着床の症状ってどんなもの?下腹部痛、寝汗、下痢などの体調の変化まとめ

女性の体には、妊娠が成立するまでに様々な変化が起こっています。その中でも着床により起こる体調の変化とはどのようなことがあるのか、妊活中の方は毎月気になっている方もいるかと思います。そこで着床によって起こり得る体調変化についてまとめました。

着床とは

着床とは精子と卵子が結合した受精卵が、子宮内膜に根を張り定着した状態のことを言います。受精すれば妊娠成立だと思いがちですが、受精しただけでは妊娠したとは言えません。

受精卵が無事に着床することで、妊娠は次のステップへと進むことがでいます。女性の体内では着床までにはどんなことが起こっているのでしょうか?
受精から着床までの流れについて見ていきましょう。

着床までに女性の体の中ではどのような変化が起きているの?

1.まずは精子と卵子が出会い受精する

タイミング良く精子と卵子が出会うと、受精が起こります。しかしタイミングが良くても100%受精することはありません。

受精までの流れとしては性行為により射精された精子が、卵管采で待つ卵子に向かって進んでいきます。精子は卵管の中で2〜3日は生きられるとされており、そのため女性の体中でまだ排卵が起こっていなかったとしても卵管の中で待機することが可能です。

それに比べて卵子の寿命は12〜36時間とされています。精子の寿命と卵子の寿命が尽きるまでのごく限られた時間に精子が卵子にたどり着き、無事卵子の中に入り込むことが出来ると受精となります。

ちなみに排卵により排出される卵子の数は基本的には1ヵ月に1つだけです。しかし精子は毎日作られており、一回の射精で何億匹も放出されます。受精に必要な精子は1匹だけなのですが、卵子にたどり着くまでにかなりの数が生存競争に勝ち残れずリタイアしてしまいます。そんな厳しい生存競争に打ち勝った1匹だけが、卵子と結びつくことができるのです。

妊娠を希望している場合は、まずは精子と卵子が出会えるタイミングで性交を行う必要があることが分かりますね。

2.受精卵が細胞分裂しながら子宮へと移動する

受精に成功した受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、着床する目的地である子宮へと移動していきます。受精卵は成長しながら卵管を通り、個人差はありますが5〜6日くらいで子宮に到達するとされています。そして7日目頃に子宮内膜に着床し、妊娠成立となるのです。

受精卵が着床する頃の子宮内膜は、受精卵を迎え入れる準備をしておりフカフカのベッドのような状態になっています。この子宮内膜の形成が悪かったりすると、せっかく受精することが出来たとしてもうまく着床が出来ないこともあります。

また何らかの原因で子宮以外の卵管などに着床してしまうことを子宮外妊娠と言い、そのままにしておくと最悪の場合卵管破裂などが起こり危険な事もあります。妊娠検査薬などで反応が出たら、早めに産婦人科を受診することが大切です。

着床のタイミングは受精後7日目くらいが目安

以上のことから着床は受精後7日目くらいを目安に起こります。排卵日も個人差はあるものの、だいたい月経開始から14日目くらいに起こると言われているので月経開始日から数えると21日くらいで着床が起こる計算になります。

この時点で着床や妊娠に気がつく人はほとんどいないと思いますが、中には着床時や着床から数日の間に何らかの体の変化を感じる女性もいるようです。妊娠を考えている方は、着床したかな?と予想される日辺りからいつもと何か体調に変化はないか意識して生活してみると何か気付くことがあるかもしれません。

着床後すぐに妊娠検査薬は反応するの?適切な使用タイミングはいつ?

妊娠したかも?そう思ったら妊娠したかどうかを確認するのに妊娠検査薬を使いたくなると思います。しかし、結果が出ないとされている時期に検査薬を使用してもすぐに結果が分かる訳ではありません。

適正な検査時期に使用しないと、せっかくの妊娠検査薬が無駄になってしまうこともあります。では着床後どのくらいで妊娠検査薬が反応するのでしょうか?検査薬が反応する仕組みと適正な検査時期についてご紹介していきます。

妊娠検査薬はhCGホルモンに反応している

妊娠検査薬は尿中のhCGというホルモンに反応して妊娠の陽性反応が出る仕組みになっています。ドラッグストアなどで販売されている一般的な妊娠検査薬は、尿中のhCG50mlU/mlで反応するように作られており、この値に達するのはだいたい排卵日から数えて14日後とされています。

