近からのみ排卵痛を感じるのは、もしかしたら『出血や排出された液体が刺激した位置』が関係しているのかもしれません。

先ほど「排卵痛が起きる原因とは?」でご紹介したように、排卵痛は排卵時に起こった現象によって出血や卵胞液が排出され腹膜の上に落ち、刺激されることで痛みとして表れている可能性があります。この落ちた位置が排卵された卵巣付近ならば、排卵した方の卵巣付近が痛むのですが、排出された血液や卵胞液が反対側の卵巣付近に落ちれば、排卵されていない方の卵巣付近が痛むこともあるそうです。

排卵自体の痛みであるという説も

排卵は基本的に左右どちらか片方の卵巣から行われています。先ほど「排卵痛が起きる原因とは?」の”排卵自体や卵管移動の際の痛みという説も”でご紹介したとおり、排卵の際のはじける痛みを感じている場合に、片方の卵巣付近からのみ痛みを感じる可能性も考えられます。

排卵痛ではなく他の病気の可能性は?

排卵痛自体は、生理痛のようにあってもなくても特に問題はないとされています。しかし排卵痛だと思っていたら他の病気が進行していたという事態に陥る可能性もゼロではありません。
ここでは排卵痛の症状に似た症状の出る他の病気についていくつかご紹介したいと思います。

子宮内膜症

子宮内膜症とは、簡単に言うと「子宮の内側以外の場所に子宮内膜やそれに似た組織が発生・成長する病気」です。この子宮内膜症があると排卵痛や月経痛がひどくなる傾向があるため、排卵痛を強く感じたらこの病気である可能性も考えられます。

子宮内膜症が起こる原因はまだはっきりとは解明されていないそうですが、月経の際に剥がれ落ちた子宮内膜が卵巣やその他の臓器に付着して増殖しているのではないかという説が有力視されているようです。

子宮内膜症は、未妊娠の女性に多く、月経のある女性の約1割の人がかかっていると言われています。決して珍しい病気ではないのですが、不妊症の原因となるとも考えられているため、早めにお医者さんに診てもらって対応を考えていきたい病気の一つです。

子宮付属器炎(卵管炎・卵巣炎)

子宮付属器炎とは、卵管や卵巣など子宮に付属している器官が炎症を起こす症状のことを指します。卵管と卵巣は非常に密接な関係であることから、”卵管炎”と”卵巣炎”は同時に起こりやすいとされており、”子宮付属器炎”とひとまとめに呼ばれることもしばしばです。

子宮付属器炎は、主にブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌、淋菌、嫌気性菌、クラミジアなどの感染症が原因であることが多いとされています。排卵痛のような強い下腹部痛が起こる他、発熱することも多く、症状が出ると不安を感じる人も多いのですが、早い段階での抗生物質治療によって、回復が十分期待できる病気でもあります。

卵巣腫瘍

排卵時に出血が起こることからもわかるように、女性の卵巣は排卵のたびに少しずつながらも傷ついている場合があります。通常であれば、排卵時に傷ついた卵巣を毎回修復して次回の排卵に備えているのですが、ときおりこの修復過程において傷口が変異し、腫瘍となることがあります。また子宮内膜症が卵巣に及ぶことでできる”チョコレート嚢腫”も卵巣腫瘍の一種です。

卵巣腫瘍は内診・触診や超音波検査で、ある程度状態や良性か悪性化を判断することが可能です。適切な処置を受けるためにも、違和感を感じたら早めに受診するようにしましょう。

その他の排卵痛に似た症状が出る可能性のある病気

排卵痛がひどくなったり、排卵痛によく似た症状を示す可能性のある病気は他にもあります。

・大量の卵巣出血
・子宮筋腫
・子宮頸がん
・子宮体がん(子宮内膜がん)
・骨盤内腹膜炎
・子宮外妊娠

こうしてみると不安を覚える人もいるかと思いますが、これらの病気は早期発見・早期治療によって完治する人もたくさんいます。気になる症状が出た場合は、安心するためにも一度お医者さんに診てもらってくださいね。

こんな時は受診しましょう

『病気でも排卵痛に似た症状が出る可能性がある』ということがわかっても、排卵痛が起こるたびに病院には行けないという人が多いのではないかと思います。もちろん不安に思ったらできるだけ速やかにお医者さんにかかるのが最善ではありますが、ここでは「特にこういった症状が出たら受診した方がいい」という症状についてご紹介しておきましょう。

1週間以上痛みが続く

排卵痛は、排卵時の出血や卵巣の腫れが原因で起こっているとされていますが、通常、出血量は極少量、卵巣の腫れもそれほどひどくはないため、排卵痛が出てもほとんどの場合1~3日程度で治まると言われています。

多少ダメージが大きかったとしても、1週間以上排卵痛が続く可能性はあまり高くありません。この場合、卵巣出血などの他の病気が隠れている可能性も考えられるため、排卵痛らしき痛みが1週間以上続く場合には、お医者さんに診てもらうようにしましょう。

立ち上がれないほどの痛みがある

排卵痛による痛みの強さは、人によっても、そのときの排卵によって受けたダメージによっても変わります。子宮内膜症がある人、排卵誘発剤を使用している人ではしばしば排卵痛がひどくなりがちです。しかし立ち上がれないほどの痛みが出た場合には、排卵痛以外の病気の可能性も考えられます。

立ち上がれないほどの強い痛みは、卵巣出血が起こって腹膜内に大量の血液が流れ込んだときや、子宮外妊娠による卵管の破裂、卵巣腫瘍の茎捻転(卵巣を支えているじん帯がねじれること)などの際に出ることもあります。緊急の医療処置が必要な場合もありますので、こうした症状が出たときは、変に我慢したりせず速やかに受診するようにしましょう。

何ヶ月も連続して排卵痛がある

排卵痛は、一生感じない人もいれば、毎月何かしらの形で感じるという人もいます。排卵痛を感じること自体は、それほど不自然なことではないため、生理痛と同じように痛みの期間を自分なりに乗り切っても構わないとされています。

しかし中には先ほどご紹介したように、子宮内膜症があって排卵痛を感じやすくなっていたり、卵巣腫瘍の痛みを排卵痛や生理痛と思い込んでいる可能性もゼロではありません。急に何ヶ月も連続して排卵痛を感じるようになったり、最近痛みが気になるなと思ったら、一度卵巣や子宮の状態をお医者さんで確認してもらっておくと安心です。

排卵誘発剤を使っている人はこんな症状にも注意

排卵誘発剤を使っている場合、排卵痛が強く出ることは少なくありません。薬の副作用ともいうべき症状ですので、ある程度は仕方がないとされていますが『卵巣過剰刺激症候群(OHSS)』でないかを慎重に判断していく必要があります。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)には、強い排卵痛以外に次のような症状が出ることがあります。
・お腹が張る
・吐き気がする
・急に体重が増えた
・尿量が少なくなる

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が重症化してしまうと、腎不全や血栓症を引き起こし、最悪の場合命にかかわることがありますので、症状に不安を感じたらすぐに医療機関に相談するようにしましょう。

▼卵巣過剰刺激症候群(OHSS)|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1r01.pdf

排卵痛を緩和する方法はある?

排卵痛の感じ方は個人差が大きい部分でもありますが、どんな症状が出ているとしても不快であることに変わりはありません。ここではそんな排卵痛を緩和する方法について見ていきましょう。

痛みが強い場合には低用量ピルを使った治療を行うことも

子宮内膜症などが原因で痛みが強く出ている場合は、病院で”低用量ピル”を使った治療を行うこともあります。低用量ピルとは、女性ホルモンが含まれた飲み薬のことで、排卵を抑制する作用があります。排卵が起こらなければ排卵痛も起こりませんので、痛みを避けることができます。

ただ低用量ピルを飲んでいるあいだは『排卵が起こらない=妊娠ができない』状態になりますので、排卵誘発剤の副作用に対してや、妊娠に向けて取り組んでいる人には使用することができません。

血流の改善で症状が軽くなることも

生理痛にもよく言われることですが、血流の悪化が排卵痛の症状を増大させている可能性があると考えているお医者さんも少なくありません。血流が悪化する原因の多くは”冷え”と”ストレス”であることが多いと言われています。冷えやストレスは、自律神経やホルモンバランスも乱す原因ともなりますし、これらは更に排卵痛を悪化させる要因ともなりかねません。

・季節問わずお風呂に浸かって体を温める
・ストレスは溜めこまずこまめに発散する
・睡眠はしっかりとる

これらを意識するだけで症状が軽くなることもありますので、ぜひ”冷え”と”ストレス”を避けた生活を心がけてみてくださいね。

排卵痛から排卵日の特定はできる?