着床後からhCG値は上昇していきますが、着床したその日に急激に値が上がる訳ではありませんので、着床後すぐに一般的な妊娠検査薬が反応することはほぼありません。50mlU/mlから反応する検査薬の適正な使用時期は、一般的には生理予定日の1週間後からです。

妊娠検査薬の中には生理予定日の早期から使えるものもあり、それらは25mlU/mlから反応するようになっています。妊娠しているかどうかの結果を早く知りたい場合は、生理予定日から使える妊娠検査薬を使ってみるのもいいでしょう。しかしこちらも着床後すぐに反応する訳ではありませんので注意が必要です。

不妊治療などを行っていれば、尿中のhCG値だけでなく血中のhCG値を確認しながら妊娠の継続を確認していくこともあるようです。

着床の自覚症状はある?

着床により女性の体の中ではhCGホルモンが分泌され、妊娠継続に向けてめまぐるしく変化をしていきます。つわりがあって妊娠に気付いたり、生理が予定日よりも遅れていることで妊娠に気付くことが多いと思いますが、中には着床による症状が出る人もいるようです。
着床によりどのような自覚症状があるのでしょうか?いくつかの例をまとめてみます。

1.着床出血

生理予定日の1週間前くらいに、生理とはちょっと違った少量の出血がある場合があります。鮮血だったりおりものに少しだけピンク色の血液が混ざっていたりと、量や色も人それぞれのようです。また、着床により全ての女性が出血する訳ではありません。生理予定日より早く生理とは少し違った出血を感じたら、それは着床による出血かもしれません。 生理以外での出血は、女性なら誰でも不安を感じてしまいますよね。特に妊活中の方にとって、生理予定日付近の出血は「また生理か…」とがっくりしてしまうものです。でもちょっと待って、その出血、着床出血かもしれません。着床出血とは何か、生理との違いは何かをまとめました。

2.着床による下腹部痛

医学的根拠はないとされていますが、着床時に下腹部痛を感じたという人もいます。お腹がチクチクと痛んだり、足の付根が痛かったという話もあり痛みの様子も痛む場所も個人差があるようです。着床する際に受精卵は子宮内膜へと潜り込んでいくので、その刺激で痛みを感じるのでは?と言われていますが着床による痛みの原因はよく分かっていません。

妊娠を意識している人であれば着床時期あたりに腹痛を感じれば「もしかして…」と考えるかもしれません。しかし、妊娠したほとんどの人が、「振り返ってみたら着床時期に下腹部痛があったかも…」と思い出すことの方が多いようです。

月経前症候群がある人は、着床痛を感じる時期はもうすでに月経前症候群が始まっている時期でもありますので痛みだけでは区別がつかないかもしれません。 着床痛は文字通り、受精卵の着床と同時に起こると言われている痛みのこと。妊娠検査薬でまだ陽性反応のでない、妊娠超初期に起きる兆候のひとつとして知られています。実は、この着床痛に医学的な根拠はないと言われているのをご存知でしょうか。着床痛について詳しく見ていきましょう。

3.ほてり、寝汗など月経前と似たような症状があることも

出血や下腹部痛の他にほてりや寝汗など、月経前に感じるような症状を感じる人もいるようです。妊娠により女性の体内ではホルモンバランスが変化し、妊娠中に感じるような症状を着床後早くから体感するようです。

他にも下腹部にずーんとした嫌な感じがしたり、めまいや便秘・下痢などの消化器症状など月経前症候群と区別がつかないような症状を感じる人も多いようです。

筆者も妊娠が分かった月の着床後の時期を思い返してみると、いつ生理が来てもおかしくないような下腹部のずーんとした感じやほてりなどいつもの月経前と同じような症状だったため、検査薬で陽性反応を見るまでは妊娠していることに気づきませんでした。

普段月経前にこういった症状のない人であれば、着床による体の変化かも?と感じることができるかもしれません。 「これってもしかして妊娠?」妊活中の女性にとって、ちょっとした体調の変化は気になりますよね。「風邪っぽい」「吐き気がする」「眠気がひどい」など、いつもと違う体調の異変を感じたら、もしかすると赤ちゃんからのサインかも。気になる妊娠超初期と妊娠初期に起こる妊娠の兆候についてまとめました。

着床したかも!と思ったら

以上のような症状を着床時期また生理予定日前に感じ、もしかしたら着床したかも…と思ったら妊娠判明までどのように過ごしていけばいいのでしょうか。

まだ妊娠確定とは言えませんが、妊娠の可能性がある以上妊娠継続に向けていつもより少し妊娠を意識した生活をしていくことで安心して妊娠確定の時を迎えることが出来ると思います。では具体的に着床したかもと感じたらどのようなことをすれば良いのでしょうか?