排卵痛や排卵日について調べていると「排卵痛があるから排卵日がわかる」という発言を目にすることもあるでしょう。でも実際に排卵痛から排卵日の特定はできるのでしょうか?ここではそんな疑問について見ていきたいと思います。

”排卵痛のあった日=排卵日”とは限らない

先ほど「排卵痛が起きる原因とは?」でもご紹介したように、排卵痛は排卵による出血や腫れなどが引き起こしていると考えられています。

卵巣の腫れは排卵前後どちらに起こることもありますし、出血は排卵後に起こるものの、痛みとして表れるまでには1~3日ほどのタイムラグが出ることもあります。また排卵痛と思ったけど全く違う原因である可能性もゼロではありません。

つまり、排卵痛(もしくはそれに似た痛み)が出たからといって、その日が排卵日とは限らないということになるのです。

代表的な排卵日の予測方法5つ

排卵痛=排卵日とは限らないものの、他の方法と組み合わせることで排卵日を予測する手段の一つとして用いることは可能です。ここでは代表的な排卵日の予測方法を5つご紹介します。

(1)オギノ式

「排卵痛はいつ起こる?」でご紹介した”排卵日は生理予定日の約14日前”というのも、このオギノ式の考え方に基づくものです。オギノ式では排卵日は生理予定日の12日前~16日前であるとされています。
ただ排卵時期はちょっとしたことでずれやすいため、精度はそれほど高くなく、あくまで”目安”程度に留めるべきでしょう。 妊娠を望んでいる人にとっては気になる「排卵日」。特定できたらいいのに!と思っている人も多いのではないでしょうか。今回は「排卵日は特定できるのか?その計算方法とは?」をご紹介したいと思います。計算以外で排卵日を予測する方法も合わせてご紹介します!

(2)基礎体温

オギノ式の次に手軽な排卵日の予測方法です。基礎体温が最も下がった日の前後に排卵が行われていることが多いとされています。ただ『どの日が最も体温が下がった日なのか』がはっきりとわかるのは排卵が行われた後なので、妊娠の可能性を調べたり、排卵日を予測する手段の一つとして用いられることが多いようです。 「赤ちゃんがほしい」と思っている人にとっては気になる基礎体温の変化。妊娠すると、基礎体温はどのように変化するのでしょうか。記録した基礎体温から、排卵日や妊娠の可能性を探ることができるかもしれません。今回は、妊娠初期の基礎体温の変化をグラフでご紹介します。

(3)福さん式

助産師の”福さん”という方が提唱した排卵日を特定するための方法です。排卵日前後のおりものが、透明で粘度が高く伸びやすいという特徴に注目した比較的新しい排卵日予測法です。 妊活中の女性にとって知りたいのは排卵日ですよね。基礎体温をつけて予測してもはっきりとはわからないもの。そんなときはおりものをチェックして、より排卵日の予測を確実なものにしてみましょう!排卵日による、おりものの変化をまとめてみました。

(4)排卵検査薬

排卵検査薬は、排卵前に増加するヒト黄体形成ホルモン(LH)の反応を見て排卵日を把握する方法です。LHがピークに達してから24時間以内に排卵が起こるとされているため、比較的精度の高い排卵日予測法であると言えます。薬局で購入できるため、手軽に手に入れやすいというメリットもあります。 基礎体温を測ることからスタートすることが多い妊活。基礎体温のグラフを見れば、おおよその排卵時期がわかるので、タイミング法にも有効ですよね。基礎体温だけではなかなか正確な排卵日の特定はむずかしいため、最近は排卵検査薬を併用する人が増えています。そこで、妊娠率をあげるための排卵検査薬の使い方やコツなどをご紹介します。

(5)卵胞チェック

病院で卵胞の大きさをチェックしてもらい、排卵日を予測する方法です。卵胞は約18mm~22mm程で排卵が行われるとされていますが、卵胞の大きさと排卵のタイミングには個人差があるため、基礎体温の経過と併せて判断されることが多いようです。

排卵日に起こる排卵痛以外の症状とは

排卵日やその前後には、排卵痛以外にもさまざまな症状が現れることがあります。ここではそんな気になる症状を見ていきましょう。

おりものが透明で粘り気のある状態に変化

先ほど「排卵痛から排卵日の特定はできる?」の中でご紹介した”福さん式”の排卵日予測法でも使われているのが、このおりものの変化です。

おりものは排卵日の数日前になると透明度・粘度・量が増すとされています。排卵日にはおりものの量はピークを迎え、排卵後は徐々におりものの量が減少し、白っぽく変化する場合が多いようです。