1.禁酒・禁煙を心がける

妊活中の方はもうすでに行っているかもしれませんが、胎児にとってお酒やタバコは悪影響ですので妊娠の可能性を感じたらその日からでも禁酒・禁煙を行うことをオススメします。「着床したかも」と思った時に、飲酒喫煙をしてしまうと、「あの時の影響がお腹の子に出ないだろうか…」という心配をしてしまうかもしれません。きっぱりとやめてしまいましょう。

特に喫煙に関しては妊娠後もやめられないと早産や早期胎盤剥離のリスクが高まるなど、母体・胎児共に悪影響になってきてしまいます。固い意思をもって早めに禁煙しましょう。

2.なるべく薬を服用しない

持病などがあり毎日服用しなければならない薬がある人は別として、鎮痛剤やビタミン剤など服用しなくても我慢できる範囲であればなるべく薬を服用しないほうが無難です。

理由は1.の禁酒・禁煙とほぼ同じなのですが医薬品による胎児への影響を考えてのことです。妊娠が分かってからはほとんどの薬の服用を制限され、風邪薬ひとつでも服用して大丈夫かどうか医師や薬剤師の指示を仰ぐ必要があります。

妊娠初期は胎児が薬による影響を受けやすい時期でもありますので注意が必要です。

3.体を冷やさない生活を心がける

昔から女性にとって冷えは大敵と言われており、あまり体を冷やし過ぎると流産につながる可能性があります。お腹に腹巻きを巻いたり普段は履かなくても寝る前には靴下を履いたり、冷たい飲み物ばかりではなく温かいルイボスティーを飲んでみるなど着床の症状を感じたら体を温める生活を意識しましょう。

妊娠中も冷えによりお腹が張ってしまったり同じく流産などの危険がありますので、早い時期から冷えとりを意識した生活は大切と言えます。

4.適性時期になったら妊娠検査薬を使ってみる

妊娠検査薬が使える時期になったら検査薬により妊娠の有無を確認しましょう。先ほども紹介したとおり、早いものであれば生理予定日から使えますので、早く結果が知りたい場合は生理予定日から使えるタイプのもので検査してみましょう。

しかし生理予定日から使えるものでも、生理予定日時点で妊娠している全ての人が反応するわけではありません。予定日に検査してみて陰性でも、数日待ってから検査してみたら陽性反応が出たという話もたくさん聞きます。

筆者の場合生理予定日に薄っすらと陽性反応があり、それから毎日検査していくと徐々に反応が濃くなっていきました。陰性を見るとがっかりすることもあると思いますので、検査結果でストレスを感じてしまう方はフライング検査をせずに、生理予定日1週間後から使えるタイプのもので検査をした方がいいかもしれません。 妊娠したいと思っている方にとって、妊娠したかどうかはいち早く知りたいもの。市販の妊娠検査薬を使用すれば、妊娠しているのかどうかを簡単に確認することができますが、より正確な情報を得るためにはタイミングが重要です。妊娠検査薬を使う時期や使用方法についてお話しましょう。

5.最終的には産婦人科で診断を!

妊娠検査薬で陽性反応が出ても、最終的な診断は産婦人科にて行ってもらいましょう。子宮外妊娠・胞状奇胎などの異常な妊娠の時にも妊娠検査薬で陽性反応が出ます。これらは早期に医師の診断のもと治療を行わなければ母体にとって命に関わることにもなりかねません。また、陽性反応が出てもそのまま妊娠が継続せず流産となってしまうケースもあります。

いずれにしてもしっかりと着床して胎児が成長していくことで妊娠成立となりますので、妊娠検査薬で陽性反応が出たら早めに産婦人科で診察を受けることが大切です。あまり早い時期に診察を受けても赤ちゃんの入っている袋(胎嚢)を確認できないこともありますが、正常な妊娠なのか異常な妊娠なのかを診察することは可能ですのでどちらにしても早めに受診をしましょう。

着床の症状は人それぞれ

いかがでしたか?着床による症状といっても個人差があり、人によっては全く感じなかったり顕著に感じたりと様々です。

妊活中などで「そろそろ着床する時期かも?」という時期に差し掛かったら、普段とはちょっと違った体調の変化がないかどうか少し意識して生活していくことでいち早く妊娠の兆候に気付くことが出来るかもしれません。

普段からリラックスして過ごしながら、ご自身の体調をしっかり把握することで、そのちょっとした変化に気づけるようになるでしょう。