基礎体温が最も低くなる

基礎体温は、生理後2週間ほどは”低温期”という体温が比較的低めの状態で推移するのですが、排卵の時期になるとこれまであまり変化のなかった体温がストンと下がります。
通常、体温が最も下がった日を含めた前後3日間の間に排卵が起こっているとされているため、基礎体温で排卵と月経のリズムを掴むという人が多いようです。

排卵出血が起こることも

軽い排卵痛を引き起こす程度の出血ならば、腹膜内で吸収され体外に出てこないことも少なくありません。ただ出血量が多かったり、排卵の時期に分泌される”エストロゲン”というホルモンの働きで子宮内膜の一部が剥がれてしまった場合には、少量の血液が膣から排出されることもあるようです。

基本的にどちらが原因の場合でも”異常”ではありませんが、排卵出血だと思っていたら不正出血だったという可能性も考えられますので「もしかしたら不正出血かも」と不安を感じた場合には、一度受診されることをおすすめします。

生理のときに出るような症状を感じる人も

排卵の前後には、”卵胞刺激ホルモン(FSH)”や”黄体化ホルモン(LH)”、”卵胞ホルモン(エストロゲン)”、”黄体ホルモン(プロゲステロン)”といったさまざまなホルモンが分泌されます。

こうしたホルモンの働きから、排卵前後に
・唾液の変化
・胸の張り
・吐き気
・気分の落ち込み
・体重の変化
・むくみ
・頭痛
・めまい
といった生理のときのような症状が出る人もいます。

排卵痛と妊娠の関係はある?

排卵痛を感じている人の割合は、生理痛を感じている人の割合よりも少ないとされているため、情報があまり充実しておらず「不妊症や不育症といった問題を引き起こしているのではないか」と不安になったり、「いつもと排卵痛が違うからもしかしたら妊娠したかも」と気になったり人もいるようです。ここでは、排卵痛と妊娠の関係について見ていきましょう。

排卵痛が妊娠に影響する可能性はほとんどない

排卵痛は、あくまで排卵に伴う生理現象の一つであり、排卵痛の有無自体が妊娠に直接影響する可能性はほとんどないとされています。生理痛の有無が妊娠に直接影響しないのと同じ考え方でいいようです。

また受精の可否が排卵痛に影響するとは考えにくいとされていますので、妊娠したかどうかを排卵痛で判断することは難しいでしょう。

強い排卵痛には不妊症に繋がる病気が隠れている可能性も

ただこれはひどい生理痛にも言えることですが、痛みが強い場合には、排卵痛以外の病気が隠れている可能性もあります。特に排卵痛がひどくなりやすいとされている”子宮内膜症”は、ひどい場合だと治療なしでは自然妊娠が難しいこともありますので、排卵痛が強かったり、妊娠に向けて取り組んでいてもなかなか妊娠しない場合は、一度病院で検査をしてもらうようにしましょう。

妊娠の可能性を判断するには排卵日の把握が大切

排卵痛は、排卵日を推測する一つの手段ではありますが、排卵痛だけで排卵日を判断しても、精度はかなり低いものとなってしまいます。

「この痛みが排卵痛なのかどうか」を判断するくらいならば、だいたいの排卵日がわかるだけでも十分とも言えますが、妊娠の可能性を判断するにはやはり正確な排卵日を把握することが重要です。

排卵痛に関する体験談

違和感、地味な痛み、強い痛み、吐き気まで、排卵痛の出方は人によってもさまざまです。ただ日常生活に支障をきたす程度の痛みや症状が出ている場合には、治療の必要があることもありますし、他の病気の可能性も考えられますので、一度病院で診てもらうようにしてくださいね。

排卵痛は治療で改善する可能性もあります

いかがでしたか?
筆者は思春期の頃からお腹が下りやすい体質で、頻繁に腹痛を感じていたこともあり、排卵痛を意識したことはありませんでした。しかし、もしかしたら排卵痛→PMS→生理痛という生理周期による腹痛コンボである可能性もあるのかもしれないと最近思いはじめてきました。

女性は体の構造的にどうしても腹痛が起きやすいため、ついつい腹痛に対して「いつものこと」と流してしまいがちですが、この記事を通して他の病気の可能性や治療で改善する可能性を知ってもらえれば幸いです。受診した結果何もなければそれはそれで安心材料になりますので、ちょっと気になるという場合は積極的にお医者さんに相談されてくださいね!